東京メトロ 北千住駅03番券売機 ~その2

前回エントリーで御紹介いたしました東京メトロ北千住駅03番券売機ですが、実際にきっぷを購入してみました。


   


まずは、一番オーソドックスな170円区間ゆきの金額式券です。ただし、券紙は水色東京メトロ自社地紋の券紙ではなく、桃色PJRてつどう地紋の共通券紙となっています。これは当該券売機が設置されている千住ミルディスという商業ビルを管理運営する第三セクターが東京メトロから業務委託されている関係ではないかと思いますが、何らかの理由により通常とは異なる券紙を使用しているようです。

このような券紙を使用することは東京メトロの旅客営業規程第95条(22頁)に明記されておりますが、他にこの券紙が使用されている例は殆ど無いか全くないのではないかと思います。東京メトロの券紙は水色であるというイメージがありますので、この券は衝撃的です。


   


当然、綾瀬ゆきの140円区間となる北千住~綾瀬間の特殊区間用の券も、PJRてつどう地紋の共通券紙で発行されます。

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東京メトロ 北千住駅03番券売機 ~その1

西日本の台風に北海道の大地震、大変な災害が重なってしまっています。
御被災された皆様、本当にお疲れ様です。御被災地の皆様の御心労は勿論ですが、それ以外の場所にいる方々も落ち着かない思いで過ごされている方が多いかと思います。こんな時だからこそ、まずはできることから一つずつ、やっていきたいと思います。
振り返ってみると、東日本大震災や熊本地震、今回の北海道の地震である「平成30年北海道胆振東部地震」をはじめとして、台風や水害など、「平成」という時代は本当に災害が多いなと感じます。


さて、今回は北千住マルイがメインで入居している千住ミルディスⅠ番館の地下1階にある北千住駅4番出口の2台の券売機の話題にします。


   


向かって左側がJR用で、右側が東京メトロ用です。
かつてはもう少し台数があったのかも知れませんが、IC乗車券が普及した現在ではきっぷを購入して電車に乗る需要が減ったのでしょうか、2台のみとなっています。
その先の改札口には東京メトロの自動改札機が設備されており、メインとして東京メトロ千代田線およびJR常磐線緩行線の改札口として機能しているようです。


   


JRの券売機には「亀有、金町、松戸方面はJR券売機にて御購入ください。」という案内がテプラで貼られており、隣駅である綾瀬駅については記載されていません。


   


JR線の運賃表を見ますと綾瀬駅は波線で省略されており、「綾瀬は、東京メトロ千代田線の券売機でお求めください。」という案内が記載されています。


これはコレクターの間では有名な「綾瀬問題」に関係しており、この区間がかつては国鉄線だったものが、国鉄時代に常磐線が複々線化された際、建設費を節約するために、北千住〜綾瀬の営業権を帝都高速度交通営団(営団地下鉄。現、東京メトロ)に譲渡した経緯によります。
この区間を営団線としながらも、常磐線としても機能するようにした上で、旅客には運賃上の取扱を変更しないようにしたため、様々な問題が生じてしまっているのがこの「綾瀬問題」です。
北千住~綾瀬間のみや北綾瀬まで行く場合には全線東京メトロの運賃計算となりますが、常磐線南千住方面から綾瀬に行く場合は全線JRだけを利用したとして運賃計算を行なうものの、千代田線および日比谷線方面から綾瀬を経由して常磐線亀有以遠へ行く場合は、JRと東京メトロの境界駅を北千住として運賃計算を行ないます。また、常磐線南千住方面から北綾瀬に行く場合は、JRと東京メトロの境界駅を綾瀬として運賃計算を行ないます。
東京メトロではこの区間について分かりやすく同社ホームページで説明しています。

この区間についてのJR側の旅客営業規則では、常磐線北千住・綾瀬間相互発着となる旅客に対しては、乗車券類の発売を行わないものとする、と第16条の5項で規定されています。
一方、東京メトロ側においても同社旅客営業規程第51条において大人片道普通旅客運賃は旅客の乗車する発着区間のキロ程により、次によって区分した額とする、としたうえで、第52条において 前条の規定にかかわらず、綾瀬・北千住間相互発着となる旅客の片道普通旅客運賃は、次のとおりとする、として別途この区間について運賃計算をする旨を明記しています。


それでは、次回以降、ここの03番券売機で発売された券を御紹介して参りましょう。

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新宿高速バスターミナル発行 高速バス乗車券

平成30年月に新宿高速バスターミナルが運営する、バスタ新宿内の案内所で発行された、高速バス用乗車券です。


   


黄土色新宿高速バスターミナル(SHINJUKU EXPRESS BUS TERMINAL)地紋の感熱式券紙を使用した共通券で、関東バスが運行する新宿~五条バスターミナル間のやまと号用として発行されています。

地紋部分を拡大してみました。


   


SHINJUKU EXPRESS BUS TERMINALという文字が並んでいる単純な地紋で、コピーガードが付けられています。
この券はクレジット決済されていますが、クレジット決済については発行時に印字される機能はなく、「C制」のゴム印が捺印されています。


バスタ新宿では乗車改札時に乗車券の回収がされ、同社とバス運行会社間の精算は実券に基づいて行われるとのことで、この券は手元に残せませんでした。

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東京メトロ IC乗車券チャージ領収書

平成30年8月に東京メトロ(東京地下鉄)〇地 荻窪駅での「券03」号機で発行された、ICカードへのチャージに対する領収書です。


   


水色東京メトロ自社地紋の券売機券用券紙で、定期券サイズで発行されています。


手持ちのIC乗車券(Suica)の残高が90円しかなかったため、100円にしてチャージ額全額を使用してしまうため、10円のみチャージした時に発行されたものです。

JRなどの他事業者では、IC乗車券へのチャージできる最低金額は500円や1000円という事業者が多いですが、東京メトロなど一部事業者では10円からチャージすることができるようになってきました。これは、端数の残額が残ってしまっているIC乗車券を全額使用したいという要望が多かったために設定されたものと聞いています。


JRでは改札内にある自動精算機で精算をする際に10円単位のチャージができるようですが、首都圏の大手私鉄では、改札外の券売機において10円単位からチャージできる事業者が増えてきているようです。

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安城駅発行 岡山から名古屋ゆき特急券

前回エントリーで問寒別駅で発行された特殊補充券を御紹介いたしましたが、それより1世代前の様式が手元にございましたので御紹介いたしましょう。


   


昭和35年10月に安城駅で、岡山から名古屋ゆきのあさかぜ号特急券(座席車)として発行された特殊補充券です。
若草色こくてつ地紋の軟券で、カーボンを挟んで記入する様式です。



この様式は前回エントリーの様式の1世代前の様式で、昭和33年9月に「特殊補充券(出札用)」として制定された様式で、昭和35年6月に様式変更となるまでの2年足らずの期間に使用されました。
様式変更後のものとの違いは、記事欄および有効日・発行日等を記入する欄に変更が生じています。


   


前回エントリーの昭和35年以降の様式を再掲いたします。記事欄および有効日・発行日等を記入する欄に変更が生じており、旧様式は券紙が縦に少し細くなっています。

図示は致しませんが、この旧様式については裏面の「(注意)」の記載がありません。

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