先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

松浦武四郎の「天塩日誌」、現代語版を復刻 旭川

2018-04-07 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/06 10:07 更新
 【旭川】上川総合振興局と旭川開建名寄河川事務所は、北海道命名150年を記念し、北海道の名付け親とされる幕末の探検家、松浦武四郎が天塩川を調査した記録「天塩日誌」の現代語版を発行した。旭川出身で名寄育ちの郷土史家、故丸山道子さんが約40年前に出版し、絶版となっている書籍を復刻した。
 武四郎は1857年(安政4年)、天塩川を河口からさかのぼり、源流付近まで24日かけ往復。63年(文久3年)に行程などをまとめた「天塩日誌」を発行した。調査の最中にアイヌ民族の長老から教わった「この国に生まれた者」を意味する「カイ」が北海道命名につながったとされる。
 振興局は、アイヌ民族や武四郎の研究を続ける名寄市北国博物館嘱託学芸員の鈴木邦輝さん(64)に協力を依頼。鈴木さんと博物館講座の市民が昨年秋から、1974年に丸山さんが著した内容の訂正や未訳部分の補足に取り組んだ。
 復刻版では、三重県松阪市の松浦武四郎記念館から資料提供を受け、武四郎の生涯を紹介。天塩川流域に立つ記念碑や案内板などの写真も載せた。鈴木さんは「北海道命名150年の記念の年に、復刻版ができたのは意義深い」と話す。
 A4判カラー60ページ。150部作製し、名寄、士別など天塩川流域11市町村と旭川市に配布する。武四郎に関する研究団体にも希望に応じて送る。問い合わせは上川総合振興局地域政策課(電)0166・46・5915へ。(相沢宏)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/178118

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阿寒の木彫、亡父と“共作” 彫刻家・滝口政満さんの長男健吾さん 一周忌にフクロウ完成

2018-04-07 | アイヌ民族関連
北海道新聞04/06 05:00
【阿寒湖温泉】昨年4月5日に76歳で急逝した彫刻家・滝口政満さん=釧路市阿寒町阿寒湖温泉=の未完の遺作を長男の健吾さん(36)が完成させた。政満さんは自然をダイナミックに表現し評価を得てきたが、息子にその技を教えたことはほとんどなかった。健吾さんが父から託された最初で最後の宿題が、一周忌に合わせるように、やっと仕上がった。
 政満さんがアイヌコタンに残した土産店で2日、健吾さんが木から飛び立つ寸前のシマフクロウを表現した木彫に最後のノミを入れた。政満さんが広島県のファンからの依頼で2年がかりで制作、仕上げに入る矢先に急性肺炎で倒れた。
 政満さんは旧満州(現中国東北地方)生まれ、山梨県育ち。3歳で病気で聴力を失い、22歳で旅先の阿寒湖温泉で出会った木彫り職人の姿に魅せられ、4年後に移住。北海道アイヌ伝統工芸展で知事賞を受けるなど活躍し、作品はJR札幌駅やカトリック月寒教会(札幌市白石区)などに飾られている。
 健吾さんは高校卒業後、父の店で木彫を始めた。父は相手の唇の動きで言葉を読み取り、口数は少ない。健吾さんが手伝おうとすると「作品が変わる」と断られた。父との意思疎通に悩み、やがて家を出た。
 4年ほど近郊で酪農関連の仕事をした後、2年前に温泉街のホテルで木彫りの実演販売を始めた。父は毎日のぞきに来ては「よお」とだけ言って帰った。死は突然だった。店に未完成のシマフクロウと、それを止める高さ170センチのタモの木が手つかずで残された。
 健吾さんはタモにアイヌ文様を施してみたが「主役はフクロウ」と思い直し、途中で表面を丁寧に削り込むだけの無地にした。削り掛けのフクロウの目と爪にも手を入れたが、羽毛の膨らみまで精巧に再現した父の技には届かないと実感。
 「父が数え切れない作品を仕上げて身につけた技だと思い知らされた」と健吾さんは父との初の“共作”を見上げる。店と父が愛用した手製の作業台を継ぎ、一周忌に約束した。「誰のまねでもない、自分らしい作品を作ってみせる」(佐竹直子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/178116

