TRICK / TRIX

TRIXの新作。
なんだかタイトルが意味深でなんだか気になるのですが…。

とうとういわゆるアホ曲らしいのがなくなりましたね。
タイトルだけ見るとそれらしいのはあるんだけど、聴いてみるとアホっぽくないしね。
でも相変わらずのキャッチーさと軽いノリは相変わらず。いいんです、それで。あえて妙に凝らなくてもTRIXはTRIXなんですから。
その意味で、あえて言うなら正直2曲目のAYAKI君の曲はいただけない。彼の曲は前作もそうでしたがTRIXらしいキャッチーさに欠ける洋モノフュージョンっぽい作りで、TRIXを聴いているのかなんなのかわからなくなる、という点はあれどもそれはそれで一つの新しいスタイル、とは思ってましたが今回の2曲目のシンセの音使いは・・・さすがに納得いかない。他の曲でも散見するけど、やっぱりシンセで管楽器のサンプリング音を使うのはやめましょうよ。特にジャズ・フュージョンというジャンルにおいては管楽器の音は生楽器の音を使うべきであって、それをシンセで再現してしまうのはあまりに安易な代用であって安っぽい。シンセなんだからそれらしい音でいいんです。本当に管楽器が必要であれば、そのプレーヤーを連れてくればいいんですから…と思うのです。そこは音楽として、ジャズ・フュージョンバンドとしてこだわって欲しいところなんですね。
とはいえ1曲目のイントロは痺れるし、9曲目なんてもうこれぞTRIXそのものだし(サムライっぽい?)、サヨナラ曲の胸キュン度も素晴らしいしね。普通にハマれるアルバムなのです、とフォローしつつ。

・・・関係ないけどライブDVDまでのTRIX10周年一連の作品購入特典全員プレゼントの件、その後どうなってるんでしょうね。6月末までに発送ということだったけど、未だ何も届かない・・・。

TRICK / TRIX
NORIAKI KUMAGAI(ds)MITSURU SUTO(b)YUYA KOMOGUCHI(g)AYAKI(keys)

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TRICK / TRIX