INNER WORLD / THREE’S CO.

SUN PAULOがたまんなくいいっす。ここんとこ車の中では「ELECTRIC WISDOM SOUND SYSTEM」がヘビーローテーション。旧作アルバムの注文までしちゃいました。(入荷には相当時間がかかるようで…)

ところで、このアルバムをMDに録音するにあたって、残った時間におまけで録音したのがTHREE'S CO.のアルバム「INNER WORLD」。
ちょっと説明しますと、THREE'S CO.というのは、故浅野祥之と松原秀樹、そして沼澤尚によるユニット。J&Bマイナス梶原順といったメンバーですが、やってる音楽はかなり意味不明なダンス音楽(?)です。一応SUN PAULOの源流にもしかしたらあたるのかな～なんて思って。

このCD帯のコピーに「THREE'S CO.のファンキーなベーシックトラックに、あのヨゴレエンジニア渡辺省二郎のエディット&ミックス、シアターブルックのDJ吉沢昭広の脱力ターンテーブルプレイが、無謀にも生み出すグルーヴ&ビーツの堕落!」と書いてありますが、まさにその通り言い得て妙。YMOの「TECHNODELIC」にも通じる無機質な繰り返しグルーヴ。メロディアスなんて言葉は全く当てはまらない、脱力フレーズの垂れ流し。まさに堕落したダンスミュージックです。
にもかかわらず、参加ミュージシャンがまたすごいんでついでにちょっとご紹介します。

1．GO AROUND IT
まるでPINK FLOYDみたいなおどろおどろしいイントロから始まるベースの単調な繰り返しフレーズとTAKAさんのリズムキープ。その上に載るのはメロディというよりは効果音みたいな音と不気味なギター。エンディングで突然ブルースハープが暴れ出しますが、このブルースハープが山崎まさよし。
2．BLUE LAKE
続くは塩谷哲によるひたすら繰り返されるピアノフレーズに、林立夫のドラムとMARCOS SUZANOのパンディロが加わったベーシックトラックの上でいろんな音を載せて遊んでます。LENINEみたいなギターサウンドがちょっと笑えます。
3．NO DARK TIMES
この曲ではEDDIE M.のサックスとTAKAさんのドラミングがメインフレーズ。森俊之の単調なオルガンに妙な音を出すギターはなんと奥田民生。
4．THE MESSENGER
「TECHNODELIC」的な声とハンドクラップ、そしてディジェリデゥーなる民族楽器の音のサンプリング音をパーカッシヴに使用した、これまた妙ちくりんな曲。ちなみに脱力系ベースはなんと細野晴臣御大。おまけにギターは鈴木茂にドラムは林立夫。この曲だけでも聴く価値ありです。
5．WHERE CAN WE FIND THAT
全体にエコーかけすぎなナンバー。THREE'S CO.のリズムトラックに声をいろいろといじくった音をめちゃくちゃに載っけてます。ちにみこの声の主は…宮沢和史ということらしいんですけど、いじくられすぎていて全くわかりません。女の人の声にも聴こえるし…化け物の声にも聴こえるし…。
6．INSANE ASYLUM
イントロから「はいはいはい、元へ戻してください！」…巻き戻す音…「それじゃさっそくいってみよう！」などという小芝居から始まる、これまた単調でおまぬけなグルーヴの繰り返し。声の主はスガシカオということのようですが、これまた全然わかりません。いったいどういうつもりでこんな曲作ったのかさっぱりわかりません。

長くなったので次回に続きます。

一応、ご報告

先日ケータイがイカれたということを書きました。
ショップに持ち込んでも改善せずメーカー修理と相成ったわけですが、結局のところメーカーではその異常が再現しなかったそうで…。ま、よくある話ではありました。ちゃんちゃん。
おかげでメモリーのキープはできたんで何も問題なし。
ただ、メーカーのレポートを見ると、異常は再現しなかったけど検査したら基盤に故障が見つかったんで、基盤そのものは総とっかえしたそうです。
なんだかな～。どんな故障だったのかわからんけど、それならわざわざ異常は再現しなかったなんて書かなきゃいいのに。リコール隠し？なんてうがった見方をされかねないですから。
まあ腑に落ちない点あれども、以前と変わらぬ状態で利用できるのはよかったよかった。

ところで、HMVに注文していたTOTOの「FALLING IN BETWEEN LIVE」、ようやくあきらめがついたのか、HMVから発売延期未定、というメールが入りました。当然の結末です。もちろん即キャンセル。いやはや発売はいつになることやら…。

