先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ語バス出発進行 車内放送日本語と併用 平取

2018-04-02 | アイヌ民族関連
04/02 05:00
 【平取】日高管内平取町で1日、町内を走る道南バス(室蘭)の路線・都市間バスで、アイヌ語による車内放送が始まった。温かみのある言葉が車内に響き渡った。
 内閣官房アイヌ総合政策室北海道分室が企画。アナウンスは、アイヌ語の弁論大会で優勝経験もある同町出身の関根摩耶さんの音声を使用。1日8便、町内を走る区間のみ放送する。
 路線バス内には、アイヌ語放送を案内するポスターが掲示された。「イランカラプテ」(こんにちは)などのあいさつのほか、地名や乗車案内がアイヌ語と日本語の両方で流された。
 アイヌ語を学ぶ町内の草薙美寿子(くさなぎみすこ)さん(80)は「通院や買い物などで日々利用するバスで、なじみの言葉が聞けるのはうれしい」と話していた。(川崎博之)
☆イランカラプテのプは小文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/176958

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ文化復興へ一丸 白老・象徴空間の運営財団発足

2018-04-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞04/02 05:00
 【白老】国が2020年に胆振管内白老町のポロト湖畔に開設するアイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間」の運営主体となる公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌市)が1日、発足し、象徴空間の整備区域内で発足式が行われた。
 同日付で公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)が、一般財団法人アイヌ民族博物館(白老町)を吸収合併し、名称変更した。機構が博物館の職員を引き続き雇用し、象徴空間開設に向けた準備を進める。新法人内には、新たに民族共生象徴空間運営本部を設け、白老町に事務所を置く。
 発足式では新法人の看板をお披露目し、中村睦男理事長が「世界で注目される施設になるよう一丸で取り組む」とあいさつ。発足式後、職員に辞令が交付された。(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/176963

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄)沖縄と台湾、心を結ぶ歌を作詞

2018-04-02 | 先住民族関連
朝日新聞社 2018年4月2日03時00分
 台湾南部に漂着した宮古島住民ら54人が先住民族に殺害された1871年の「牡丹社(ぼたんしゃ)事件」や、高雄市の南方海上にある「小琉球島」に思いをはせたCD2枚がこのほど完成した。「芭蕉布」の作詞で知られる名桜大学名誉教授の吉川安一さん(78)=名護市=が作詞、石垣市在の安里隆さん(74)が作曲を手掛けた。(中部報道部・赤嶺由紀子)
 台湾を学ぶ会(政岡玄章会長)が昨年企画した、事件が起きた場所や小琉球を訪ねる台湾の歴史を学ぶツアーで、吉川さんも参加。同会事務局長で名桜大学名誉教授の仲地清さん(70)=沖縄市=の案内や現地のガイド、関係者らから聞き取った史実を基に詞をしたためた。
 「牡丹社事件の物語」の歌詞は5番まで。吉川さんは「歌詞の分量が多いが、事実に沿って書くことが大事と思ったので、歴史書という意味も込めた」と話す。
 表現を選んだという3番。
 『見知らぬ異人に 芋粥の食 たんと与え 人々の救護に介護 心尽くしの慈愛の絆 漂流者の無秩序に 警戒不信 疑惑募らせて 54人の宮古人は 悲しくもあの世へと 友を送る 現在は御霊を 安らかに 葬る亀甲墓で』
 吉川さんは、その国の人や風土を知り、お互いに学ぶことが平和につながると言い、「曲を通して台湾と沖縄の心の結び付き、交流が深まればいいと思う」と期待する。
 「小琉球のアルバム」は3番までで、国際色豊かな観光客でにぎわう「兄弟島」の様子を書いた。
 作曲した安里さんは「吉川さんの詞の中には曲が隠れている。歌詞から生まれた曲。私も台湾生まれで、思いを込めることができた」と話した。仲地さんは「歴史の事実をCDにしたことで、今後、流行すれば交流のきっかけにできれば面白い」と期待した。
 CDは非売品だが、希望者は購入可能。2枚で千円。
 問い合わせは同会事務局長の仲地さん、電話090(6863)1735。(沖縄タイムス)
https://www.asahi.com/articles/ASL4161BKL41UEHF004.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春秋

