昨日ケーブルテレビで見た「オリヲン座からの招待状」という映画。
京都の小さな映画館が舞台というその設定にひかれて思わず見てしまいました。
たまにはこういう映画もいいものです。
映画・活動写真に対する情熱と、大人すぎた愛情。感動的です。
ところでなぜこの映画の設定にひかれたか…小生も京都のとある小さな映画館に通ったクチだったものでしてね、この映画のあらすじを見たとき、それを強烈に思いだしたんです。
それは「京一会館」という映画館。(・・・ちなみにこの映画とはなんの関係もありませんが)
京都の学生街、一乗寺のちょっとしたショッピングセンターの2階にありました。時々学校の前で松葉杖をついた支配人の方だったんでしょうか、が上映スケジュールのちらしを配られていたもので、何故か当時テレビのない生活をしておりました小生、唯一の映像に接する機会として、この京一会館にハマったものです。もちろん新作映画じゃなくて旧作ばかりを映写するいわゆる名画座。と言っても普通の映画の3本立てからロマンポルノ5本立てとかね。とにかくその気になればどこまでも時間を潰せた映画館だったな。そういや「転校生」とかの大林映画も最初に見たのは実はここだった。ロビーは映画のポスターだらけで、販売もしていましたね。「さびしんぼう」のポスターをここで買ったのはよく憶えている。正直言って汚いところだった。天井はところどころ剝げかけていて、座席は薄汚れてボロボロ。深夜なぞは映画見ながら煙草吸ってる輩もいましたし。でもその猥雑さがまた貧乏学生には落ち着ける場所だったのかもしれない。とにかく、この大学1年目の時が人生で一番映画を見た時期だったのは間違いない。今こうして映画関係の会社で飯を食わせてもらっているのもその体験が根っこにあるんだろうと思う。
大学も2年目になると、学校移転の関係で下宿も引っ越してしまったため、この京一会館とは疎遠になってしまったものでした。先輩からテレビ(白黒だったけどね)をもらったりしたこともあって。
ただ、卒業前にふと思い出して訪ねてみると、もうその建物は取り壊しが始まっていました。残念というよりなんか悲しくて悔しかったのを憶えています。この京一会館とのお付き合いというのは本当に短い期間ではあったんだけど、今となってみると、小生の人生にとって濃密な時間だったと思うわけです…。
京一会館
京都の小さな映画館が舞台というその設定にひかれて思わず見てしまいました。
たまにはこういう映画もいいものです。
映画・活動写真に対する情熱と、大人すぎた愛情。感動的です。
ところでなぜこの映画の設定にひかれたか…小生も京都のとある小さな映画館に通ったクチだったものでしてね、この映画のあらすじを見たとき、それを強烈に思いだしたんです。
それは「京一会館」という映画館。(・・・ちなみにこの映画とはなんの関係もありませんが)
京都の学生街、一乗寺のちょっとしたショッピングセンターの2階にありました。時々学校の前で松葉杖をついた支配人の方だったんでしょうか、が上映スケジュールのちらしを配られていたもので、何故か当時テレビのない生活をしておりました小生、唯一の映像に接する機会として、この京一会館にハマったものです。もちろん新作映画じゃなくて旧作ばかりを映写するいわゆる名画座。と言っても普通の映画の3本立てからロマンポルノ5本立てとかね。とにかくその気になればどこまでも時間を潰せた映画館だったな。そういや「転校生」とかの大林映画も最初に見たのは実はここだった。ロビーは映画のポスターだらけで、販売もしていましたね。「さびしんぼう」のポスターをここで買ったのはよく憶えている。正直言って汚いところだった。天井はところどころ剝げかけていて、座席は薄汚れてボロボロ。深夜なぞは映画見ながら煙草吸ってる輩もいましたし。でもその猥雑さがまた貧乏学生には落ち着ける場所だったのかもしれない。とにかく、この大学1年目の時が人生で一番映画を見た時期だったのは間違いない。今こうして映画関係の会社で飯を食わせてもらっているのもその体験が根っこにあるんだろうと思う。
大学も2年目になると、学校移転の関係で下宿も引っ越してしまったため、この京一会館とは疎遠になってしまったものでした。先輩からテレビ(白黒だったけどね)をもらったりしたこともあって。
ただ、卒業前にふと思い出して訪ねてみると、もうその建物は取り壊しが始まっていました。残念というよりなんか悲しくて悔しかったのを憶えています。この京一会館とのお付き合いというのは本当に短い期間ではあったんだけど、今となってみると、小生の人生にとって濃密な時間だったと思うわけです…。
京一会館