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【書評】『英国聖公会宣教協会の日本伝道と函館アイヌ学校』 田辺陽子 編/西口忠 著/フィリップ・ビングスリー 監修

2018-04-20 | アイヌ民族関連
キリスト新聞 2018年4月19日 

 1894(明治27)年に、英国聖公会宣教師の父ベアリング・ベアリング=グールドと共に23歳で日本を訪れ、カメラを手に日本中を旅したエディス・ベアリング=グールド(1871~1961)。
 本書は英バーミンガム大学キャドバリー研究図書館に保管されている資料から73点を収録し、解説を施した写真資料集。
 函館から熊本まで日本をくまなく旅したエディスだが、紀行作家として有名なイザベラ・ルーシー・バード(1831~1904)と異なるのは、日本の宗教と信仰のあり方に関心を寄せていたエディスの旅は、観光目的ではなかったことだという。
 約50日に及ぶ日本滞在の間に、エディスは徳島でハンセン病患者を受け入れていたと推測される永生教会や、1895年に開院したばかりの同じくハンセン病の熊本回春病院、また国立療養所菊池恵楓園などを訪れている。熊本回春病院では同病院開設者で今もその名が残るハンナ・リデルに案内されて見学したという事実も興味深い。
 最もページを割いている函館アイヌ学校(1893~1905)は、校舎や集合写真だけでなく、生徒たちのスナップ写真、農作業授業風景、ホッケー・サッカーチームなど、当時の学校生活も見て取れる。
 巻末には「明治時代の英国聖公会宣教協会の北海道伝道とアイヌ教育」についての編者・田辺氏による論考を掲載。1895年の同校の時間割には、新約・旧約聖書、日本語、アイヌ語、算術、理科、音楽などがあり、高度な教育が行われていたことが分かる。1901年に日本政府が「旧土人児童教育規定」を制定し、「特設アイヌ学校」を設置した。そのの陰で消えていった伝道師による学校の姿は、貴重な歴史研究と言えるだろう。
 1世紀以上前の写真だが画質も良く、当時の様子が手に取るように感じられる。
【本体2,600円+税】
【春風社】9784861105807
http://www.kirishin.com/book/13258/

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96歳メキシコ女性、念願かなって高校入学 夢は幼稚園の先生

2018-04-20 | 先住民族関連
AFPBB NEWS 2018年4月19日 18:50 発信地:トゥストラグティエレス/メキシコ

メキシコ南部チアパス州の州都トゥストラグティエレスの自宅でAFPの取材に応じる96歳の高校生、グアダルーペ・パラシオスさん(2018年4月18日撮影)。(c)AFP PHOTO / MOYSES ZUÑIGA
【4月19日 AFP】メキシコで今週、96歳の女子高生が初登校を果たした。元気に高校生活を送って100歳の誕生日までには卒業したいというグアダルーペ・パラシオス(Guadalupe Palacios)さんは、その年齢や白髪、肌に刻まれた深いしわだけでなく、誰よりも頑張り屋な生徒としてクラスで際立つ存在だ。
「全力を尽くせると思う。今日はとても素晴らしい日ね」と16日、制服の白いポロシャツと黒のスカートで初登校したパラシオスさんは語った。制服の上にピンク色のカーディガンを羽織って自分らしさを出したという。
 南部チアパス(Chiapas)州の州都トゥストラグティエレス(Tuxtla Gutierrez)にある高校の生徒たちは、「ドナ・ルピタ(ルピタさん)」とグアダルーペの愛称に敬称を付けてパラシオスさんを呼び、拍手でクラスに迎えた。
 化学や数学の授業で熱心にノートを取るパラシオスさんは、ダンスの授業でもなかなかの活躍を見せている。
 先住民の村で貧しい家庭に育ったパラシオスさん。子どもの頃は家業のトウモロコシ畑や豆畑を手伝い、学校には通えなかった。成人後は市場で鶏肉を売って稼ぎ、2度の結婚で子ども6人をもうけた。こうした暮らしの中で計算はできるようになったが、読み書きを習得する機会はついぞなかった。
 92歳になったとき、一念発起して読み書きの講座を受講した。「今ならボーイフレンドに手紙も書けるわ」と笑うパラシオスさん。しかし、そこで立ち止まることなく、2015年には小学校の成人向けコースに申し込み、4年足らずで中学校の課程まで修了した。
 だが、高校には成人向けコースはなかった。そこで普通の公立高校に入学し、80歳年下のクラスメートと一緒に学ぶことにしたのだ。
 そんなパラシオスさんは、既に高校卒業の先を見据えている。いつの日か幼稚園の先生になることが夢だそうだ。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3171778?cx_position=3

