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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

二風谷の萱野さん、生活道具のブランド設立 デザインにアイヌ文様、工芸技術「次世代に」

2022-11-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/21 19:34 更新

アイヌ工芸を生かした生活道具ブランドを立ち上げた萱野さん(中央)と流通販売担当の舩島さん(右)、デザイナーの鳥海さん(井上浩明撮影)
 アイヌ民族初の国会議員、故萱野茂さんの孫で、日高管内平取町二風谷でゲストハウスを経営する萱野公裕さん(34)が、札幌のデザイナーらとアイヌ工芸を生かした生活道具のブランド「ramgu(ラムグ)」を立ち上げた。10月末には第1弾の商品として、アイヌ文様を彫った道産材のカッティングボード(まな板)と鍋敷きを発売した。萱野さんは「若手のアイヌ工芸職人の仕事を作り、技術を次世代につなぎたい」と意気込んでいる。
 萱野さんは3月、アイヌ工芸品を普及させる構想を進めるため、知り合いの札幌の経営コンサルタント舩島修さん(59)らと生活道具の制作・販売会社「二風谷ワークス」(平取町)を設立した。収集家向けの高級品ではなく、普段使いできる商品を作るため、生活雑貨店を全国展開する中川政七商店(奈良)に勤務していた札幌出身の鳥海沙紀さん(29)をデザイナーに迎えた。
 ブランド名「ラムグ」はアイヌ語で心を意味する「ラム」と日本語の「道具」を掛け合わせた。「アイヌが日用品に丁寧に文様を彫っていたように、使い捨てでなく長く愛用される道具になってほしい」(萱野さん)との願いも込めた。
 開発した第1弾の商品は、まな板やお盆として使われた「メノコイタ」を基に考案したカッティングボードと、伝統的な糸巻き「ヌイトサイェプ」の形を転用した鍋敷き。それぞれMとLの2種類で、持ちやすさなどを意識して現代風にアレンジした。道産カツラの集成材を使用し、色合いの経年変化も楽しめる。
 いずれの商品も二風谷の若手職人が、同地域で特徴的なうろこ状の文様「ラムラムノカ」を手作業で彫る。10月末から、支援金と引き換えに商品を送るクラウドファンディング(カッティングボードMは1万800円、Lは1万2100円など)を始めると、約2週間で100万円が集まった。28日まで支援を募り、職人の作業場の設置や一般発売向けのウェブサイトの立ち上げに活用する計画だ。
 二風谷民芸組合によると、現在所属する職人は10人ほどで、木彫り熊がブームだった約50年前の3分の1に減ったという。萱野さんは「職人の稼ぎが増えれば、なり手も増えて技術が受け継がれる。若者が今の職を辞めてでも二風谷に来たいとなるくらいまでブランドの知名度を高めたい」と話す。
 ブランドの説明やクラウドファンディングは⇒ラムグのホームページへ。(金子文太郎)
※ラムグの「ム」、ラムの「ム」、ヌイトサイェプの「プ」、ラムラムノカの「ム」は、それぞれ小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/763723/

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EXILE ÜSAさん、ダンスを通して「心の奥底の温かいもの」に触れたい。アイヌの舞踊に惹かれる理由とは?

2022-11-22 | アイヌ民族関連
ハフポスト2022年11月21日 14時0分 JST
「何も考えず、踊りたい」。ダンサー、子どもたちのダンスの先生として知られるEXILE ÜSAさん。アイヌ民族の音楽や舞踊に感じた思いとは?
子どもたちの “ダンスの先生”として親しまれる一方、世界中のダンスを探し求めて旅を続けるEXILE ÜSAさん。そんなÜSAさんが、日本列島北部周辺の先住民族アイヌの歴史や文化を体感できる施設「ウポポイ(民族共生象徴空間)」を訪問。
アイヌの伝統舞踊や音楽を体験して、感じたこととは? ダンスを通した世界中の人々との交流から、アイヌ文化の魅力まで──。独自の感性で、語ってくれました。
「このまま撃たれるかもしれない」命の危機を救ったダンス
── 日本、世界各地のダンスを探求する「DANCE EARTH(ダンス・アース)」をライフワークとされてきました。そのきっかけは?
「踊りさえあれば、日本や世界の人々とつながれるのではないか?」そんな思いを「自分の体で証明したい」と感じたことがきっかけです。踊りがない民族や国は、世界中探しても、きっとないでしょう。
全く知らない人同士でも、一つの踊りを踊り合うことによって、心の距離が縮まる。そんな体験に、僕自身が何度も衝撃を受けてきました。
── 特に衝撃的な経験は?
たとえば、アフリカで狩猟採集をしながら暮らしているハッザ族に会いに行ったとき。最初に相手が弓矢を持って近づいてきたので、「このまま撃たれるかもしれない」という緊張感がありました。
でも、「とりあえず踊ってみよう」と思って。踊った瞬間に、「こいつは悪い奴じゃないな」と伝わって、話すことができたんですよ。日本だと、初対面の人を前にして急に踊り始めたら、だいぶ怪しい奴だと思われるでしょうけど(笑)。とても面白い経験でした。
歌や踊りで伝承することの難しさ、大切さ
── ダンスに命を救われた、とも言えますね(笑)。今日は、俳優・エッセイストの本上まなみさんとアイヌの伝統舞踊を体験されました(*)。いかがでしたか?
手拍子と、踊りの動きと、掛け声と、歌──。皆で輪になって、全てが合わさったときに、すごくつながりを感じて高揚しました。本上さんとは初対面でしたが、踊りを通じて仲間になれた気がします。僕とは違ったモノの見方に、刺激も受けました。
アイヌの皆さんは、大切にしている思いを「歌や踊り」で伝承されていますよね。「文字で伝えること」が主流になっている現代では、それは難しいこと。そして素晴らしいことだなと。
白銀の世界で刀をぶつけ合った経験
── ÜSAさんは、これまでもアイヌ文化を学ばれていますね。その魅力やご経験を教えてください。
僕が魅力に感じているのは、アイヌの人々が自然とともに暮らし、自然からインスピレーションを受けている点ですね。衣服や生活道具の一つ一つがアート。文様やフォルムなど、とにかく独特で格好いいなと。
2013年、日本全国のお祭りを巡る旅をしていたときには、北海道・阿寒湖でアイヌの人々と「エムㇱ リㇺセ(剣の舞)」を踊らせていただきました。技術的にはそれほど難しくなかったのですが、一つ一つの間や独特なリズムの取り方には、苦戦しました。
普段の僕たちのダンスは、どんどん展開して、いろいろな動きをしていくんです。でも、剣の舞は同じ動きを続けるので、足や膝の筋肉にトレーニングのような疲れが残って。

