TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

THUNDER / S.M.V.

2008-09-13 00:00:30 | TOTO&FUSION
BILLBOARD LIVEで展開されているS.M.V.のライブ、盛り上がっているでしょうか。
小生は明日最終日にお邪魔します。楽しみい~。

とかなんとか言いながらも実は小生、STANLEY CLARKEもMARCUS MILLERもVICTOR WOOTENも取り立てて今までよく聴いていたというわけではない。VICTOR WOOTENのアルバムが2枚、MARCUSのMICHEL PETRUCCIANIとのライブ盤と敢えて言うならMILES DAVISの「TUTU」くらいしか手許にはない。(MICHEL PETRUCCIANIとのライブ盤で演奏していた「TUTU」がえらい気に入って、オリジナルであるMILESの「TUTU」を買ったというのがその経緯なんですけどね。)
とはいえ、このフュージョン界を代表するベーシスト3人が集結したということだけでこりゃ凄いってんで、かなりミーハー的感覚でこれは聴かねばと思うに至ったわけであります。(日本で言えばギタリストだけどOTTOTTRIOみたいなもの?)そんな意味でこのS.M.V.のアルバムってそれほどの期待はしていなかった。というのもなんとなくかなり難解な音楽やってそうな先入観をどうしても持ってしまっていたもので。でも、これ聴いたら全くそんなことなかったですね。決してバキバキグリグリのシャープでソリッドなフュージョンじゃないですけど、毒にも薬にもならないスムースジャズでもない。思いのほかほんわかした雰囲気で結構日本的ともいえるキャッチーでファンキーなフュージョンが展開されています。もちろんキャッチーとはいえどもそこはベーシスト3人、これでもかと迫り来る低音攻撃にはお腹一杯になりますけどね、とはいえ消化不良にはならない軽くて美味しいフュージョンなのです。そう、ヘヴィな食材が健康的に料理されているとでも言いましょうか。何度でも聴けて既にクセになりつつある、なかなかの良作アルバムです。まあ、人によってはモノ足らないと思うかもしれないけど、小生にとってはなかなかツボにきたアルバムです。このユニットに関して詳しくはこちらをご参照いただければ。

ちなみに、お気に入りは2曲目「THUNDER」。このベースをストロークでかき鳴らす音がたまらない。これライブで聴いたらすんごい迫力でしょうね。シンセの入り方なんかストさんのSLAP×SLAPにもかなり通じるところがあります。
そして4曲目「MONGOOSE WALK」。ベース3人を従えたCHICK COREAのピアノの入り方がまた絶妙です。
ついでに「SILLY PUTTY」。この曲を最初に聴いたのは超変態バンドPRIMUS(!)のカバーでした。逆にこのアルバムを聴くと、いかにPRIMUSのカバーが原曲そのままだったのかを改めて知るわけです。そしてSTANLEYのファンキーさも。
そしてコントラバスをベーシックトラックにしていてだいぶ雰囲気が変わっちゃってましたけど、しっかり「TUTU」も入ってますしね。もちろん他の曲も聴けば聴くほど味が出るスルメですしね。
是非とも試聴してみて。

THUNDER / S.M.V.
MARCUS MILLER(b,cl,keys,sax)STANLEY CLARKE/VICTOR WOOTEN(b) BUTTERSCOTCH(vo) RUSLAN SIROTA/ARIEL MANN/GEORGE DUKE/CHICK COREA/KARLTON TAYLOR(keys) RONALD BRUNER JR./DERICO WATSON/POOGIE BELL/J.D.BLAIR(ds) KEVIN RICARD(perc) PATCHES STEWART(tp)STEVE BAXTER(tb)~13CATSでお馴染みだったSTEVEも出世したものですね~。
コメント
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