鉄道省 新宿駅発行 西武鉄道江古田ゆき1/2連絡乗車券

久しぶりに鉄道省(運輸省)ネタになります。

和22年9月に新宿駅で発行された、池袋連絡の西武鉄道江古田ゆき片道乗車券です。


   

桃色てつだうしやう地紋のB型一般式1/2券となっています。

一瞬見たところでは往復乗車券のように見えますが、よく見ますと左の片と右の片が同じ「新宿から江古田ゆき」となっており、B型の券紙半分のスペースに片道乗車券を印刷し、1枚で2枚分発券できるようになっています。図示いたしませんが、券番は当然左右同じであるため、小児断片の脇にある「い」と「ろ」でそれぞれの券を区別しています。


枚だけ発券する場合にはこれを真ん中で切断して発売していましたので、あまりの小ささで失くしてしまいそうです。

これは、戦中・戦後の物資が不足していた時代に考え出された券紙を節約した様式で、戦後の混乱期でもあり、このように未使用のまま完全な形で残存している例はあまり多くはないと思われます。

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