先住民族関連ニュース

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ウポポイ開業、5月29日に延期 政府が発表

2020-04-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/07 11:28
 政府は7日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の開業を、当初予定の今月24日から5月29日に延期すると正式発表した。開業に先立ち菅義偉官房長官らが出席して行う予定だった記念式典も同月23日に延期する。
 菅氏は記者会見で「地元で開催することにいろいろな意見があった。緊急事態宣言が1カ月程度発令されることを踏まえ、感染防止に取り組みたい」と述べた。ウポポイは道内初の国立博物館であるアイヌ民族博物館などで構成。年間100万人の来場目標を掲げている。(石井努)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/410012

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ウポポイ開業は5月29日 政府が延期方針

2020-04-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/07 05:00
 政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の開業を、当初予定の今月24日から5月29日に延期する方針を固めた。7日にも発表する。
 政府関係者が明らかにした。感染者が急増する7都府県を対象に安倍晋三首相が緊急事態宣言発令の意向を表明し、外出自粛の要請を強める中、開業は難しいと判断した。
 今月18日に菅義偉官房長官らが出席して行う予定だった開園記念式典も延期する。
 5月29日に開業できるかどうかは、今後の道内外の状況を見極めることになりそうだ。ウポポイは道内初の国立博物館である国立アイヌ民族博物館や、伝統的なコタン(集落)を再現した国立民族共生公園などで構成。年間100万人の来場目標を掲げている。(佐藤陽介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/409899

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北海道 白老町のアイヌ文化発信拠点 開業1か月余延期へ

2020-04-08 | アイヌ民族関連
NHK 2020年4月7日 13時23分新型コロナウイルス
国土交通省などが北海道白老町に整備したアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」について、赤羽国土交通大臣は、開業時期を当初の今月24日から1か月余り延期して、来月29日とすることを明らかにしました。
「ウポポイ」は、アイヌ文化を発信するため北海道白老町に整備された国立博物館などの施設の愛称で、今月24日に開業を予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、国や地元自治体などが開業時期の検討を進めてきました。
これについて、赤羽国土交通大臣は閣議のあとの記者会見で「北海道ではこのところ感染の状況は安定傾向にあり、特に白老町では感染者は確認されていないが、全国的な感染状況や地元の意向も踏まえ、ウポポイを最高の形でスタートさせることが重要だと考えた」と述べて、開業時期を当初の予定から1か月余り延期して来月29日とすることを明らかにしました。
そのうえで赤羽大臣は「新たな開業日までの間を『攻めの準備期間』として位置づけて、ウポポイの認知度の向上など来場を一段と加速する取り組みを進めていきたい」と述べました。
白老町長「情報発信やPRに取り組む」
北海道白老町の戸田安彦町長は「オープンを楽しみにしていた町民にとっては大変残念なことだが、国内外の状況を考えると国の判断は正しいと考えている。ウポポイから感染者が出る可能性もあるため、白老町としてはきのう、開業よりも感染拡大防止に努めたいという意向を国に伝えた。1か月の期間ができたので、さらなる情報発信やPRに取り組みたい」と話していました。
アイヌ協会理事長「延びた分だけきちんと準備」
北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は「残念な気持ちだが、新型コロナウイルスの影響で日本全国のイベントが中止や自粛となっているので、ウイルスを克服してから開業するほかない。1か月の延期期間については長いとも短いとも思わない。ウポポイのオープンはアイヌ民族が待ち望んでいた歴史の1ページでもあるので、準備期間が延びた分だけきちんと準備をして、多くの人が来てくれることを期待しています」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200407/k10012371891000.html

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緊急事態宣言目前…「外出自粛中に開業難しい」アイヌ文化発信拠点"ウポポイ"開業は5月に延期決定

2020-04-08 | アイヌ民族関連
UHB4/7(火) 11:43配信
  北海道胆振地方の白老町に、4月開業予定だった民族共生象徴空間「ウポポイ」が、新型コロナウイルスの影響で5月29日に開業が延期されることが決まりました。
 4月24日の開業に向けて白老町で準備が進められてきたアイヌ文化の復興拠点ウポポイ。

 国土交通省は7日、新型コロナの感染拡大で外出自粛を要請する中、開業するのは難しいとして、5月29日に開業を延期すると発表しました。
  菅官房長官なども出席予定だった記念式典も延期となり、5月23日の開催を目指し準備を進めるということです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-00000001-hokkaibunv-hok

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<北海道>今月24日のウポポイ開業が延期 来月29日目指し

