JR九州 〇企 鹿児島中央駅100周年記念乗車券 ~その2

前回御紹介いたしました、JR九州が発行した企画乗車券である「〇企 鹿児島中央駅100周年記念乗車券」の券の仔細を御紹介いたしましょう。


まずは1枚目の鹿児島中央駅から東市来駅ゆきの片道乗車券です。


   


桃色JRK地紋のB型一般式大人・小児用券で、門司印刷場で調製された券を模したデザインの、関東交通印刷で調製されたものと思われます。残念ながら「発売当日限り有効」の文言が「平成26年3月31日まで有効」となってしまっていますが、同社の硬券乗車券末期の雰囲気が出ています。
発行駅名は鹿児島中央駅となっています。

2枚目は東市来駅から鹿児島中央駅ゆきの片道乗車券となっており、ちょうど往復できる形になります。


   


デザインは1枚目と同様で、こちらも発行駅は東市来駅ではなく、鹿児島中央駅となっています。


   


裏面です。
企画乗車券を示す「〇企」の符号があり、「ありがとう鹿児島中央駅」という文言があります。管理人的にはこれでは鹿児島中央駅が廃止されてしまうような表現におもえてしまいますが、なぜ「鹿児島中央駅100周年」という記載にしなかったのか、腑に落ちないところがあります。
横には大階段のあるスタイルの鹿児島中央駅舎のイラストがあり、「・ご利用当日1回限り有効」「・自動改札機は通れません。」の2つの注意書きがあります。
なお、裏面は2枚とも同一デザインでした。

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JR九州 〇企 鹿児島中央駅100周年記念乗車券 ~その1

平成25年10月にJR九州鹿児島本線鹿児島中央駅で発行された、鹿児島中央駅100周年記念乗車券です。


   


企画乗車券ですが、「記念乗車券」として券が台紙のポケットに封入されている様式となっています。JR九州では、記念乗車券を企画乗車券として発行する例が多くあり、この券もその一つです。

良く申し上げていることですが、管理人はきりがないのであまり記念乗車券の類には手を出さないのですが、同駅は平成16年3月の九州新幹線鹿児島ルートが開業した際に西鹿児島駅から改称されたため、「鹿児島中央」と記載された硬券が珍しかったために購入した次第です。


   


台紙を開けてみたところです。
上半分に駅の沿革(歴史)が記載され、下半分には平成22年に赤色の塗装から黒色の塗装にリニューアルされた、平成25年に大階段の撤去工事が開始される前の駅舎の写真があり、硬券乗車券が2枚封入されています。


   


沿革の部分です。


   


これが現在の鹿児島中央駅です。
大階段が撤去され、跡地には地上7階建てのアミュプラザ鹿児島の別館(アミュプラザ鹿児島プレミアム館)が建設されています。この大階段は3代目駅舎が完成した時に建設されたもので、幅36m、高さ最大7mという大きなものでしたが、アミュ広場が併設されたことで利用者が減少したために改装されたものです。 


では次回、封入されている硬券を御紹介いたしましょう。

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JR北海道 〇簡 石狩沼田駅発行Sきっぷフォー

前回エントリーで留萌線「〇簡」石狩沼田駅で発行されたSきっぷの常備券を御紹介いたしましたが、同駅にはSきっぷフォーについても常備券の設備がありました。


   


平成27年10月に〇簡」石狩沼田駅で発行された深川~旭川間用のSきっぷフォーです。青色JR北地紋の軟券式常備券で、Sきっぷが補往のような横2券片綴であるのに対し、Sきっぷフォーは縦に4券片綴となっています。


効力はSきっぷの2回分という以外は効力は似ていますが、こちらは回数券タイプなので有効期限内であれば使用方向の制限はないため、深川から旭川へ行きはJR、帰りはバス等JR以外の手段というような使い分けも可能です。
往復利用の場合、「Sきっぷ」と「Sきっぷフォー」2枚分の価格差はわずか100円ですが、「Sきっぷ」の場合、往復利用が前提になっていることと、有効期限が6日間に制限されることがあり、頻繁に利用する場合はSきっぷフォーのほうが有利であると思われます。


   


裏面です。

1券片を小児2名で利用できる旨が記載されていることと、どちらかと言えば回数券のようなご案内内容になっている点がSきっぷのものとは異なります。

Sきっぷフォーは利用者にとっては大変便利な企画乗車券でしたが、北海道新幹線開業の平成28年3月に発売中止(廃止)されてしまい、現在は設定がありません。この背景には、「Sきっぷフォー」は1枚づつばらして回数券のように使用できることから金券ショップでも常時販売されており、片道利用者でも当たり前に購入できる状況にあったことが一因とされています。


