JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
胆振線 壮瞥駅発行 普通入場券
いまからちょうど38年前の1986(昭和61)年9月10日に、胆振線の壮瞥(そうべつ)駅で発行された普通入場券です。
白色無地紋のB型大人・小児用券で、札幌印刷場で調製されたものです。
胆振線はかつて国鉄が運営していた路線で、室蘭本線の伊達紋別駅から函館本線の倶知安駅までを結んでいて、国鉄再建法の制定に伴って、1984(昭和59)年に第2次特定地方交通線として路線の廃止が承認され、御紹介の券が発行されて1ヶ月と20日後の1986(昭和61)年11月1日に路線が廃止され、同線の廃止にともなって壮瞥駅も廃駅になっています。
東京メトロ 東京駅発行 160円区間ゆき片道乗車券
前回エントリーで東京地下鉄(東京メトロ)営業2日目に、日比谷線の小伝馬町駅で発行された160円区間ゆき片道乗車券を御紹介いたしました。この乗車券は券紙は東京メトロであるものの、印字された内容は営団地下鉄のままという暫定的なものでした。
これは、多数ある券売機を1日で改修することが難しかったため、約1ヶ月をかけて順番に各駅の券売機を改修していったため、この時期だけ、東京メトロの券紙で発行された交通営団時代の内容の乗車券が各駅で発売されていました。
券売機の改修についてはどのような順番で行われたのかは不明ですが、東京メトロとして営業が始まった2日目である、2004(平成16)年4月2日時点では、ターミナル駅であります丸ノ内線東京駅の券売機についても、まだ改修が行われていない状態でした。
2004(平成16)年4月2日に、丸ノ内線東京駅で発行された、同駅から160円区間ゆきの片道乗車券です。水色東京メトロ自社地紋のA型金額式券ですが、記載内容は営団地下鉄のままの内容になっています。
東京メトロ 小伝馬町駅発行 160円区間ゆき片道乗車券
前々回エントリーで東京地下鉄(東京メトロ)営業初日に丸ノ内線の荻窪駅で発行された160円区間ゆき片道乗車券を御紹介いたしました。
同駅の乗車券は券紙は東京メトロであるものの、印字された内容は営団地下鉄のままという暫定的なものでした。
これは、多数ある券売機を1日で改修することが難しかったため、約1ヶ月をかけて順番に各駅の券売機を改修していったため、この時期だけ、東京メトロの券紙で発行された交通営団時代の内容の乗車券が各駅で発売されていました。
東京メトロとして営業が始まった2日目である、2004(平成16)年4月2日に、日比谷線の小伝馬町駅で発行された、同駅から160円区間ゆきの片道乗車券です。
水色東京メトロ自社地紋のA型金額式券ですが、記載内容は営団地下鉄のままの内容になっています。
東京地下鉄 荻窪駅発行 160円区間ゆき片道乗車券 ~その2
前回エントリーで、東京地下鉄(東京メトロ)丸ノ内線の荻窪駅で発行された160円区間ゆき片道乗車券を御紹介いたしました。
御紹介の券は東京メトロとしての営業初日の券ではありましたが、券の内容は営団地下鉄のものと全く変更がなく、券紙のみが変更された暫定的な券になっていました。
それから20日程度経った、2004(平成16)年4月22日に、丸ノ内線荻窪駅の06番券売機で発行された、同駅から160円区間ゆきの片道乗車券です。
水色東京メトロ自社地紋のA型金額式券になります。
同社では営業を開始してから約1ヶ月をかけて各駅に設備されている券売機を改修していたようで、券売機改修後に発行されたものになります。
改修前の券を再掲してみました。
社名の「(交通営団)」の名称が「(東京地下鉄)」に変更され。金額部分の「営団線」の表記が「東京メトロ線」になっていますが、その他部分については変更はされていません。
改修された部分を拡大して並べてみました。
営団地下鉄の券紙から東京メトロの券紙に変更になった時点では、印字内容に変更は見受けられませんが、
記載内容が変更された時点においては、「(交通営団)」のスペースに「(東京メトロ)」の文字が、文字幅を詰めた上で同じ幅のスペースに入れられているように見受けられます。
また、金額部分の「営団線」から「東京メトロ線」に変更された部分については幅が広く取られるようになっていますが、文字数が増えたために文字間隔が詰められただけでなくフォント幅も狭くなっており、同じ「線」の文字を比較すると、その差がはっきりと分かります。
東京地下鉄 荻窪駅発行 160円区間ゆき片道乗車券 ~その1
前回エントリーで、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)丸ノ内線の荻窪駅で発行された、営団地下鉄最後の日に発行された乗車券を御紹介いたしました。
今回はその翌日である、東京地下鉄(東京メトロ)初日に同駅で発行された乗車券を御紹介いたしましょう。
2004(平成16)年4月1日に、東京メトロ丸ノ内線の荻窪駅で発行された、同駅から160円区間ゆきの片道乗車券です。御紹介の券は、前日の営団地下鉄最終日に購入した券売機と同じ丸ノ内線荻窪駅の06番券売機で発行されたものになります。
券紙は水色東京メトロ自社地紋になったA型金額式券ですが、会社名は「(交通営団)」のままであり、金額表示も「営団線160円区間」のままです。
再掲いたしますが、前日の営団地下鉄時代に同じ06番券売機で発行されたものになります。
約180駅あるという同社には、当然券売機は各駅1台という訳ではありませんので、すべての台数が何台あるかは不明ですが、相当数の機器が設備されていることになります。そのため、営団地下鉄から一晩で東京メトロに会社が替わった同社では、翌日の営業初日までにすべての券売機を更新することは困難であったため、「取り敢えず」は券紙のみ営団地下鉄のものから東京メトロに交換し、その場をしのいでいました。
ちなみに、同社の券売機は、営団地下鉄時代に印版式券売機は全廃されておりますので、東京メトロになってからの券売機はサーマル式のみしか存在しません。
そのため、印字されている内容は全く営団地下鉄時代のものと同一で、券番もすでに2630番であり、新会社がスタートした時点でリセットされたとは考えにくい番号になっています。営団地下鉄時代の券番と809番の差異がありますが、恐らく通常の精算業務だけが行われていたものと推測されます。
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