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吉良平治郎の生き方学ぶ 釧路町・昆布森中で授業

2022-11-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/23 05:00

生徒たちに「アイヌ民族は本来は、自分の命を大切にする民族」と語る秋辺さん
 【釧路町】町立昆布森中学校で14日、大正時代に同校校区で遭難死したアイヌ民族の郵便逓送人吉良平治郎について学ぶ授業が行われた。阿寒アイヌ工芸協同組合(釧路市)専務理事の秋辺日出男さん(62)が、吉良の死を通し、命の大切さを語った。
 吉良は、1922年1月、町宿徳内で猛吹雪に遭い、マントで覆った郵便物を雪原に残して殉職し、今年で没後100年を迎えた。
 授業には全校生徒16人が出席。秋辺さんは、アイヌ民族には自身の命を大切にする教えがあるとし、吉良の死について「かつて命と引き換えに郵便物を守った美談とされたが、そんなはずはない。重い郵便物をおろし、民家に助けを求めに行く途中で倒れたはず」と語った。
 秋辺さんは、吉良が悪天候の中、逓送に出発した理由を「アイヌ民族であるために差別やいじめに遭ってきた身に、郵便逓送人は良い仕事。失わないよう必死だったのだろう」と推測。「いじめは人を追い詰める。今は、SNS(交流サイト)でいじめが横行しているが、命に関わる卑劣な行為。平治郎の物語をどう自分に生かすか考えて」と呼び掛けた。
 授業を受けた内海璃紅さん(2年)は「いじめは、一生懸命生きている人の命を奪ってしまうと学ぶことができた」と話した。(佐竹直子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/764454/

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アイヌ文化を学ぼう 浦幌皮切り、十勝管内巡回でパネル展

2022-11-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/23 05:00

浦幌町立博物館で開催中の「アイヌ文化パネル展」
 【浦幌】アイヌ文化を紹介する「アイヌ文化パネル展」が27日まで、町立博物館で開かれている。帯広百年記念館が作成したパネルの移動展で浦幌を皮切りに十勝管内計8町を巡回する。
 自然に根ざすアイヌ文化を写真と文で紹介し、動物や植物をアイヌ民族が大切にしている理由や伝承が分かる。展示品のうち黒いキツネの写真には「キツネは昔、白色や黒色でしたがカワウソをだましたため、お返しに体にサケの筋子をぬりつけられました。このため赤茶けた色になったそうです」という伝承の説明文が添えられている。
 浦幌ではパネル53枚を展示。展示枚数は会場によって変わる。同展は特別展示ホールで午前10時~午後6時(27日は正午まで)。休館日も観覧できる。(椎名宏智)
 帯広百年記念館によると、今後の展示会場と予定開催期間は次の通り。
 ▽上士幌町生涯学習センターわっか(11月28日~12月12日)▽士幌町総合研修センター(12月13~26日)▽幕別町百年記念ホール(来年1月4~14日)▽本別町中央公民館(1月20日~2月1日)▽足寄町民センター(2月7~19日)▽池田町田園ホール(2月21日~3月12日)▽陸別町公民館図書室(3月14~28日)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/764382/

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地域振興への貢献たたえる 第76回北海道新聞文化賞贈呈式

2022-11-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/22 19:54

宮口宏夫北海道新聞社社長から賞状を受け取る(左から順に)木原仁美さん、安井肇さん、嶌村公宏さん(星野雄飛撮影)
 北海道の文化や産業などへの貢献をたたえる第76回北海道新聞文化賞の贈呈式が22日、札幌市中央区の北海道新聞本社で行われた。
 社会部門は「アイヌ神謡集」の著者知里幸恵の功績を伝えアイヌ文化の理解者増に努めてきたNPO法人知里森舎(登別市)、学術部門はコンブの一種、ガゴメの研究を通じて地域振興に尽力した道立工業技術センター長の安井肇さん(67)=函館市=、経済部門は国産ブドウによるワイン造りで、道内ワイン産業をけん引してきた北海道ワイン株式会社(小樽市)が受賞。宮口宏夫北海道新聞社社長が賞状と賞金100万円の目録を、本人や代表者へ贈った。
 知里森舎が運営する「知里幸恵 銀のしずく記念館」の木原仁美館長(48)は「(知里幸恵の弟でアイヌ語学者の)知里真志保も過去に受賞した賞。これからも知里幸恵の功績を広めるため頑張ります」とあいさつした。
 安井さんは「産業や教育の面などで支えてくれた方々に心から感謝します。道内は海洋生物、特にコンブのような植物が豊富。環境に配慮し、人間とコンブがともに豊かになる関係を築きたい」、北海道ワインの嶌村公宏社長(60)は「作り手の育成や、ワイナリーでCO2を出さないEVカートの使用などを通じ、道内でのワイン造りを駅伝のように次の世代へつないでいきます」と、さらなる活動へ決意を述べた。(渡部淳)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/764330/