2018-04-02 | アイヌ民族関連
日本経済新聞2018/4/1付
 北海道の市町村名のうち約8割はアイヌ語に由来するという。アイヌの人々の多くは、恵み豊かな川沿いに暮らしていた。川(ペッ)、沢(ナイ)を意味する地名が多いゆえんだ。漢字表記する際に「別」や「内」をあてた。紋別や稚内、中札内などが、その例である。
▼開拓民が古里を懐かしんで命名した村落もある。空知地方の新十津川町は、奈良県十津川村の住民が移住した。明治22年(1889年)に近畿地方を襲った台風による水害の被災者が、新天地を求めた。新千歳空港と札幌市の中間に位置する北広島市(旧広島町)は、広島県からの25戸、約100人が苦労の末、開墾した。
▼プロ野球の開幕直前に、北海道日本ハムファイターズの新球場が、北広島市に整備されることが発表された。2023年の開業を目指し、周辺にホテルや温浴施設を備えた米国流の「ボールパーク」にする構想という。人口6万人足らずの自治体が、プロ球団の本拠地になるのは異例だ。誘致した地元は歓喜に沸いている。
▼もし祖先が入植しなかったら。切実な想像力からか。北広島市は毎年、平和学習で小中学生を広島県に派遣。人々は原爆忌に広島平和記念公園から持ち帰った「平和の灯」を守る公園で黙とうし、同胞の苦難を胸に刻んできた。交流戦で日本ハムと広島カープのファンが、敬愛のエールを交わす。5年後の光景を想像する。
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO28854660R00C18A4MM8000/?n_cid=DSTPCS001

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阿寒湖の魅力スマホアプリに/釧路

2018-04-02 | アイヌ民族関連
釧路新聞2018年04月01日
 世界一級の観光地づくりに励む釧路市阿寒湖温泉で、温泉地の魅力を観光客らに伝えるための行動指針「阿寒湖パロコロスタイル」が、スマートフォンのアプリケーションとしてまとまり、4月から地域限定で配信される。住民一人ひとりが「阿寒湖の達人」となり、接客手法の磨き上げなどを通じて活性化に努める取り組みとして2017年度に行っていたもので、18年度はアイヌ文化専門ガイドの養成や次世代のアイヌ工芸作家の紹介などの事業を計画している。
http://www.news-kushiro.jp/news/20180401/201804010.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蔡総統が地震で被災の花蓮を訪問 観光振興を支援/台湾

2018-04-02 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾 2018/04/01 15:27

(花蓮 1日 中央社)台湾東部地震で打撃を受けた花蓮県の観光業の振興につなげようと、蔡英文総統は3月30日から31日まで同県を訪問した。蔡総統は初日のあいさつで、政府は今後も同県の復興支援を続行すると約束。同県により多くの人が観光に訪れるよう促すとした上で、よく知られた観光地以外にも自分だけの観光スポットを発掘しようと人々に呼び掛けた。今回の訪問には複数メディアが同行した。
30日は、花蓮の名産である餅の製造業者や台湾原住民(先住民)クバラン族のバナナの繊維を使った伝統工芸の工房、アミ族の集落などを訪問。31日には、東部に広がる平原、花東縦谷やパイナップル農園、日本統治時代の営林場が保存されている林田山林業文化園区などを訪れた。同園区内での視察中、香港やオーストラリアからの観光客に記念撮影を求められると、蔡総統は笑顔で応じた。
また、蔡総統は非政府組織(NGO)の中華文化総会が主催する花蓮をテーマにした写真コンテストに応募しようと、総統府のカメラマンからカメラを借り、同行したメディア一行の集合写真を自ら撮影する一幕もあった。
同県は景勝地の太魯閣(タロコ)渓谷を始め、豊かな自然を擁し、観光地として人気の地域。だが、今年2月6日に起きた地震で建物の倒壊などの被害に見舞われたほか、観光業も影響を受けた。同県観光旅館商業同業公会(協同組合)の試算によれば、現地の観光業の損失は6月までで、少なくとも80億台湾元(約293億円)に上るとみられている。
(葉素萍/編集:楊千慧)
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201804010002.aspx