東京JAZZ CIRCUIT 2007@APPLE STORE, GINZA

ということで、～JAZZ”N”BASS SERIES VOL.1～に本日行ってきました。
出演は今沢カゲロウ、コモブチキイチロウ&日野賢二。
場所はアップルストア銀座。
関係ないけどこの店のエレベーター、乗ったはいいが目的階のボタンがない！各階に自動停止する各駅停車型エレベーターなんて初めて乗りました。びっくりした～。

お客さんは50人ほどでしたでしょうか。
まず18時からは今沢カゲロウのステージ。
小生初めて今沢カゲロウを見ましたが、第一印象とにかく手がでかい！なるほど6弦ベースの達人ですからあれだけ手がでかくないとなかなかできるもんじゃないですね。
基本的にはフレーズを重ねてループさせた上で演奏しているんですが、当たり前なんですがタイミングもバッチリ。1人32ビートだの、高速カエルの歌、人間メトロノームとかいろんなお約束ネタも披露してもらえて、カゲロウ入門ライブとしては盛りだくさんで良かったです。
神保彰のワンマンオーケストラと対極をなす、ベースの曲芸ベースニンジャを堪能させていただきました。
最後にアルバム「PLAY JACO」から、「REZA」も演奏されて…かっこよかったです。

ちなみに、このライブは出演者からして「PLAY JACO」繋がり。KINGレコード全面バックアップです。

若干の休憩をはさみ、19時からはコモブチキイチロウと日野賢二のベース二本によるデュオ!でした。
オリジナルのブルースをやったり、PAT METHENYの曲をやったり、今までさんざん泣かしてきた女性にごめんなさいの意を表して「NO WOMAN NO CRY」をやったり、「SUMMERTIME」に「COME TOGETHER」でJINO兄やんが歌ったりと、ベース二本ながらも飽きることのない充実したライブでありました。カゲロウ氏のライブは本人も言っているようにどうしてもせわしな～くなってしまうんですが、この2人は人柄もそうさせるんでしょうか、ほんわかとしてリラックスしたとてもいいムード。聴いている方もゆったりとした気分になってしまいます。お2人ともなんかとっても嬉しそうで、20時までの予定が10分ほどオーバーしてしまいました。
ちなみにステージ上の2人の会話は何故か英語。コモブチさん曰く「この人日本人じゃないから」というJINO兄やんの日本語、以前に比べて更に下手になってません？

一応場所がAPPLE STOREということで、JINO兄やんがPR。「I-PODは環境にも優しいんですよ～。MDみたいにモノを使わないし…」ってMD派の小生にとっては耳の痛い話。
ものの試しにということでストアでI-PODをいじってみた。
突然ヘッドホンから流れる大音量…うわっ…ボリュームがわからん！(そのまま放置)

JOE ZAWINULの訃報に接し

「世界的ジャズ・キーボーディストのジョー・ザビヌル氏が死去」という記事が昨日載ってました。
小生妙なところに感心してしまったのですが、確かにJOE ZAWINULはピアニストじゃない、その通り、ジャズ・キーボーディストなんですね。世界的ジャズピアニストって一杯いると思うんだけど、ジャズ・キーボーディストというカテゴリーにおいては、やはり最高峰の方であり唯一無二の存在だったと。
WEATHER REPORTって、当時のどジャズの世界では先鋭的なエレクトリックジャズを世に広めたとしてその功績は偉大であり、まさにジャズの歴史の1ページを築いてきました。その中核であった、JOE ZAWINULのキーボード・シンセワークはこれからも色あせることなく聴き継がれていくんでしょうね。小生も最近になってようやくWEATHER REPORTの良さがちっとはわかるようになってきたな、と思っていたところだけに、残念です。

昨年もZAWINUL SYNDICATEで来日したり、熟年雑誌の表紙を飾ったりとまだまだお元気な様子がなによりでしたが、こういうニュースは突然やってくるものです。

小田急ファミリー鉄道展2007 スペシャルステージ

「向谷実 ビナウォークミュージックディライト」というイベントがあります。
これは小田急の海老名電車基地の一般公開に合わせたイベントで、海老名駅前の「ビナウォーク」とかいう商業施設内で開催。珍しく向谷実のワンマンライブイベントということで。

もちろんCASIOPEAの曲を期待するのは大間違いで、「列車の走行音をベースに作られたオリジナル曲など、鉄道をテーマにした楽曲の数々によるスペシャルステージ」なんだそうです。生向谷さんは最近なかなか見られないし、無料ですからそれはそれで結構貴重かも。でも音楽活動とはいえ、やっぱ鉄道系に行っちゃってるのがなんとも微妙。集まるのは鉄なのかはたまた往年のCASIOPEAファンなのか？
でも、CS番組「鉄道マニア倶楽部」フリークの小生の息子に教えたらずぇったい行くことになるんだろうな～。かく言う小生もちょっと行ってみたいという気ありあり。
10/20 15:00スタートで45分間を予定。
当日はBLUES ALLEYで「安達久美CLUB PANGAEA」ですから、海老名に行ったその足で…なんて思案中。