2020-04-08 | アイヌ民族関連
HTB 4/7(火) 11:34配信
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府は、民族共生象徴空間「ウポポイ」のオープンを延期させることを発表しました。
 菅官房長官:「ウポポイにつきましては現在の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて延期をすることにいたしました」。菅官房長官は、アイヌ文化の拠点として胆振の白老町に建設されていた民族共生象徴空間「ウポポイ」について、今月24日の開業を延期し、記念式典を来月23日に、開業日を来月29日にすることを目指して準備を進めると発表しました。白老町・戸田安彦町長:「大変残念ではあるがこの状況では致し方ない。5月29日開業に向けて全力で取り組みたい」。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200407-00000003-htbv-hok

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振り回されるアイデンティティー 直木賞「熱源」の源

2020-04-08 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2020年4月7日 9時00分
 「アイヌ」への注目度が、高まっている。アイヌの人々を初めて先住民族として位置づけた「アイヌ施策推進法」の施行やアイヌ文化を取り入れた漫画「ゴールデンカムイ」のヒット、4月24日にはアイヌ文化復興・創造の拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」がオープンする。そして、激動の時代を生きた樺太アイヌを主人公に据え、直木賞を受賞した歴史小説「熱源」。アイヌにひきつけられるのはなぜか。筆者の川越宗一さんに話を聞いた。
「樺太アイヌ」強制移住の悲劇 集落壊滅、危惧が現実に
「熱源」のあらすじ
明治初期から昭和の日本敗戦と南樺太へのソ連軍侵攻までを、樺太アイヌらの視点で描いた、史実を基にした創作歴史小説。樺太(現ロシア・サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ(山辺安之助)は、明治政府に故郷を追われ、北海道・対雁(現・江別市)への集団移住を強いられる。和人からの差別や偏見、同化政策と闘うかれらを、コレラや天然痘の疫病が襲う。妻や友人を亡くしたヤヨマネクフは、生き残った仲間とともに生まれ故郷の樺太に戻ることを志す。一方、ロシア支配下のリトアニア生まれのポーランド人ピウスツキは、ロシア皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られ、そこでアイヌなど少数民族に出会う。2人は樺太で巡り合い、国家や戦争に翻弄(ほんろう)されながらも、それぞれ民族の誇りを胸に、激動の時代を駆け抜けていく。
樺太アイヌ 理不尽と矛盾の歴史
 ――「熱源」の売れ行きが北海道でも好調です。
 「多くの方に興味をもって読んでもらえているのはすごく幸せなことですね。北海道は作品の冒頭の舞台でもあるし、作品の着想を得たのも北海道です。『熱源』に故郷があるとすればそれは北海道だと思っているので、感慨もひとしおです」
 ――旅行で北海道を訪れたのが、執筆のきっかけとか。
 「たまたま白老町のアイヌ民族博物館を訪ねたらピウスツキの像があって。調べてみるとピウスツキがヤヨマネクフと交流があったということを知りました。ヤヨマネクフは後に南極探検に行っています。すごく壮大な人生だったので、この2人の人生が交錯する物語があったら読みたいなと思ったのがそもそもの着想です。僕はいろいろなものに興味がわく人間です。この小説ではアイヌを描こうと思ったわけではなくて、たまたま描きたかった人がアイヌという属性を持っていたということです」
 ――この2人を主人公にした理由は。
 「彼ら2人が生きた時代というのは、科学技術が発達したり、人の交流がすごく活発になったりとか、世界が大きく変わっていく時代でした。一方で、世界中が近代国家の装いになろうとしている中で、(領土や植民地を)取るや取られるやみたいなことがありました。その時代ならではの理不尽や矛盾がすごくあったと思うんですが、この2人の人生が理不尽や矛盾によくぶつかる人生だったんですね。その2人を描くことで、当時について考えることができるんじゃないかなと。これは壮大な話になるなとわくわくしたのが、物語を書こうと思ったきっかけです」
 ――「熱源」では、アイヌの人々に降りかかる差別や搾取、同化圧力、感染症による壊滅的打撃など苛烈(かれつ)な歴史が描かれます。
 「歴史小説は史実を基にした創作で、その中で登場人物が自由に動いていくという、いわば物語世界に変わっていきます。僕自身が描きたかったのは、触れた人が心を震わせる物語でした。筆者として著作に使命感やメッセージをこめることはありません。ただ、当時は少数民族に対する圧迫がすごく激しい時代でしたし、感染症で愛する人が次々に死んでいき、集落が壊滅状態になってしまったという史実に触れると、筆者としてではなく一個人として、『こんなつらいことはもう金輪際ないほうがいいな』とか思いながら書いていました」
いろんな出自 フラットに考えられる時代
 ――「熱源」をきっかけに、アイヌに関心を寄せはじめた人も多いようです。
 「アイヌに関心が寄せられるようになってきた要因の一つには、たぶん、いろんな背景を持つ人が存在しているということが顕在化してきたということがあると思います。特に日本人、『和人』と呼ばれる人々の中で暮らしていると、いろんなルーツの人たちがいるということを意識しにくいし、その方が暮らしやすい場合もある。でも、これだけ世界がボーダーレスになって、割といろんな人たちがいていろんな背景を持っているんだという現実に対して、時代がフラットに考えられるようになったのかもしれないですね」
 「僕の場合、その人がもつ属性により、誇りを持ったり振り回されたりというアイデンティティーの問題に関心があります。なので、自分が魂を揺さぶられるようなアイヌの人物に出会ったとしたら、アイヌを主人公にした物語を書くかもしれません」
 かわごえ・そういち 1978年鹿児島県生まれ、大阪府出身、京都市在住。龍谷大文学部中退。2018年「天地に燦(さん)たり」(文芸春秋)で第25回松本清張賞を受賞しデビュー。19年8月刊行の「熱源」(同)で第162回直木賞受賞、2020年本屋大賞ノミネート。現在も会社員として執筆活動を続ける。
「熱源」のあらすじ
 明治初期から昭和の日本敗戦と南樺太へのソ連軍侵攻までを、樺太アイヌらの視点で描いた、史実を基にした創作歴史小説。樺太(現ロシア・サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ(山辺安之助)は、明治政府に故郷を追われ、北海道・対雁(現・江別市)への集団移住を強いられる。和人からの差別や偏見、同化政策と闘うかれらを、コレラや天然痘の疫病が襲う。妻や友人を亡くしたヤヨマネクフは、生き残った仲間とともに生まれ故郷の樺太に戻ることを志す。
 一方、ロシア支配下のリトアニア生まれのポーランド人ピウスツキは、ロシア皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られ、そこでアイヌなど少数民族に出会う。2人は樺太で巡り合い、国家や戦争に翻弄(ほんろう)されながらも、それぞれ民族の誇りを胸に、激動の時代を駆け抜けていく。
https://digital.asahi.com/articles/ASN422H6YN3ZIIPE008.html?pn=8

