JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
定乗印発機について
前回拙ブログエントリーの「定乗印発機発行の補充片道乗車券」に出てきました、定乗印発機の写真を御紹介いたしましょう。
(定乗印発機)
これは、東京神田の交通博物館で展示されていた、定乗印発機です。
正面の盤にワンタッチボタンが並び、これを押すことで乗車券や特急券等が発券されます。
写真のものは実際に柏駅で使用されていたという説明がありました。展示用のためにカバーが掛けられていますが、当然ながら、現役時にはカバーはありません。
右側にある四角い箱が発券プリンター部分で、発券された券はここから出てきます。
(ボタン部分正面)
正面から見ると、こんな感じです。
左側のバタバタが全国主要駅を選択するボタンで、M型マルスのピンを刺すのと違い、予めボタン式になっています。
中程のバタバタは定期券等に使用する、比較的近距離の駅を選択するピンです。
(テンキー部分)
そしてその下には、金額を打ち込んだり、発券枚数を打ち込んだり、定期券の種類を打ち込んだりするテンキーです。
(ワンタッチボタン)
ワンタッチボタンの拡大です。
見づらいかもしれませんが、一番右上が入場券ボタンで、その左は補充券ボタンです。
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左側のやや大きめのほうは、昭和62年のJR発足の際に改修して取り付けたもので、特に他社関連の場合には会社間の収入配分を正確に行わなければなりませんので、発着駅名のほか、主な経由駅や東海道・山陽新幹線経由のときの乗換駅などの入力に使用しました。
L型は沖電気の汎用型PCを使用した横長のワープロ印字のような切符を発券していたあれです。