先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

季節の変化とともにあった アイヌの暮らし

2018-04-05 | アイヌ民族関連
ウオーカープラス2018/04/04 20:00
季節の移ろいとそれに伴う気候の変化を巧みに利用し、狩猟や採集を行って暮らしていたアイヌの人々。季節が一巡する「一年」の単位で、どのような暮らしを送っていたのかアイヌ民族博物館の展示物から見ていきましょう。 
アイヌの人にとって季節は「四季」ではなく、大きく夏と冬に分かれていました。雪がなくなるころになると女性は山菜採りへ男性は海や川での漁に出かけるようになります。そのシーズンで初めて川や海に舟を浮かべる際にはチプサンケという儀式を行い、豊漁と安全を祈願しました。

完ぺきではない人間の言葉を補いカムイに伝えてくれるイクパスイは儀式に欠かせない道具。先端をお酒に浸し、火や神具にふりかける
夏の最後にサケ漁を行います。この季節は採ったり獲ったりしたものを冬の食糧にすべく干したり加工する作業もあり忙しかったようです。
冬の訪れの前には舟を川などから引き上げる儀式、チプヤンケを行い、豊漁を感謝する祈りを捧げました。冬は陸上での猟のシーズンです。木々の葉が落ちて視界がよくなり、夏場は草が生えていた場所も雪のおかげでかんじきを履いて自由に行動できるためです。シカなどの猟を主に行います。
女性は夏に乾燥させておいた樹皮を使って服を作ったり、と屋内での作業を主にしていました。
降雪量が減って雪が固くなってくるとヒグマの猟です。ねらうのは母グマ。子グマがいる場合は仕留めずにコタン(村)に連れ帰り、大事に育てました。2年ほど育てたのちに「イヨマンテ(霊送りの儀式)」を行い人間に肉や毛皮を与えてくれたことを感謝し、丁重にカムイ(人知の及ばぬ神のような存在)の世界へ送り返しました。
狩りは泊りがけで行うことも。そういった時はテントをたてるように、身近な木でクチャチセという仮小屋を作って寝起きをしていました。ちなみに札幌から車で2時間ほどの日本海に面した積丹(しゃこたん)町の名前は、漁のため夏にいく場所としてアイヌ語で「サク(夏)コタン(集落)」と言われていたことが由来だとされています。
アイヌの人は「一年」という概念がなかったため、新年のお祝いなどは行いませんでしたが、季節の節目となる夏の始まりと冬の始まりの年に2回、コタンノミ(村の祭り)を行っていました。その際に先祖供養も行っていたようです。
狩猟・採集での暮らしというと、食べ物を求めて常に移動していたように思いますが、基本的には何代も同じ場所で暮らしていました。小規模でしたが、畑作を行うアイヌもいましたし何よりも、自分たちに必要な分だけ狩猟・採集しその地域の動物や植物を獲り(採り)尽くしてしまわなかったためです。アイヌの人たちが自然をよく観察しそのサイクルをじゃましないようにして利用していたことがわかります。
※文中のチプサンケの「プ」、チプヤンケの「プ」、サクの「ク」はアイヌ語表記では小文字となります。
市村雅代
https://news.walkerplus.com/article/137336/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国家文芸奨に映画音楽家のリン・チャン氏ら7人 蔡総統が祝福/台湾

2018-04-05 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾 2018/04/04 14:28