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子法廃止は権利の保護か、公共性の排除か? 世界の動きと日本の立ち位置

2018-04-02 | 先住民族関連
種THE PAGE 2018.04.01 10:00
きょう2018年4月1日廃止となった「種子法(主要農作物種子法)」。これまで公的機関が担ってきた米、麦、大豆といった農作物の種子供給に民間の参入を促すため、国は“壁”を取り払うのだとします。最終回では、まさに国境という壁を越えてタネを売る多国籍企業などの動きから日本のスタンスを位置付け、私たちは何をすべきなのか、何ができるのかを考えてみましょう。
中南米の「種子」映画を東京で上映
3月25日、東京都内でドキュメンタリー映画『種子―みんなのもの?それとも企業の所有物?』日本語版の完成記念上映会が開かれました。
映画は中南米8カ国のNGOや農民組織8団体が共同製作し、2017年6月にスペイン語版が完成。日本でちょうど種子法廃止決定の波紋が広がっていたころで、オリジナル版を観たNPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)共同代表の内田聖子さんが「日本でもタネの問題を考えるきっかけになる」と日本語版の製作を決意。クラウドファンディングで資金調達を呼び掛けたところ、約20日間で目標金額の100万円が集まり、最終的に290万円を超えました。
25日の上映会はその支援者を中心に、約160人が参加。感慨ひとしおといった雰囲気の中で、上映が始まりました。
映画の主役は中南米の先住民族や少数民族。今の私たちが食べるトウモロコシの原種とされる「テオシント」など、伝統的な作物のタネを引き継いで農業を営んできた人たちです。
ところが近年、各国で農作物の「育成者権」を保護する動きが強まります。今まで農民が使ってきたタネが急に「多国籍企業のもの」になり、それを保存したり、市場で交換したりすることを「犯罪」として取り締まる条約や法律がつくられるというのです。
映画では、そうした動きに戸惑う農民たちの声や、議会で法案が通った後に違憲判決を勝ち取ったグアテマラの反対運動などを取り上げています。そして、農民たちの手でタネを守る新しい運動やネットワークの広がりを伝える一方、同じような規制がアフリカなど他地域でも進められる恐れを訴えていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=SP30LXLEWNU
世界的に進む「育成者権」の強化
「日本とは随分、事情が違うところもありますよね。でも無関係ではないんです」。上映後、内田さんは参加者にこう呼び掛けました。
農作物を含めた植物の品種開発に関するルールは、日本をはじめ世界70カ国以上が締結する「UPOV(ユポフ)条約」という国際条約で定められています。1991年に改定された新条約では、すべての植物について登録から20年以上(永年性植物は25年以上)育成者権が保護されます。
この条約とも連動し、日本では「種苗法」で育成者権を規定しています。野菜を中心に米(稲種)や麦(コムギ種など)も例外でなく、国に品種登録することで25年から30年間、その品種を開発した「育成者」に種苗や収穫物を利用する権利が与えられます。他人がその品種を「業」として利用したい場合は、育成者の許諾を得なければなりません。
これまで米、麦、大豆は種子法によって品質管理の基準などが定められていましたが、国は種子法廃止に伴い、その基準を種苗法の下に移管することにしました。種子法を廃して実質、種苗法に一元化すると言えます。
種苗法による育成者権は、UPOV加盟国同士でその品種が保護対象であれば海外でも同様に認められます。ただし、先の平昌五輪カーリング女子日本代表の「もぐもぐタイム」で注目を集めた韓国産イチゴのように、条約や法制度をすり抜けて海外に流出し、栽培が既成事実化してしまうことも。そうしたことをなくすため、世界的に権利は強化されていく流れですが、一方で権利強化は独占や排除につながります。際限なく権利を認めてしまうと公共の利益や文化が損なわれる面もあり、権利と利用のバランスが問われるのです。
内田さんはこうした点から種子法廃止の意味を「農業としてのタネだけでは把握できない」と、知的財産の問題として強調しました。
「廃止されて終わりではない」
米国を除く環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加11カ国で署名した「TPP11」では、UPOV条約の批准が参加国に義務化されています。ASEANや中国、韓国を含めた東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉も同様で、UPOVをアジアに広げる動きの旗振り役を日本政府が担っていると見られているそうです。日本のタネの権利を認めさせる一方、アジア諸国からすると日本がタネを奪おうとしているのではないか。逆の立場からも考えなければなりません。
「そういう意味で、私たちも無関係ではいられない」と内田さんはあらためて訴え掛けました。
上映会に続く記念トークに登壇した農民運動全国連合会の齋藤敏之さんは、農家の立場から「私はタネを農民のものと思ってきたが、そうではないものにするのが種子法廃止の動き」と指摘。行き着くところは土地や人間とは切り離された「工業的な農業」で、それが果たして持続可能なのだろうかと疑問を呈します。
「日本の種子(たね)を守る会」事務局アドバイザーの印鑰(いんやく)智哉さんは、これまで全国35以上の地方議会が種子法廃止に関連した意見書を国に提出していると報告しました。多くはこれまでの都道府県の取り組みが後退しないよう予算措置などを十分確保することや、種子の「独占」を防ぐ対策を講じることなどを求めています。また、兵庫県や新潟県、埼玉県などで独自の条例を制定して、これまでの取り組みを引き継ぐ動きも出てきています。
「地方に行くと、この問題は保守や革新など党派にかかわらず大事なことだと認識されている。皆さんもまずは勉強会を開いたり、市町村単位で意見書を出したりすることから始めていただきたい。種子法が4月に廃止されるから、それでおしまいではない。まだ99%の米は公共品種。米を守り、次は野菜のタネをわれわれの手に取り戻すぐらいに、これをいいチャンスにできるのではないか」と印鑰さんは締めくくりました。
映画はアジア太平洋資料センター(PARC)からDVDを借りて上映会を開催することができます。上映会のための費用は、DVD代金3,000円のほか、上映1回につき上映料10,000円(いずれも税別)が必要、送料や振り込み手数料は主催者負担。申し込みフォームは以下。
http://www.parc-jp.org/video/semillas_screening.html
■関口威人(せきぐち・たけと) 1973年、横浜市生まれ。中日新聞記者を経て2008年からフリー。環境や防災、地域経済などのテーマで雑誌やウェブに寄稿、名古屋で環境専門フリーペーパー「Risa(リサ)」の編集長も務める。本サイトでは「Newzdrive」の屋号で執筆
https://thepage.jp/detail/20180329-00000010-wordleaf