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アイヌ絵の世界(3) 「蝦夷生計図説(四)チップの部」(部分)

2020-04-08 | アイヌ民族関連
日本経済新聞2020/4/8付北海道大学客員教授 佐々木利和
「蝦夷生計図説」は蝦夷地探検家の秦檍麿がアイヌの文化を百年のちにまで伝えようと図説としてまとめようとしたものだが、早世したため完成されなかった。それを間宮林蔵が増補、檍麿の養子、村上貞助(1780~1846年)がまとめたものである。
ここにあげたのはチップ(舟)の部の冒頭である。アイヌ文化には2種類の舟がある。丸木舟(チップ)と板綴じ舟(イタオマチップ)である。後者は丸木舟を基本とし、舷側に板を…
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https://www.nikkei.com/article/DGXKZO57764440X00C20A4BC8000/

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厳しく困難な状況でもバランスと落ち着きを。「翻訳できない」2つのことば

2020-04-08 | 先住民族関連
ライフハッカー 4/7(火) 6:31配信
世界にはおよそ200の国があり、無数のコミュニティで暮らす何十億もの人が数千種類もの言語や方言を話しています。このような世界で人と人とのつながりが強まるにつれて、各地の文化の片隅にひそむ「翻訳できない」言葉の魅力が知られるようになりました。
それらの言葉は、その土地に根付く興味深いテーマを見事なほど巧みに表現します。(「Happiness Around the World 世界各地の幸せを巡る」より)
『幸せに気づく世界のことば』(メーガン・C・ヘイズ 著、田沢恭子 訳、フィルムアート社)の冒頭にはこう書かれています。
一方、誰にとっても重要な命題が、「どうすれば人は“よく”生きられるか」ということ。
その価値観は人と人とを強く結びつけるものの、各地の言語によって解釈の仕方は数限りなく存在するわけです。
それは、スペイン語の「ソブレメサ(sobremesa)」やトリニダード・トバゴの「ライミング(liming)」という人生哲学が表すように、大切な人と食事や会話を分かち合うことかもしれません。
あるいはフィンランドの「シス(sisu)」という考え方が示すように、困難を乗り越える気概と意思を持つことかもしれません。つまり、解釈も考え方も多種多様。
そこで本書では、それぞれの文化に根ざした、「幸せ」にまつわる50種のユニークなことばを紹介しているのです。
きょうは第5章「バランスと落ち着き」のなかから、2つのことばをピックアップしてみたいと思います。
LAGOM:ラーゴム
スウェーデン語 [副詞]
1. まさにぴったり
私たちは誰しも、「欠乏がもたらす不幸せ」や「過剰がもたらす不快感」がどんなものかを知っています。
そのため、なにかが「まさにぴったり」なときに感じる“特別なうれしさ”が、どんなものなのかを理解できるわけです。
スウェーデンの「ラーゴム」はそうした“特にバランスのとれた至福”をひとことで表現し、理性的で忍耐強い人の国を象徴するものなのだそうです。
この言葉は欲深い消費主義に代わる姿勢を表すと言われ、ケーキの大きさから部屋の湿度、さらには環境のサステナビリティに至るまで、ありとあらゆるものに対して使われる。
このことから、いかなる経験にも完璧な適量というものが存在し、私たちはそれを超えないようにすべきということがわかる。(120ページより)
そのため、「中庸は美徳」と訳されることもあるのだとか。
