長野電鉄 硬券特別特急券のあれこれ (小児専用券)

前回エントリーで長野電鉄の大人・小児用の硬券特別特急券のフォントを考察致しましたので、ここでは小児専用券についても見てみましょう。


   


まずは昭和62年2月に信州中野駅で発行された小児専用券です。
この券は最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の文字が、細身で縦に長いフォントとなっており、「発売当日限り有効」の文字は平たいフォントとなっています。そして「り」の字が丸っこいものになっていますので、前回エントリーの「大人1号」と同一のフォントが使用されているものと思われます。

これを「小児1号」と呼ぶように致しましょう。


   


次は平成18年7月に小布施駅で発行された小児専用券です。
この券は最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」の文字が、細身で縦に長いフォントとなっており、「発売当日限り有効」の文字は平たいフォントとなっています。そして、「り」の字が縦に細長いものになっていますので、前回エントリーの「大人2号」と同一のフォントが使用されているものと思われます。

これを「小児2号」と呼ぶように致しましょう。

菅沼天虎様が市役所前駅の小児用券として御紹介されているものがこのフォントであると思われます。


   


次は小児2号と同じ平成18年7月に長野駅で発行された小児専用券です。
この券は最下段の「長野電鉄線内の同一列車に1回限り有効です。」と「発売当日限り有効」の文字は太めのフォントになっており、印版印刷に変更されていることから、前回エントリーの「大人3号」と同一のフォントが使用されているものと思われます。

これを「小児3号」と呼ぶように致しましょう。


   


これは平成22年8月に小布施駅で発行された小児専用券で、「小児2号」として御紹介したものと同一口座の「小児3号」版です。

活版印刷であった旧バージョンの「小児2号」を売り切り、その補充として設備されたものです。平成18年当時は2号と3号の過渡期であったために双方が同じ日に発売されたものと思われます。


以上、同社の小児専用特別特急券を見てまいりましたが、大人・小児用同様、「小児1.5号」や「小児2.5号」と呼ぶべきものも存在しているかもしれません。

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