上信電鉄 上州富岡から横浜ゆき 片道連絡乗車券

前回エントリーで上信電鉄下仁田駅で発行された東京山手線内ゆきの片道連絡乗車券を御紹介いたしましたが、同社が乗車券の印刷発行機を導入した初期の券が手元にございますので、御紹介いたしたいと思います。


   

1992(平成4)年5月に上信電鉄の上州富岡駅で発行された、横浜ゆきの片道連絡乗車券です。
緑色上信電鉄自社地紋の券で、末期様式と同じ定期券サイズの券となっています。あまりはっきりしませんが、地紋真ん中が「上信」と読めるように白くなっており、これはコピーガードの役割をしていたものと思われます。


   

再掲いたしますが、末期の様式と比べますといかにもドットプリンターで印字した感じが出ていますが、様式的には変わっていません。
また、発行日の横に翌日売上扱いを示す「◯ヨ」と思われる「ヨ」の文字が印字されており、印刷発行機の券でこの記載のあるものは、全国的に見ても珍しいかと思います。末期の様式ではこのような表示のものを見たことがありませんので、改修時にこの機能は無くなった可能性があります。


   

地紋を拡大してみました。上信電鉄の社紋を囲むように「じょうしん」と「JDK」の文字がデザインされています。


   

裏面です。様式的には末期のものとは変わらないようです。
しかも、⑶ハの「その各券片に表示された区間と区間との間を無礼で乗車したとき。」の印刷ミスと思われる文面も末期のものと同様です。


   

ということは、同社では、この券の文面をミス印刷のままで使用し続け、しかも様式を更新してまでそのまま使用し続けてしまったことになります。
文字が小さいので「礼」と「札」の違いはわかりづらく、また、まさかそんなことになっているなんて思いませんですから、きっと誰も気付かなかったんですね。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )