〇自 東京駅発行 ドリーム1号指定券

1982(昭和57)年7月に、〇自 東京駅で発行された、国鉄バスの夜行高速自動車便のドリーム1号大阪ゆき指定券です。


   


若草色こくてつ地紋のA型大人専用券で、東京印刷場で調製されたものです。

当時の東名高速バスドリーム号はみどりの窓口の他、東京駅の自動車線駅である「〇自」東京駅などで発売されており、〇自 東京駅では常備の硬券が設備されていました。


国鉄高速バスでは、乗車時にバスの入口で改札を受け、降車時に乗務員が回収する方法が採られており、国鉄バスは下車時の集札が厳格で、かなりの確率で貴重な硬券の乗車券や指定券が回収されてしまい、殆ど手元に残っていませんが、たまに乗務員氏によっては「内緒」で使用済の券を戴くことが出来ました。

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名神ハイウェイバス 万国博会場駅発行 名古屋ゆき片道乗車券

昭和45年4月、EXPO’70期間中の万国博会場内に設けられていた自動車駅である万国博会場駅で発行された、名古屋ゆきの片道乗車券です。


   


青色こくてつ地紋のA型矢印式大人・小児用券で、大阪印刷場で調製されたものです。


万国博覧会期間中、国鉄や大阪市営地下鉄・北大阪急行電鉄・京阪神急行電鉄(現・阪急)などの鉄道事業者は会場アクセスのための臨時駅の開設や臨時列車の運転を数多くおこなっていましたが、国鉄バスを始めとしたバス事業者も同様に会場アクセスの確保を行っていました。

そのなかで、国鉄バスは「万国博会場駅」という自動車駅を設け、名古屋駅から名神高速道路経由のハイウェイバス(高速バス)を運行していました。
名古屋駅からの所要時間は約2時間20分で、他にも名古屋~大阪間の定期便の一部を万国博会場駅経由にしたり、東京駅からの夜行バス「ドリーム」号を万国博会場駅まで運転したりしていました。


   


裏面です。
料金機対応として裏面にも着駅と下車前途無効の文言が表記されています。

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国鉄バス 厚岸線開業35周年記念 厚岸から300円区間ゆき片道乗車券

廃札券ですが、厚岸駅で発行された、国鉄バス300円区間ゆきの片道乗車券です。発行箇所名は自動車駅である「〇自」厚岸駅となっています。


   


昭和61年12月に厚岸線開業35周年記念として発行されたもので、桃色こくてつ地紋の金額式D型大人専用券で、札幌印刷場で調製されたものと思われます。

券面左側には当時のバスの写真が印刷されていますが、かなり旧型の日野ブルーリボンを使用した貸切格下車で、新車が投入されるような線区ではなかったようです。

写真右下にある「国鉄バス/北海道」は国鉄北海道地方自動車部を表しているものと思われます。


   


裏面です。乗車券部分の裏には料金機対応と思われる「300円」の表記があり、写真部分の裏には厚岸線の説明が記載されています。

国鉄バス厚岸線は根室本線と釧網本線を短絡する目的で開通した自動車線で、厚岸駅~標茶駅間(41.5km)と厚岸駅~国泰寺間(3.8km)から成る路線でした。国鉄民営化後は北海道旅客鉄道に引き継がれましたが、新拓~標茶駅間が平成5年に部分廃止されて厚岸側のみの運行が続けられてましたが、平成9年に残った区間も廃止されてしまっています。

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〇自 津山駅発行 名古屋ゆき鉄道連絡乗車券

昭和60年5月に〇自 津山駅で発行された、名古屋ゆきの鉄道連絡乗車券です。


   