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ民族博物館、建設予定地で地鎮祭

2018-04-07 | アイヌ民族関連
04/06 05:00
【白老】国が2020年、胆振管内白老町に開設するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間」の中核施設「国立アイヌ民族博物館」の建設予定地で5日、地鎮祭が行われ、関係者が工事の安全を祈った。来週着工し、来年11月にも完成する予定。
 地鎮祭は工事を受注した竹中工務店北海道支店(札幌市)などが実施。各地のアイヌ協会関係者、高橋はるみ知事、戸田安彦白老町長など約120人が出席した。北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は「文化復興の屋台骨となってほしい」とあいさつ。苫小牧アイヌ協会の沢田一憲会長が祭司を務め、民族の伝統儀式カムイノミを行った。
残り:98文字/全文:363文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/178124

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立アイヌ民族博物館で地鎮祭、来年完成へ【白老】

2018-04-07 | アイヌ民族関連
室蘭民報2018.04.06

アイヌ民族の伝統にのっとり行われた国立アイヌ民族博物館地鎮祭
 象徴空間の中核施設で国内5カ所目の国立博物館となる国立アイヌ民族博物館新築工事の地鎮祭が5日、ポロト湖畔でアイヌの伝統にのっとり行われた。2019年11月の完成に向け、工事が本格化する。今月から5月にかけくい打ちと基礎工事が、6月から12月にかけて建物の骨組みとなる躯体(くたい)工事が行われる。一般公開は20年4月24日。
 地鎮祭は道開発局発注の同博物館建設工事を担当する竹中工務店などが主催、道アイヌ協会が協力。工事関係者のほか、アイヌ民族文化財団、文化庁、国土交通省、内閣官房、道、道教育委員会、白老町、室蘭市、登別市、苫小牧市、日高町、長万部町、むかわ町、平取町、厚真町の関係者ら120人が出席。
 主催者を代表して篠井大・竹中工務店専務執行役員が「完成時の性能はもとより、長きにわたって安心して維持・保存できる建物として引き渡すことを約束します」、加藤忠・道アイヌ協会理事長が「アイヌ民族の心の古里として大きな期待が寄せられる象徴空間の中核となる博物館は、アイヌ文化復興の屋台骨となる重要な施設。工事の安全、円滑な施工を心から祈念します」とあいさつした。
 平井裕秀・内閣官房アイヌ総合政策室長が「象徴空間は、わが国の貴重な文化でありながら存立の危機にあるアイヌ文化を復興、発展させる拠点とするもの。わが国が将来に向けて先住民族の尊厳を重んじ、多様で豊かな文化を持ち、活力ある社会を築いていくための国家プロジェクトとして取り組んでいます。一般公開に向けて政府一同、全力を尽くして準備に当たります」、高橋はるみ知事が「道として国、アイヌ協会、道内の関係者の皆さまと連携しながら国内外にPRしていきたい。象徴空間の運営を通じてアイヌ文化の振興、発展をやり遂げるとともに白老町、胆振管内をはじめとする道全体の観光振興、産業振興にも結び付けたい」とあいさつした。
 儀式には道アイヌ協会の関係者30人余りが出席。澤田一憲・苫小牧アイヌ協会長が祭司を務め「カムイノミ」「ヌサオンカミ」「イチャルパ」が作法にのっとり進行した。  地鎮祭後、戸田安彦白老町長は「アイヌ文化を世界に発信する国立アイヌ民族博物館が現実のものになってきていると実感しています。白老町としても応援していきたい」と述べた。
 ポロト湖畔南側に建てられる東北以北初の国立博物館、アイヌ民族博物館は地上3階、延べ床面積約8600平方メートル。間口は約130メートル。1階はエントランスホール、映像や音声でアイヌ文化の概要などを紹介するシアター、カフェ、ミュージアムショップ、研究交流室、ライブラリーなどを配置。2階には基本展示室、特別展示室、テーマ展示室、収蔵庫、ポロト湖を眺望できるロビーなどを配置する。
 今年1月には白老・アイヌ民族博物館、文化庁主催の地鎮祭「チセコテノミ」が国立アイヌ民族博物館建設予定地で行われた。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/5507

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地鎮祭 伝統儀式で神に祈り 「多文化社会の幕開け」 /北海道