ウポポイ訪問時は、久しぶりに「エムㇱ リㇺセ(剣の舞)」も披露。すぐに勘を取り戻し、皆を驚かせたPhoto 榎本大樹
本番では、氷の上で「エムㇱ リㇺセ(剣の舞)」を踊ったんです。あたりは雪が少しちらついていて、真っ白。その中で松明を焚いて、すごく神聖な気持ちになりました。刀がぶつかり合うときも、厄除けのように悪いものがとれていく感じがして。貴重な経験でした。
「何も考えず即興で踊りたい」伝統楽器の不思議な魅力
── ムックリという伝統楽器(口琴の一種)も体験されました。40年のベテランの先生の演奏にも聴き入っていらっしゃいましたね。
すぐに不思議な世界にひき込まれ、自然への感謝を込めながら「即興で踊ってみたい」という気分になりましたね。大地と空をつないでいる自分の体を思いきり使って、何も考えずに踊りたいです。
ムックリの演奏体験では、奇跡的に音が出ました(笑)。口のかたちを変えて音色を変えることにもチャレンジでき、とにかく嬉しかったです。皆さんもウポポイを訪れたら、ぜひ挑戦してみてほしいです。
違いを認め合い「心の奥底の温かいもの」に触れる
── スマホ一つで多くのことを調べられる時代。実際にウポポイを訪れ、アイヌ文化に触れることには、どんな意味がありますか?
確かに、今は映像や写真等も簡単に見ることができますよね。でも、目の前で触れて、五感をフルに使うことは、全く別物です。
たとえば、舞踊では、音楽や掛け声がダイレクトに体にぶつかる。すると、全身の細胞に染み渡るような、自分の体の一部になったような気分になって、パワーが湧いてきます。
そういう経験は、普段の“脳みその記憶”とは違って、体に残ると思います。これから、子どもたちが生きていく力にもなるのではないでしょうか。
僕は踊りを軸にして日本や世界各国を見てきましたが、やはり、地域や民族などによって、リズムも踊りも全く違うんです。
ただ、「皆違うけれど、皆同じ」という感覚もあって。それぞれの格好よさと、それぞれの思いをリスペクトして、もっと交流していく。そうすれば、違いを認め合いながら、皆に共通している「心の奥底の温かいもの」に触れることができると思います。
北海道・白老町の「ウポポイ」では、アイヌの伝統工芸品などを見られるだけでなく、音楽や刺繍などを実際に体験することができます(*2)。「自然を敬い、自然と共に暮らす」。そんなアイヌの人々の想いや独自の文化を、ぜひ現地で感じてみてください。
■ウポポイ(民族共生象徴空間) 
開園時間及び閉園日はこちら
住所:北海道白老郡白老町若草町2丁目3
公式サイトはこちら
ウポポイで体験できるプログラムなどを短編動画で紹介するウポポイマガジンはこちら
(撮影:榎本大樹、スタイリング:Yamato Kikuchi (Rising Sun)、衣装協力: ENGINEERED GARMENTS、取材・文:磯村かおり)
*「踊りの体験」は現在、コロナ禍のため実施していません。
*2 体験プログラムは、季節や新型コロナウイルスの感染状況によって変わります。詳しくは、公式サイトをご覧ください。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/upopoy-usa_jp_635792e4e4b04cf8f387123e

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本上まなみさん「情報が溢れる現代は、読んだだけでわかったつもりになる」ウポポイで知った、体で世界を学ぶ意味

2022-11-22 | アイヌ民族関連
ハフポスト2022年11月21日 14時0分 JST
「映像を見たり、本を読んだりするのとは違う」アイヌ文化に以前から関心があったという本上まなみさんが、ウポポイを訪れて感じたこと
俳優・エッセイストで、アイヌ文化に以前から関心をもつ本上まなみさんが、北海道白老町にあるウポポイ(民族共生象徴空間)を訪れました。
アイヌ文化を肌で感じられるウポポイ。そこで、本上さんが考えたこととは?
■ウポポイ(民族共生象徴空間)
アイヌ文化の復興・創造のための拠点として2020年に北海道白老町にオープンした。「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」の3施設からなる。将来に向けて先住民族の尊厳を尊重し、多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築くことを目指している。
物語からアイヌ文化に関心
── 本上さんは、アイヌ文化に以前から興味があったと伺いました。
母が旅好きだった影響もあって、昔から北海道は大好きな場所です。
だから、北海道ではアイヌの人々が暮らしていることも、子どもの頃から知っていたんです。特に、アイヌの伝承に出てくる“コㇿポックㇽ”などの物語に興味を持っていました。
大人になって、海外にもそういった物語が数多くあることに気づきました。主人公の声の吹き替えを務めた、アイルランドのアニメーション映画『ソング・オブ・シー 海のうた』もそのひとつです。映画の元となったのが、アイルランドに古くから伝わる神話で、人間とアザラシが結婚して子どもが生まれるお話なんですね。神秘的な世界観に心を奪われ、様々な物語にさらに関心を持つようになりました。
アイヌの物語も、動物と人間が同じ土壌でフラットに暮らし、さらに神とも交流、時には交渉などもする場面が出てきます。私たちも神を大切に扱うから、神も私たちを大切にするべきだというような。考え方がすごく面白いなと。
── 今もアイヌの物語を読まれているんですよね。
萱野茂さんが書かれた、『アイヌと神々の物語』が好きです。アイヌのルーツを持つ萱野さんが祖母や村のお年寄りから聞いた話をまとめたもので、エピソードの一つ一つに、生活の知恵や、先祖の教えが織り交ぜられています。
印象的なのは「食べ物に困らず、幸せに何不自由なく暮らしている」というようなフレーズが何回も出てくること。過酷な環境だからこそ、一番の幸せは食べ物に困らないことなのだろうということが伺えます。
現代の私たちは、お金を出せば他人がつくった食べ物や衣服が手に入る環境で暮らしています。
一方で、昔のアイヌの人は、自分たちの腕一本で命を繋いできた。その誇りや、生き方が物語の中に散りばめられているんですね。「生きるって、死ぬって、こういうことなんだろうな」という死生観みたいなものが感じられ、とても興味深いです。
ウポポイでの体験は、映像や本とは違う
──ウポポイでアイヌ文化を実際に体験していかがでしたか?
体験交流ホールで、ムックリという楽器が風の音を奏でるのを聞いたとき、強く激しくなっていく音に反応して胸がどきどきしました。自分で見て、聞いて、体を動かしてみると、リズムというか、躍動感みたいなものがダイレクトに入ってくる感覚があるんですね。
アイヌ文化は、文字ではなく、口伝や踊りによって、歴史や知識を次の世代に伝えてきたからでしょうか。アイヌ語は私にはわからないけれど、体験してみると、さまざまなメッセージが受け取れたような気がしたのが不思議です。映像を見たり、本を読んだりするのとは違い、五感で感じるからでしょうか。
── 体験して知ることの価値があると。
そうですね。昔のアイヌの子どもたちは、親の横で、刺繍の文様を見て学んで、そして囲炉裏の灰に自分で文様を描いて覚えた。狩りの技術も、遊びの中に狩りの動きを取り入れることで学んだと伺いました。
色々な情報が溢れている現代は、何かを見たり読んだりしただけでわかったつもりになることが多いと思います。でも、実際やってみないと身につかない、自分のものにならないことがほとんど。私自身、スピード重視で失敗し、反省することがしばしばあります。
実は、今回は2回目のウポポイ訪問で、初めは家族旅行で子どもと一緒に来たんです。共にアイヌ文化を体験することで、体を動かして学ぶ大事さを改めて理解できましたし、これからも大切にしていきたいと思いました。

