4月25日、JR福知山線(愛称宝塚線)の塚口駅~尼崎駅間(兵 庫県尼崎市)で電車が脱線してマンションに衝突し、百人以上が死 亡するという事故が発生しました。 この事故に関しては、多くのテレビ番組や新聞記事、インターネ ット上ではブログなどでとりあげられてきました。「ITIの雑記 帳」でもここで、お亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げま す。・・・と言うよりも、起こらなくていいような事故で命を失っ てしまったので悔やんでも悔やみきれないと言いたいです。 『悲しさより悔しさ(他人の命でも悔しい)』 * * * この脱線事故の原因は航空・鉄道事故調査委員会が究明していま すが、カーブでのスピードの出し過ぎの可能性が高いといわれてい ます。ブレーキをかけるのが遅れてそうなった可能性が高いのです が、その場合は数分前には事故が起きるとは考えられなかったでし ょう。 ですが実際に事故が起きたときは、その被害は新潟県中越地震の揺 れで上越新幹線の電車が脱線したときよりも遥かに大きなものにな ってしまいました。1両目はマンションに突っ込み(地下駐車場の 壁に激突)、2両目はマンションの壁に打ちつけられて潰れてしま いました。「わたしならこの中に乗っていても助かる」などとは言 えません。 わたしも含めて、通勤・通学している人はその途中に事故に遭う可 能性があります。そして実際に事故に遭ってしまったら死ぬ可能性 が少なくはありません。だから移動中の事故は極力避けなければな らないのです。 * * * わたしが住んでいる北関東では、どこへ行くにもクルマという人 が多くて、毎日ヒヤヒヤしています。その点鉄道は乗客が死亡する ような事故は「1年に1度あるかないか」なので、わたしは鉄道で 通勤しています。 ですが安全重視といえども、電車よりクルマのほうが速く行けるの ならクルマで行く人が多いのではないでしょうか?。わたしの生活 エリアの栃木県南部だと、国道4号バイパス(新4号バイパス)や 国道50号バイパスなどの片側2車線以上の一般道路では時速80km以 上、東北自動車道などの高速道路では時速 120km以上で走っている クルマが多く、あなどれないスピードです(このスピードで運転し でいるドライバーは安全重視とは言えない)。なのでJR西日本の 電車の高速運転には高校1年生のころから関心を持っていました。 * * * 人間は絶対にミスを犯さないというわけではありません。気をつ けていれば何とかなるというものではありません。だからミスをカ バーする「フェイルセーフ」という考えが安全対策には必要です。 そして、わたしたちには「時間にゆとりを持たせる」ことが必要で す。