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「ゴールデンカムイ」第2話感想:「じゃあ脳みそ食べろ」「うまいか?」「うん…」

2018-04-20 | アイヌ民族関連
アキバ総研 | 2018年04月20日 00:53

明治時代末期の北海道を舞台に、「アイヌから奪われた埋蔵金」を求めて冒険をする……。設定を聞いただけで、誰もがワクワクしてしまうこと間違いなしのTVアニメ「ゴールデンカムイ」。今回は、その第2話「のっぺら坊」をご紹介します!
第1話「ウェンカムイ」で、ともに「アイヌの埋蔵金」を探すことになった杉元とアシ(リ)パは、手がかりを求めて北のウォール街と呼ばれた金融街・小樽へ向かうことに。道中、リスの餌場になっているエゾマツの木を見つけたアシ(リ)パは、くくり罠を仕掛けることに。そんなアシ(リ)パに、「ええ~リス食うのか? 俺、(かわいいから)リス好きなんだけどなぁ」と杉元。そんな杉元に「私も好きだ。リスは木の実しか食べないから肉がうまい。毛皮も売れるから現金が手に入る。いっぱい捕れるといいな」とアシ(リ)パ。微妙に話の噛み合っていないふたりですが、相性はバッチリなようです(笑)。
小樽の街ではあまり有益な情報は得られなかったものの、帰り道に後をつけてきた脱獄囚のひとりを罠で捕えることに成功します。杉元は、ほかの囚人たちの居場所を聞き出そうとしますが、男から返ってきたのは「知るかよ」のひと言。それでも杉元は捕まえた脱獄囚の男から「脱獄囚たちは殺し合いになり、わけもわからず逃げだしてきたこと」、「刺青を彫った男には顔がなく、『のっぺら坊』と呼ばれていたこと」を聞き出します。その瞬間、脱獄囚の男は何者かよる狙撃で頭を撃ち抜かれて即死。アシ(リ)パの機転で焚き火に針葉樹の生木をくべて煙幕を張り、ふたりは何とか危機を脱するのでした。
それにしても銃で狙われているさなか、冷静に煙幕をはるアシリパさん、マジかっけえッス! ちなみに「針葉樹の生木は油分が多いため、燃えやすく大量の煙を出す」そうなので、狙撃された際はぜひお試しください(ヾノ・∀・`)ナイナイ
脱獄囚の男を狙撃したのは、陸軍最強とうたわれる北海道の第七師団の尾形。どうやら陸軍も「アイヌの埋蔵金」を追っている様子。尾形は、杉元とアシ(リ)パを追って森を進みますが、アシ(リ)パの仕掛けていた罠に銃を奪われてしまいます。そのスキに乗じて杉元が襲いかかるも、さすがは道民が畏敬の念を込めて“北鎮部隊”と呼ぶ陸軍最強の師団の兵士。もみ合った瞬間に杉元の銃のボルトストッパーを引き抜き、無力化。戦いは、兵士同士の接近戦にもつれ込みます。そして「不死身」対「最強」による接近戦は、背負投げからの腕がらみで尾形の腕を折った杉元に軍配が上がります。最後は、逃げる尾形の後頭部に杉元の投げた銃がヒットし、そのまま崖下へ転落していったのでした。
杉元は崖下を見下ろしつつ、「逃がせば俺たちがヤツの仲間に追われる。これでよかったんだ」とポツリ。「俺が戦争で学んだ死なない方法はひとつさ。殺されないことだ。アシリパさん。俺は殺人狂じゃない。でも、殺されるくらいなら躊躇せず殺す。弱い奴は食われる。それはどこの世界でも同じだろ」と続けます。そして「こんな状況でも腹は減るな」と杉元。「生きてるんだから当たり前だ。私の狩猟小屋で食事だ」と受けるアシ(リ)パ。
さぁみなさん、お待ちかねの“アイヌごはん”のお時間ですよ! (∩´∀`)∩ワーイ
狩猟小屋でいただくのは、冒頭で仕掛けた罠で捕れたリス。アシ(リ)パは、刃物でたたいて挽肉にするアイヌの料理「チタタプ」にしようと提案。「まず皮を剥ぐ。リスの毛皮は、切れ目を入れれば服を脱がすように手で剥ける」「内臓は中身をしごき出して綺麗に洗う。胆のうは苦いから取り除く。脳みそも丸ごと全部チタタプにするけど、これだけでもうまい珍味だ」と下ごしらえをするアシ(リ)パさん。文字面だけでも結構なインパクトですが、リスが皮を剥がれる様子をアニメで見られる日が来るとは思いませんでした(笑)。
