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中学国語指導案ディベート・落第制度は必要だ

2010-10-12 06:14:19 | 中高国語など指導案
2010/10/12up
中学国語指導案ディベート・落第制度は必要だ

中1の年度末に行なうディベート。
12月までに同じ「形式」で2~3回別の「テーマ」でディベートしておく。
形式に慣れているから、スムーズで、熱中する。
過去経験した中で、中1が最も白熱するテーマである。
ディベートには賛否あるが、このテーマは良い。

「小・中学校に落第制度は必要だ」
討論ディベート入門2003年2月12日

1 ディベートとは
 ① 普通、意見や反論を言い合うのを「討論」といいます。
 ② 討論では、自分がどちらに賛成するかは自分で決めます。
 ③ 「ディベート」は、どちらに賛成するかを先生が決めます。
 ④ 例:「中学校は給食がいいか弁当がいいか」と聞かれたら、
   あなたはどちらに賛成ですか。
   ……ディベートの時間は、「給食派」か「弁当派」か、
   チームごとにくじやジャンケンで決めて意見を言い合います。
   つまり、たとえ自分と意見の違うチームに入っても無理に賛成意見を考えるのです。

2 今回のルール
 ① 生活班を1チームとする。(生活班は4班ある)
 ② 賛成派・反対派どちらかは「くじ引き」で決める。
 ③ 班全員が意見を言ったら、その班に「1ポイント」与える。
 ④ 聞いている「審判班」は、判定用紙に記入して、
   ディベートが終わったらどちらの班が勝ったかを相談して決める。
   1対1になったら、先生も判定して決定する。
 ⑤ 勝った班は「3ポイント」獲得する。

3 今回のテーマ
 「小・中学校に落第制度は必要だ」

4 今回の流れ
(●ここから●プリントには書いていない)
 冒頭いきなり、
  「もうすぐ、2年生ですね。でも、1年生の勉強は全部できるようになりましたか。
  できないまま2年生になるとますます困ります。
  そこで、今年から進級テストをして、合格しなかった人は
  もう一度1年生をやってもらうことにしました。
  校長先生には頼んであります」

 と言う。
 まだ中学1年生だから本気にするのがいてかなりあせる。かわいい。
 次いで、資料「学級通信・できない子は落第?」を読み聞かせる。

(●ここまで●プリントには書いていない)

 ① 対戦班をくじ引きで決める。
 ② 「必要派」か「必要ではない派」かくじ引きで決める。
 ③ 意見メモ用紙に、意見を書く。
   (「審判班」も両方の意見を考えて書く。考える練習のためである)
 ④ 「必要派」が全員意見を言う。
   (発言拒否した人がいた場合はポイントなし)
 ⑤ 「必要ではない派」が全員意見を言う。
   (発言拒否した人がいた場合はポイントなし)
 ⑥ 反論シンキングタイム。
 ⑦ 「必要派」-「必要ではない派」が交互に一人ずつ反論する。
   誰でもよい。
 ⑧ 10秒以上間があいたら、発言権は相手に移る。
 ⑨ 時間(10分程度)が来たら終了。
   判定タイム。
 ⑩ 「審判班」班長が判定発表。
   (書いたプリントはすべて集めて努力点評価する)

★資料「できない子は落第?」

学級通信「うんババ」  2003年2月5日(水)●●中・1-1・**・第144号

<引用文>
『成績が悪い子どものうち、「何とかなる子」は続けて努力することができる子です。
(問題のわかっている)10問の漢字テストを、いつも満点か、それに近い点を取ります。
「何とかならない子」は、(問題がわかっていても)悪い点を取る場合が多いのです。
「やればできる」のだが「続けることができない」わけです。』
―――向山式「勉強のコツ」がわかる本・向山洋一著―――

<本文>
できない子は落第?


学年閉鎖の4日(火曜日)にこれを書いています。
前号の「反抗挑戦性障害」の子どもの話は、連休に行った勉強会で教わりました。
その中で、
「できない子は、落第させる」という考え方もある、と聞きました。どう思いますか?

ぼくは割りと賛成です。それを小学校からやったらいい、と。
たとえば、「5年生の漢字100個のうち、80個以上」できるようにならなければ、
もう一度5年生を最初からやるのです。
いい考えでしょう?

今の中学1年生が、小学5年生の漢字100個のうち、何個書けるでしょうか。
落第ありにした方が、きっとみんな勉強するようになり、できるようになります。
いつまでたっても小学生のままなのですから。
今のように、ただ毎日学校に来るだけで、あまり勉強しなくても2年生になれるのを、
<履修制度・りしゅうせいど>と言い、
できるようにならなければ進めないのを
<習得制度・しゅうとくせいど>と言います。

大人なら誰でも知っていますが、車の運転免許は「習得制度」です。
6か月たって、運転できる力がつかなければ、いくらお金を払っていても、
何回通っていても、時間切れで、また、ゼロからやり直さなければなりません。
そろばんも同じですね。2級の試験に合格しなければ、2級にはなれません。
お習字は? たぶん履修制度です。

ぼくは、小・中学校を「落第あり」にするのに、割と賛成です。
それから、もちろんですが先生にも落第制度を作るのにも、割と賛成です。
伊藤は中学1年生に、中1の漢字を80%以上書けるようにさせられなかったから
給料を下げる、と言われても反対しませんね。
ただし、1年生が入学した時に、小学校4年生くらいの漢字しか書けないのなら、
お断りです。

1年生が、どこまでできれば2年生になっていいのか、考えながら授業したいですね。
■ディベート判定用紙
 月 日( )  審判1年(  )組(  )班・氏名(       )

■今日のテーマ
『小・中学校に落第制度は必要だ。』

 賛成派(   )班 反対派(    )班

■判定表<各項目3点満点>

■意見発表タイム(合わせて約5分)
                        賛成派( )班   反対派( )班
 全員が自分の意見を言ったか        /3         /3
 なめらかにチームワーク良く発表したか   /3         /3
 みんなの声の大きさは            /3         /3
 内容のわかりやすさは            /3         /3
 説得力があったか               /3          /3

■シンキングタイム(約3分)
 中間判定
                        賛成派( )班   反対派( )班
 班全員が協力して相談していたか      /3         /3

■反論タイム(合わせて約10分)
                        賛成派( )班   反対派( )班
 反論の回数は             ( )回           ( )回
 わかりやすい反論だったか            /3         /3
 無理に意味のないことを言わなかったか    /3         /3
 間をあけずに反論できたか            /3         /3
 いろんな人が反論できたか(一人だけでなく)  /3         /3

■判定:勝利は(   派)の(  班)
 主な判定理由は( )つあります。
 一つ目に、




■発言メモ用紙
 月 日( )  審判1年(  )組(  )班・氏名(       )

■今日のテーマ
 『小・中学校に落第制度は必要だ。』
 賛成派(   )班 反対派(    )班

 自分は(     )派!

■意見発表タイム(合わせて約5分)
 落第制度は(必要です・必要ありません)
 理由は(  )つあります。
 一つ目に、





■反論タイム(合わせて約10分)
(  )くん・さんの言ったこと(              )
 反論


(  )くん・さんの言ったこと(              )
 反論



・これ以外の書き方でも、自由に書いてよい。足りなければ裏に書く。

■判定を待つ間のディベートの感想や反省
 (満足できた・不満が残った)
 理由




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