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<デジタル発>北海道テーマの写真集を出した水越武さん 巨匠の芸術性と専門家の科学性が融合 小野有五北大名誉教授とトークショー

2022-11-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/22 18:34 更新
 写真集「アイヌモシㇼ オオカミが見た北海道」を出した、釧路管内弟子屈町在住の写真家、水越武さん(84)。発売を記念し、札幌市中央区の紀伊国屋書店札幌本店で、監修・解説を担当した北大名誉教授の小野有五さん(74)とトークショーを開いた。掲載された作品をスクリーンに映しながら水越さんと小野さんは、手付かずの北海道の自然を撮影した時の裏話や、写真から見てとれる科学的見解について、訪れた約50人を前に語った。トークショーの一部を紹介する。(文化部 藤谷洋)
 この写真集は、国内外の自然にレンズを向けてきた水越さんとしては初めて、北海道全体をテーマとしている。書名には、絶滅したエゾオオカミが見たであろう自然をとらえた、という意味が込められている。大雪山系などの「森林」、石狩川などの「河川」、然別湖などの「湖沼」、シマフクロウをはじめとする「野生生物」といった10章で構成。1972年から今年7月までに撮影された180点を収める。2010年ごろ、小野さんと構想を練ってから撮影した写真が半数を占めるという。自然写真の巨匠、水越さんにとっての集大成ともいえる一冊だ。小野さんは北海道の地形や植生などを、図や写真を使って解説している。
 トークショーは、約30点をスクリーンに映しだしながら、水越さんが撮影当時を振り返り、小野さんが科学的な見地から補足して解説するという形式で進められた。
みずこし・たけし 1938年(昭和13年)愛知県生まれ。東京農大を中退後、山岳写真家の田淵行男さんに師事。1988年から弟子屈町の屈斜路湖畔に拠点を移し、国内外の森林などを撮影するとともに、写真を通じて北海道の魅力を世界に発信してきた。91年に写真集「日本の原生林」で日本写真協会年度賞、94年に「HIMALAYA」「ボルネオ」で講談社出版文化賞、99年に「森林列島」で土門拳賞、2009年に「知床 残された原始」などで芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。
おの・ゆうご 1948年、東京都生まれ。東京教育大(現筑波大)大学院修了。1986年に北大大学院環境科学研究科(現地球環境科学研究院)助教授、1987年に教授、2011年に名誉教授。専門は自然地理学、地質学。2001年に日本自然保護協会から、地形学的研究による北海道での自然保護活動に対して第1回沼田真賞を贈られ、国際地理学連合からは、今年創設された「顕著な地理学的実践賞」を受賞した。
■11月19日に開かれたトークショーでの主なやりとり