ちなみに翌日10/21は、やはりBLUES ALLEYでNARUCHO-ICE GUEST向谷実だったりします。
おまけにその1週間前の10/12は、タモリ電車倶楽部にさいたま市鉄道博物館からご出演とか。
…そうか、10/14は「鉄道の日」。10月は鉄道の日イベント月間なんですな。なるほど向谷さんも忙しい月です。

衝撃のマックグリドル

普段あんまりこういうネタは書かないンですが、今回はあまりの衝撃だったもので。
先日、たまにはマクド(マクドナルドの略称・主に関西でこのように呼ばれ、小生関西在住時の利用頻度が高かったことから、未だそのように呼んでいる。絶対「マック」などとは言わない。)で朝飯をと思い、近所のマクドへ。
もちろん「ソーセージエッグマフィン」を、と思ってカウンターの前に立つと、ちょっと前からコマーシャルなんかやってる「マックグリドル」なるものが目に入ったんで、ものの試しにと思いそれを買って帰ってきたわけです。


はい、衝撃的な大失敗でした。既に食された方はご存知でしょうが、これ、甘いんです。バンズが。ほのかに甘いとかいうレベルではなく、まるでパンケーキみたいに、メープルシロップをしみ込ませてある。もちろんはさまってるソーセージやチーズって塩辛いもの。当たり前のように塩辛いものと思っていた小生にとっては、だまし討ちで砂糖をまぶしたおにぎりを喰わされたような気分。これが「あり」か「なし」かと問われたら、即「なし」です。とにかく甘いのならしっかり「甘い」とどっかに書いといてもらわんと…。甘いのと塩辛いのと、というミスマッチが決定的な特長であり、最大の欠点でもあるこの商品、人類の味覚への挑戦といってもいいでしょう。
話のネタに喰ってみるのもいいかもしれませんけどね(…その通りネタにしてますけど)、二度と喰いたいとは思いません。
最近やたらとコマーシャルをしているのを見るにつけ、その味を思い出し暗澹たる気分になるのは決して小生だけではないと確信しております。

…でも月見バーガーは大好きです。

最近のヒロイモノ

最近ヤフオクで、念願のBILL CHAMPLINの「RUNAWAY」を入手することができました。
このアルバム、ヤフオクで見る限りではかなりの高額での落札が多く、また、出品時のスタート価格も信じられないような高めの設定が多かったものでそのほとんどを見送ってきましたが、おかげさまでたまたま中古ながらも普通のCDの値段で落札することができました。ありがたい限りです。

それともう一点、JASON SCHEFFの唯一のソロアルバム「CHAUNCY」も手に入れることができました。価格は若干高めにはなってしまいましたが、そもそも出物が滅多にないようなので思いきって。

実のところBILL CHAMPLINにはJEFF PORCAROの参加が1曲だけだったんでちょっと残念でしたが、JASON SCHEFFは期待に違わぬ上質なAORが嬉しい作品。気分良く聴かせてもらってます。

ヤフオクを利用するようになって、欲しいCDが結構簡単に手に入れられるのは嬉しいことです。でも、ちょっと気をつけないとね…あれもこれもとなってしまうと欲求は果てしなくなってしまうんでセーブしなければ、と思う今日この頃。

ケータイがダウン

台風です。
風がすごすぎます。
家が揺れてます。
だけど何故か血沸き肉踊るのは何故？

ケータイがダウンしました。
買ってから７ヶ月半。
相変わらず電子機器はハズレを掴む小生であります。
キー操作を全く受け付けなくなってしまいました。
電話かかってきたところで、どこを押しても取れやしない。
あんまりなんで即SOFTBANKショップに持ち込みました。
とりあえず修理ということで、代替品を用意してもらいましたがデカいわダサいは古いは操作方法は人に優しくないわで、見るからに売れ残りを流用しているといった風の旧VODAFONE703N。
おまけにキー操作が全くできないものだからメモリーコピーも不可で、空っぽの端末を使わざるを得ない状況。
しかも修理がうまくいかなかったら、全てのデータがパーになるそうな。
キー操作が全くできないということはその可能性が高いとか。
「ご了承いただけますか？」
「了承しなかったら？」
「修理をせずにお返しします。」
「返してもらったらどうすれば。」
「どうしようもないですね。」
「でも、別の機種に交換するのならともかく、修理するんだったらデータがなくなるとかいうのはおかしくないですか？」
「中の基盤自体を交換したりした場合はそうなってしまいます。」
「ダウンロードしたデータもですね。」
「はい。」
「同じデータをダウンロードしようとしたら、また金かかりますよね？」
「そうですね…」。

