2011/04/14up全ページ目次 |
中学国語指導案・中学作文指導ポイント2 原稿用紙の使い方・視写 |
ダフィ子様コメント2011-04-13 23:25:34 先生、本当にありがとうございます!! 大変具体的に指導方法を教えていただけて嬉しいです!! 読み物教材の授業に関しては、TOSSなど、 いろんなサイトがありますし、 先輩の先生方にもヒントをいただけるのですが、 なかなか作文の授業に積極的に取り組んでいらっしゃる先輩は いらっしゃらないので、本当に困っていたんです。 自分にもっといろいろな引き出しがあればと思うのですが、 私はまだまだ駆け出しなので、 試行錯誤しながら自分に合う方法を見つけていきたいと思います。 自分自身こうして悩んだように、 生徒たちも苦手なことに対しては 「嫌だな、どうしたらいいかわからない・・・」 と悩むはずですよね。 お手本があるって本当に心強いです!! 23年度は始まったばかり!! 私も生徒のお手本になれるようにがんばります!! |
作文指導ポイント・第二弾です。
(初めに)
作文を書くことは生徒にとって大きな負担です。
一つ目に、訓練しなければできないことだからです。
それなのに、小学校から中学校までほとんど「訓練」を受けないまま、
「書きなさい」
と授業で言われます。
それで、中学に入学してきた一年生はほぼ全員、
「作文は嫌いだ。苦手だ」
と手を挙げます。
ただ書かされて、たいして褒められず、
「自分は作文が下手だ」
と思い込んで中学校に入るからです。
二つ目に、歌を歌うのと同じくらい心のなかをさらけ出す行為だからです。
人前で読まれるなどとてもいやなことです。
国語教員になる人にはこの気持ちがわかりません。
書くのが平気な人が、国語教員になるからです。
三つ目に、見本をほとんど見たことがないので、
何が良い作文か、何を書けばいいのかわからないからです。
本さえほとんど読んだことがない生徒がたくさんいます。
しかも、本と、作文は、まったく異なる文章です。
音楽の先生は「歌って」「吹いて」聞かせてくれます。
体育の先生は「ハンドスプリングをして」「サーブのフォームを見せて」くれます。
そして、
「今のようにやりなさい。コツは……」
となります。
国語の教員は「見本」を見せません。
作文は生徒にとって「負担が大きく」「劣等感を持っている」作業です。
だから、基本を教えて、見せて、写させて、褒めて、それから作文を書かせなければなりません。
(作文指導のはじめ)
僕は中学一年生の、四月最初、二時間目か三時間目に作文指導をします。
(一時間目は詩『うとてとこ』と決まっています)
1 「記号の名前」をノートに視写させる。
(ここで「視写」という言葉を教える)
(以下を縦書きで、横に並べて板書)
◎記号の名前
①「 かぎ
② 」とじかぎ
③( かっこ
④ )とじかっこ
⑤〈 やまかっこ
⑥ 〉とじやま
⑦ 、とうてん(読点)
⑧ 。くてん(句点)
⑨ …… 三点リーダー
⑩ □ 段落=ひとますあける
⑪ 改行 次の行に移る。行を改める。
2 「原稿用紙の使い方」を配る。(下の画像)
[原稿用紙の使い方・説明用]
3 注意書き、1~11を「追い読み」する。
(教師に続いて同じ大きさ、速さで音読すること)
4 「原稿用紙の使い方」視写用紙を配る。
(下の画像が、B4一枚と思ってください)
[原稿用紙の使い方・視写用]クリックで大きく見えます
5 上の見本を見ながら、下の原稿用紙に視写させる。
(全部いちどに視写させる人はひどい目に会います)
(①の前に、黒板を縦に十個に分けて、線を引いておく)
①「やり方を説明します」
②「題名の、原稿用紙の使い方、と、
自分の学年、組、氏名、だけ書いて見せに来ます。」
(あほらしい、と思うでしょうが、何人もできません)
「丸をもらったら、黒板のいちばん右に自分の苗字を書きなさい。」
③「次に、二行だけ写して見せに来ます。」
「丸をもらったら、黒板の次のワクに苗字を書きなさい。」
「この繰り返しです。」
④「まず、下の原稿用紙の右に、小さな丸を十個書きなさい。」
(TOSSを読んでいるならご存知かもしれませんが、
一回音読するごとに、一つ丸を塗るためのものです)
「早く最後まで写せた人は、小さな声で文章を読みなさい。
一回読めたら、一個丸を塗りなさい。
十個塗れたら、先生に見せに来なさい。」
⑤「始めます。」
「題名と、学年組氏名が書けたら持ってきなさい。」
⑥(持ってきたら、0.2秒で丸をつけて返す)
(「先生に見せる向きで出しなさい!」と言いながら)
(「良しっ」「合格っ」くらいは言う。0.2秒で)
★昨日一年生に、一昨日三年生に全く同じ方法で行いました。
★ただし、僕は全員分の丸磁石を買い、苗字をペンで書き、座席表通りにホワイトボードに貼ってあります。生徒は、自分の名前磁石を黒板に貼り替えていきます。
★これは、直接、今ダフィ子さんに役立ちはしないかもしれませんが、
書き始めてしまったのであきらめてください。
ちょっと休憩。
土曜か、日曜に書けたら続きを書きます。
これは僕自身の勉強のためなので、気にしないで下さい。
中学作文指導ポイント1見本を用意すること
中学作文指導ポイント2原稿用紙の使い方・視写
中学作文指導ポイント3使えるかも?作文の題材
中学作文指導ポイント4「視写の効果」と「視写見本」
今日早速授業があり、「好きな時間」というお題で作文を書いてもらいました。
いきなり原稿用紙1枚書くのは難しいかな、と思ったので、まずは半分から・・・と思い、原稿用紙半分を使いました。
やはり、「書けない。」と言った生徒がいたのですが、2人だけでした。その生徒には見本を写すように指示しました。
少々やんちゃな生徒ですが、一生懸命写してくれました。
ほとんどの生徒が、原稿用紙半分なら書ききることができました。
ただ、句点の位置がおかしかったり、読点が全く打たれていなかったり、文がねじれていたりする生徒が多かったので、しっかり指導したいと思います。
今回はまずお試し・・・ということで、他クラスも同じようにこのお題で書いてもらおうと思います。
次回、先生に提示していただいた「原稿用紙の使い方」を使用させていただこうと思います!!
「書けない」と言ったのが二人だけ。
しかも、一生懸命写してくれた。
それなら大丈夫!いけます!
大きな大きな原稿用紙いっぱいの五十花丸をつけてあげてください。
どんどんコピペしてください。
続きは、新しい記事をお待ちください。
けれど睡眠はきちんととったほうがいいですよ。