蔡英文総統(左から4人目)と映画音楽作曲家のリン・チャン氏(右)ら「国家文芸奨」の受賞者たち
(台北 4日 中央社)芸術分野の台湾最高栄誉「国家文芸奨」の授賞式が3日、新北市内で行なわれ、映画音楽作曲家のリン・チャン(林強)氏や詩人の李魁賢氏、建築家の黄声遠氏ら受賞者7人が蔡英文総統から祝福を受けた。蔡総統は、受賞者がいずれも台湾の土地から創作の糧を得ていることに言及し、台湾の文化を豊かにした功績をたたえた。
同奨は、卓越した功績を残し、かつ継続した創作活動やパフォーマンスを行っている中華民国籍の芸術・文化活動従事者を表彰するもの。文学、美術、音楽、舞踊、演劇、建築、映画の7ジャンルに分け、毎回最大7人に贈られる。1997年に創設され、2014年以降は2年に1度実施。今回で20回目となる。文化部(文化省)が所管する国家文化芸術基金会が実施する。
7ジャンル全てで受賞者が出るのは2007年以来9回ぶり。その他の受賞者は劇作家の陳勝国氏、振付師の姚淑芬氏、作曲家の金希文氏、台湾原住民(先住民)パイワン族出身の芸術家サクリュ・パヴァヴァロン(撒古流・巴瓦瓦隆)氏。
蔡総統はあいさつで、昨年の中米外遊でエルサルバドルを訪問した際のエピソードを紹介。同国大統領主催の晩餐会で、エルサルバドルに関する詩を李氏が書いたことに言及したところ、大きな反響があったことを明かし、「各地に台湾を知ってもらうのに最も効果的なものは文化や芸術」とその重要性を強調した。
受賞スピーチをしたリン氏は、舞台裏で蔡総統から「あなたは以前は歌手ではなかったですか」と映画音楽家として今回賞を獲得したことに驚きを示されたことを明かし、「私も驚いた。自分の人生は夢のようだと思う」と受賞の喜びを語った。
(鄭景ブン、江宜儒/編集:名切千絵)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201804040003.aspx

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福島の子どもたちへチャリティーコンサート 県出身・声楽家の小里さんら きょう川越で

2018-04-05 | 先住民族関連
東京新聞2018年4月4日

「てぃんさぐプロジェクト」の小里明子さん(左)とヴァルテル・ルーピさん(尚美学園大・檜山乃武教授提供)
 県出身でイタリア・ミラノ在住の声楽家小里明子さん(メゾソプラノ)と、世界的ギタリストのヴァルテル・ルーピさんによるチャリティーコンサート「てぃんさぐプロジェクト~ハナの一生と日本民謡の旅」が四日午後六時半から、川越市連雀町の蓮馨寺(れんけいじ)講堂で開かれる。入場料千五百円。
 収益は、福島県の子どもたちにイタリアの保養地で一カ月過ごしてもらう活動を続ける在伊邦人とイタリア人の非営利団体「オルト・デイ・ソーニ」に寄付される。
 「てぃんさぐ」は沖縄方言でホウセンカのこと。イタリアでは「慰めの花」の意味がある。ルーピさんが沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」から北海道の「ソーラン節」まで十四の日本民謡やアイヌ民族の民謡を独自にアレンジし、現代音楽のレパートリーで定評のある小里さんと共演する。
 二人はイタリアでチャリティー活動を続けているが、三月に熊本地震の被災地で演奏するため来日。尚美学園大の檜山乃武教授の要請で川越市でのコンサートが実現した。
 オルト・デイ・ソーニは二〇一二年夏から、福島の子どもたちを招いており、六回目となった昨年は二十人の子どもたちが海沿いの保養施設で一カ月を過ごしたという。今年も八~十二歳の子ども二十人を招待する予定で募金活動を行っている。
 コンサートの問い合わせは檜山さん=電090(1119)9961、寄付の問い合わせはNPO法人ピースプロジェクト=電03(5823)0035=へ。 (中里宏)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/list/201804/CK2018040402000157.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

