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家を建てるときは、天候のいい時が良いに決まってるのは皆さんご承知の通りです。山形県の気候を考えれば、春先の4月後半から5月頃に工事に着手し、秋から冬にかけて完成というのが理想でしょう。梅雨の前に屋根、外壁が出来上がってしまえば、雨をしのいで内部の工事をすることができます。そして寒くなり、雪が降る前に新居に引越というシナリオになります。このスケジュールで工事を進めるためには「設計」は春には仕上がっていなければなりません。
設計作業は程度にもよりますが、大きい仕事でも、小さい仕事でも、建て主や関係官庁、他のスタッフ等と数々の打合せを行って2~3ヶ月はかかります。となれば冬の12~3月に設計作業が行われれば、春に工事着手ができ、晩秋ぐらいには引越ができることになります。「設計」という作業は、一般の人が考えているよりも手間がかかるものなんです。
設計の作業で建て主と打合せを行いますが、最初の時期は間取りの決定に時間がかかります。我々設計者が建て主の要望を聞いて案を提案する。提案した内容を建て主に説明し、意見を聞きながらマイナーチェンジして行く。その繰り返しが頻繁に行われる訳です。第一案で決定ということはまずありません。多い時は十数案を作ることも…。
やっと間取りが決まったからといって設計は終わりではありません。むしろ設計者からすればここからスタートみたいなものです。
続きはまた次回にしましょう…。