日高山脈を空撮した写真の表紙と裏表紙
 小野有五さん(以下、小野)「表紙をどうするかということになって、結局、この写真を選びました。日高山脈です。飛行機から撮った写真です」
 水越武さん(以下、水越)「日高山脈の南部のペテガリ岳などから南、この辺りは大雪や知床と違って、人があまり冬も夏も歩かないところだと思うのです。それでオオカミが絶滅した120年ぐらい前になるかと思いますが、その時分のままの自然が残っているのではないか、と考えました。それからもう一つは、やはり山が好きということもあって、山の写真を表紙にしました」
 小野「水越さんは自然全体の写真を撮っておられますが、なんと言っても世界的な山岳写真家です。この写真集も、僕としてはもっと山の写真をたくさん入れてほしかったですが、全体のバランスを考えるとアイヌモシㇼ全体の自然ということなので」
 小野「私がお願いして、どうしても利尻は入れたいと言ったところ、撮りに行ってくださったのです」
 水越「今年の3月下旬です。もう少し早く、こんな素晴らしい尾根、雪稜(せつりょう)が利尻にあると知っていたら、若いときに登りに行っていたと思いました。北海道の山で、大雪、日高、知床、利尻の山というのはこれはどうしても欠かせないということで行ってきました」
 小野「84歳になって、(写真集の)編集作業が進んでいる中で、真冬に撮りに行くというエネルギーが(ある)水越さんは、本当にすごい人だと改めて思いました」
 小野「今度は活火山です。水越さんが住んでいらっしゃるところ(の近く)ですね。アトサヌプリですね」
 水越「硫黄山とも言われてます。ここから随分たくさんの硫黄が、首都圏に送られていたようです。昔は今よりもはるかに、マッチなどの関係で硫黄をたくさん消費していたようです」
 小野「水越さんは、屈斜路カルデラという日本一大きいカルデラの真ん中に住んでいらっしゃるわけです。そこが今も活動している証拠がアトサヌプリということです。今も生きている活火山です」
 小野「山といっても、山の形だけが山ではないということです。そこに生えている森林や、そこに生きている動物全てが山岳をつくりあげているという、水越さんの確固たる信念があります。これは日高ですね」
 水越「日高山脈の針広混交林。雪が消えて新芽が出てきた時季の森林です」
 小野「『春もみじ』という言葉があります。春に紅葉しているのは、新芽が出た時に植物は芽が一番柔らかい時ですから、虫が食べたいわけですよね。それを食べないでください、というサインを出しているとも言われています。暗い針葉樹と明るい広葉樹が入り交じっているところが北海道の森林の一番の特徴です」
 小野「北海道はたくさん川がありますが、天塩川は北に向かって流れている珍しい川です。しかもシベリアに一番近い川です。多分、これだけ見せたらシベリアの川だと言われても区別がつかないのではないでしょうか。その河口の風景です」
 水越「200点ぐらいある写真の中で、120年前と人工的に変わった随一の写真です。黄色くなっているのは実は黄砂の影響です。昔、山によく登った10~20代にかけては、黄砂の影響を受ける一番北の山は八甲田山だと言われていました。北海道まで行かないと言われていたのですが、今はだんだん北上してきて札幌を通過して、天塩まで黄砂の影響を受けています。私の住んでいる屈斜路湖辺りも黄砂の影響を受ける日が春先によくあります」
 水越「すごい霧が少しずつ上に剝がされていくというのでしょうか。湖面から少しずつ上昇していった時の(写真です)。風があると意外にこの辺りでは霧は出ません。無風状態の時です」
 小野「今回の写真集は屈斜路湖がたくさんあります。できるだけいろんなところを網羅する考え方もありますが、水越さんは30年間、屈斜路湖のほとりに住んでいらっしゃいます。一番身近で日本を代表するすごい自然なのです。その屈斜路湖の自然を春から冬まで、いろんな場面で見せてくださっているのが、この写真集の特徴だと思っています」
 小野「これは風蓮湖の春国岱(しゅんくにたい)という場所です。これも飛行機からでないと見られない風景だと思います。湿原が枯れている(時季ですね)。これは世界にもここにしかないというみたいな、非常に不思議な景色なのですね。湿原が海に沈んでいるのです。根室半島のあたりは、太平洋のプレートが毎年毎年沈み込んでおり、それに引っ張られる形で毎年、沈降しているわけです」
 水越「1990年代の撮影でしょうか。季節は雪が降る前です。今ごろでしょうか」
 小野「写真集には、野付半島の『トドワラ』の写真が載っています。地面が沈んで潮水がどんどん入ってきて、アカエゾマツは何とか生きられるのですが、トドマツは枯れてしまってトドワラ(と呼ばれる景観)になっています。堤防みたいに見えるもの(画面中央左上の緩い弧の形)がありますが、これは自然堤防という地形です。川が氾濫すると、川が運んできた細かいものが川の周りにたまり、自然に堤防状のものができます。本当は川がここに流れていましたが、みんな沈んでしまって今、浅い干潟になっているという景色です」
 水越「力のある自然写真の一つのポイントは、見て驚く、今まで見たことのないものを発見するというところに醍醐味(だいごみ)があると思います。何か発見や驚きがないと面白くありません」