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

閉館 感謝の祈りささげ 北海道・白老

2018-04-02 | アイヌ民族関連
毎日新聞2018年4月1日 北海道朝刊
 半世紀にわたりアイヌ文化の振興や研究を担ってきた北海道白老町のポロト湖畔にあるポロトコタン・アイヌ民族博物館(野本正博館長)が3月31日、閉館した。2020年4月に国が開設する「民族共生象徴空間」の整備に伴うもので、関係者はカムイノミ(神々への祈り)で感謝の祈りをささげた。
 最終日は約1000人が来場。シンボルの村長(むらおさ)像(高さ16メートル)や「チセ」(家)で記念撮影する姿が目立った。ポロチセ(大きな家)であったカムイノミでは、関係者が長年にわたる感謝を込めて先人を慰霊した。札幌市手稲区から初めて訪れた会社員、鎌田玲衣奈さん(28)は「歌や踊りなど生のアイヌ文化に触れて感動した。象徴空間が完成したら、また来たい」と話した。
 博物館を核としたポロトコタンは1965年、市街地のコタン(集落)を湖畔に移して観光客を受け入れたのが始まり。これまで約2500万人が来場した。
 博物館を運営してきた一般財団法人はアイヌ文化振興・研究推進機構と合併し、1日からアイヌ民族文化財団として象徴空間の運営主体になる。5日には象徴空間の中核施設となる国立アイヌ民族博物館の地鎮祭が行われる。【福島英博】
https://mainichi.jp/articles/20180401/ddr/041/040/002000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道徳の教科書 現場の裁量を尊重して

