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現在会員となっている退職者の会の会誌10月号に掲載された川柳である。
近頃電車やバスでこんな風景をよく見かける。起きていても年寄りとおぼしき人が前に立っても知らん顔の若者も結構いる。注意しても恐縮するどころか、逆切れした顔でこちらを睨みつける。
後で因縁つけられても困るから、つい注意を躊躇する。何せ子どもの自分から喧嘩弱いのである。
で、私が以前から実行している方法は、乗り物に乗り込んで空いた座席があればその席を確保し坐る。電車やバスは事故を起こす場合もあるし急ブレーキで将棋倒しなんてこともあるから立っているより坐っている方がずっと安全なのであるから、坐れるものなら坐るべきである。
その上で坐れなかったお年寄りや妊婦さんなんかを見かけたら席を代わってあげるのである。座席を必要とする人のために座席を確保する、自分が今坐っているのは席取りのためと考えれば簡単に席を譲ることができる。
仏教では布施を重要な徳目としているが、お金がなくてもできる7つの布施を無財の七施をいい、その一つ、席を譲るのを床座施という。座席だけなく地位や名誉を譲るのもこれに当る。