完成したアイヌ文様の刺繍。今回はコースターに刺繍をしたPhoto 榎本大樹
── 今回はEXILE ÜSAさんとウポポイを巡っていただきました。何か気づきはありましたか?
ウポポイの皆さんと一緒に輪になって踊りました(*)が、ÜSAさんは全身で皆さんと呼応しあっているというか、会話をしているようでした。私はただポーズを真似していただけでしたが、ÜSAさんは踊りに込められているメッセージをダイレクトに感じられていたんだろうなというように見受けられました。
アイヌ民族の感覚は、これから大事になるかもしれない
── アイヌ文化は、自然と共生しているところも大きな特徴のひとつです。
その考え方に深く共感します。人間も「自然の一部」だという感覚はとても大切だと感じています。自然は優しいだけではなく、厳しさもありますが、それにどう適応し、どう工夫して暮らしていくかということはもっと考えていくべきでしょう。
10年ほど前に東京から京都に引っ越したのも、子どもが自然と向き合う時間を増やしたいという思いもあったからです。京都市は街ですが、自然が豊かで、夜は真っ暗になります。闇の怖さは、それこそ肌感覚じゃないとわからないものなので、ぜひ小さいうちに知って欲しかった。私は子どもの頃、山奥でキャンプした経験などがあって、夜は真っ暗で、自分の手すら見えないことを知っていました。でも、自分の子どもは、夜も明るい街で暮らしていたので、その感覚がピンときていないんですよね。
── 自然の怖さも含めて、自然と生きる感覚が大事なんですね。
アイヌの人たちだけでなく、昔の人たちはみな仲間や家族で助け合い、自分たちで食料を得て生きてきたんですよね。私は、仕事をしてその対価をいただいていますが、自分たちで自分の食料を調達する感覚を絶対忘れちゃいけないんです。
日本は食料自給率の問題もあるし、世界情勢もこれからどうなるかわからない。このままでいいのかなとずっと感じています。
アイヌの方々が守り受け継いでこられた自然とともに生きるという考え方には、環境に負担をかけないためのお手本がたくさんつまっているのではないかと思っています。
独特の美意識に創作意欲が掻き立てられる
── アイヌのものづくりは現代にどう生きると思いますか?
刺繍のデザインひとつをとっても、これまで触れたことがない文様で、新鮮に感じました。今日もたくさんの衣服を見せていただきましたが、色の合わせ方や、刺繍の入り方、そして裏地まで美しい。クリエイターの皆さんも、独特の美意識にきっと創作意欲を掻き立てられると思います。
── アイヌの工芸品や衣服は、自然の素材の活用も上手です。
京都では今、シカが増えていて、その対策が進んでいます。廃棄せず、食材や革製品などに活用する動きが少しずつ始まっているんですね。
アイヌ文化には、自然をうまく利用して、サステナブルに使い繋いでいく技術があるので、学ぶべきところはたくさんあります。例えば、今回は鮭皮のブーツを見ましたが、鮭の皮は丈夫で、水も弾くと聞きました。また別の製品に転用できる可能性を秘めていそうですよね。
── これからウポポイを訪れる人へメッセージを。
子どもを連れてきたときも、色々な遊びを体験したり、音楽を聴いたり、舞踊を見たりして、とても楽しんでいました。また、悲しく辛いことですが、尊厳を傷つけられるような歴史があったことも、こちらの博物館では紹介されています。知る、学ぶことはとても重要だと思いました。
世代を問わず、ひとりひとりに「これは面白い」というものが見つけられる豊かな施設です。ぜひ皆さんも足を運んで体験していただきたいです。私もまた機会を改めて訪れたいと思います。
豊かな自然とともに、アイヌのたくさんの物語、衣服、工芸品を体で知ることができる北海道・白老町の「ウポポイ」(*2)。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
■ ウポポイ(民族共生象徴空間)
開園時間及び閉園日はこちら
住所:北海道白老郡白老町若草町2丁目3
公式サイトはこちら
ウポポイで体験できるプログラムなどを短編動画で紹介するウポポイマガジンはこちら
(撮影:榎本大樹、衣装提供:プレインピープル、取材・文:Murai)
*「踊りの体験」は現在、コロナ禍のため実施していません。
*2 体験プログラムは、季節や新型コロナウイルスの感染状況によって変わります。詳しくは、公式サイトをご覧ください。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/upopoy-honjyo-manami_jp_63578ccde4b08e0e609209ed

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新冠町で皇室ゆかりの御料牧場の歴史学ぶバスツアー

2022-11-22 | アイヌ民族関連
NHK11月21日 08時20分

かつて日高の新冠町にあった皇室にゆかりのある御料牧場について知ってもらおうと、跡地をまわるバスツアーが行われました。
戦前、新冠町とその周辺には、広さおよそ7万ヘクタールにも及ぶ御料牧場が設けられて農耕馬や軍馬が育成され、大正時代には、当時、皇太子だった昭和天皇が訪れています。
20日新冠町で行われたバスツアーには町の内外から24人が参加しました。
一行は、行啓記念碑や馬の監視事務所の跡地などを見てまわり、同行した学芸員は、牧場周辺は雪も少なく馬の餌となるササも多かったことから飼育に適していたことなどを説明しました。
一方で、牧場の飼料用の畑として使うために、アイヌ民族の集落の土地が取り上げられ、およそ70世帯が強制移住させられたことも説明されました。
ツアーに参加した女性は「アイヌの方々のことなど、勉強になった。新冠町周辺の当時の様子も想像できてよかった。また参加したい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20221121/7000052658.html

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故松永さんの 追悼作品展 来月9日まで  白老

2022-11-22 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2022/11/21配信
 白老町末広町のイオル事務所チキサニで12月9日まで、アイヌ工芸家の故松永八重子さんの追悼作品展が開かれている。生前の功績を振り返り、これまで制作してきた着物や文様入りござ、本人使用のござ編み機の計10点を並べている。  松永さんは1…
この続き:279文字
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/93391/

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水深70mに15分留まれる!ヒトが水中適応した進化の実例「海の遊牧民バジャウ族」