同駅で発売されているSきっぷおよびSきっぷフォーは御紹介の深川~旭川間用の他に深川~札幌間用のものがありますが、価格が高価になるため購入を見合わせています。


※ この記事は写真がエントリーした券のサイズが大きいため、PCによっては画像が見づらいことがあります。申し訳ございません。以下にサムネイルを貼り付けましたので、大きな画像でご覧ください。クリックすると、なまら大きな画像になるかもしれません。

              

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JR北海道 〇簡 石狩沼田駅発行Sきっぷ

平成27年10月に留萌線「〇簡」石狩沼田駅で発行された、深川~旭川間用のSきっぷです。


   


青色JR北地紋の軟券式常備券となっています。

Sきっぷは乗車券と自由席特急券がセットになった往復タイプの乗車券で、JR北海道では「自由席往復割引きっぷ」と案内されています。
発売箇所はJR北海道の主な駅のみどりの窓口・旅行センター及び主な旅行会社となっており、同駅のような簡易委託駅で発売されている例は、ある程度の需要がある駅に限られているようで、常備券での発見例はあまり多くはないようです。


   


裏面のご案内文です。

特急および急行列車の自由席に乗車できる旨が記載されていますが、急行列車の運転は無く、事実上特急列車用である位置づけになっています。
区間内の途中下車は出来ませんが、2時間以上の列車遅延が起きた場合、運賃部分を差し引いた「特払額」という急行料金部分について払い戻しをする旨の記載があります。

「(ご案内)」の右側にある「〇自」は自由席を示すものと思われます。

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JR北海道 旭川駅発行 旭川,深川お徳用往復割引きっぷ

昭和63年7月に旭川駅で発行された、旭川,深川お徳用往復割引きっぷです。


   


青色JR北地紋のD型券で、札幌印刷場で調製されたものと思われます。

自由席特急券もしくは急行券がセットされた往復乗車券で、急行列車がなくなった現在、自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)1,540円がこの後継商品になっているものと考えられます。


   


裏面です。

乗車変更や途中下車が出来ないことと、指定席への変更もできないという制限があることが記載されています。


現在ではこのような企画乗車券はマルス端末や券売機で発券されることが一般的となっていますが、この当時は硬券での設備が存在し、駅窓口で券箱を覗き込むと、このような券を見つけることができました。

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JR東日本 ノー・マイカー・デー割引きっぷ

長野県では地球温暖化の原因となる温室効果ガスを大量に排出するマイカーでの通勤を見直し、一人ひとりが環境問題について考えるため、「ノー・マイカー・デー」を推進しています。


ノー・マイカー・デーは平成17年3月23日から、毎月第2・第4水曜日に設定されており、これに倣い、長野県内のJR(東日本および東海)、私鉄(長野電鉄・上田電鉄等)、路線バスの各社では水曜日限定の割引回数券を発売しています。


JR東日本が発売しているノー・マイカー・デー割引きっぷを購入しましたので御紹介いたしましょう。


   


長野駅で発行されたものの表紙部分です。周遊券と同じ大きさで、表紙の他に乗車券部分6枚で構成されています。
回数券のような性格ですが、通常使用する回数券ではないため、「〇企」のマークがある通り、企画乗車券となります。


表紙には「ノー・マイカー・デー割引きっぷ」の下に「(鉄道利用促進デー)」という副題がついています。その下には利用区間および運賃、有効期限等の表記を捺印もしくは記入します。発行箇所名は駅名記入式となっており、この券の駅名の印刷されたものは未見であることと、一番需要のある(であろう・・・)と思われる長野駅でさえ駅名記入式であることから、駅名の印刷されたものは存在しない可能性があります。


運賃は6回分で片道運賃5回分となっており、この券の場合は長野⇔安茂里間は140円ですので、140円x5回分=700円となります。
有効期間は3カ月間となっています。


   


各券片です。赤色JRE地紋の軟券になります。下にパンチ欄が2か所ありますが、これは乗車した駅側にスタンパーを捺すようにされているものと思われます。このような券が6枚綴られており、各券片にすべての項目を捺印します。