 小野「新しい視点でとらえることが大事ということですね」
 小野「流氷に太陽が映っています、これは知床ですか」
 水越「これは根室です。流氷は何年間か一度、根室海峡をずっと東の方へに流れていきます。ぐるっと太平洋に回り込んだ年が15年ぐらい前にあって、その時に撮影しました。日本で一番早く朝日が昇るのを見られるところです」
 水越「これは知床の近くです。たまに猛烈な風が、トラックが横転するような強風が吹くことがあります。春先です。私は危険だと思って、自動車を風が当たらないところに止めていました。そうしたら一瞬、雲の間から光が漏れて、まだ風が収まらなくて、波のしぶきが舞い上がっていました。そこへ日が当たると同時に虹が見られました。私は海も好きです。海面に虹が見られたのはこの時だけでした」
 小野「今回の写真集の一つの大きな特徴は野生生物です。これだけ近くで撮られているのがすごいなと思います」
 水越「クマの写真は(一般的に)サケやマスを捕っている姿が撮りやすくて多いです。そういう写真以外のものをどうしても入れたくて、クマが出てくるという情報を得て待っていたら、こういう写真が撮れました。この章は私は最初『生き物たち』という題をつけましたが、小野先生から『野生生物』がよいのでないか、という助言をいただきました」
 小野「ヒグマの写真は世の中にいっぱいありますが、これ(中央)は母グマで、子グマがいるわけですよね。こういう状態の母グマは一番気がたっているわけですよね。子どもが心配だから。ちょっとでも怪しいのが来たら、襲いかかる準備ができているわけですよね」
 水越「危険を考えてだいたい自動車の中から撮っています。35ミリに換算して800ミリぐらいの望遠レンズで撮っています」
 小野「みなさんご存じの襟裳岬の、さらに先の海を見ると岩が続いているというわけですね」
 水越「5年ほど前に撮影したものです。珍しい地形だな、というぐらいの意識で撮影しました。小野先生から説明を聞いて面白い地形だということが分かりました」
 小野「日高山脈が襟裳岬で終わっていないということですね。海底まで続いています。日高山脈は、もともと東にあったプレートが、西の方のユーラシアプレートとぶつかって、間にあった日高山脈が持ち上がってしまったわけです。その日高山脈が海底まで続いていることがこれで分かります」
 小野「これがやはり一番写真の中ですごいと思いました。これを表紙にしたらと、ご提案したことがありました」
 水越「これは(根室管内別海町の)尾岱沼(オダイトー)です。(後ろにある白いものは)流氷です。風が強いところで雪が飛ばされてしまうところです。あまり積雪がなくて、春先で暖かい日が続くとエゾシカが来るのです。これを見て『こんなところにオオカミがいるんだ』と勘違いした人もいました。題に『オオカミが見た』という言葉を使っているので。こっち(一番左)のエゾシカを見れば分かると思うのですが、右のエゾシカだけを見ていると分からないようです。満月の日というのは、昔からいろいろと言われているように活動が活発になります。いつまでも採食していたのが印象的でした」
 小野「今回の写真集は、今まで30年間に撮りためた北海道の写真の集大成ということで、水越さんは非常に神経を使いました。写真集ですから、いくら元の写真がよくても印刷が悪かったら仕方がないわけです。本当に心を込めてよい印刷、製本をしてくださいました」
 水越「この写真集を作るにあたって、こだわったことがあります。まず全部北海道で作りたい、という希望を持ちました。北海道でどこまでできるんだ、ということに挑戦したかったのです。出版社、印刷、製本、デザイナー、監修していただいた小野先生…。私も(移住して)30年たったので北海道の仲間に入れていただいて、オール北海道で作りたいということでした」
 小野「本は180度開けるようになっています。大事なことだと思います」
 水越「私の撮影の姿勢ですが、常に世界を意識しています。どこにいっても通用するような写真にしたいと思っています。あまり情緒的な写真は、この中には入っていないと思います。よく見る観光地や、デジタルの時代になって感度が上がって易しく撮影できるようになった星空の写真も除いてあります。英文解説も小野先生です。完成度の高い写真集になったと思います」
 写真集「アイヌモシㇼ オオカミが見た北海道」(北海道新聞社)は、B4変型判、204ページ。6050円。書店やインターネットで購入できる。
 刊行記念写真展は11月24日まで紀伊国屋書店札幌本店(中央区北5西5)、午前10時~午後7時(最終日は午後6時まで)。水越さんと植物写真家の梅沢俊さんのトークショーが23日午後2時から同店で行われる。問い合わせは北海道新聞社事業局出版センター、電話011・210・5744へ。
 また、東京の「コミュニケーションギャラリーふげん社」(目黒区下目黒5、電話03・6264・3665)では、11月27日まで刊行記念写真展が開かれている。正午~午後7時(土、日曜は午後6時まで)、祝日休み。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/764115/

