TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

JEFF PORCARO SESSION WORKS 2

2008-09-05 23:57:53 | TOTO&FUSION
JEFF PORCARO SESSION WORKSの続き。

9. I FOUND LOVE / DENIECE WILLIAMS
典型的な歌モノドラムといった感のあるナンバー。これもあまりJEFFっぽさを感じることのないドラミングです。いわばアイドル歌謡曲といった雰囲気なんですけど、そんなところでもJEFFが活躍してるんですね。まあ普通の曲です。
10. IT'S OVER / BOZ SCAGGS
せっかくのSESSION WORKSアルバムなんですから、「LOWDOWN」と同じ「SILK DIGREES」からの2曲目というのはちょいと解せません。ドラミング自体は結構忙しくいろいろやってるんで面白い曲だとは思うんですけどね。せめてBOZの他のアルバムからの曲、「SIMONE」とか「MIDDLE MAN」とか「HOLLYWOOD」とか。選択肢はもっとあると思うんですけど。
11. HUMAN NATURE / MICHAEL JACKSON
JACKSONSに同じく、これもどうかな~。普通に聴いたらドラムマシーンに聴こえてしまうドラミングはすなわち、JEFFが叩いていることにそれほどの意味はないような気が。これを以ってJEFFのSESSION WORKSとするのは事実なのかも知れないけど、ファン心理的には受け入れにくいんじゃないかと。なんぼバックがTOTOだからと言っても、ちょっと趣旨が違うような…。MICHAELのアルバムからはこの曲しか許可されなかった、とかいうのもありがちな話かな。
12. LOVIN' AND LOSIN' YOU / DWAYNE FORD
小生初めて聴く曲ではありますが、JEFFのドラムがこの曲の持つ緊張感を一層深いものにしているように思いました。曲の持ち味を活かすJEFFのドラミングという点ではこの選曲はナイスですね。他のドラマーでは多少なりとも曲の雰囲気が変わってしまうんじゃないか…なんて思えるくらいハマってるドラミングです。
13. CONFIDE IN ME / THE MANHATTAN TRANSFER
DONALD FAGENの曲なんですねこれ。それだけにSTEELY DANでプレイするJEFFのスタイルがこの曲にも十分現れているように思います。STEELY DAN、DONALD FAGENのナンバーを収録できないジレンマからの選曲に思えなくもないですが、これは仕方ないところ。ナイスな選曲です。
14. COME CLOSER,BABY / TOM SCOTT
このアルバム唯一のフュージョン/インストナンバー。ホントはもっとフュージョン系の曲も欲しいところですが、これもやはり仕方ないところ。沼澤尚氏曰くこの曲のドラミングはSTEVE GADD風のプレイなんだそうで。確かにスネアのゴーストノーツの使い方には膝を叩いて納得。そんなJEFFの一面を知ることができるこの選曲はめちゃくちゃナイスです。
15. ISN'T SHE LOVELY / LEE RITENOUR
LEE RITENOURの曲を収録できた、ということだけでも嬉しいことですね。BILL CHAMPLINのボーカルというのも、当時のJEFFの活躍フィールドの中にあって、いかにもそれらしいですし。スネアの音が軽すぎるのがこの時代なんでしょうけど、ハイハット/シンバルワークがJEFFらしくってナイスです。
16. WHEN A MAN LOVES A WOMAN / MICHAEL BOLTON
ボーカルを引き立てるドラミングが素晴らしい。こういうヒューマンな曲にはやはり生ドラムが似合う。しかもJEFFの力強いけど退くところは退くメリハリの効いた歌心のあるドラミングだからこそ。JEFFに対する新しい発見をさせてもらったような気がします。ベタすぎるナンバーという印象がありましたけど、意外といい選曲だったですね。
17. HOME OF THE BRAVE / TOTO
SESSION WORKSなのにやっぱり最後もTOTOかいな、となってしまうんですけど、確かに楽曲、そしてJEFFのドラミングのカッコ良さはTOTOの中でも群を抜いている曲だと思います。でもせっかくなんだから「MAMA」みたいなドラミングの妙を味わえるのとか「DON'T STOP ME NOW」とか「JAKE TO THE BONE」みたいな異色のナンバーであっても良かったかな~。関係ないけど、「JAKE~」が入っているTOTOのJEFF参加ラストアルバム「KINGDOM OF DESIRE」って既に廃盤になってるんですね…。

繰り返しになりますけど、ソニー系列の音源しか使えないという制約の中での選曲ですから、中田師匠も頭を悩ませたことと思います。ご本人も書いてましたけど、他のレーベルを巻き込んで第2第3の「JEFF PORCARO SESSION WORKS」が出てきて盛り上がってくれたらな~、もっと凄いのができると思うんですけどね。「歌モノ編」「フュージョン編」「マニアック編」とか…なんて書いてたら小生もそんな分類で小生的SESSION WORKSを早く作りたい!と思うのであります。
コメント
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