青色こくてつ地紋のA型一般式券で、大阪印刷場で調製されたものです。

経由は津山~(中国高速線)~新大阪駅~(東海道本線)~名古屋となっており、新大阪駅からは東海道新幹線を利用する旅客が大半であるものと思われます。
中国高速線は高速自動車国道を走る高速バス路線のために座席定員制となっており、乗車する便を指定して乗車券を発売しますので、発売時に指定便の種別と発時刻のゴム印を捺して発売していました。


〇自 津山駅はかつて国鉄自動車線の中国高速線(中国ハイウェイバス)の駅でしたが、国鉄民営化以後の現在でも西日本ジェイアールバスが出札業務を引き継いでおり、特急便や急行便を含め、現在でも1日42往復の便が出発する自動車駅となっています。

津山駅からは津山線で岡山まで出てから山陽・東海道新幹線で名古屋まで行く方法もありますが、津山線経由で約3時間30分かかるのに対し、中国高速バスを利用で約3時間程度となっており、運賃料金的にも後者に軍配が上がることから、現在でも根強い人気があります。
便が多い駅だけあり、同駅には乗車券を買い求める旅客の姿が頻繁に見られます。

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東京駅発行 東京から静岡ゆき学割専用券

昭和53年9月に東京駅のハイウェイバス出札窓口で発行された、静岡ゆきの学割専用乗車券です。

   


緑色こくてつ地紋のA型矢印式券で、東京印刷場にて調製されたものです。赤色の「」の影文字が付いている学割専用券になります。


当時、大阪駅や名古屋駅・京都駅などのターミナル駅にあるハイウェイバスの出札口は、発行箇所名の前に自動車線駅の出札窓口であることを示す「〇自」や「(自)」等の符号が付いておりましたが、東京駅は日本交通観光社だったような気がしますが(違っていたらすみません。)、出札業務が委託されておりましたため、「〇委」の符号が付いておりました。


ハイウェイバスも国鉄の自動車線という位置づけでありましたため、営業キロが101km以上であれば学割が適用されましたので、このような比較的近距離の区間についても、需要のある区間については学割専用券が設備されていたようです。

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塩原温泉駅から東京山手線内ゆき 鉄道連絡片道乗車券

昭和52年3月に国鉄バス塩原線の塩原温泉駅で発行された、東京山手線内ゆきの鉄道連絡の片道乗車券です。


   


青色こくてつ地紋のA型一般式券で、東京印刷場で調製されたものです。

乗車経路は塩原温泉駅から国鉄バス塩原線で西那須野駅まで行き、ここから東北本線に乗換えて東京山手線内まで向かうようになっています。


当時、西那須野から東京山手線内までは163.8kmで有効期間が2日ですが、自動車線から(へ)の連絡乗車券については、自動車線の乗車券分の有効期間の1日分が加算されておりましたので3日間有効となっています。


   


裏面です。

自動車線内は途中下車が出来ないようになっていますが、観光需要のある、途中の福渡温泉・大網温泉・千本松の各停留所では途中下車が認められていたことが分かります。


塩原温泉駅は国鉄バス(現・ジェイアールバス関東)の駅で、自動車線の駅としては比較的規模の大きく、みどりの窓口や売店のある駅でしたが、JR化後に塩原温泉周辺のバス路線が相次いで廃止されると自動車駅としての規模がだんだん縮小され、平成18年5月には窓口が閉鎖され、自動車駅としての格付けは残されているようですが、塩原温泉バスターミナルという名称になっているようです。

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安房白浜駅発行 津田沼・新小岩間ゆき片道乗車券

昭和56年12月に安房白浜駅で発行された、津田沼・新小岩間ゆきの片道乗車券です。



    


青色国鉄地紋のA型券で、東京印刷場で調製された様式です。

安房白浜駅は昭和8年に開設された省営バス(後の国鉄バス)の駅で、国鉄時代は関東自動車局管轄の駅でした。JR民営化後やJR東日本鉄道バスを経てジェイアールバス関東に引き継がれ、現在も駅として健在です。


