ANOTHER SHINING DAY / 13CATS
「MARCH OF THE 13CATS」から5年の歳月を経てリリースされたこのアルバム、なんとなくリリースできなかった苦悩がにじみ出ている感じもしないでもない。以前に比べCAT GRAYの音作りへのこだわりがラフになってるかな~という印象です。逆に言えば本来の楽器の音に回帰したとでもいいましょうか、シンセでリアルなホーンの音作るんではなくて、本当の生楽器を使うことにより、ライブで再現することを前提にしたアルバムにしたというところでしょうか。日本でツアーをやることを前提にリリースしたという経緯もあるようですし。故にファンキーさが若干薄く感じるのかもしれません。
1曲目「STRAIGHT TO THE POINT」はEW&Fっぽいファルセットコーラスで始まるナンバー、最後の方で申し訳程度に佐藤竹善のコーラス?が入ってます。どうせならもちっと歌って欲しかったけど。2曲目「ASK ME WHY」はかなりベタなモータウン?っぽいラブバラード。そしてお次がタイトルナンバー「ANOTHER SHINING DAY」。CATがクラリネットやらピアニカやらまで駆使してます。SAXはEDDIE M.ですがそれ以外のホーンセクションはいくらなんでもシンセじゃないでしょう。クレジットはありませんけど。そして4曲目、JAMES BROWNばりのスーパーファンクナンバー「LOOK AROUND」。これはノれます。EDDIE M.のSAXも決まってます。5曲目はめちゃベタなアコギじゃらんじゃらんのバラードかと思いきや、BEATLESのホワイトアルバムを思い起こすようなプログレハードな展開を見せます。そしてサビのコーラスが美しい「YOU NEVER KNOW」。CATのパーカッシブなオルガンがフィーチュアされたシャッフルナンバー「MELANIN」。続く「DANCE ON A RAINDROP/RAIN」はイントロに突然SANTANAワールドが展開します。「JINGO」ばりのKARL PERAZZOのラテンパーカッションとボーカルの嵐が過ぎると「RAIN」というタイトルとは似つかない脳天気なファンクナンバー。9曲目は13CATSらしさが漂うバラード。バラードってちと間違うとベタでつまんない曲になりがちですが、際どいところでいい感じになってます。やっぱりDAVID T.WALKERの渋々ギターとJANE CHILDのコーラス、そしてバラードにも違和感なく溶け込むKARLのパーカッションが効いているんでしょう。しっとりとしたバラードの後はベースをCAT?の声で演奏するモータウンのコーラスのグループのような奇作、「PRETTY LITTLE KITTY」を挟んで「BELIEVE ME」。なんかSING LIKE TALKINGを13CATSがコピーしているような雰囲気のAORチックな曲です。13CATSらしくはないんですけど、やっぱりほっとしますね。そしてやけに賑やかしいパーカッションが効果的なバラード「WHERE WOULD I BE」。続くラストは洋モノのシャンプー(WELLAでしたっけ?覚えてない)のコマーシャルにも使用された「TEAR THE HOUSE DOWN」。CATのパーカッシブオルガンがここでも炸裂するファンキーナンバーです。「ゲロッパ!」って言ってる気がするのが笑えます。ファンクのパーカッションってイマイチイメージが掴みにくいんですけど、ホントのKARLのパーカッションってラテンというイメージにとどまらずファンキーですね。この曲で実感します。
以上、13CATSのラストアルバム「ANOTHER SHINING DAY」でした。
CAT GRAY/CHIKUZEN SATO/JANE CHILD/DANIELA SPAGNOLA/ED SANDERS(vo)
CAT GRAY/BOB METZGER/DAVID T.WALKER/ROSS BOLTON/POCKET HONORE(g)
CAT GRAY/RAYMOND MCKINLEY/ANDREW FORD(b)CAT GRAY(keys)TAKASHI NUMAZAWA(ds)
KARL PERAZZO(perc)EDDIE M.(sax)STEVE BAXTER(tb)
