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TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

MIXOLOGY / CHESTER THOMPSON

2013-03-11 23:31:51 | その他の音楽
80年代後半から現在に至るまで、SANTANAサウンドの中核を担っていたCHESTER THOMPSONがリリースしたアルバム。これ何作目になるんでしょうかね。TOWER OF POWERのメンバーだったということと、1枚1971年にアルバムを出している、ということくらいしか情報がないのでそのあたりはよくわかりません。(てかSANTANAでのキャリアがほとんどだったから仕方ないか)
で、このアルバム実のところSANTANAのキーボードサウンド的な要素を持ったフュージョンを期待していたわけですが、CHESTER THOMPSONとしての原点回帰ということでしょうか、このアルバムではオルガンプレイヤーに徹してます。TOP的だったりもするのかな、ファンキーなオルガンジャズ。その意味では若干思ってたのとは違ったけど、こういうどファンクなオルガンジャズってのも悪くない。やっぱり同じジャズでもピアノと違ってオルガンはその音だけ聴いていてもファンキーでブルージー。ピアノにはないノリがあるんですな。
SANTANAの最新アルバム「SHAPE SHIFTER」でも相変わらずのCHESTER THOMPSONらしいシンセサウンドがたくさん聴けるのはありがたかったけど、やはりレコーディングだけでツアーには帯同していないようですね。
ようやくSANTANAのツアーメンバーから解放されて、自身の原点であるオルガンジャズに没頭できる、という環境になって肩の荷が下りたような軽快なノリがこのアルバム全体の雰囲気を作っているのかな。その意味ではSANTANAサウンドに大きな影響を与えていながらも、必ずしもそれはCHESTER THOMPSON自身のサウンドではなく、SANTANAのためにCHESTERが敢えて作り上げたサウンドであった、ということなんでしょうかね。SANTANAでのキーボードサウンドとこのアルバムを聴き比べると、その奥の深さに感心するのです。

ちなみによくよく見れば、ギターのBARRY FINNERTYはMILES DAVISやCRUSADERS、そしてBRECKER BROTHERSの名盤「HEAVY METAL BE-BOP」のギタリストですし、ドラムのMIKE CLARKはファンク時代のHERBIE HANCOCKやBRAND Xでも活躍した名うてのファンク系ドラマー。BRIAN COLLIERはSANTANAのレコーディングにも参加してますね。参加メンバーも渋くて贅沢な1枚なのです。

MIXOLOGY / CHESTER THOMPSON
CHESTER THOMPSON/LONNIE SMITH(org)HOWARD WILEY(sax) JOEL BEHRMAN(tp) BARRY FINNERTY(g)CHRIS CAIN(g,vo) MIKE CLARK/BRIAN COLLIER/RON E.BECK(ds) KENNETH NASH(perc)

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