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アマゾン奥地でもコロナ死…ブラジル感染者2万人、先住民族の15歳少年も

2020-04-12 | 先住民族関連
スポニチ[ 2020年4月12日 05:30 ]
 南米ブラジルのアマゾンで暮らす先住民族ヤノマミの15歳少年が10日までに新型コロナウイルスに感染し、死亡が確認された。ブラジル保健省が10日、発表した。
 地元メディア「グロボ」(電子版)などによると、少年はブラジルとベネズエラの国境付近に広がるアマゾン熱帯雨林に居住。今月3日に北部ロライマ州都にある病院に入院した。集中治療室で治療を受けたが、9日に息を引き取ったという。
 孤立部族のヤノマミは20世紀中ごろまで外部との接触があまりなかったが、1970年代に金鉱山目当ての違法労働者が押し寄せた。今回の感染経路も違法な金採掘労働者との見方が広がっている。少年の濃厚接触者も多数いるとみられる。
 ブラジルには300以上の先住民が暮らし、これまでに少年を含めて7人の先住民の感染が確認されている。先住民は歴史的に人との接触が少ないことから免疫力が低く、疫病に弱いとされる。生活地域に医療機関がなく悪化するケースも目立ち、感染拡大による被害が懸念される。
 1492年にコロンブスがアメリカ大陸に到達して以降、ヨーロッパの入植者たちがもたらしたのが疫病だった。南米でも入植者からもたらされた感染症や迫害によって膨大な先住民が犠牲となり、最後の先住民国家インカ帝国も天然痘の流行がきっかけの一つで滅んだ。
 ブラジルの感染者は3月31日に5812人だったのがわずか10日で約2万人と3倍以上に激増。死者もこの1週間で倍増となる1000人を突破。それでもボルソナロ大統領は経済を優先し、「新型コロナは軽いインフルエンザか風邪程度だ」と軽視する発言を繰り返している。
 ▽ヤノマミ ブラジルとベネズエラの国境付近の広大なジャングルで暮らす民族。ヤノマミとは民族の言葉で「人間」を指す。1万年以上にわたり、独自の文化と風習を守り続けている。約3万8000人が集落を分けて暮らす。精霊信仰から生まれたばかりの赤子は人間として育てるかシロアリに食べさせて土に返すか選別される風習がある。
 《中南米で感染者激増》ブラジルの他にも中南米で拡大の勢いが増している。エクアドルでは最新の統計で感染者が7161人。死者は297人ですでに埋葬できない事態。路上に放置された複数の遺体の動画を一部住民がSNSで公開し、副大統領が「決してあってはならない映像だ」と謝罪。チリでも5500人を超える感染者がいて状況はひっ迫。記録的な干ばつが追い打ちをかけ、感染予防の基本である手洗い用の水もなく深刻な事態に陥っている。アルゼンチンは3月下旬から全土でロックダウン(都市封鎖)を実施。被害を最小限にとどめている。
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/04/12/kiji/20200411s00042000427000c.html

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アマゾン先住民の少年死亡 免疫弱いヤノマミ族―ブラジル・新型コロナ

2020-04-12 | 先住民族関連
JIJI.com 2020年04月11日10時11分
 【サンパウロ時事】ブラジル保健省は10日、北部ロライマ州で、新型コロナウイルスに感染した先住民ヤノマミ族の少年(15)が死亡したと発表した。アマゾン熱帯雨林で暮らす先住民族は「外界との接触が少ないため免疫力が弱い」とされ、多数の感染死が懸念される。
 地元の報道によると、少年は州北部アルトアレグレ近郊の集落に居住。発熱や呼吸困難で3日、州都ボアビスタの病院に入院した。先住民の死者は3人目だが、他の2人は都市部に住んでいたという。
 ヤノマミ族はベネズエラ国境の密林地帯で、20世紀半ばまで文明と隔絶した生活を送っていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200411-00000034-jij-int

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