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苫小牧・佐藤さんに道博物館協会表彰 胆振、日高の遺跡発掘や美術展企画

2022-11-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/22 05:00
 苫小牧市博物館(現苫小牧市美術博物館)や勇武津資料館の館長などを務めた苫小牧在住の佐藤一夫さん(82)が、博物館活動に功績があった個人や団体に贈られる北海道博物館協会表彰を受けた。胆振、日高管内の遺跡発掘や美術展の企画、市民向け講座の開設に携わった佐藤さんは「まさかこのような栄誉ある賞をもらえるとは思っていなかった」と表彰を喜んでいる。
 佐藤さんは函館市出身で、1966年に学芸員として苫小牧市教委入り。旧勇払川の河岸で発掘されたアイヌ民族の丸木舟や静川遺跡などの調査を行った。85年に開館した市博物館の立ち上げに携わり、開館時から副館長、90年から定年退職する2001年まで館長を務めた。01年から04年まで勇武津資料館館長。
 市博物館の副館長、館長時代には、王子製紙や出光興産北海道製油所などの企業と連携し、歴史資料や美術作品の特別展示に関わった。地域の歴史や自然を学ぶ市民向け講座の開設にも携わり、講座は現在まで続いている。
 表彰式が15日に市美術博物館で行われ、同協会の石森秀三会長から表彰状を受け取った佐藤さんは「自分がこれまでやってきたことを改めて実感できた」と語った。
 道博物館協会表彰は91年度に始まり、本年度は、佐藤さんを含む2個人と1団体が表彰を受けた。苫小牧からの表彰は93年度以来で2人目となる。(小野柚香)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/763711/

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【先行プレイ】緻密で重厚な物語に思わず涙も。アイヌ神謡や神話がベースの新作ゲーム『深淵のユカラ』

