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アイヌ関連本続々刊行 南極探検秘話など

2020-04-25 | アイヌ民族関連
産経新聞 2020.4.24 16:27

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、24日に予定していた北海道白老町のアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の開業と一般公開が5月29日に延期されたが、出版界ではアイヌ関連書籍の出版が相次いでいる。
 火付け役となったとみられるのは、今年1月に直木賞を受賞した川越宗一さんの「熱源」だ。近代日本の中で独自の文化とアイデンティティーを守ろうとするアイヌたちの姿を大きなスケールとともに描いた作品だが、川越さんが「時とともに薄れゆく記憶を、読みやすい筆致で現代に伝えてくれる名著」とたたえたのが佐藤忠悦著「南極に立った樺太アイヌ 白瀬南極探検隊秘話」(青土社)。明治時代の偉業である南極探検にはそり犬係として2人のアイヌ隊員が同行し、探検を支えていた。熱源との併読がおすすめだ。
 現代文明の中で、アイヌの精神性に光を当てるのは「大地よ! アイヌの母神、宇梶静江自伝」(藤原書店)だ。昭和8年生まれの宇梶さんはアイヌ伝統刺繍(ししゅう)の技法をもとに古布絵作家として活躍、平成23年に吉川英治文化賞を受けた。カラー口絵の古布絵は、優しさに満ちた祈りともいえる。
 英国人医師マンローの記録を編集したのは「映し出されたアイヌ文化」(吉川弘文館)。今に伝える貴重なコレクションだ。
https://www.sankei.com/life/news/200424/lif2004240067-n1.html

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『カムイの世界 語り継がれるアイヌの心』=堀内みさ、堀内昭彦・著

2020-04-25 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2020年4月25日
(新潮社 とんぼの本・2200円)
 新千歳空港からも遠くない白老(しらおい)に「ウポポイ(民族共生象徴空間)」というアイヌ文化へ人々を導く博物館が完成した。四月二十四日に開館の予定だったのにこの疫病のせいで延期になった。ではこの本で一足早くカムイたちに会いに行こう。
 もっぱら儀式や行事を撮った美しい写真とそれに添えられた周到な文章から成る。そこからアイヌの世界観が展望される。自然の事物・事象の背後にはカム…
この記事は有料記事です。
残り308文字(全文513文字)
https://mainichi.jp/articles/20200425/ddm/015/070/021000c

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