…メモリーは基盤に組み込まれているっていうことなんですかね。こういうリスクを考えればせめてメモリーは基盤と切り離しておくのがメーカーの知恵ってものじゃないのかな…。ただ、窓口のお姉さん、お天気アイコンが何だかすら理解していないようなので、全面的に信用できないところに希望の光を見出しながら、異常に使い難くてヘボい端末を手に修理を待つことにした次第です。
ちなみにSOFTBANKにしている大きな理由の一つであるお天気アイコンも9月一杯で廃止されるみたいだし、なんだか凹むな～。

仕込みが大切

昨夜BSフジでSYNCHRONIZED DNAのライブを放送してました。オトナノキモチツアーの千秋楽、STBで収録されたものです。また、ライブDVDが出るんでしょうね。

新曲をメインにした演奏といい2人のアイコンタクトといい相変わらず息がピッタリのお2人で、もう言うこともありませんが、今回はお笑いMCコーナーがやけに充実、しっかり放送してくれました。
神保彰ドラムセットの紹介で神保彰とワンワンオーケストラによる「メリーさんの羊」は子供に見せたら大喜びでしたし、なんといっても則竹氏のドラムに合わせて神保彰とワンワンオーケストラが演奏する「TRUTH」。こりゃ見事でしたね～。笑えるし、感慨深いし。イントロ部分だけだったんですけど、メロは犬の鳴き声で演奏して、オーケストラヒットの部分は「ガチョ~ン」だって。「谷啓イヌ」とかいうベタなネーミングは評価が分かれるところですが、神保彰自身が「TRUTH」を演奏(?)するなんて、目頭が熱くなります。

それにしてもこんなお笑いMCコーナーでもドラムトリガーにいろいろと仕込んでるんですから大変ですね。まあ、曲の仕込みに比べりゃおまけみたいなものなんでしょうけど。
とはいえこういう細かい仕込みがお笑いには大切なんだなと実感。

SEOUL MUSIC （京城音楽）/ YMO

最近、YMOのアルバム「TECHNODELIC」を購入した。

思い出せば今から25~6年前だったんでしょうな、小生が高校生くらいだった頃、当時「FM fan」という雑誌があって、そのプレゼントに応募して当たったのがこの「TECHNODELIC」。もちろんLPで、ジャケットも今のものとは違っていてメンバーの3人の意味不明な肖像画をあしらったものでした。また、結構豪華(?)なブックレットも入っていましたね。それぞれのページにはモノクロのいかにも古そうな、サンダーバードのオペレーションでもできそうなこれまた何だか用途のわからぬ機材卓(通信なんだか、音響調整なのか、はたまたシンセだったのか…今となっては全く見当つきませぬ)の写真がいくつも掲載されていた淡白で無機質なものでしたが。

もちろん衝撃だったのは、やはりサンプリング音でした。当然のことながら当時はサンプリングなんて言葉すら知らなかったんですが、人の声や、何か物体を叩いた音、工場の機械のような音がパーカッション代わりにふんだんに使われていた。テクノポップというジャンルとはかけ離れた作品ではありましたが、モノをよく知らない当時の小生ですら、その先進性は新鮮で、驚きでありました。

中でも印象的だったのが、「SEOUL MUSIC(京城音楽)」。
サンプリングした人の声をパーカッション代わりにいくつも重ねてループさせたベーシックトラックにガムランっぽい奥行きのあるシンセ音を構成。ドラムはバスドラとスネアだけでのたうちまわるような独特のグルーヴを生み出し、霞がかったようなこもった音のチョッパーベースが当時の韓国という国情の不透明さを演出していた。
歌詞(というかナレーションというのだろうか)は当時軍事政権下であった韓国事情を単に述べているにすぎないのであるが、曲調も含め、当時は北朝鮮ほどに近くて遠い国であった韓国に対する暗い印象は強烈でした。YMOが活躍していた20数年前ですら、そんな状況下だった韓国。今でこそ韓流だなんだかんだと、日本と何ら変わることのない先進性を誇る韓国の現状を思いながら改めてこの曲を聴くと、この20数年というのは重い。

歌詞に「46歳から上の人は日本語を話せる」という下りがあるが、この曲の歌詞が英語と日本語が混在しているのは、そのアイロニーからくる演出なのだろうか？