2月1日の言葉は「立春大吉(りっしゅんだいきち)」です。
毎月変わる当社の限定御朱印も今月は「立春大吉」と書きました。
当社では、節分までに大勢の方々が
厄除三年祈祷を受けに来られます。
地方によっては厄除けのために「立春大吉」と書かれた紙を門に貼る習慣があります。
なぜ厄除けになるのかというと、立春大吉という文字に秘密があります。
如何にも縁起がよさそうな字面なのはもちろんですが、
立春大吉を縦書きにすると左右対称になります。裏から見ても表から見ても、立春大吉と読めます。
この立春大吉と書かれたお札を門や玄関に貼っておくと、
仮に鬼が入ってきても家の中から立春大吉と書かれたのを目にして、
家に入ってないと錯覚して、また外へ出て行ってしまいます。
それによって、一年を平穏無事に過ごせるというわけです。
今年一年が立春大吉でありますようにと、誰もが願うことでしょう。
仏教に有名な地獄と極楽の話があります。
ある人が地獄とはどんなところか見に行ったそうです。
丁度食事の時間でテーブルには豪華な食事が並んでいましたが、皆やせ細っております。
見ると1mぐらいの長い箸をもってみんな自分の口に入れようとしますが、
箸が長いので自分の口に入らずもがき苦しんでおります。
結局、誰ひとり食事をとる事が出来ませんでした。
次に極楽に行ってみると、ここも同じように豪華な食事が並び、みんな長い箸を持っております。
ところが極楽では自分で食べようとせずに、その長い箸でお向かいの相手に食べさせています。
食べさせてもらった相手は同じように相手の口に食べ物を運んでいます。
お互いに食べさせあう事で、楽しく食事ができ、みんな笑顔でニコニコしています。
同じ境遇でも自分の事しか考えないで行動すると地獄になり、他人の事を思いやりながら行動すると極楽になるのです。
この話は自分の気持ち次第で世の中は地獄にもなり、極楽にもなるという事を教えてくれます。
すなわち他人の事を思いやりながら生活する事で、自分にも幸せが巡って来るのです。
仕事でも家庭でも日常生活の中で、幸せになれるかどうかは気持ちの持ち方次第で決まります。
一日の始まりにはまず神棚に手を合わせ今日も思いやりのある態度で人に接しますと神様にお祈りし、
一日の終わりには今日も思いやりのある対応ができましたと感謝の祈りを捧げる。
毎日続けることで、幸せが訪れる「他人をおもいやる」生活ができるのです。
「立春大吉」という縁起の良い人生を送るためにも、まずご神前に手を合わせてお祈りする事から一日を始めましょう。