JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
JR東日本 〇企 都区内パス 「ようこそ令和」バージョン
前回までの3回に亘ってJR東日本の〇企 都区内パスで発売された「ありがとう平成」バージョンについて御紹介いたしてまいりましたが、5月1日の令和を迎えると、今度は5月31日発売分までは「ようこそ令和」バージョンとして発売されています。
改元初日である2019(令和元)年5月1日に中央本線荻窪駅で発行された「ようこそ令和」バージョンの券です。
青色JRE地紋の特殊指定券紙を使用したもので、「ありがとう平成」と書かれていた箇所が「ようこそ令和」に書き換えられています。やはり、企画券コード「240-20」・誤取消防止符号「C53」に変化はありませんので、部分的に書き換えられたものと思われます。
券の題字部分も比べてみました。
上が「ようこそ令和」バージョンのもので、下が「ありがとう平成」バージョンのものです。見た感じ、「ありがとう平成」としていた部分を「ようこそ令和」に書き換えただけのように見えます。
こうなると、逆に通常バージョンに戻される時、今までの通常バージョンの通りに戻されるのかが興味深いところです。
「ありがとう平成」バージョン同様、「ようこそ令和」バージョンにもメッセージカードが同時に発行されます。
ここには、
> 5月1日、いよいよ新しい元号「令和」が幕を開けました。
新たな時代がより素晴らしいものとなるよう願いを込めて、
このきっぷを企画いたしました。
希望に満ちあふれた東京の街へ、このきっぷとともに
おでかけ頂ければ幸いです。
とあり、最後に「令和元年 東日本旅客鉄道株式会社」で締めくくられています。
「ようこそ令和」バージョンの発売についても3月のプレス発表で予告はされていましたが、3月に時点では「令和」という新元号は発表されていませんでしたので、「ようこそ(新元号)」バージョンとして紹介されています。