2022-11-22 | 先住民族関連

ナゾロジー2022.11.21 MONDAY
参考文献:Genetic adaptations to diving discovered in humans for the first time
https://www.joh.cam.ac.uk/genetic-adaptations-diving-discovered-humans-first-time
‘Sea nomads’ evolved abnormally large spleens to dive to unheard-of depths
https://www.zmescience.com/science/biology/sea-nomad-people-big-spleen-042432/
元論文:Physiological and Genetic Adaptations to Diving in Sea Nomads(2018)
https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(18)30386-6 
ライター:大石航樹
愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。
編集者:海沼 賢
以前はKAIN名義で記事投稿をしていましたが、現在はナゾロジーのディレクションも担当することに。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。
インドネシアの島々に暮らす先住民「バジャウ(Bajau)族」をご存じでしょうか?
彼らは”海の遊牧民(Sea Nomads)”と称されるように、素潜りを得意としており、潜水によって食料や天然資源を採集しながら生活しています。
また、一般人なら水中で息を止めていられるのは長くても2〜3分でしょうが、バジャウ族は水深70メートルまで軽々と潜り、15分以上も留まっていられるのです。
この脅威の能力に注目したデンマーク・コペンハーゲン大学(University of Copenhagen)の研究者は2018年に、バジャウ族の人体と遺伝子サンプルの調査を実施。
その結果、民族全体が遺伝的に”潜水に特化した体”へと進化していたことが判明したのです。
これはヒトが水中生活に遺伝適応したことを示す世界初の事例となっています。
本研究は2018年4月19日付で科学雑誌『Cell』に掲載されたものです。
1000年以上の海上生活で「潜水」に特化した体に進化!
バジャウ族は、1000年以上前から東南アジアの海域を家船で移動しながら、素潜りで生計を立ててきました。
バジャウの成人男性の中には、ヤリと木製ゴーグルだけを身に着け、水深60〜70メートルの深さで10分以上も狩猟採集できる人がざらにいます。
物心つく頃から水中で過ごしているので、幼い子どもでも普通に水深10メートル以上を楽に潜れるのです。
こちらはバジャウの子どもたちが海で潜水する様子。
https://www.youtube.com/watch?v=-3jXVWQkvjA&t=194s
ヒトは誰でも、冷たい水中に体を浸すと自動的に「潜水反応」が起こります。
これは心拍数が低下し、血管や脾臓(ひぞう)が収縮する反応です。
この脾臓が収縮することで、酸素を含んだ赤血球が血中に放出され、体内の酸素量が最大9%も増加し、水中環境で長く息を止められるようになります。
つまり、脾臓が大きいほど、水中に長く潜水できると考えられるのです。
動物研究でも、ほとんどの時間を水中で過ごす南極のウェッデルアザラシは、他の臓器に比べて、脾臓が不釣り合いに大きいことがわかっています。
そこでコペンハーゲン大学のメリッサ・イラード(Melissa Ilardo)氏は「潜水を得意とするバジャウ族にも脾臓に何らかの変化が起きているのではないか」と考え、現地に赴いて調査をすることにしました。
イラード氏は、インドネシア中部スラウェシ州に属するジャヤ・バクティ(Jaya Bakti)を訪問し、バジャウの人々と数カ月生活をともにして信頼を築き、仲を深めた後、本格的な調査を開始。
ポータブル超音波画像診断装置でバジャウ族の脾臓を撮影し、唾液検査キットでDNAサンプルを採取し分析しました。
またイラード氏は、バジャウ族と遺伝的に近いが、陸上生活者である近隣のサルアン(Saluan)族の人々からも同様のデータを集めています。
その結果、バジャウ族の人々の脾臓は、サルアン族に比べ平均して50%も大きいことが判明したのです。
しかも、バジャウ族の脾臓の肥大化は、日常的な潜水者だけでなく、潜水をしない人々でも確認されました。
つまり脾臓のサイズ変化は、潜水習慣による(個々の)可塑的反応ではなく、民族に共通の遺伝的な適応であると言えます。
さらにバジャウ族には、甲状腺ホルモンを制御する遺伝子「PDE10A」において多くの変異が発見されました。
この甲状腺ホルモンは、マウス研究で脾臓のサイズと関連することが分かっており、甲状腺ホルモンを少なくしたマウスでは脾臓が小さくなっています。
よってバジャウ族では、PDE10Aが甲状腺ホルモンのレベルを高めることで脾臓が大きく変化したと思われます。
ちなみに、PDE10Aの遺伝子変異はサルアン族では見られていません。
イラード氏は「バジャウ族は1000年以上も日常的に潜水を続けてきたことで、水中生活に特化した遺伝子が蓄積し、受け継がれるようになったのでしょう」と述べています。
しかし現在、バジャウ族の伝統的な生活スタイルは存亡の危機に直面しているという。
居住域での乱獲や大規模漁業の増加によって、持続的な漁が困難になっている上に、地上の社会から取り残されて、一般人と同じような権利を享受できずにいるのです。
その結果として、バジャウ族の多くが海から離れたり、若者が都会に移住するようになり、文化が衰退し始めています。
伝統的な海上生活を保護しない限り、バジャウ族はこのまま絶滅してしまうかもしれません。
https://nazology.net/archives/117869

