午前10時半、桜井公会堂にて開かれた、第2回まちづくり協議会を傍聴しました。今回は、学校法人・西大和学園から2名(白鳳女子短期大学と西大和学園から各1名)の方の出席があり、方針転換に至る経緯や中高一貫校の設置構想についての説明がありました。
会場からは、地権者からの意見・質問として、「意向調査・アンケートに答えたが、事情が変わったのなら、そのまま結果を使うとしたら、それは少し違うのでは?」「第2回まで半年間もなにもなく、今年度中に事業化に向けて検討とは拙速、そちらの都合のみが優先されている」「平成26年開校希望と言われるが、現実に実現可能なのか」という発言がありました。12月議会で一般質問で取り上げた内容が、机上の空論ではなかったと確信できました。
法人からは、「平成26年度開校は可能と考えている」という発言があり、その裏には、地権者の合意(売却の条件が整うことを意味すると思います)があれば、必要なすべての事務手続き(土地に関することや私学開校に関することなど)は滞りなく行えるという確信があっての発言と、戸田は受け取りました。間に合わなければ他を探すというのではなく、たとえ開校が遅れたとしても、当地、桜井での事業化に向けて継続して取り組むと断言されました。
以下、戸田の傍聴メモによるものです。
1)意向調査概要
平成23年7月28日から開始、継続中(センター・役員・町)対象
地権者56名のうち、54名完了
訪問面談51名 10haに関してほぼ完了
対象は13ha(第3小学校は含まず、道路は含む)
遠隔地は7名 郵送による調査により3名の返信あり
結果
主に売却可能 26名(48%)
主に自己利用 6名(11%)
主に賃貸 4名(7%)
主に現状維持 12名(22%) ※換地不可
主に営農(換地可) 3名(6%)
その他 未回答など 6%
主な意見
・まちづくり協議会の方針に賛成するが、自身の土地について売却は考えていない
(営農・自己活用・既存宅地等として利用)
・将来的には売却もやむを得ないが、現状は農業を続けたい
・無接続地なので、周辺の意向に合わせる必要がある
・農地として残したいが、まわりの皆さんの動向によっては売却等に協力もやむを得ない
・今後も農業を続けたいので、大学等で土地を動かす必要がある場合は、換地をお願いしたいが、できるだけ近場で接道した土地で農業を続けたい
・農地を100%利用したい。ただし、条件が良ければ他の地権者と共同貸をしてもよい
・畑として利用したい。小作権者との交渉次第であるが、売却可能である。ただし、小作権者に話をするにあたって、なにか計画がないと話づらい
・私的事情のある土地については、換地のうえ売却も可能。ただし駅前もまわりの動向に合わせて売却も視野に入れている
・宅地(事務所など?)として利用するか、土地を貸して収益をあげたい。ただし、土地の場所によっては売却の考えがないわけではない
・子どもが住む家を建てたいと考えている。それ以外の土地については、貸して収益をあげたい
2)第1回協議会以降のこと(町のHPに理事会開催についてはUPされている)
理事会にて取得面積が少ない場合でも、中高一貫校ならば開校が可能であるとの説明を11月18日に行った
3)法人側から
引きつけられた背景(他の候補地より優位性)として
奈良の大路駅に西大和学園はあり、大和川(?)龍田川(?)の合流地点、上牧町のとなり町に位置し、桜井の地名もある
東大寺という地名もあり、遠い昔につながり、縁を感じる
他にも候補地探しているが、山あり川あり、当地を希望する気持ちが強い
平成26年開校予定(希望) 1.8ha
当初の大学立地、3学部の計画ならば3haは必要となる
地元の意向によると、今、用意していただける土地はそれに満たない
それならば中高一貫進学校をこの地で開校(新設・奈良はそのまま)島本町ではこの地にちなんだ名称を考える
進学校としての指標は、東大・京大・超一流難関校への入学者が全国トップクラス
1位は首都圏・開成高校 2位は兵庫県・灘 3位が奈良県・西大和学園(年160人が超難関大学入学・京大に毎年約80人)
中学6クラス 40×6=240人
高校7クラス(新規募集されるそうで、ここで入学してくる女子の学力が優れていると在校生に聴きました)
男女併学 クラスは別
英語と理科に力を入れている
奈良では、地元小学校との連携(実験教室)や教師の交流(連携)も行っているとのこと
4)今後の協議会
平成23年度中に、勉強会→全体会議→勉強会→全体会議を開催→事業化に向けての構想をつくる
年が明けて、勉強会で、かつてつくった構想図を新たに協議会として作成=事業化を進める
勉強会では、税の問題、第3者を招いて土地の有効活用、動向(相場・鑑定など)を話題提供(情報提供)
以上のような内容でした。最後にある、土地の動向、第3者を招いての話題提供(周辺の土地価格の相場や時代背景)が鍵、と戸田はみています。ここで、地権者のみなさんに大学側の示される条件(主に土地価格)をご理解いただく、ということです。学校法人、医療法人は概ね地域に歓迎される傾向にあり、また営利を目的としないが営利を追求しなければならない公益的な法人であることから、その条件は地権者のみなさまにとって非常に厳しいものになるだろうと推測しています。
進学校が立地されるとなれば(大阪方面からのJRに乗って観る風景のシュミレーションを公表された)、周辺の土地は、必ず「農地」であるべきと、今日、改めて強く感じました。駅前に「農」のある風景が広がっていることが、近い将来、島本駅と島本町にとって必ず強みになる・・・首都圏では、通勤の前後に農に親しむ「駅前農業フィットネス」(シャワールーム・ラウンジあり)の場を提供する「アグリス成城」(小田急成城学園前駅、西口に直結)もあります。そういうまちづくりをめざす時代と戸田は感じています。