乗車経路は安房白浜~(国鉄バス南房州線)~館山~(内房線)~蘇我~(外房線)~千葉~(総武本線)~新小岩というもので、安房白浜駅から館山駅までの区間は自動車線経由となっています。
鉄道区間である館山から新小岩までの区間の営業キロは118.9kmで有効期間は2日間ですが、鉄道線と自動車線相互発着の乗車券についてはその有効期間に1日を加えたものとするため、この券の有効期間は3日間となっています。



    


裏面です。

自動車線内は途中下車ができません(区間によっては指定駅で途中下車可)ので、「自動車線内 下車前途無効」の文言が印刷されています。

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国鉄バス乗車券の経由表記

前回6月6日エントリーの「JRバス乗車券の経由表記」においてJRバス各社の過渡期に存在した「自動車経由」の表記について御紹介いたしました。

 


それでは、国鉄バス時代はどのようであったのか、手元にある券で観察してみたいと思います。

 

 

 

   

 

 

 

これは、前回エントリーの際に御紹介した券と同じ口座の国鉄時代のもので、表現も同じ「自動車経由」となっています。

 

 

 

   

 

 

 

次は北海道のものですが、この券は大変独特な体裁の、すべての活字が明朝体で組まれた札幌印刷場調製の様式です。

 


特に「経由」の文字はありませんが、右下に「自動車線」と表記されているところが経由欄であると思われます。スペースは多分にあるのに、なぜ「自動車線経由」としなかったのか、解せません。

 

 

 

   

 

 

 

つぎは、四国のものです。高松印刷場調製のもので、同印刷場の赤券は地紋がやたら濃いのが特徴です。

 


この券の経由欄は「〇自経由」となっています。

 

国鉄内部ではこれで充分ですが、一般の旅客の手に渡る乗車券の経由表記として「〇自」はいかがなものかと思います。

 


この他にも「国鉄バス経由」「国バス経由」というものも存在し、自動車線経由という内容を表すだけのことで、これほどまでに統一が取れていないことに、改めて驚かされます。

 

この記事は、菅沼天虎さまのブログ「菅沼天虎の紙屑談義」で6月10日にエントリーされました、「国鉄バス 東北地方自動車部 「国自経由」」にトラックバックさせていただきました。

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国鉄バス 東京駅から鹿児島駅ゆき

国鉄東京印刷場が昭和47年に発行した硬券見本帳の中に収録されている券で、国鉄バス東京駅発行の鹿児島駅ゆき乗車券です。

   

表面を見ると、長距離用乗車券にもかかわらず、発駅が東京都区内となっていないところが何となく見慣れません。
自動車線の東京駅なので、このような表記になったものと思われます。

しかし、一見すると鉄道用の乗車券のようです。

   

裏面です。

経由欄は裏面に記載されており、「東名高速・名古屋・東海道線・山陽線・鹿児島本線経由」となっていますので、東京駅から名古屋駅までが国鉄自動車線の利用で、名古屋駅以降を鉄道利用ということになります。

恐らく、名古屋駅までのドリーム号の指定券と共に使用されたものと思われますが、大阪駅乗換えではなく、なぜ敢えて名古屋駅乗換えであったのか、疑問な券です。

もっとも、あくまでも見本券ですので、実際に口座として存在していたのかわかりませんが…

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国鉄バス ブルー号

国鉄ハイウエイバスブルー号の乗車券です。


これは鉄道100年を記念して作成された、硬券見本帳に収録されているものです。


   


「ブルー号」というのはあまり聞きなれない便名です。


調べてみますと、ブルー号は昭和46年10月に昼行季節便として東京駅~名古屋駅間に設定された便だそうですが、昭和49年4月には運行休止されてしまっているようです。


この記事は、菅沼天虎様のブログ「菅沼天虎の紙屑談義」4月18日エントリーの「国鉄東名ハイウェイバス 東京→名古屋 ブルー号」にトラックバックさせていただきました。

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