円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

毎日頭が良くなってる

2024-06-10 20:39:08 | 2024年度雑記
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毎日頭が良くなってる
2024-06-10
非常勤で体育祭で、ある競技の担当になった。
どのカラーも下手すぎる。
この職場に来て、行事に口出しをしないと決めた決意がどんどん崩れてしまう。

非常勤だがカラーに所属させてくれて、もちろん自分のカラーにはアドバイスする。
でも、グランド中を周ってしまう。
「肩で回せ。ひじを曲げるな」
「数えろ。全員で数えろ」
見本を見せる。回して見せるということだ。
やらせてみる。
直して、ほめる。
その5分間で、1回も飛べないカラーが5回以上飛べるようになる。
0回と5回の違いは、わかるひとにはわかる。
それでひとコマの授業時間が終わってしまった。

僕のような体育系ど素人がこうするのを聞けば、かつての同僚はあざ笑うだろう。
でも、生徒は過去最高のすてきな人たちだ。
やらなければならない気になる。
教えて回してみせるのを、全部のカラーで2回やったら腰と背筋がやばくなった。

自分のカラーだけに教えることにした。
基礎は僕が教えたから上手だ。
今日、担当種目、約50人を密集させて話した。
「先生が言わないのに、誰一人失敗した子を責めない学校は、40年で初めてです」
(え、そうなの、と3年生が喜ぶ)
「でも、何かが足りない。
 何が出来たらこの競技は成功ですか?
リーダーに訊く。
「1番になる」
と言う。
「だよね。
 それしか感じないんですよ。
 他のカラーより少し回数が多い。
 周りを見て、それしか気にしてない。
 小さい。小さすぎる。この空のように大きくもっと広く考えろ」
30数年前の話をする。
もともと生まれつきどうやっても出来ない生徒を、そのクラスはどうしたか。
それは書かない。
「もちろん、クラスはビリでした。
 でも、終わって僕は大成功だったと言いました。
 違いますか?
 それを、想像したら、あなたたちのやり方はきっと変わるはずです」

話したあと、円陣で肩を組み、大声で目標回数までカウントした。
そのあとの練習で、彼らは昨日までの大台をはるかに超えた。

僕はこの「語り」と「方法」を、前日に思いついた。
こんな単純なことを、40年間で初めて思いついた。
他にも、小さな指導法を毎日思いつく。
ステキな生徒のお陰で、還暦過ぎて頭がどんどんよくなっている気がする。
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