2018-04-07 | アイヌ民族関連
毎日新聞2018年4月6日 地方版
 2020年4月に白老町に開設予定の「国立アイヌ民族博物館」の地鎮祭が5日行われ、アイヌの伝統儀式で自然の神々に祈りをささげた。北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は「先住民族アイヌの尊厳を新たな形で引き継ぎ、皆さんと共に多文化社会の幕開けとなる初日を迎えた」と感謝した。
 地鎮祭は、竹中・田中特定建設工事共同企業体の主催。内閣官房アイヌ総合政策室の平井裕秀室長や高橋はるみ道知事ら約120人が出席した。竹中工務店の篠井大専務執行役員が「国立博物館は、国内外にアイヌの歴史と文化を発信する拠点。街づくりや北海道の発展のため、万全を期したい」とあいさつ。高橋知事は「道内初の国立博物館は、道民の誇り。アイヌ文化の振興、発展をやり遂げたい」と話した。
 地鎮祭は、苫小牧アイヌ協会の沢田一憲会長が祭司を務め、神に祈る「カムイノミ」や先祖を慰霊する「イチャルパ」が行われた。アイヌの伝承歌謡「ウポポ」や踊り「リムセ」も披露され、拍手と笑顔が広がった。
 国立アイヌ民族博物館は、白老町の民族共生象徴空間のほぼ中央に建設される中核施設で鉄筋コンクリート造り地上3階建て延べ約8600平方メートル。1階にシアター室やカフェなどを配置し、2階に基本展示室や特別展示室などを設ける。【福島英博】
https://mainichi.jp/articles/20180406/ddl/k01/040/072000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベネズエラ東部ではしか流行、先住民の子ども54人死亡

2018-04-07 | 先住民族関連
AFPBB News2018年4月6日 12:06 発信地:カラカス/ベネズエラ
【4月6日 AFP】ベネズエラ東部の遠隔地にある密林地帯で麻疹(はしか)が流行し、これまでに先住民の子ども少なくとも54人が死亡していることが分かった。人権団体が5日明らかにした。
 非政府組織(NGO)カペ・カペ(Kape Kape)の責任者、アルマンド・オブドラ(Armando Obdola)氏は、「(はしかは)1月に入って広がり始めており、衛生警報の発令を求めている」と述べた。
 オブドラ氏によると、はしかが流行しているのはベネズエラ東部デルタアマクロ(Delta Amacuro)州で、今年に入ってから先住民族ワラオ(Warao)の子どもたちに死者がでているが、「薬がなく、医師や看護師は何もできないでいる」と訴えている。
 中南米地域は2016年にはしかの撲滅が宣言されたが、世界保健機関(WHO)アメリカ地域事務局である汎米保健機構(PAHO)は先月、ベネズエラでのはしかの流行を報告していた。
 ベネズエラでは今年1~3月に確認された感染者は159人と、南米9か国の中で最多。2番目に多いブラジルは14人だが、全てベネズエラから持ち込まれた症例だ。
 PAHOは「全ての確認された感染者はワクチン接種を受けていない、9か月から18歳までのベネズエラ人」と述べている。
 NGOカペ・カペのホセ・ナベダ(Jose Naveda)氏は「彼らは社会から取り残されている。ほとんど死を待っている状況だ」と語っている。
 ルイス・ロペス(Luis Loez)保健相は3日、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)政権が、ジフテリアやはしか、黄熱の全国規模のワクチン接種計画の開始に向けて詳細を調整しているところだとツイッター(Twitter)で明らかにしていた。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3170221

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北海道のアイヌ民族 「国立博物館」 伝統の儀式で地鎮祭 「民族共生」空間 2020年春開館へ(動画)

2018-04-07 | アイヌ民族関連
北海道ニュースUHB 4/6(金) 10:55配信
 国が2020年に開設する「国立アイヌ民族博物館」の地鎮祭が3月5日、北海道白老町で行われました。
 地鎮祭には北海道アイヌ協会の加藤忠理事長や、高橋知事らが参列し、アイヌ伝統の儀式で、工事の安全を祈願しました。
 2017年3月に閉館したアイヌ民族博物館は、白老町でアイヌ文化の伝承や保存の役割を果たしてきましたが、国がアイヌ文化の復興拠点「民族共生象徴空間」を整備することに伴い、国立博物館として、新たに建設されることになりました。
 国立アイヌ民族博物館は、一般の人も伝統文化を体験できる施設として、2020年4月にオープンする予定です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180406-00000003-hokkaibunv-hok

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする