1966(昭和41)年6月に東京駅で発行された、東京から1000kmまでの急行券です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/33/708504715f3fa3bba418c548a066cb12.jpg)
青色こくてつ地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
現在ではJR旅客鉄道線で運転されていた急行列車の定期運用はなく、たまに臨時列車として運転されることがありますが、かつては特急列車よりも急行列車の方が運転本数が多く、一般庶民にとっては高価なエアコンやリクライニングシートのある特急列車よりも、たとえエアコンが無くても、ボックスシートであっても、普通列車よりも速く目的地に到達する急行列車は人気でした。
御紹介の券は東京駅から1000kmまでの区間に有効な急行券で、1000kmと言いますと、東京駅から最遠の急停車駅で徳山駅まで行けるものになります。
ただし、昭和41年の2等急行料金は、100kmまでが100円、200kmまでが200円、400kmまでが300円となり、次にいきなり1000kmまでが400円、1001km以上が500円となっていますので、1000kmまでと言っても401km以上が対象になりますので、着駅の範囲は大垣から徳山間と広範囲に亘ります。
もし本当に徳山まで乗車するとしたら、たとえば1966年当時、東京駅を午前11時10分に出発する急行「桜島」号がありましたので、この列車に乗車すれば、徳山駅には翌朝の3時43分に到着することになるという16時間33分の強行軍になります。
おそらく、お尻が痛くなり、座り疲れることでしょう。