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第9回 ミクマク族の幻の籠

2022-11-22 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック2022.11.21

レノックス島にあるミクマク・カルチャーセンターの外観。元は司祭館だった。©Paul Baglole
 日本では近年、縄文時代の籠が発掘され、博物館などに展示されるようになったという。籠は植物を原料とする繊細な素材で編まれているため、土器や石器と異なり、滅多に形が残ることはない。もし発掘されたとしても、空気に触れると瞬時に崩れ去っていたのが、最新の技術によって原形を保ったまま保存することが可能になったそうだ。採集生活を営んでいた縄文人の拾い集めた木の実が入ったままの籠が、かつては水場だった場所で見つかったこともある。そんな話を聞いて、プリンス・エドワード島(以下、PEIと略す)の先住民、ミクマク族はどんな籠を編み、使っていたのだろうと想像が膨らんだ。
ミクマク族の居留地、レノックス島
 この連載でも触れたカキの養殖で名高いマルペック湾に、レノックス島という、地図上では陸続きのように見える島がある。1876年に制定されたインディアン法により、カナダ政府の認める先住民の居留地となった。面積は約540ヘクタール(5.4平方キロ)で、450人ほどの先住民が住んでいる。PEIの総人口に占める先住民の割合は約1.6%。2016年の国勢調査では2740人である。PEIに4カ所ある先住民の居留地のうち、レノックス島が最大のコミュニティーだ。
 ミクマク族は1万年以上前からカナダの大西洋岸で暮らしており、その一部の人々が夏の間だけ漁のためにカヌーでPEIに渡り、次第に島内に住み着いたというのが定説である。夏は海で魚やアザラシを獲り、浜で貝を拾う。冬はビーバーやムースなど森の動物を狩る。彼らは定住せずに「ウィグワム」と呼ばれる白樺の樹皮や毛皮で囲ったテントを張って暮らす、「ノマド」だったのである。
 レノックス島にはミクマク族の歴史と文化を紹介する「ミクマク・カルチャーセンター」があり、彼らの使っていた道具や写真などの展示だけでなく、ミクマク族の文化を知るためのワークショップも体験できる。木工細工に優れていたという彼らが作った、白樺の樹皮のカヌー(新品のように見えるが100年前のものだった)や、精緻に編まれたウナギ用のわな、美しい文様が刺繍された正装用の衣装、柔らかな革靴のモカシンなどが展示されていた。自然の中に神を見出し、植物や動物と共に生きる、伝統的なミクマク族の暮らしがうかがわれる。
染色したヤマアラシの針で刺繍する
 展示を見たあと、「Quill Work on Birch Bark」というプログラムを体験してみた。これはヤマアラシの針による刺繍のアートワーク。緑や紫に染色し、水に浸して柔らかくした針を、白樺の樹皮に開けた穴に刺して文様を作っていくのだ。生まれて初めて触ったヤマアラシの針はふにゃりと曲がりやすく、小さな穴に通すのは結構難しかった。「糸ではなく、なぜヤマアラシの針?」という素朴な疑問を抱く。ワークショップのプロジェクト・マネージャーであるサラ・マイヤーズは「この島はヤマアラシの生息地ではないので、工芸品の材料として他の州から調達していたのだろう」と言う。なぜ、わざわざ取り寄せてまでヤマアラシの針を使ったのだろうか。
 後で調べたところ、ミクマク族は白樺の樹皮にヤマアラシの針で象形文字を記す記憶術をもっており、「ヤマアラシの民(porcupine people)」と呼ばれるほど、ミクマク族の文化とヤマアラシには深い関わりがあったことを知った。
 レノックス島の近くには、『赤毛のアン』の著者、L・M・モンゴメリが教師時代に下宿していた牧師館が「ビデフォード・パーソネージ博物館」として公開されている。そこに飾られていたビクトリア朝時代の調度品の中に、蓋に見事なヤマアラシの針刺繍を施した小箱や、薄い樹皮をひねり、角がツンツン突き出したような形のアッシュ(西洋トネリコ)の籠があった。角のある籠は「Porcupine(ヤマアラシ)」と呼ばれ、ミクマク族の籠の中でも特徴的な形のようだ。
道路際にそびえる巨大なポテト・バスケット
 ビデフォードから国道2号線を南にしばらく行くと、直径6~7メートルほどの巨大な手提げ籠のオブジェがある。それが「アイランド・トラディションズ・ストア」の目印だ。ここにはPEIの職人たちが作った籠が展示、販売されており、3時間ほどで籠を編むことができるワークショップも開催している。手ごろな値段の可愛らしい籠が多く、思わずお土産に買いたくなってしまう。
 体験できるのは、リード(葦)とアッシュの籠作りで、大きさによって材料費や指導料も異なる。「アッシュの籠を作りたい場合は前もって連絡が必要」とあるのは、材料の準備に手間がかかるためだという。
 アッシュの籠は、ミクマク族が伝統的に作っていたものではない。ヨーロッパ人がもたらした斧やノコギリなど金属製の道具を用いて木を加工し、ヨーロッパ北部に伝わる籠の編み方を踏襲したものだと言われている。「アイランド・トラディションズ・ストア」では、切断された丸太を割り、ハンマーで叩いて薄くはがした板をさらに削るという、材料作りの工程を見ることができる。編み上げた籠は型崩れせず丈夫なので、PEI特産のジャガイモを持ち運ぶ「ポテト・バスケット」や洗濯物を入れておく「ランドリー・バスケット」などは、入植者たちの生活に欠かせないものだった。
 ミクマク族がアッシュの籠を作るようになった背景を知るには、彼らのたどってきた過酷な歴史を振り返らざるを得ない。土地を持たず、狩猟採集民族として自由に島内を移動していたミクマク族は、1763年、英仏戦争に勝利した英国がPEIを支配すると、キャンプするための土地も失われ、基本的な生活の手段すら失ってしまう。ヨーロッパ人との交易品だったビーバーやカリブーの毛皮も獲り尽くした彼らにとって、ヤマアラシの針刺繍の工芸品やアッシュの籠を作って売ることが、生活を支える手段となったのだ。
 1800年代に入ると、住む場所もないミクマク族が嘆願書を送り、英国本土でも彼らの困窮ぶりが問題視されるようになった。その結果、1870年に英国の先住民保護協会が購入し、ミクマク族の居住地としたのがレノックス島である。当時はカヌーで行くか、冬季に海が凍るのを待たないと渡れなかったが、1973年には埋め立てによる橋ができてPEI本土とつながった。
 インディアン法で居留地として認められたレノックス島では、税の優遇措置など先住民の生活に配慮した政策が敷かれているものの、依然として貧困や教育の問題が存在していた。しかし、近年では居留地内での経済活動も活発化し、独自の雇用も生んでいるという。伝統の漁業(現在はロブスターやカキ、ホタテ漁)に加えて、種ガキを人工的に育てる「ビデフォード貝類孵化場」など先住民のコミュニティーが経営する事業も順調のようだ。マイノリティーとして辛酸をなめてきたミクマク族が、自らの伝統文化に自信を持ち、それを広く発信しようとしているのが「ミクマク・カルチャーセンター」を中心とする試みなのかもしれない。
 ミクマク族が「アベグウェイト(Abegweit:波間に揺れるゆりかご)」と名付けたPEIは、今も変わらず美しい。彼らが心のおもむくままに海辺や森に住み、おいしい貝や木の実を集めて運ぶのに使っていた籠はどんなものだったのだろう。葦の茎や草の根、樹皮の繊維などで編んだ籠を使っていたはずだ。ヨーロッパ人と出会う前のミクマク族の籠――それが島のどこかで発掘される日は来ないだろうか。素朴で愛らしいアッシュの籠を手に取りながらも、そんなことを思った。
【観光情報】(1)レノックス・アイランド・ミクマク・カルチャーセンター
州都シャーロットタウンから車で1時間30分、マルペック湾の中に位置する。もともとカトリックの司祭が住んでいた建物を2000年にカルチャーセンターとしてオープンした。ここで体験できるプログラムには「The Beat of the Drum」(ドラムを作り演奏を習う)、「Bannock and Clams in the Sand」(砂浜でミクマクの伝統的なパンを作り、潮干狩りした貝を焼く)などがある。予約時に費用や所要時間、開催に必要な人数を確認しておくといい。
【観光情報】(2)ビデフォード・パーソネージ博物館
シャーロットタウンから車で1時間15分、レノックス・アイランドから10分のビデフォード村にある。19歳のL・M・モンゴメリが、初めて教師として赴任し下宿した牧師館を再現したもので、当時使われていた道具や調度品が展示されている。2階にはモンゴメリが1年間滞在した部屋があり、机上にその時代の学校の時間割や教師の給料がわかる資料などもある。希少で美しいアンティークの籠やアクセサリー、調理器具など、見るべきものが多い。
【観光情報】(3)アイランド・トラディションズ・ストア
シャーロットタウンから車で1時間10分、レノックス・アイランドから20分のリッチモンドにある。島内の編み手たちの協同組合といった側面もあり、ここにさまざまな作品を集結させてワークショップなどで地元の人々や観光客に広く知ってもらい、PEIの籠作りの伝統を維持していくことを目的としている。持ち手付きの籠は30~300カナダドル、小ぶりの籠は15~200カナダドル程度。
Lennox Island Mi‘kmaq Cultural Centre
住所:8Eagle Feather Trail, Lennox Island, Prince Edward Island, Canada
電話:920-831-3109
HP:https://www.experiencelennoxisland.com
Bideford Parsonage Museum
住所:784Bideford Rd, Route166, Bideford, Prince Edward Island, Canada
電話:902-831-3133
HP:https://wchistoricalsociety.wixsite.com
Island Traditions Store
住所:17 Sunnyside Rd. Richmond, Prince Edward Island, Canada
電話:902-854-3063
HP:https://islandtraditionsstore.ca
(データはいずれも2022年8月現在のもの)
この連載はカナダ観光局・プリンス・エドワード島州政府観光局の提供で掲載しています。
藤田淑子(ふじた よしこ)
1960年生まれ。フリーランスの著述家。大学在学中より女性誌のライターとして編集に携わり、その後、出版社に入社し、女性誌およびノンフィクション分野の単行本の編集をてがけてきた。退職後、図書館司書の資格を取得。出版社と図書館の未来に興味を抱いている。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/19/080500023/111000012/

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エッセーで旅するハワイ 松本市在住の漫画家・鈴木ともこさん出版 壮大な山々・歴史「多くを教わった」