多くの人は、単に充足しているだけで幸せだとは思わないもの。「潤沢」を手に入れ、「たっぷり」で、さらには「あり余る」状態を達成して幸福の頂点にある人を「豊か」だと見なしがちだということです。
ところが実際のところ、そうした過剰な経験が人の心を満たすのは、それが目新しい間だけにすぎません。
どれほど大きな幸運に恵まれたとしても、やがては“普通”になってしまうわけです。
それは、「もっと、もっと」という欲望に終わりがないことを示してもいます。望みが叶ったと思っても、他に欲しいものがまた必ず出てくるということ。
そう考えていくと、ラーゴムという考え方がいかに大切なものであるかがわかるのではないでしょうか。
少しラーゴムな選択をすることによって、望ましい結果を手にすることができるといいます。
とくに、消費者中心の世界が抱える“果てしない欲望”に対抗するためには、“ほどほどの満足”でよしとすることが重要。
ゴミの出ないシンプルな材料で簡単な食事をつくってもいいでしょうし、慌ただしさとくつろぎとの間で貴重なワーク・ライフ・バランスを実現してもいいでしょう。
いずれにしてもラーゴムは、“過剰”よりも“適度”を選び、“熱狂的な蓄財”よりも“満ち足りた幸せ”を尊ぶ暮らし方だということです。(120ページより)
AJURNAMAT:アヤーナマット
イヌイット語(イヌクティトゥット語) [感嘆詞]
1. 自分の力ではどうにもならない現実を穏やかに受け入れること
イヌクティトゥット語(カナダ北極圏の主要なイヌイット語族のひとつ)に存在する「アヤーナマット」は、自分ではどうしようもない状況(極めて「厳しく困難な状況の場合も」にぶつかったときに発せられることば。
ほんの小さな災難から痛ましい悲劇まで、「変えられないものは変えられない」と考えることによって、それ以上の苦しみを生まないことを意図しているわけです。
苦境に直面したときにこうした落ち着きを示すのは、容易にできることではありません。
しかし、だからこそ、それを手に入れたいという思いが欧米世界で高まっているのだそうです。
地球上で格別に厳しい気象条件を長く生き抜いてきた民族がこのような言葉をもっているのは当然だろう。実際、アヤーナマットという言葉が指すのは、自然と密接に結びついた生活を送る土着文化にしばしばみられる特性だ。
それはすなわち、自然を支配しようとするのではなく、自然界の寒暖や天候の変動を謙虚に敬意をもって受け止めるという考え方である。(122ページより)
人間は、自分たちが万物をコントロールできると考えるのをやめても、繁栄を続けることはできるはず。
なぜならコントロールとは幻想であることが多く、自分が万物の支配者だと思い込んでも、結局は裏切られて終わるだけだから。
それは、生存するために力を尽くす先住民族から、完璧な結婚式を挙げられると信じていたのに雨に台なしにされた都会の花嫁に至るまで、人間の多様な経験にあてはまるとか。
結婚式の日に雨が降ったら、自然に怒りをぶつけるべきなのか、それともアヤーナマットの精神で乗り越え、別の形で結婚を祝うべきなのか、それは自分で決めるべきだという考え方です。
今回ご紹介した「バランスと落ち着き」以外にも、「家と場」「コミュニティと人間関係」「人格と心」「喜びとスピリチュアリティ」というテーマに基づいてさまざまなことばが紹介されています。
他文化の価値観を知って視野を広げるために、手にとってみてはいかがでしょうか?
Photo: 印南敦史
Source: フィルムアート社
印南敦史
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200407-00000002-biz_lifeh-life

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