円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

邦画「ソロモンの偽証」

2015-03-31 23:02:44 | 2015年度雑記
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2015-03-31
映画『ソロモンの偽証・前編 事件』を観た。
何も期待せず、時間つぶしのためだった。
だが、傑作だった。

子役が素晴らしい。
一体どうなっているのかと思うほど、全員くっきり魅力的だ。

脇役の大人が豪華すぎる。
こんなに役者を集めてどうするというほどだ。

切れと間がいい。
子役の眼差しと演技にどんどん引き込まれていく。
あっという間に、仕方ないけどちょうどいいところで終わる。

僕はいつも終わったとたん、座席を立ち真っ暗な中を出ていく。
年に六十数本観た年も、照明がつくまで座っていたのは5本前後だ。
今日は三年ぶりに、明るくなるまで座っていた。

後編が十日後に始まる。

以下蛇足。
ネタバレはありません。

設定は1990年で、生徒は中学2、3年生である。
僕の地獄の29歳にピタリと一致する。
だから、ものすごく細かく、当時の中学校を再現してあるのがわかる。
原作者の宮部みゆきはひとつ上だからわかるとしてだ。
なぜ、監督になぜそこまでわかるのかと、今調べたら僕と同い年だった。
わかるわけだ。
いや。
わからないな、普通は。
80年代の公立中学校がどうだったかは、企業の人にはわからない。
遊んでたらしいじゃないですか。
もうかったらしいじゃないですか。
僕は、バブルが起こったことに気づかなかった。
毎夜、今日小便に行ったかどうかさえ思い出せなかった。
雑務と事件で走り回って、小便の記憶も飛んだ。

『ソロモンの偽証』に登場する生徒たちは、一人で闘う。
一人で闘う勇気を見せてくれる。
後編を観たら、当時の傷の何本かを、彼女たちが溶かしてくれるかもしれない。

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