2022-11-22 | 先住民族関連
信濃毎日新聞2022/11/21 20:05

新刊「山とハワイ」を持つ鈴木さん(右)
 松本市在住の漫画家、鈴木ともこさん(45)が、米ハワイの山々を歩いた体験を基に現地の自然や歴史、文化を紹介するコミックエッセー「山とハワイ」(新潮社)を出版した。壮大な自然や、多様なルーツの人々が暮らす社会に魅了され、5年かけて描いた力作。「山登りやハワイに興味がない人もぜひ読んでみてほしい」と話している。
 鈴木さんは東京生まれ。2011年に松本市へ移住し、市観光大使を務める。登山体験を伝えるコミックエッセーなどの著作があり、新刊は11年ぶり。前作出版後、新たなテーマに海外の山を据え、両親と、自身と夫、長男の3世代5人でハワイ、カウアイ、オアフ島に約1カ月滞在。その時の経験を基に執筆した。
 「山とハワイ」は上下巻、12章で構成。上巻では、鈴木さん夫婦が3日間かけて登ったハワイ島の高峰マウナロア(4169メートル)について詳述した。茶色の溶岩が広がる登山道を見開きで描き、カルデラ(陥没地形)の周りを7時間かけて歩く山頂は「違う惑星のよう」で、「あまりにも大きく、人間が全く太刀打ちできないことが一目瞭然」と表現。国立公園の宿泊許可などのルール、山小屋やトイレ事情についても紹介した。
 下巻は、多様な民族的背景を持つ人々が暮らすハワイの社会や歴史について紹介。ポリネシア系先住民が暮らしていたハワイに19世紀以降、欧米人の入植が増え、伝統社会が激変した経緯などに触れた。上下巻を通じて、ハワイに伝わる神話や火山の女神「ペレ」がたびたび登場し、人々が火山や自然に対して抱いてきた畏敬を伝える。
 現地で人々の懐の深さを感じたという鈴木さんは、苦難を乗り越えてきた歴史や、違いを認め合って一緒に暮らそうとする努力の積み重ねが根源にあると説明。「ハワイでの冒険や出会いに多くを教わり、松本で暮らす今の自分に生きている」と話している。
 「山とハワイ」はA5判、計398ページ。上巻1600円、下巻1500円(税別)。松本市内の書店などで販売している。
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022112100188

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世界初の牛の「げっぷ税」案、NZ大臣「いずれ世界は追随する」

2022-11-22 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック2022年11月21日

 広大な牧草地で、のんびりと草を食むウシやヒツジ。ニュージーランドといえば、そんな美しい光景が目に浮かぶ。
 ニュージーランドでは人口約500万人に対し、その7倍以上にあたる約2600万頭のヒツジと約1000万頭のウシが飼育されている。そして酪農品、食肉、羊毛の総輸出額における割合は半分を超える。
 一方、これだけの数の家畜は環境に大きな負荷をかける。農業から排出される温室効果ガスは、ニュージーランド全体の排出量のおよそ半分を占める。その大半は家畜が出す、げっぷや糞尿から出るメタンガスや亜酸化窒素だ。
 2022年10月11日、アーダーン首相は、農家に対し家畜が出す温室効果ガスの量に応じて課税する方針を発表した。集められた税金は、研究や技術の導入の他、農地に木々を植えるなど排出削減努力をする農家に付与される助成金に充てられるという。
 この新方針に農家は猛反発した。発表の翌週には、農業擁護団体「グラウンズウェルNZ」が全国50以上の市や町で抗議行動を展開、混雑した高速道路や市街地にトラクターをゆっくりと走らせ、交通を渋滞させた。主要都市であるオークランド中心部では、「食料を与えてくれる者の手を噛むな」「もうたくさんだ」「新税は農業を殺す」といった抗議文を掲げたトラクターを走らせた。
 その後、国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)が、11月6日からエジプトで開かれた。主な議題は2015年のパリ協定で決まった、温室効果ガス削減目標についての調整だ。
 ニュージーランドの温室効果ガス排出量は世界全体のわずか0.17%程度で、しかもすでに電力の82%を再生可能な資源から得ている。多くの国がクリーンエネルギーの導入や、送電網の改善による二酸化炭素の削減を中心に目標達成を目指す中、ニュージーランド政府が着目したのが、国土の多くを占める農地だった。
「アメ」だけでなく「ムチ」も
 3年近くをかけ準備されたアーダーン首相の「げっぷ税」構想は世界でも初となる試みだ。この構想を首相は北島にある酪農場で発表した。積み上げられた牧草ロールを背に、首相は「この提案が実現すれば、ニュージーランドの農家は世界一になるだけでなく、世界のためにも大いに役立つことができます」と語った。世界には、責任を持ってつくられた食品に高い料金を払うことをいとわない消費者がおり、ニュージーランドの農家は必ずや競争で優位に立てると考えたのだ。
 新たな税金の導入でニュージーランドは2030年までに、二酸化炭素より温室効果が強力なメタンガスの排出量を2030年までに10%、2050年までに最低でも24%削減するという目標を達成できると見込んでいる。また21世紀半ばには、二酸化炭素と亜酸化窒素を含め、温室効果ガスの排出量を正味ゼロにすることも目指している。
 しかし発表当日から、政府は批判にさらされた。環境保護団体「グリーンピース」は、構想は不十分で、削減目標の達成は不可能だと唱え、また野党アクト党は、新たな税金によって農業生産がエネルギー効率の低い国に移り、結果的に世界の排出量を増やしてしまう可能性があると指摘した。
次ページ:「誰かが始めなければならない」
 中でも激しい反発を見せたのがニュージーランドの生産者団体である農業者連盟で、「ニュージーランドの内臓をえぐり出すに等しい行為だ」と政府を非難した。
「私たちが知る限り、農業からの排出に排出量取引制度を導入しようという国はありません」と気候変動問題担当大臣のジェームズ・ショー氏は、ナショナル ジオグラフィックのインタビューで語った。「農家が排出量削減に取り組むために、補助金などを出す国々はあります。私たちの構想も似たようなものです。ただ他の国はいわば「アメ」だけを与えているのに対し、ニュージーランドは「ムチ」も与えます」
打撃を受ける、先住民マオリ族
「政府はマスコミが大きく取り上げてくれるような数字を言っているだけで、細かいことはまったく考えていません」と電話インタビューに答えたのは、北島にあるキウイテア村の酪農家で、農業者連盟会長のアンドリュー・ホガード氏だ。
 ニュージーランドは、排出削減目標、とりわけ2030年までにメタンガスを10%削減するという目標を見直すべきだ、とホガード氏は考えている。
 短期的に見て、酪農家よりも肉牛やヒツジを育てる農家への影響の方が心配だとホガード氏は言う。新税によってより大きな影響を受けると予想されているからだ。
 ニュージーランドで肉牛やヒツジを扱う農場の4分の1が、先住民のマオリ族によって経営されている。英国の植民地支配の名残で、マオリ族に残された土地の多くが質の悪い耕作限界地で、耕したり、別目的に利用することも非現実的だ。
 気候変動問題担当大臣のショー氏は、こうした土地の一部を、「炭素隔離」の有力な候補地としてみている。しかしホガード氏には、土地が農地としての役目を終え、農家が新たな職探しをしなければならなくなる未来が見えている。
「誰かが始めなければならない」
 ニュージーランド政府は、構想に対する意見を11月18日まで受け付け、年末までには最終的な報告書を出す予定だ。もし2023年中に法案が提出され、議会で可決されれば、新しい税金が実際に導入されるのは2025年だ。しかし、その前年の2024年には総選挙がある。農業に従事する8万5000人を含むニュージーランドの有権者の考えが、一票に託される時だ。
 インタビューの中でショー氏は、新税の導入が農業からの温室効果ガス削減にどの程度寄与するか、考えを述べた。「ニュージーランドにとって、この構想は重要です。しかしいずれ他の国でも導入される可能性は十分にあります」
 構想に反対する人からは、「他の国がやっていないのに、なぜニュージーランドだけが? という批判もありますが、誰が始めなければならないのです」とショー氏は言う。そしてもし、気候変動を抑える可能性があるならば、「それこそ絶対にやらなければなりません」
「ニュージーランドの排出削減努力を、いずれ世界は追随するようになると思います」
https://www.goo.ne.jp/green/column/natgeo-0000BCEz.html

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著名人たちが、カタールで開催のFIFAワールドカップをボイコットする理由

2022-11-22 | 先住民族関連
BAZAAR2022/11/21 Rosa Sanchez
初の中東で歴史的な大会になるはずだったが……
2022年11月20日、2022 FIFAワールドカップがカタールで開幕した。中東で初めて、29日間にわたり、32カ国のチームが64試合を繰り広げる。ところが、そんな歴史的大会であるにもかかわらず、カタールの女性やLGBTQ+、移民に対する政策をめぐり、多くの議論が巻き起こっている。
イスラム教の富裕な産油国であるカタールには、女性や同性愛者を抑圧する多くの法律や言論統制があるだけでなく、移民労働者、特に家事労働者の人権が守られていない。
同国の女性は今も、結婚や学業、旅行、職業、性と生殖の選択など人生で重要な決断をする際には男性保護者(父や兄弟、叔父)の許可が必要だ。家庭内暴力も非常に大きな問題になっている。
また、2022年の今もカタールでは同性愛が違法とされ、人権組織のヒューマン・ライツ・ウォッチによると、LGBTQ+の人々には当局による逮捕や殴打、虐待が行われている。
それが世界中のアスリートやセレブリティ、ファンによる「ボイコット・カタール」ムーブメントにつながったのだ。
ワールドカップをボイコットするセレブたち
アーティストのデュア・リパは、依頼されてはいないけれど、どちらにしてもワールドカップでパフォーマンスはしないと声明を出した。「私は公演しないし、その交渉にも一切関わっていない。遠くからイングランドを応援しているし、カタールが開催国に決定した時に誓った人権問題を解決したら、カタールを訪問するのを楽しみにしている」とインスタグラムのストーリーズに書いた。
ミュージシャンのロッド・スチュワートは100万ドルのギャラで出演をオファーされたが、同国の人権問題を理由に断った。「カタールに行くのは正しいことではない」と『The Sunday Times』紙にコメントしている。
元スパイス・ガールズのメラニー・Cもポッドキャスト『Not My Bagg』で、LGBTQ+の人々への対応を考えると、カタールを支持するのは「とても違和感がある」と述べた。彼女のこのコメントは、同じく元スパイス・ガールズのメンバー、ヴィクトリア・ベッカムの夫デヴィッドが、ワールドカップのアンバサダーを務めていることに批判が高まっている最中に出したものだ。
ファンは、ゲイのファンに敬意を表してベッカムにアンバサダーを降りるよう繰り返し懇願。全性愛を公表しているイギリス人コメディアンのジョー・ライセットはそれを支持するウェブサイトを作ったほどだ。ライセットは、ファンから“ゲイのアイコン”と見なされているベッカムがアンバサダーをやめたら、自費で1万ポンド(約170万円)を慈善組織に寄付するとまで言っている。
先月、ヒューマン・ライツ・ウォッチのLGBTQ+権利の研究者ラシャ・ユーンズは、カタール当局にLGBTQ+の人々に対する処罰をやめるよう強く要請。「世界中が見ている」と述べた。
パフォーマンスをしたアーティスト
カタールのFIFAファン・フェスティバルに出演を発表したミュージシャンは、ショーン・ポールとクリーン・バンディット。アル・バイト・スタジアムでの開会式には、BTSのジョングクとロビー・ウィリアムズが出演。
シャキーラとブラック・アイド・ピーズの出演もうわさされたが、出演しなかった。
強まる抗議活動

PoolGetty Images
3月、ドイツチームは対アイスランドの代表決定戦のフィールドで「Human Rights(人権)」書いたTシャツを着た。また、試合中のスタジアムには「ボイコット・カタール2022」と書かれた横断幕が当たり前のように見られ、同様のことがフランスやスペインでも起こっていた。
「ワールドカップが近づくにつれ、メッセージがより激しくなっている」と「ボイコット・カタール」ムーブメントのステファン・シルマーはコメントしている。
ムーブメントは勢いを増し、カタールの主催を非難したことが報じられたドイツのナンシー・フェイザー内務大臣は11月初旬にカタールを訪問。ワールドカップで同国を訪れるLGBTQ+のドイツ人の安全が守られるよう、カタール政府に確認したという。
LGBTQ+の外国人は安全に観戦できるのか
世界中から約150万人のサッカーファンがカタールの首都ドーハに集まると見られている。ところが、「ボイコット・カタール」ムーブメントは強まる一方で、その波は試合に出場する選手の間にも広まっている。
ワールドカップ組織委員会は、「どんな外国人も観戦のためカタールを訪れることが許される」と断言。
同国では同性愛は違法だが、LGBTQ+のファンが公共の場で手を握ったりキスしたりしたからと言って逮捕されることはない。また、カタールでは未婚カップルがセックスするのも違法だが、外国人の未婚カップルが性的区別に関わらずホテルで同室になるのは許される。
だが、カタールでは公共の場での飲酒が厳しく禁止されていることから、FIFAは開幕直前になって、スタジアム内でのビール販売禁止を発表した。
Translation: Mitsuko Kanno From Harper's BAZAAR.com
https://www.harpersbazaar.com/jp/lifestyle/social-issue/a42018117/why-how-celebrities-boycotting-qatar-2022-world-cup-221121-lift1/

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『ゴールデンカムイ』はマッチョの博覧会?現役ジムトレーナーが筋肉目線で解説する

2022-11-22 | アイヌ民族関連
まいしろエンタメ分析家11/21(月) 12:00
実写、アニメなど完結後も話題が尽きない人気漫画『ゴールデンカムイ』。
明治末期の北海道・樺太を舞台にした、金塊をめぐるサバイバル・バトル漫画として有名な本作だが、人間離れしたクセのつよいキャラクターもその大きな魅力のひとつである。
今回は、パーソナルジムの店長でありゴールデンカムイのファンでもある野田航平さんに、ゴールデンカムイの「筋肉」について解説してもらった。
ゴールデンカムイのキャラは明日にでもマッチョコンテストに出れる
まいしろ(以下まい):今回はゴールデンカムイに登場するキャラクターの筋肉についてお聞きしていきます。
野田:まず、ゴールデンカムイって筋肉がないキャラクターがほとんどいないんですよ。全員、マッチョコンテストの前日みたいな体脂肪率です。
まい:常に仕上がってる状態なんですね
野田:プロのボディビルダーでも、コンテスト前の状態をずっと維持するのはメンタル的にかなり難しいんですよ。
だから、ゴールデンカムイのキャラは全員メンタルがめちゃくちゃ強いと思います
まい:極限の状態でサバイバルしているだけありますね...!
野田:あとは、腹筋の割れ方が本当にきれいですよね。現実の世界だと腹筋の段差がずれていることもあるんですが、ゴールデンカムイの人達はみんな左右対象できれいなシックスパックです。
ここまできれいな腹筋を持っているマッチョは5人に2人ぐらいだと思うので、ゴールデンカムイは本当にマッチョの精鋭がそろっていると思います。
まい:まさにマッチョの博覧会なんですね。それでは具体的にキャラクターを見ていきます。最初は主人公の杉元佐一です。
野田:杉元は(マンガで)軍人になる前の様子も描かれていますよね。それを見ると、軍人になってからありえないぐらいの筋肉をつけたことがわかります。あとは、杉元は食生活もかなりいいんですよね。
まい:作中ではひたすらいろんな動物の脳みそを食べ(させられ)ていた印象がありますが、あれは筋肉的には良い食事だったのでしょうか...?
野田:杉元は山にいる動物をたくさん食べているので、おそらくタンパク質と動物の脂が食事のメインです。しかも加工品もほとんど食べてないんです。
なので、食事の量をおさえたまま良質な栄養だけを取り続けている状態です。
まい:杉元が北海道を離れて東京に住んだりしたら、急に太ることもあるんでしょうか?
野田:かなりあり得ると思います。山の厳しい環境にいるからこそ、限界ぎりぎりのシャープな体型を維持できているのかもしれません。
まい:なるほど!ちなみに杉元が現代にいたら、マッチョのコンテストでいいところまでいくのでしょうか?
野田:杉元はボディビルではなく「フィジーク」という競技に出た方がいいですね。
フィジークはボディビルより「逆三角形の体」「くびれたウエスト」「腹筋」が重視されるので、そちらに出れば杉元ならかなりいい成績を残せるはずです
まい:なるほど!続いては、杉元たちと行動をともにする脱獄王の囚人・白石由竹です。痩せ型でマッチョ枠ではないのですが、一応解説お聞きできればと思います
野田:白石は筋肉ないんですよね...
まい:一刀両断されてしまった...
野田:みんなで温泉に入るエピソードがあるんですが、そのときも白石は一番筋肉があるように見える「盛れ」ポーズをさせてもらっているんです
まい:そんな白石への配慮があったとは...
野田:ただ、筋肉ってありすぎると不便なことがあるんです。「ずっと腕を曲げていると腕がしびれてしまう」というのが典型的な例なんですが、これはゴールデンカムイの他のキャラも絶対に経験していると思います。
なので、肩の高さまで腕をあげて、温泉でのんびりできるのは白石ぐらいだと思いますよ。
まい:何気ないコマでも、キャラに合わせたポーズが描かれているんですね!
マッチョが多すぎて読者の感覚が狂ってしまう
まい:続いては生真面目なマタギの谷垣源次郎です
野田:谷垣は身長も体重も大きい方なんですが、とにかく大胸筋が大きいです。漫画のどのコマでもけっこう胸に厚みがあるんですよね。
まい:作者の大胸筋へのこだわりを感じます
野田:胸の上あたりに筋繊維がみえているので、相当筋肉量が多いんですよ。体重のわりに筋肉の凹凸がはっきりしているのもすごいです。特注の軍服じゃないと着れないレベルの体格ですね
まい:作中ですと、ぽっちゃりしているという扱いを受けることも多いです
野田:杉元たちに比べるとぽっちゃりですが、実際触ったらめちゃくちゃ固いと思いますよ!
まい:続いては第七師団に属する月島基(つきしまはじめ)です
野田:月島はすごいですよね!体脂肪も一番低くて、3%ぐらいだと思います
まい:絞りきってるんですね!
野田:月島は、杉元や谷垣と比べるとひとつ上のレベルにいるんですよ。トレーニングの量も違うと思います。
まい:特に気になる筋肉はありますか?
野田:背中の筋肉ですね!僧帽筋というところがボコボコしていて、これはかなり鍛えています。現代ボディビルのチャンピオンレベルの背中です。
まい:なるほど!逆に少しすらっとしているのが、同じく第七師団の鯉登音之進(こいとおとのしん)です。
野田:鯉登は、ゴールデンカムイの中だと細いけど、現実にいたら二度見するぐらいのマッチョですよ
まい:マッチョが多すぎて我々読者の感覚がおかしくなってるだけなんですね...
野田:どちらかというとスピードに特化しているので、あまり筋肉をつけない方が彼の強みを活かせていいと思います。
あとは、生活に差し支えないぐらいの筋肉で、すごくちょうどいいと思います。自分は鯉登ぐらいの体型が一番あこがれますね!
キロランケにはInstagramを始めて欲しい
まい:続いては狙撃を得意とする尾形百之助です。
野田:尾形は狙撃手ということもあり、他の人に比べると筋肉のボリュームが少ないですね。ただ、尾形もゴールデンカムイでは細いけど、街中にいたら恐ろしいほどのマッチョです
まい:自分の感覚がどれだけ狂っているのかだんだんわかってきました...
野田:とはいえ、尾形は鯉登と比べても筋肉が少ないです。ただシェイプアップはされていて、背中の「広背筋」という筋肉の線も見えているので、シャープな体ではあります
まい:ゴールデンカムイの中では一番普通の人にも目指しやすい体型かもしれないですね
野田:そうですね。尾形は、マッチョ枠ではない通常のモデルでもいける体型だと思いますよ!
まい:最後は、アイヌの血をひく男・キロランケです。
野田:キロランケは、谷垣と同じくらいの筋肉量がある大柄のマッチョですね。ただ厚みと脂肪が少ないので、谷垣より少し細い印象になっています
まい:「マッチョ」と聞いて、最初に思い浮かべるマッチョの体型をしているように思います
野田:キロランケは一番バランスがいいですよね。キロランケがInstagramを始めたらかなり人気が出ると思いますよ。ゴールデンカムイのキャラの中では、キロランケが一番筋肉インフルエンサーのポテンシャルがあると思います
まい:そんな才能を隠し持っていたとは...
野田:彼は、女性にも男性にも好かれる、理想的な筋肉インフルエンサー系の体型なんですよ!華もあるので、キロランケにはぜひSNSを始めて欲しいですね
日本トップテンに入るマッチョぞろい
まい:最後に、今回取り上げたそれぞれのキャラが、マッチョのコンテストに出たらどうなるかの予想をお聞きしたいです
野田:鯉登・尾形・白石以外は、全員日本コンテストのトップテンいけると思いますよ。部門が違うだけですね
まい:日本のトップテンが北海道に4人もそろってしまっている...
野田:月島は身長が低いのでコンテストでは不利なはずなんですけど、筋密度が高すぎて上位に入っちゃうと思います
まい:こう見ると、全員マッチョに見えて、実はそれぞれちゃんと違いがあるんですね
野田:そうなんですよ。ゴールデンカムイは本当にマッチョが多いので、トレーナーとしてはいくらでも語り尽くせる作品です
まい:大変おもしろかったです。本日はありがとうございました!
https://news.yahoo.co.jp/byline/maishilo/20221121-00324172

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