画像は、島本駅の元キオスクの自動販売機
9月をもって閉鎖されています
会場からは、地権者からの意見・質問として、「意向調査・アンケートに答えたが、事情が変わったのなら、そのまま結果を使うとしたら、それは少し違うのでは?」「第2回まで半年間もなにもなく、今年度中に事業化に向けて検討とは拙速、そちらの都合のみが優先されている」「平成26年開校希望と言われるが、現実に実現可能なのか」という発言がありました。12月議会で一般質問で取り上げた内容が、机上の空論ではなかったと確信できました。
法人からは、「平成26年度開校は可能と考えている」という発言があり、その裏には、地権者の合意(売却の条件が整うことを意味すると思います)があれば、必要なすべての事務手続き(土地に関することや私学開校に関することなど)は滞りなく行えるという確信があっての発言と、戸田は受け取りました。間に合わなければ他を探すというのではなく、たとえ開校が遅れたとしても、当地、桜井での事業化に向けて継続して取り組むと断言されました。
以下、戸田の傍聴メモによるものです。
1)意向調査概要
平成23年7月28日から開始、継続中(センター・役員・町)対象
地権者56名のうち、54名完了
訪問面談51名 10haに関してほぼ完了
対象は13ha(第3小学校は含まず、道路は含む)
遠隔地は7名 郵送による調査により3名の返信あり
結果
主に売却可能 26名(48%)
主に自己利用 6名(11%)
主に賃貸 4名(7%)
主に現状維持 12名(22%) ※換地不可
主に営農(換地可) 3名(6%)
その他 未回答など 6%
主な意見
・まちづくり協議会の方針に賛成するが、自身の土地について売却は考えていない
(営農・自己活用・既存宅地等として利用)
・将来的には売却もやむを得ないが、現状は農業を続けたい
・無接続地なので、周辺の意向に合わせる必要がある
・農地として残したいが、まわりの皆さんの動向によっては売却等に協力もやむを得ない
・今後も農業を続けたいので、大学等で土地を動かす必要がある場合は、換地をお願いしたいが、できるだけ近場で接道した土地で農業を続けたい
・農地を100%利用したい。ただし、条件が良ければ他の地権者と共同貸をしてもよい
・畑として利用したい。小作権者との交渉次第であるが、売却可能である。ただし、小作権者に話をするにあたって、なにか計画がないと話づらい
・私的事情のある土地については、換地のうえ売却も可能。ただし駅前もまわりの動向に合わせて売却も視野に入れている
・宅地(事務所など?)として利用するか、土地を貸して収益をあげたい。ただし、土地の場所によっては売却の考えがないわけではない
・子どもが住む家を建てたいと考えている。それ以外の土地については、貸して収益をあげたい
2)第1回協議会以降のこと(町のHPに理事会開催についてはUPされている)
理事会にて取得面積が少ない場合でも、中高一貫校ならば開校が可能であるとの説明を11月18日に行った
3)法人側から
引きつけられた背景(他の候補地より優位性)として
奈良の大路駅に西大和学園はあり、大和川(?)龍田川(?)の合流地点、上牧町のとなり町に位置し、桜井の地名もある
東大寺という地名もあり、遠い昔につながり、縁を感じる
他にも候補地探しているが、山あり川あり、当地を希望する気持ちが強い
平成26年開校予定(希望) 1.8ha
当初の大学立地、3学部の計画ならば3haは必要となる
地元の意向によると、今、用意していただける土地はそれに満たない
それならば中高一貫進学校をこの地で開校(新設・奈良はそのまま)島本町ではこの地にちなんだ名称を考える
進学校としての指標は、東大・京大・超一流難関校への入学者が全国トップクラス
1位は首都圏・開成高校 2位は兵庫県・灘 3位が奈良県・西大和学園(年160人が超難関大学入学・京大に毎年約80人)
中学6クラス 40×6=240人
高校7クラス(新規募集されるそうで、ここで入学してくる女子の学力が優れていると在校生に聴きました)
男女併学 クラスは別
英語と理科に力を入れている
奈良では、地元小学校との連携(実験教室)や教師の交流(連携)も行っているとのこと
4)今後の協議会
平成23年度中に、勉強会→全体会議→勉強会→全体会議を開催→事業化に向けての構想をつくる
年が明けて、勉強会で、かつてつくった構想図を新たに協議会として作成=事業化を進める
勉強会では、税の問題、第3者を招いて土地の有効活用、動向(相場・鑑定など)を話題提供(情報提供)
以上のような内容でした。最後にある、土地の動向、第3者を招いての話題提供(周辺の土地価格の相場や時代背景)が鍵、と戸田はみています。ここで、地権者のみなさんに大学側の示される条件(主に土地価格)をご理解いただく、ということです。学校法人、医療法人は概ね地域に歓迎される傾向にあり、また営利を目的としないが営利を追求しなければならない公益的な法人であることから、その条件は地権者のみなさまにとって非常に厳しいものになるだろうと推測しています。
進学校が立地されるとなれば(大阪方面からのJRに乗って観る風景のシュミレーションを公表された)、周辺の土地は、必ず「農地」であるべきと、今日、改めて強く感じました。駅前に「農」のある風景が広がっていることが、近い将来、島本駅と島本町にとって必ず強みになる・・・首都圏では、通勤の前後に農に親しむ「駅前農業フィットネス」(シャワールーム・ラウンジあり)の場を提供する「アグリス成城」(小田急成城学園前駅、西口に直結)もあります。そういうまちづくりをめざす時代と戸田は感じています。
画像は、島本駅の元キオスクの自動販売機
9月をもって閉鎖されています