TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

ウタヂカラ~CORNERSTONES 4 / 佐藤竹善

2007-11-25 00:16:35 | AORとか
まだあまり聴きこめてませんが、ファーストインプレッションを…。今日は辛口で。

う~んどうなんでしょうね…、この選曲。
この作品からとうとうAORの名曲カバーがなくなってしまい、邦楽ばかりになってしまいました。全曲ヒットチャートに30週間以上居続けた曲というコンセプトの元では仕方ないんでしょうけど、正直福山雅治の「桜坂」はどうなのよ、という感じ。カバーするんだったら後世に残したい名曲だけど、ともすると忘れ去られかねない曲であって欲しいと思う。その意味でこの曲はまだまだ新鮮すぎる気がする。新鮮度ということではSKOOPの「AMANOGAWA」というケースもありましたが、メジャー度が全然違いますからね。竹善さんがカバーして初めて知ったという人も多いでしょうから。
そして2作続けてサザンのナンバーというのも…。前々作、前作とオフコースのカバーが続いたこともありますが、ある意味オフコース路線の承継者である佐藤竹善=SING LIKE TALKINGと思えばなんとなく合点がいきますが…サザンでしょ?今更竹善さんがカバーしなくっても…ねぇ。

それとアレンジ。「ロビンソン」の後半と「いちご白書をもう一度」の脳天気なアレンジは「全く」いただけません。
なんて言うんでしょう、原曲に対するリスペクトが感じられません。単に与えられた素材でいろいろ遊んでみたらこんなんなりましたという感じ。作曲者が聴いたら怒りゃしませんかね…。せっかくのアルバムがこの2曲で台無しなってるような気がする。多分…この2曲は飛ばして聴くことになるでしょう。

けなしてばかりじゃ…というわけではないんですが、それに対して「初恋」と「雨の物語」は秀逸です。
特にそのアレンジは見事という他ないです。とにかくカッコイイ。小生的には逆にさっきの2曲が捨てとしても、この2曲だけでも買いのアルバムです。ライナーノーツにもありましたが、これらのSTEELY DAN的なジャズ・フュージョンチックなAORアプローチが小生のツボにはまったということだけなのかも知れませんが。佐藤竹善の味って、こういうAORの雰囲気が一番合ってるし、聴く方もそれを期待しているんですから、変にあえてその路線を外すようなことをする必要はないと思う。

カバーアルバムの制作は佐藤竹善のライフワークと先日のTV番組「音遊人」でも紹介されてました。カバーアルバムも4作目になってちょっと変化をつけようと思ったのかもしれませんが、今後もカバーアルバムを作り続けるなら、是非とも妙にセールスを意識するような選曲、原曲のイメージを壊すような凝りすぎるアレンジはできれば…ね、お願いしますよ。


ウタヂカラ~CORNERSTONES 4 / CHIKUZEN SATO
CHIKUZEN SATO(vo,keys)HIRONORI OKANO/YUKO OTAKI(vo)
YOSHIYUKI SAHASHI/MASAKI MATSUBARA/AKITOSHI KURODA/TSUYOSHI KON/YAS MANAKA(g)
HITOSHI SHIMONO/HIDEKI MATSUBARA/CHIHARU MIKUZUKI/RYOJI TAKAI(b)
YUTA SAITO/MASAYUKI SAKAMOTO/SHINGO SATO/SATORU SHIONOYA(keys)
HIDEO YAMAKI/TOMOO TSURUYA/NOBUO EGUCHI(ds)
SPAM KASUGAI/GEN OGIMI(perc)TARO HAKASE(vl)
KOJI NISHIMURA(fh)TAKAO WATANABE(tp)YOICHI MURATA/TAKAHITO ITO(tb)TAKUO YAMAMOTO/HIROYASU YAGUCHI(sax)

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