耳の骨「ラビリンス」からひもとく人類の足跡

2018-04-05 | 先住民族関連
YAHOOニュース4/4(水) 9:53

画像:スイス・チューリッヒ大学(UZH)のリリースより
 今の人類がアフリカ起源として、その後、どうやって世界中へ拡がっていったのかは依然として謎の部分が多い。ミトコンドリアDNAなどから探る方法などがあったが、蝸牛(かぎゅう)を含む内耳(ラビリンス)から人類の足跡を探ろうとする研究が発表された。
世界中から集めたサンプル群
 この論文(※1)は、スイスのチューリッヒ大学や東京大学などの研究グループが米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America、PNAS)のオンライン版に発表したものだ。従来の化石や遺伝情報などからの分析をより精緻にするため、高密度の骨質で歪みなく保存される傾向にある内耳の形に注目したという。
 研究グループには、スイス、インドネシア、日本、米国の研究者が参加し、世界各地で得た221の内耳サンプルを3Dの立体データにし、それをこれまで明らかになっている一塩基多型(SNP)と比較した(※2)。これらサンプルには、東大博物館が所蔵する日本人(10サンプル)やアイヌ(10)、中石器時代の縄文人(8)、新石器時代の中央ヨーロッパ(15)など、古今東西の史料が含まれる。
世界中の人類集団で少しずつ内耳の形が違っている。研究グループは、南北アフリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、インドネシア、パタゴニアを含む南北アメリカなどからサンプルを集めた。Via:スイス・チューリッヒ大学のリリースより
 頭蓋骨や骨格の化石標本は、各地域ごとの環境の違いにより限定的な情報しか得られないと研究者はいう。一方、高い密度の内耳は頭蓋骨の中でよく保存され、生まれる前の胎児期ですでに成人とほぼ同じ大きさになるので化石標本を比較することが可能だ(※3)。
音を信号に換える蝸牛、前後外の三半規管で構成される内耳の各部位をコンピュータにより3D化し、空間データの物理的な違いを比較した。黒いバーは5ミリ。Via:Marcia S. Ponce de Leon, et al., "Human bony labyrinth is an indicator of population history and dispersal from Africa." PNAS, 2018
 その結果、各地域ごとの内耳の違いは、遺伝子の多様性をよくトレースし、人類のアフリカ起源をもはっきりと証明することができた。南アフリカを規準とすれば、距離的に離れれば離れるほど内耳の形が異なる地理的な相関関係もわかった。
人類の足跡を示す貴重なデータに
 アフリカ起源の人類がどうやって世界へ拡がっていったのか、という疑問についても研究者はヒントを得ることができたという。例えば、先史時代にインドネシアに住んでいた人の内耳はパプアニューギニアやオーストラリアに土着している人の内耳に似ているが、現在のインドネシア人の多くはそことは違うマレー諸島からの移民と考えられている。
 解剖学的にも、内耳の形が時代ごと地域ごとによって微妙に異なることがわかった。内耳に求められる機能は共通と考えられるので、人類のわずかな遺伝的多様性によってこれほど形状を変えるのは驚きだと研究者はいう。
 一方、遺伝情報の採取などの目的で世界に残された内耳の史料が壊されてしまう恐れもある。研究者は、古人類学や形態学の分野は急速に発達しているので、物理的に史料が壊される前に3Dデータなどにすべきと主張している。
※1:Marcia S. Ponce de Leon, et al., "Human bony labyrinth is an indicator of population history and dispersal from Africa." PNAS, Doi: 10.1073/pnas.1717873115, 2018
※2:一塩基多型(Single Nucleotide Polymorphism):遺伝子の突然変異により、人類の人種のようなある生物集団の遺伝子(ゲノム塩基)配列(対立遺伝子、allele、アレル)に表れる多様性のこと。一塩基だけではなく数個の場合もある。
※3:Nathan Jeffery, et al., "Blackwell Publishing Ltd. Prenatal growth and development of the modern human labyrinth." Journal of Anatomy, Vol.204(2), 71-92, 2004
石田雅彦
フリーランスライター、編集者
北海道生まれ、医科学修士(MMSc)、横浜市立大学・共同研究員(循環制御医学教室)。近代映画社を経て独立、醍醐味エンタープライズ(編プロ)代表。ネットメディア編集長、紙媒体の商業誌編集長などの経験あり。個人としては自然科学から社会科学まで多様な著述活動を行う。法政大学経済学部卒、横浜市立大学大学院医学研究科修了。日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)会員。著書に『恐竜大接近』(集英社、監修:小畠郁生)、『遺伝子・ゲノム最前線』(扶桑社、監修:和田昭允)、『ロボット・テクノロジーよ、日本を救え』(ポプラ社)、『季節の実用語』(アカシック)、『おんな城主 井伊直虎』(アスペクト)など多数。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20180404-00083542/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一青妙 台湾ブースで司会「こめおやじ」に笑顔