2018-04-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/02 05:00
 2019年度から中学校の「特別の教科 道徳」で使用される教科書の検定結果が公表された。
 正式な教科となって初めての検定だ。全8社の30冊すべてが合格し、検定意見の数も昨年の小学校の道徳教科書から激減した。
 編集者側が意をくんだ結果とみるべきだろう。学習指導要領に縛られ、横並び感が強まった。
 文部科学省は「考え、議論する道徳」を掲げる。教科化により、新たに「評価」も導入される。
 生徒は限られた授業時間で教材を読み、考え、議論し、評価を受ける。議論より「正解」探しに気を取られかねない。
 大切なのは、多様な価値観に触れ、自ら考えを深めることだ。
 道徳教科書は、指導要領が定める「思いやり・感謝」など22項目について、それぞれ教えるべき要素をすべて満たす必要がある。
 小学校教科書では細かく検定意見がつき、修正された。これを踏まえ、今回は文科省作成の副読本からも多数の教材が使われた。
 その中で、オオワシの保護やアイヌ民族の世界観など、道内の話題が広く扱われたのは意義深い。
 11年に大津市で起きた中2男子いじめ自殺を受けて、全社がいじめ問題を取り上げた。学校の現実に即した議論が期待される。
 文科省の狙いに合わせ、各社とも議論のポイントを示すなど工夫がみられるが、議論の流れを誘導しかねない懸念もある。
 道徳は、教員が授業を通じた生徒の成長を記述式で評価する。
 だが、授業の振り返りとして、8社中5社が、観点別に3~5段階の自己評価を書く欄を設けた。
 例えば、新たな項目「伝統と文化の尊重、国を愛する態度」で、「日本人としての自覚をもち、国の発展に努める」との観点で5段階評価を求めた教科書がある。
 こうした観点で自己評価させることは、価値観の押しつけにならないだろうか。
 この項目に関しては「他の国に類を見ない、細やかな言葉遣いがある」などと日本の特殊性をことさら強調する記述に、「断定的に過ぎる」との検定意見も付いた。
 客観性を欠く日本礼賛で終わっては、国際社会で活躍する人材の育成はおぼつかないだろう。
 新年度には小学校で、検定教科書を使った授業が始まる。授業の進め方、評価方法など、多くの試行錯誤が予想される。
 ときには独自の教材を使うこともあろう。現場の裁量は保障されねばならない。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/176952

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新崎盛暉さん死去 アイヌ民族の権利回復に力

2018-04-02 | ウチナー・沖縄
北海道新聞04/01 05:00
 新崎盛暉さんは、1992年夏の参院選比例代表でアイヌ民族候補として当時の社会党から日高管内平取町の故萱野茂さんが出馬した際、支持母体となった「アイヌ民族代表・萱野茂さんを支援する会」の呼びかけ人に名前を連ねた。萱野さんの次男で、萱野茂二風谷アイヌ資料館(日高管内平取町)館長の萱野志朗さん(59)は「沖縄と北海道は(土地を支配されたという)似たような歴史がある。権利回復に関する取り組みに、共に取り組んでくれてありがたかった。惜しい人を亡くした。お悔やみ申し上げます」と悼んだ。
 2008年7月の北海道洞爺湖サミットの開催を前にした同年2月には、沖縄サミットをテーマにした札幌市での学習会で、米軍基地問題について講演した。(村田亮)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/176800

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エカシとフチ、未来へ決意 ポロトコタン歴史に幕 技術、舞踊…誇り引き継ぐ