「MARCH OF THE 13CATS」から5年の歳月を経てリリースされたこのアルバム、なんとなくリリースできなかった苦悩がにじみ出ている感じもしないでもない。以前に比べCAT GRAYの音作りへのこだわりがラフになってるかな~という印象です。逆に言えば本来の楽器の音に回帰したとでもいいましょうか、シンセでリアルなホーンの音作るんではなくて、本当の生楽器を使うことにより、ライブで再現することを前提にしたアルバムにしたというところでしょうか。日本でツアーをやることを前提にリリースしたという経緯もあるようですし。故にファンキーさが若干薄く感じるのかもしれません。
1曲目「STRAIGHT TO THE POINT」はEW&Fっぽいファルセットコーラスで始まるナンバー、最後の方で申し訳程度に佐藤竹善のコーラス?が入ってます。どうせならもちっと歌って欲しかったけど。2曲目「ASK ME WHY」はかなりベタなモータウン?っぽいラブバラード。そしてお次がタイトルナンバー「ANOTHER SHINING DAY」。CATがクラリネットやらピアニカやらまで駆使してます。SAXはEDDIE M.ですがそれ以外のホーンセクションはいくらなんでもシンセじゃないでしょう。クレジットはありませんけど。そして4曲目、JAMES BROWNばりのスーパーファンクナンバー「LOOK AROUND」。これはノれます。EDDIE M.のSAXも決まってます。5曲目はめちゃベタなアコギじゃらんじゃらんのバラードかと思いきや、BEATLESのホワイトアルバムを思い起こすようなプログレハードな展開を見せます。そしてサビのコーラスが美しい「YOU NEVER KNOW」。CATのパーカッシブなオルガンがフィーチュアされたシャッフルナンバー「MELANIN」。続く「DANCE ON A RAINDROP/RAIN」はイントロに突然SANTANAワールドが展開します。「JINGO」ばりのKARL PERAZZOのラテンパーカッションとボーカルの嵐が過ぎると「RAIN」というタイトルとは似つかない脳天気なファンクナンバー。9曲目は13CATSらしさが漂うバラード。バラードってちと間違うとベタでつまんない曲になりがちですが、際どいところでいい感じになってます。やっぱりDAVID T.WALKERの渋々ギターとJANE CHILDのコーラス、そしてバラードにも違和感なく溶け込むKARLのパーカッションが効いているんでしょう。しっとりとしたバラードの後はベースをCAT?の声で演奏するモータウンのコーラスのグループのような奇作、「PRETTY LITTLE KITTY」を挟んで「BELIEVE ME」。なんかSING LIKE TALKINGを13CATSがコピーしているような雰囲気のAORチックな曲です。13CATSらしくはないんですけど、やっぱりほっとしますね。そしてやけに賑やかしいパーカッションが効果的なバラード「WHERE WOULD I BE」。続くラストは洋モノのシャンプー(WELLAでしたっけ?覚えてない)のコマーシャルにも使用された「TEAR THE HOUSE DOWN」。CATのパーカッシブオルガンがここでも炸裂するファンキーナンバーです。「ゲロッパ!」って言ってる気がするのが笑えます。ファンクのパーカッションってイマイチイメージが掴みにくいんですけど、ホントのKARLのパーカッションってラテンというイメージにとどまらずファンキーですね。この曲で実感します。
以上、13CATSのラストアルバム「ANOTHER SHINING DAY」でした。
CAT GRAY/CHIKUZEN SATO/JANE CHILD/DANIELA SPAGNOLA/ED SANDERS(vo)
CAT GRAY/BOB METZGER/DAVID T.WALKER/ROSS BOLTON/POCKET HONORE(g)
CAT GRAY/RAYMOND MCKINLEY/ANDREW FORD(b)CAT GRAY(keys)TAKASHI NUMAZAWA(ds)
KARL PERAZZO(perc)EDDIE M.(sax)STEVE BAXTER(tb)
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