三津嚴島神社ブログ

愛媛県松山市神田町に鎮座する嚴島神社の神主の記録

今月15日の言葉「失ったものを数えるな 残されたものを最大限にかせ」

2020年09月15日 | 今月の言葉

毎月1日と15日に今月の言葉をアップしています。
今月の言葉は

失ったものを数えるな 残されたものを最大限にかせ」

9月15日の言葉はパラリンピックの創始者
イギリスの「ルードウイッヒ・グッドマン博士」の言葉です。
博士は障害者の治療にスポ―ツを積極的に取り入れ、
障害があっても人生を積極的に楽しむことに力を注ぎました。

パラリンピックの選手たちを見ていると、
体中にエネルギーが満ちて、笑顔にあふれ、生き生きとされてます。

皆さん、ハンディを背負っているにもかかわらず、前向きに人生を楽しんでいるようです。
それなのに、ハンディを背負っていない人達が、
どうして落ち込んだり、へこんだりするのでしょうか? 

そう思った時にこの言葉
「失ったものを数えるな 残されたものを最大限に活かせ」
はより良く生きるためのヒントを与えてくれます。

生まれつき障害のある人々は、健常者と比べて劣っているもの、
自分自身が失ったものをいつまでも数えているのではなく、
自分自身に残された別の可能性を最大限に生かそうと努力しています。
盲目のピアニスト辻井信行さんやダウン症の書家金澤翔子さん達の活躍を見ると改めて感動致します。

私達は他人と比べて劣っている部分を数えて
「あの人と比べて私は」とか「どうしてこんな事ができないのか」とか
悩んだり落ち込んだり、自信をなくしたりしがちです。

社会の中で生きていると、どうしても人より劣る自分の資質や能力に目が行きがちです。
しかし、自分の欠点に目を向けるのではなく、
「自分に残されたもの」すなわち「得意な事」や「したい事」に目を向けたいものです。

「生きる」という事は自分に残されたもの、
言葉を変えれば自分の「好きな事」「得意な事」
与えられた才能や能力を最大限に活かすという事でしょう。

 

会社や地域社会、家庭や友人関係の中で
「好きな事、したい事」自分の立場で出来る事を見つけて、努力していく、行動していく。

幸せに生きるヒントはこのあたりにあるのではないでしょうか?

まずは、ご神前に静かに手を合わせて、
今の自分を見つめてみましょう。

毎日のくらしの中で、家庭の中で、職場の中で、あるいは友人に対して、
自分の立場で今日出来る事、したい事を静かに考える。

そしてそれを最大限に活かすべく、ご神前で
「今日も精いっぱい努力します。どうかお守り下さい。」
手を合わせながら、誓いを立てる。

 

毎朝の祈りがその日の行動につながり、充実した一日一日を過ごせるでしょう。


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