そして「杉元、脳みそ食っていいぞ」と、厚意でリスの脳みそをすすめるアシ(リ)パさんに、「え!? アシ(リ)パさん、それ生で食うのか…?」と質問で返す杉元。「どういう意味だ。私たちの食べ方に文句でもあるのか?」「あーいや…俺、そういうの食べ慣れてないし…」「じゃあ脳みそ食べろ」というやり取りのあと、杉元は覚悟を決めてリスの脳みそをパクリ。ちゃんと味わって食べているのかと、疑いの眼差しを向けるアシ(リ)パさんの「うまいか?」という質問に対し、「うん…」と答える、うつろな目をした杉元。写真がないのが残念ですが、ふたりの変顔とペチャペチャという咀しゃく音が笑いと涙を誘います(笑)。
「脳みその生食」に続いて「チタタプ」の調理へ。「リスは小さいから、タシロ(山刀)でたたいてチタタプにする。チタタプにすれば、食べづらい部分もなくなって、あますことなくいただくことができる」。そして「交代しろ。チタタプは『我々で刻むもの』という意味だ。交代しながらたたくから我々なんだ。チタタプって言いながらたたけ」とアシ(リ)パ。「チタタプ、チタタプ、チタタプ、チタタプ…」と言いながら肉をたたく杉元。ちゃんと脳みそを食べたから(?)か、「チタタプは新鮮な獲物しか使わない。生で食べるものだから。でも今日は、お上品なシサム(和人)の杉元でも食べやすいように、全部丸めてオハウ(汁物)に入れてやる」と、ちょっとやさしいアシ(リ)パさん。
「血も骨もすべて使ってチタタプにしたから塩味も出汁も染み出してる」というオハウを食べた杉元は、開口一番「いただきます…ん!! うまい…ッ!」と絶賛。よほどおいしかったのか「肉は臭みがなく、ほんのり甘くて柔らかい肉の中に、細かく刻んだ骨のコリコリした触感がいい!」と、グルメレポーター並みのコメントまで飛び出す始末。そんな杉元の横では、アシ(リ)パさんがオハウを口いっぱいに頬張りながら「ヒンナヒンナ」と連呼。「感謝を表す言葉。食事にも言うんだ」と聞いた杉元も、いっしょに「ヒンナヒンナ」。ふたりでおいしい食事に感謝しつつ、夜はふけていくのでした。
その頃、杉元との戦いで崖から転落した尾形が仲間によって救出。発見者によると「夕方に川岸で見つけました。発見がもう少し遅ければ低体温症で死んでいたでしょう」とのこと。上官らしき人物は、「何者かに襲われたのか…なぜ尾形上等兵は単独で行動していたのだ?」と、当然の疑問を持った様子。尾形が助かったのはよかったですが、彼が意識を取り戻したら……杉元とアシ(リ)パさんは、間違いなく狙われますよね(;・∀・)
そして翌日、仕掛けておいた罠に脱獄囚のひとりで天才脱獄犯の白石由竹が引っかかります。今度こそ手がかりになるような情報を聞き出そうとしますが、目を離したスキに、口に仕込んだカミソリで逃げ出す白石。しかし、追ってきた杉元とともに極寒の川に転落してしまいます。凍死の危機に瀕したふたりですが、白石は自分を見逃すことを条件に口に仕込んだ(またか!)銃弾で火を起こし、難を逃れます。そして白石は「のっぺら坊は、24人の脱獄囚に小樽に行くよう指示したこと。脱獄囚の親玉は、死んだと思われていた新撰組の鬼の副長・土方歳三であること」を伝えると、杉元の前から姿を消したのでした。
いよいよ始まった杉元とアシ(リ)パさんの旅ですが、ふたりの脱獄囚に加えて「アイヌの埋蔵金」を狙う北海道の第七師団の兵士まで登場するなど、一気にストーリーが進行した第2話。白石の情報によると、脱獄囚は全部で24人。さらには脱獄囚の親玉が新撰組の鬼の副長・土方歳三(!?)だったりと、埋蔵金への道のりは遠そうですが、杉元とアシ(リ)パさんならきっと大丈夫でしょう。
そして我々と同じ“お上品なシサム(和人)”の杉元を通して、アイヌ料理を堪能できる“アイヌごはん”もスタート! ひと言もしゃべらず表情(変顔)だけで味を語ったかと思えば、グルメレポーター顔負けのコメントを語る杉元から目が離せません!(編集部・S)
https://akiba-souken.com/article/33909/

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