2022-11-23 | アイヌ民族関連
ビーズログ2022-11-22 12:01

神々の世界と繋がるファンタジー世界を舞台にした恋愛シミュレーション!
LocaGamesより2022年末に発売予定の新作PC・スマホ向け恋愛シミュレーション『深淵のユカラ』。
本作はアイヌ神謡、北海道の昔話、各地の神話などをベースしている物語ということで、今回恋に落ちる相手は“神様”!
ふつうの人間である主人公がどのようにしてイケメン神様と出会い、恋に落ちるのか気になるー!
そんな本作の内容を紹介していきたいと思います♪
なお、現在アーリーアクセス版が発売中です。
攻略可能な4名中、2名のルートが先行してプレイすることができますので、気になる方はぜひプレイしてみてくださいね!
⇒ Steam版『深淵のユカラ』
⇒iOS版『深淵のユカラ』
※本記事はLocaGamesの提供でお送りします。
あなたはどの彼から攻略する?
ではさっそく本作に登場する攻略対象のイケメンをご紹介!
本作には4人のイケメンたちが登場します。物語は共通ルートを経て個別ルートに突入していくので、プレイ前に予習してどの彼とエンディングを迎えたいのか、まずは心の準備から始めましょう♪
ペウレプ
CV: 矢本颯真
「暴れんなよ。その喉噛みちぎるぞ」
勇猛果敢な、山の神の若き首領。
熊のケモミミに思わずときめいてしまう山の神様。
強気な発言で周囲を恐がらせがちですが、主人公を大切に思い守ろうとし、いつでも駆けつけてくれるその心優しさにキュンとなること間違いなしの獣界正統派イケメンです。
笹山キリル
CV: 吉田瑞希
「足元が悪いね。手を繋ごうか?」
江差出身の貿易商。笹山極東貿易CEOとして、北海道、サハリン、カムチャッカ、アラスカを股にかける。
いつも笑顔を浮かべ、穏やかで社交的。
神々が登場するなかで、人間として登場するのが彼。やさしげな笑顔で、人を惹きつける魅力がありますね。
女性の扱いに慣れていて、積極的にアプローチしてくるかと思いきや、引き際を弁えるスマートな男性。
誰もが彼の虜になりそうなのですが、果たしてそれは真の姿か否か?彼の心の内が知りたーい!
李 懐素(リー・ホワイスー)
CV: 相川 龒
「我々が人間の姿になっているわけではない。これが神の本来の姿だ。人間が我々の姿を真似しているのだ」
釧路湿原に住む湿地の神。
優雅で気品に溢れ、芸術を愛する。気位が高いのが玉に瑕。
鶴がモチーフとなった神様ということもあり、美しい顔立ちが魅力の彼。
でも見た目通りドS的な冷たさも持ち合わせています。
個人的には顔がいちばんタイプなので、親密になったときにこのドSからの豹変具合がどの程度になるのかいまから楽しみです!
モシレチク
CV: 水春アルト
「私は貴様を妻に迎えてやってもいいと思っているのだ」
知床半島に住む、黒い巨体の魔神。傍若無人で恐れられている。
しかし本来の姿は魔神ではなかったようで……?
彼との出会いは、かなり衝撃!
とにかくいろいろな部分で強引で、暴力的、支配欲があるタイプ。しかしそのすべては多分甘えたがりの裏返しなんじゃないかと思わせてくるところも……。
彼は、とんでもない姿で主人公との出会いを果たすので、ぜひプレイして確かめていただきたいです!
ただ、甘いだけじゃない、ハラハラドキドキの展開に目が離せない!
本作はテキストベースで進んでいき、選択肢でさまざまな物語に分岐していくという王道恋愛アドベンチャーゲームとなっています。
途中には美しいスチルも用意されており、コレクション要素も楽しみのひとつです。
さらに、アイヌ神謡や昔話がベースとなっているため、アイヌ語のさまざまな知らない単語も出てくるのですが、辞書機能ありの親切設計!
分からない単語をすぐにいつでも確認できるのは嬉しいですよね。
では、本作の物語を少しご紹介。
主人公は過労で倒れ、仕事をクビになり……と、散々な目に遭ってしまったので祖母の家がある北海道で休暇をとることに。
地元のお店で友達と久々の再会を喜んでいるところにひとり目のイケメン“笹山キリル”に出逢います。彼と話しているうちに連絡先を交換することに。
ほろ酔いのなか汽車で帰っている途中、目的地を乗り過ごしてしまったことに気づきます。
いそいで、反対側の電車に乗ろうと飛び降りた駅は見知らぬ無人駅。
終電もなくなってしまったため、一晩を過ごそうと駅の周囲を散策しても何もなし。
そこで見つけた謎の光に導かれるように進んだ先で出会ったのは“ペウレプ”とその御一行でした。
彼によると、ここは神々の住む場所“カムイシモリ”で、人間の来る場所ではない。
ここへきた人間は例外なく“六重の地獄”へ送らなければいけない、という決まりがあるとのこと。
どうやら主人公は違う世界に迷い込んでしまったようです。
もちろん、地獄行きは避けたい主人公はなんとかぺウレプに誠意を見せ、元の世界に戻ることができたのですが……。