2018-04-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞04/01 05:00
【白老】アイヌ民族博物館の閉館とともに、半世紀余りの歴史に幕を閉じた胆振管内白老町の観光地「ポロトコタン」(大きな湖の集落)。ここを拠点に長年、伝統文化を支え、若手職員からエカシ(長老)、フチ(おばあさん)として慕われてきたベテラン職員2人も31日、特別な思いで「最後の日」を迎えた。
 博物館の開館以前から半世紀近く、古式舞踊を披露してきた高橋志保子さん(68)は、象徴空間が開設される2年後を待ちわびる。
 「言葉がなくても文化を誇りに思う気持ちが伝わるのが踊り。見てくれる人も笑顔になるので踊るのが好き。象徴空間でも、また踊りたい」
 現在、約15人いる踊り手の最古参。白老町出身で19歳の時、当時ポロトコタンを運営していた会社に就職し、白老地方の歌や踊りの伝承者林イツ子さんから指導を受けた。館内外での公演に出演し、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)では、太陽の塔の前で踊った。
 快活な笑顔をいつも絶やさず、みんなの母親役。若手職員から「志保さん」と親しみを込めて呼ばれる。踊りの後には観客との記念撮影にも気さくに応じ、その後も年賀状のやりとりを続けている来場者もいる。
 そんな高橋さんが一回だけ、怒ったことがある。観客の入りが少なかったある日の公演で、同僚が手を抜いた。「私たちは毎日踊っているけれど、観客が見るのはこの一度きり。できる限り良い踊りを見てもらえるよう一生懸命踊るのが責任」。そう叱り飛ばした。
 笑顔の裏に、アイヌ文化を発信する舞踊への熱い思いが隠されている。
 「アイヌ民族自身がつくったのが、白老の今の博物館。象徴空間にできる博物館は国立だが、いつの日か『アイヌ民族立』になってほしい」。新井田幹夫さん(66)は、民族の誇りを持って、博物館に5棟あるチセ(家)の維持管理に携わってきた。
 先人の思いを受け継いできた博物館の閉館に寂しさがある一方、未来にその思いを引き継ぐ象徴空間に期待を込める。
 白老町出身。ポロトコタンの敷地内で喫茶店を営む叔母を手伝っていた。82年、博物館のチセのかやぶきを手伝ったことがきっかけで、博物館に就職した。
 今は電動のこぎりやチェーンソーなど便利な道具がある。しかし、古くは皆、手作りの道具を使い、手作業でチセを建て、丸木舟を作った。そうして暮らしていた古老たちから直接、技術を学んだ最後の世代だ。
 「チセの材料のカヤは、太くて長いものを軒近くに使う」「カヤはどの部分に使うか考えながら採り、無駄な採取はしない」。実践の中で伝統技法やアイヌ民族の精神を受け継いだ。
 若手には、自分が古老から学んだ技術や伝統、文化を引き継いでほしいと強く願う。一方で、チセの建て方や丸木舟の作り方を資料で学び、マニュアル化されることに危機感を抱く。
 「伝承とは時間のかかるもの。実践しながら感じ取ってほしい」
 最終日。高橋さんは古式舞踊を8回披露した。「これまでの思い出や既に亡くなった人たちのことを思い出し、こみ上げるものがあった」
 高橋さんと共に、神に祈りをささげる儀式「カムイノミ」に参加した新井田さん。「最後の日を大勢の人に見てもらえて良かった。ここからがまた新しいスタートだと感じた」(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/176784

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道人事 5部長交代 アイヌ政策監を新設

2018-04-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞04/01 00:10
 道は1日付で人事異動と機構改革を行い、副知事と監査委員に加え、総合政策部長や経済部長など5部長が交代した。2020年のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間」(胆振管内白老町)開設に向け、部長職のアイヌ政策監を新設し、アイヌ政策推進局を置いた。道立総合研究機構(道総研)の理事長には、トヨタ自動車北海道(苫小牧)前社長の田中義克氏が就いた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/176755