2018-04-05 | 先住民族関連
日刊スポーツ[2018年4月4日13時50分]

キャラクター&ブランドライセンス展「第8回 ライセンシングジャパン」の台湾パビリオンに、司会として出席した一青妙(撮影・遠藤尚子)
 女優一青妙(47)が4日、東京・国際展示場で、キャラクター&ブランドライセンス展「第8回 ライセンシングジャパン」の台湾ブースに司会として出席した。
 台北出身の父を持つ一青は、台湾発のユニークなキャラクターが並ぶブースを前に、クリエイターやキャラクターの紹介を行った。
 台湾ブースには9つのキャラクターが展示されており、中でも一青のお気に入りは、米をモチーフに、サラリーマンの日常を描いた「こめおやじ」という。「おやじ風のキャラで、かわいらしいと思います。台湾のキャラは、ゆるい発想のものが多くておもしろいです」と笑顔を見せた。
 台湾の先住民や、妖怪をモチーフにした台湾ならではキャラクターもあり「知っているもの以外にも、こんなにあると知ってもらえたらうれしいです」とアピールした。
 展示会は6日まで行われる。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201804040000422.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

UHNELLYS新作を本日リリース、オーストラリア先住民がラップや民族楽器の演奏披露

2018-04-05 | 先住民族関連
音楽ナタリー2018年4月4日 23:14
UHNELLYSの新作「ZING」が本日4月4日にオーストラリアのヒップホップレーベル・Hydrofunk Recordsより配信リリースされた。
オーストラリアでレコーディングされた「ZING」。今作にはフィーチャリングアーティストとしてサイ(Wild Marmalade)がディジュリドゥで、オーストラリア先住民が民族楽器やラップで参加している。なお今作は12inchアナログとしても4月25日にリリースされる。
https://www.youtube.com/watch?v=fh_yuQghgnE
UHNELLYS「ZING」収録曲
01. Meaning feat. Si from Wild Marmalade & Coedie from Indigenoise
02. Boxing feat. Minjarrah from Indigenoise
03. Listening
04. Running feat. Minjarrah from Indigenoise
https://natalie.mu/music/news/276637

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頼行政院長、言論の自由推進改めて表明 政府の成果アピール/台湾

2018-04-05 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾2018/04/03 18:50
(台北 3日 中央社)「言論の自由デー」の4月7日を前に、内政部(内務省)は3日、言論の自由について意見を交わす討論会を開いた。出席した頼清徳行政院長(首相)は、過去の独裁政権下では政府は言論の自由の殺人者だったと言及した上で、民主主義の時代ではその推進者としての役割を担うべきだとし、言論の自由を守る政府の方針を改めて表明した。
4月7日は民主化運動家の鄭南榕氏が1989年、言論の自由を訴えて焼身自殺した日。政府は2016年、同日を言論の自由デーに制定した。
頼行政院長は、過去の権威主義的な統治においては、集会やデモ行進を行う自由がなく、話す言語などが制限されていたことに言及。2016年5月に蔡英文総統が就任して以降、過去の政権の過ちを正す「移行期の正義」や、先住民言語や客家語を国家の言語として認める法案の成立などが推進されてきたことに触れ、言論の自由の促進における政府の成果をアピールした。
また、言論の自由を確立するために力を注いだ全ての人に感謝するとした上で、特に鄭氏の犠牲はその重要さを社会に喚起したと指摘。民主化が進んだ時代では誰でも国家の将来について発言でき、台湾独立を主張することも許されると語った。
中国大陸の言論の自由についても言及した。現在の中国大陸の社会は、一党独裁体制下にあった過去の台湾と同じだとし、中国大陸に言論の自由を保障するよう呼び掛けることが必要だと述べた。
(顧セン/編集:楊千慧)
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201804030008.aspx

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする