(磐) 上戸駅発行 普通入場券

昭和58年2月に磐越西線上戸(じょうこ)駅で発行された普通入場券です。


   


白色無地紋のB型大人・小児用券で、仙台印刷場で調製されたものです。


上戸駅は明治32年に郡山側からの終着駅の山潟駅として開業し、大正4年に上戸駅に改称されています。当初は単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の計2面3線の交換駅で、貨物ホームも有する駅でした。しかし、この券が発券された20日後の昭和58年3月に磐越西線のCTC化により無人化され、現在では交換設備が廃止されて単式ホーム11線の駅となっています。


ところで、この券には「(磐)」と線名略号が冠されていますが、JRや私鉄を含め、他に上戸駅は存在しません。これは、平成17年4月までのと鉄道(旧・能登線)に上戸(うえど)駅が存在し、読み方は違いますが漢字で記載すると同じくなってしまいますことが理由です。

因みに、能登線の上戸駅は昭和39年に能登線が開通した時に開業しましたが、開業時から停留所扱いの無人駅でありましため、同駅発行の乗車券類は存在しないものと思われます。

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