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

直木賞作家・安部さん 青森県舞台の歴史小説を文化誌に相次ぎ発表

2018-04-02 | アイヌ民族関連
東奥日報 4/1(日) 13:07配信
 直木賞作家の安部龍太郎さんが、青森県を題材にした歴史小説を3月発売の月刊文芸誌に相次いで発表した。中世の津軽一帯を支配した豪族・安藤氏がテーマの「十三(とさ)の海鳴り」を小説すばる4月号(集英社)、大浦(津軽)為信の立身出世を描いた「津軽の信長」をオール讀物4月号(文芸春秋)に掲載した。歴史小説の舞台に取り上げられることが少ない青森県だが、安部さんは「陸奥湾は中世から日本海と太平洋を結ぶ重要な役割を担っており、小説の題材としてとても面白い。安藤氏も為信も海運を背景に活躍したという視点を示すことができれば」と話している。
 「十三の海鳴り」は、小説すばるの創刊30周年記念誌面リニューアルの目玉として、4月号から1年かけて連載する。
 鎌倉幕府滅亡の一因とされる安藤氏の内紛「津軽の大乱」をテーマに、大乱の当事者である安藤又太郎季長(すえなが)と安藤五郎三郎季久(すえひさ)をめぐる男たちの生きざま、日本海交易の拠点として栄えた十三湊(五所川原市)や折曽関(おりそのせき)(深浦町)のにぎわいなどをロマンあふれる筆致で描く。
 4月号には連載スタート記念として、2月に青森市で行われた安部さんと斉藤利男・弘前大名誉教授との対談の詳報も写真付きで掲載。小説と歴史学双方の視点から、中世北方世界の経済構造、流通経路、アイヌとの関わりなどを語り尽くしている。
 「津軽の信長」はオール讀物の読み切り企画「時代小説春祭り」のトップバッターとして登場。為信が大浦家の家督を継ぎ、日本海交易によって財力を蓄え、権謀術数をめぐらしながら、当時の津軽を支配していた南部高信を打ち破るまでを一気に読ませる。
 安部さんは東奥日報紙取材に「太宰治の『津軽』の足跡を学生時代に訪ねて以来、青森県には感じるものがある。地元の人たちにも大変お世話になり、書いていてとても楽しい気持ちになる。まずは『十三の海鳴り』をしっかり書き上げ、将来的には為信の一生も描いてみたい」と語った。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180401-01130753-webtoo-l02

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道経連人事(4月1日)=Gはグループ

2018-04-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/31 05:00
 ▽企画総務G次長(北海道電力室蘭支店企画総務G副長)若松幸絵▽産業振興G部長(日立製作所北海道支社業務企画部企画G部長代理)本間敬啓▽産業振興G次長(道環境生活部アイヌ政策推進室主査)盛本昌昭▽地域政策G部長(日本政策投資銀行審査部次長)清水大太朗▽地域政策G部長(北海道電力岩見沢支店栗山営業所長)柳川雅昭▽食クラスターG次長(道農政部農政課主査)森本達美▽北海道電力に復帰(企画総務G次長)山崎達也▽道に復帰(産業振興G次長)南部稔▽伊藤組土建に復帰(地域政策G総括部長)湊屋賢一▽日本政策投資銀行に復帰(地域政策G部長)関口陽一▽北電興業に復帰(食クラスターG総括部長)古館直樹▽地域政策G総括部長(地域政策G部長)植木一仁▽地域政策G部長(地域政策G次長)中野英之▽食クラスターG総括部長(食クラスターG部長)熊谷秀樹
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/176513

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公共事業3・6%減5226億円 18年度の道内 新千歳2倍106億円

2018-04-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/31 05:00
 国土交通省は30日、2018年度予算に盛り込んだ公共事業費の配分を発表した。総額は7兆8194億5600万円(事業費ベース)で、道内への配分額は前年度比3・6%減の5226億5400万円。このうち開発局の直轄事業は2808億7600万円、自治体への補助事業は2417億7800万円だった。
 例年、新年度予算の成立後に詳細な配分を公表している。18年度は、前年度に盛り込まれた台風被害の河川復旧事業などが縮小し、前年度予算を下回った。
 継続事業のうち、空港は、新千歳関係が前年度の約2倍の106億2100万円。国際線ターミナルの誘導路増設工事が、19年度末の完成に向けて本格化するため大幅に増えた。稚内空港は14億2500万円を計上し、除雪車両の拡充を受けて車庫を新設する。
 道路は、観光地の景観を改善するため、釧路市や函館市、小樽市などで国道の無電柱化事業を継続する。高速道路(高規格幹線道路)は、18年度中に開通予定の釧路外環状道路の釧路東―釧路別保(6・9キロ)に44億9千万円を充てた。
 新規事業では、北海道電力雨竜発電所の雨竜第1、第2両ダム(上川管内幌加内町)に治水機能を付加する事業の調査費として1億円を計上した。
 一方、北海道新幹線関連は新函館北斗―札幌間に前年度より10億円多い370億円を計上。トンネル工事などを継続して進める。20年4月に開設するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間」(胆振管内白老町)の整備には14億6600万円を充て、体験交流ホールの建設に着手する。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/176490

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする