京成電気軌道 京成金町駅発行 町屋・新三河島駅ゆき 片道乗車券

1944(昭和19)年5月に京成電気軌道(現・京成電鉄)の京成金町駅で発行された、町屋・新三河島駅ゆきの片道乗車券です。


   

古いものなので地紋が不明ですが、もしかすると時代的な背景から、当初から無地紋であったかも知れません。

御紹介の券は「町屋・新三河島駅ゆき」として発売されていますが、印刷では「町屋 道灌山通 間」と表記されています。
これは、この券が設備された当時には、町屋駅から先は新三河島駅・道灌山通駅・日暮里駅と駅がありましたが、前回エントリーで御紹介いたしましたように、道灌山通駅が1943(昭和18)年10月に営業休止されてしまいましたため、残券の「道灌山通」の部分に「新三河島」の印を捺印して訂正した状態で発売されていたものと思われます。


   

訂正部分を拡大してみました。活字が薄れていますが、「道灌山通」と印刷されていることが確認できます。
また、訂正後は町屋駅と新三河島駅2駅だけですので「町屋 新三河島」ゆきということになりますが、訂正前は屋駅と新三河島駅、道灌山通駅の3駅であったことから、「町屋 道灌山通 間」ゆきということになっていたものと思われます。


   

裏面です。券番しか記載がなく、社名の表記はやはりありません。

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