中野車掌区発行 2等車内乗換券 ~その2

拙2012年7月29日エントリーの「中野車掌区発行 2等車内乗換券」にて国鉄時代の中野車掌区乗務員発行の2等車内乗換券を御紹介いたしました。


   


これはその時に御紹介いたしました中野車掌区乗務員によって発行された2等車内乗換券という青色こくてつ地紋の駅名式券で、上りと下りのそれぞれに穴を開け、穴のある列で上り列車用なのか下り列車用なのか分かるようになっています。

当初上り列車の中野駅~四ツ谷駅間用として穴をあけられていますが、発行時に間違って次の券も重ねて開けてしまったのでしょうか、訂正印で区間を訂正の上発券されています。


この記事をエントリーさせて戴いた頃は、中央線快速電車にグリーン車が新設されるなどと言うことは考えも及びませんでしたが、先日JR東日本からプレスリリースがあり、とうとうこのようなことが現実のものとなるようです。


中央線快速電車にグリーン車が連結されるということを初めて聞いた時は、正直驚きました。
なぜなら、東海道線などの中距離列車(中電)のような普通車にも便所がついているような列車であれば分からないのでもありませんが、2~3分間隔で運転されている中央線快速電車にグリーン車を連結するというのは山手線の列車にグリーン車を連結するのに匹敵するくらい無謀な冒険のように思えるからです。

尤も、JRのような優秀な企画立案担当者がたくさん在籍しているような会社ですから様々な角度で検証したうえでの発表であると思いますので問題はないのでしょうが、われわれ鉄道業界とは別の世界に居る素人は、東京駅のホームが折返し整備で停車している列車でしょっちゅう満線状態になってしまうのではないかとか、ダイヤ乱れで「折返し準備が出来しだい発車」という状態の時にグリーン車の整備が可能なのだろうかとか、いろいろなことを考えてしまいます。


実際に運転が開始されると、中央・青梅ライナーを利用していた方々がこちらに乗換えてくるかも知れませんし、もしかするとこれが「狙い」で、ダイヤ乱れになると調整の障害となるライナーは廃止されてしまうかもしれません。

もともと「ライナー」という列車は通勤通学時間帯に運転されることでその目的が全うされる列車ですが、ライナーを利用しない利用者の立場からは、急いでいる時に自身が利用しない列車がのんびり通過することでストレスを感じる方も居られるでしょうし、利用するつもりでもライナー券を購入出来なかった利用者にとっては、乗れなかったばかりか、満員電車で立たされて、しかも途中駅でライナーの通過待ちなどされたら、1日の疲れがどっと来ることでしょう。

ただでさえ混雑する中央快速線の電車をせっかく12両編成にするのであれば普通車を2両増結したほうが効果的と考えるのが一般的ですが、首都圏各線の通勤通学時間帯の上り列車の2階建てグリーン車がほぼ満席であることを考えると、逆に新たにグリーン車を2両連結することで、その分普通車の混雑率が緩和されるかもしれません。


JRに批判的と思われるようなことを書くとすぐに「けしからん」というJR親衛隊の皆様からのコメントがたくさん寄せられますが、これは決してJRを批判しているのではなく、個人的な感想ですので、悪しからず。

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