TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

FLOOD / HERBIE HANCOCK

2008-09-11 23:22:28 | TOTO&FUSION
最近購入したCD。1975年に中野サンプラザで収録された、日本オリジナルのライブ盤です。
凄いライブですね、1975年という時代とはとても思えない。1970年代のフュージョンってもっとジャズ的で、キメとかも大雑把なイメージを勝手に持ってたんですけど、特にドラムとベースのテクが半端じゃない。複雑な曲構成、不規則でハイスピードなキメ、とても30年以上昔のものとは思えません。まさにHERBIEのファンク時代の記念碑と言われるだけあります。パワフルでテクニカル、そしてファンキー。まさにCASIOPEAやTRIXみたいなハイパーテクニカルフュージョンの草分けともいえるアルバムです。
そのせいかどうかはともかく、このアルバムに収録されている曲は最近でもいろんなフュージョン系アーティストにカバーされています。というか、そのいろんなカバーを聴いて、これは是非ともオリジナルを聴かなければ!と思ってこのアルバムに手を出したんですけどね。

1曲目はご存知「MAIDEN VOYAGE」。小生がこの曲に最初に興味を持ったのはやはりTOTOのカバー。FAZJAZ.JPとか今沢カゲロウとかもアナーキーなカバーをやってますね。このライブではほとんどがピアノのソロ演奏が占めてるんですが、終盤にきてバンドが加わり、ぐ~っと盛り上がったところでいきなり「ACTUAL PROOF」に転じます。この展開が鳥肌モノなんですわ。この曲も初めて聴いたのがTKYによるカバー。納浩一さんもソロアルバムでカバーしてます。
それから小生の好きな曲としては「BUTTERFLY」そして「CHAMELEON」。バリバリにシンセサイザーを使ってこれでもかというくらいなエレクトリックでファンク三昧なナンバーです。こうして聴いていると小生的にはこの頃のHERBIEが実は一番ツボだということに気付きます。どうしてもHERBIEというとジャズピアニストというイメージが最初に来てしまいますが、本当のHERBIEらしさっていうのはこういうファンクでエレクトリックな世界なんだろうな。ファンク系フュージョン好きの人は是非とも聴いてもらいたい一枚ですね。

それにしてもPAUL JACKSONって本当に凄いと思う。今でこそテクニカルなベーシストっていろいろいるかもしれないけれど、当時としてはここまでテクのあるベーシストってそうはいなかっただろうし、ここまでベースにテクを追求しようとする発想すらあんまり無かったんじゃなかろうか。

ということで次は「THRUST」を聴いてみたくなりました。

FLOOD / HERBIE HANCOCK
HERBIE HANCOCK(keys)BENNIE MAUPIN(sax,fl)PAUL JACKSON(b)MIKE CLARK(ds)BILL SUMMERS(perc)BLACKBIRD McKNIGHT(g)
コメント
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