語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【原発】震災後、日本からの移住が急増 ~マレーシア~

2013年12月05日 | 震災・原発事故
 (1)2012年10月現在、長期滞在者(永住者を除く3ヵ月以上滞在者)は、18,850人。前年に比べて倍増。【外務省発表】
 同国が発行する長期ビザ(10年間有効、MM2H)の取得者も、年間200人程度で推移してきたが、
   2011年・・・・423人
   2012年・・・・816人
   2013年9月現在・・・・503人
 このうち子育て世代は2割と言われている。
 学生ビザを取得した子どもの保護者として年単位で大罪している家族も、MM2H取得者以上に多い。

 (2)なぜ子育て世代のマレーシア移住が多いのか。
 多民族国家マレーシアでは、多様な文化に触れ、英語、中国語などを習得することが可能だ。インターナショナルスクールの学費は、日本と比べると安い。
 原発事故の影響も大きい。

 (3)新田育子さんは、震災時、福島県伊達郡川俣町で3人の子どもを育てながら働くシングルマザーだった。震災翌日、福島を出て、千葉、和歌山へ避難。しかし、1年後に政府が全国でガレキ処理を行う方針を打ち出したため、「もう日本はダメだ」と海外移住を決意。何カ国かを下見し、医療設備や教育設備が充実していて、ゆったりと時間が流れるペナン島に決めた。2012年9月に移住。

 (4)これまでに、新田さんを頼って8家族がペナン島を訪れ、うち4家族が定住している。
 今もツイッターやメールを介した照会が絶えない。
 本格的に日本からの避難者や保養者を支えていこうと、今年11月から、マレーシアの会社の協力を得て、「あったかサポートライフ・ホスピタリティ」を開設した。
 子どもたちには世界のどこでも生きていける力をつけてほしい。【新田さん】

□たにせ あやこ(ライター)「震災後、日本からの移住が急増 外国語の習得のしやすさも魅力に」(「週刊金曜日」2013年11月29日号)
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