今日はネットで知り合った風来坊主さんとその仲間の方と奈良県竜田川へ紅葉狩りに行ってきた。
在原業平が「ちはやぶる神世も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」と読んだ紅葉の名所である。
残念ながらまだちょっと時期が早いようでからくれなゐとはいかなかったが、秋の景色を楽しめた。
続けて、東大寺造営の勧進で有名な行基の墓所を尋ね、最後は興福寺の特別公開で普段公開されない五重塔と南円堂(不空絹索観音)を拝観してきた。拝観料1000円はちと高いが中本堂を再建する費用集めなのであろう。
興福寺の五重塔を見ると澤木老師の言葉を思い出す。国宝も金具だけの値打ちしかない時もあったのである。
(明治時代の廃仏毀釈で)興福寺の五重塔は三十円で買手がついたが、その買手は、下から火をつけて焼いてしもうて、金具だけとろうと言う。-「そんなこと、してもろたら奈良の街が危い」と言うんで、「そんならションペンじゃい」と言うて、今にのこっているんじゃ。