旅客からの発券要請を受けると、窓口さんは券1冊の他に駅名印と定期券用日付印を裏から持ってきて、1枚1枚スタンプを捺印して発券します。予めコレクション用とお伝えしたところ、窓口のお姉さんは丁寧に作成してくださったのですが、察するに、発券するのにだいたい10分程度かかるかと思われます。私は比較的空いている朝6時頃に窓口に訪れて購入しましたが、実使用するわけでないのでしたら、窓口が混み合っているときに購入するのは控えた方がよろしいでしょう。

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小さな旅 ホリデー・パス 南東北フリーエリア

戴き物ですが、本年の正月に、会津若松駅のマルス端末で発行された企画乗車券で、「小さな旅ホリデー・パス 南東北フリーエリア」という券です。



   



仙台を中心とした南東北エリアを1日自由に乗車できるフリーパスで、有効区間は地図で記載されています。



この手のフリーパスは各地で発売されていますが、初めてこの券を見たとき、地図の書き方に大変興味を抱きました。



通常、マルスで発行されるフリーパス等の企画乗車券の場合、主要駅は〇印で表示され、その横に駅名が記載され、晩年まで東京印刷場調製の地図式券に見られたような方法となっています。
しかしこの券の場合、主要駅の中でも特に大きな駅は楕円に囲まれたような方法で記されています。



このような地図の表記方法は、昭和40年代前半に仙台地区で見られた、仙台印刷場調製の地図式乗車券を彷彿させる表記方法になっています。
この券をデザインした担当者は、かつて仙台地区に存在していた地図式券を意識して作成されたのでしょうか?

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ことでん・JR くるり~んきっぷ

JR四国の企画乗車券で、ことでん・JRくるり~んきっぷです。


  


高松駅を中心として、JR線は予讃線高松駅~多度津間、土讃線多度津駅~琴平駅間、高徳線高松駅~志度駅間が乗車でき、ことでん(高松琴平電鉄)は琴平・長尾・志度線の全線を乗車できる1日フリー乗車券です。

JRの企画乗車券でありますが、「JR・ことでん…」ではなく、「ことでん・JR…」という名称で、ことでんを「立てた」ような名称になっているのが特徴です。


青春18きっぷの赤券と同じ大きさの大型券で、青色JR四国地紋の常備券となっており、発行箇所名は記入式です。
前売り対応なのか、発行日の他に使用日を記入する欄が別途設けてあります。


JR四国の企画乗車券ですが、ことでんの有人駅でも発売されています。

ただし、JRの窓口で購入すると常備券ではなくマルスによる発券となるようで、常備券を入手するには、ことでんの窓口で購入する必要があります。
そのため、この券を購入するにあたり、高松駅ではなく、ことでんの高松築港駅で購入いたしました。

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ゆりかもめ 旧社名の乗車券

平成7年12月に、ゆりかもめ新橋駅で発行された、券売機発行の乗車券です。


   


同線は1ヶ月前の平成7年11月に開業していますので、ほぼ開業当初の券ということになります。


A型の金額式券で、券売機の機種の違いから現在のものと字体が異なりますが、独特な自社地紋の券紙も現在と同じです。


当時、同社の社名は現在の株式会社ゆりかもめではなく東京臨海新交通株式会社という社名であり、左上の社名が(東京臨海新交通)となっています。

しかし、開業当時から「ゆりかもめ」という愛称が付けられており、良くある話ですが、平成10年4月に愛称が正式に新社名となって今日に至っています。

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青春18きっぷ 2011年夏季赤券

この夏も青春18きっぷが発売され、JR北海道・西日本・四国の各社では、「赤券」と呼ばれる常備券が設備されている駅もあります。



   



JR四国牟岐駅で購入した、今夏用の青春18きっぷの赤券です。


様式はマルスやMVで発券されたものと基本的には同じですが、どこの駅でも発売されている訳ではない希少さゆえ、不動の人気があります。



   



裏面のご案内文です。


各社内容は同じですが、確か、JR西日本発行のものには、POS読取用のバーコードが印刷されており、趣が違っていると記憶しています。



今回の18きっぷには、今までにないものがあります。



   



今回の18きっぷにはアンケートがついています。


フリーきっぷなどの企画乗車券類にはよくありますが、マルスやMVの場合120㎜券にご案内文とアンケートが付いてくることがあります。
しかし、常備券の場合はご案内文は裏面に印刷されますが、アンケートまでは印刷できません。そのため、はがきサイズのアンケート用紙がついてきます。


   



アンケートの裏面です。



乗車した経路を記入するようになっています。

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