水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

優性思想・2

2005-03-04 18:30:51 | Weblog

体、心の弱さはその人の弱さじゃない。
体の一部に弱い箇所があり、
心の一部の方向に癖があるだけだ。
それはどんな人にも当てはまる事柄だが、
自分が健常だと思っている人は気づかないだけだ。

人間は皆、例外無く完全体じゃない。
完全じゃないから人間として生まれてきている。
障害者という言葉を使うなら、障害者以外の人間は存在しない。
体、心が正常だと信じている人は、単に無知か鈍感なだけだ。
これは間違いない事実なんだ。

正常に働く箇所があり、サボる箇所がある。
得意な能力分野があり、不得意な分野がある。
一人の人間の中には様々な部分があるのだ。
そんな事は当たり前だ。
常に健全な心と常に健全な肉体は人間ではありえない。
そんな事もわからないほど「自称健常人」は心に障害がある。

基準を「強弱」「正誤」「優劣」にするから狂う。
いつかは自分の身と心で気づくだろうが、
それまで他の「弱」「誤」「劣」を差別し虐める。
ときにはこっそり自の「弱」部分を責める。
あるいは「頑張れ!」と無責任な言葉を言う。
優しくないんだなぁ・・・。

基準を「調和」「やわらかさ」「畏敬」にすれば、
「生命」は喜び、「世界」は愉しめる。
ワシ流では基準を「いいかげん」にすることなのだがねぇ。
自分のアホさイタラナさを自覚するのが「自立」だと思う。
だから「自立」の問題でもあるんだなぁ。

「優性思想」が趣味の段階ならモンクはいわない。
「強い」が好きだろうが、「優秀」が好きだろうが勝手にして。
ワシだって、来世は格闘家にあこがれる。
(来世はナイスボディの小悪魔もいいかなぁ)
売れっ子女流漫画家の亭主にもあこがれる。
南国のそよぐ風に生まれ変わりたい・・・。
(だんだん、ナマケモノの本性が・・・・)
アマゾンで生息するナマケモノそのものでもいいや。

ところが「優性思想」はデシャバリなのだ。
「こうでなくてはいけない」と本気で主張する。
しかも正論みたいだから性質(たち)が悪い。
この世で性質の悪いのは「正論の主張」なんだぜ。
その性質の悪ささえ自覚できていない。
そして、エスカレートする性質も内蔵しているんだ。

戦争準備下、戦争状態下では必ず「優性思想」がはびこる。
あるいは「優性思想」の先には争いが待ち受けている。
今の日本の状態、もう一度見直そうね。
ワシ、オーバーに煽っているわけじゃないよ。
多少、未来予測は出来るけど、そういう意味じゃない。

体、心の弱い(敏感)な我々が暮らし難い社会は嫌なんだ。
性格の強い人には気づきにくいだろうが、気づいて欲しい。
頑張るタイプの人とも一緒に暮らしていくわけだし・・・。
「優性思想」は「優性嗜好」に直してくれないか?


(本館は 「氣の空間・氣功療法院」
コメント
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