元の人間界では、なんと凍死寸前の主人公が救急隊員に助けられているところでした。
ぺウレプの住む世界は神々の世界でもあり、死後の世界でもあるというわけだったんです。
そこから、ぺウレプは主人公を守護する存在として登場することになります。
その後も主人公は死の危険に晒され、神様に願うことで一命を取り留めます。
あまりにも、不幸な偶然が重なる主人公。
なぜ主人公が危険な目に遭わなくてはいけないのか、そして彼女の命を狙うのは誰なのか?
物語は序盤からサスペンス調で進んでいくため、通常の甘い系恋愛シミュレーションとは一線を画しているなと感じました。
さて、ここまでの展開で勘の良い皆様であればもうお気づきかと思います。
主人公はつねに死の危険と隣合わせなため、選択をミスってしまうとBADENDが待っています!
これがまた、面白い!
え? この選択でそんなことになっちゃうのーーー? と思わず突っ込まずにはいられない展開が待っています。
BADENDフラグはエンディングに到達するまでにいくつも用意されているので、最後まで気が抜けません。
ひとつ選択を間違えると取り返しのつかないことになりかねない、そんな緊張感のある分岐選択となっていきます。
しかし本作は、好きなタイミングで自由にセーブができる救済措置があります。
選択肢を選ぶ前には必ずセーブを行っておくとスムーズに物語が進められそうです。
誰が悪で正義なのか? ひとつのルートでは全容が理解できないこだわり抜いたストーリー
共通ルートでどのような選択をしていくかによって、物語のなかでシームレスに個別ルートへと展開していきます。
そのため、狙っていた展開とは違う結末に向かっていくこともあるというのがマルチエンディングの楽しみのひとつです。
また、本作では誰かひとりとのエンディングを迎えると、ROUTE STARTが解放されます。
これが解放されると、全キャラクターのシナリオ一覧より、攻略対象のルート分岐が始まった時点からプレイすることができるので、「狙っていた攻略ルートから外れた!」となってもやり直しがきくという遊びやすい設計になっています。
今回の先行プレイでは、笹山キリルと、モシレチクの個別ルートを遊ぶことができました。
どちらもかなりシリアスで重厚なお話となっていました。
どのルートでも、神々の戦いや、因縁、さまざまな愛憎劇がくり広げられるため、胸を締め付けられるような出来事がプレイヤーを襲ってきます。
だからこそ、お相手と絶対にハッピーエンドを迎えたい!それ以外は許せない!と、かなり没入感が得られます。
とくに、モシレチクのストーリーは、彼のことを知れば知るほど情が湧いてきて、主人公と自分を投影しすぎてしまい、終盤の展開には思わずホロリと涙がこぼれ落ちました。
怖くなったり、悲しくなったり、切なくなったり、愛おしくなったり。
感情を揺さぶられまくるストーリーに、夢中で最後まで読んでしまいました。
どのルートで遊んでいても、ほかの攻略キャラクターたちが物語に関係してきます。
このキャラクターはこのときに何をしていたのか、どんな気持ちでいたのか、その真相は個別ストーリーを見なければ理解しきれません。
片方のルートを遊ぶと、もう片方の真実が隠れてしまう。
そんな入り組んだストーリーとなっているので、「すべての謎を解明したい!」という方は全キャラクター攻略は必須となりそうです。
個別ストーリーでは、各3つのエンディングが用意されており、真のハッピーエンドはひとつだけ。
1ルート3時間ほどで周回できますし、セーブ機能をうまく使えばさらにエンディングの回収も容易に。
また一度読んだ物語は高速スキップができるなど読みやすい工夫がたくさん施されています。
選択肢ひとつの重みがハンパない重厚な恋愛ゲーム『深淵のユカラ』。
さまざまな大きな苦難を乗り越え先に掴む小さな幸せ。
幸せとは、愛とは何を問いかける、どこか切なく、美しい物語があなたを待っています。
ぜひ真のハッピーエンドを目指して、何度も遊んでみてくださいね!
深淵のユカラ 概要
対応OS:PC / iOS / Android
配信プラットフォーム:Steam / アニメイトゲームス / App Store / Google Play
完全版発売日: 2023年予定
企画・制作: LocaGames
原画・キャラクターデザイン: Mae Mabato
テーマ曲: 「Yukar From The Abyss」by Alec Shea
▼アーリーアクセス版(PC/iOS)が発売中!
アーリーアクセス価格: PC 1950円[税込]、iOS 1200円[税込]
※アーリーアクセス版の購入者は、完全版を無料アップデートで入手可能です。
※Androidはアーリーアクセス版非対応です。
【ストーリー】
この世には人間が住む世界の他に、神々が住む世界カムイモシリがある。
神々は人間界へ降りるとき、動物や植物に姿を変える。彼らは時に恵みを、時に災厄をもたらす。
神の中には人間の姿で現れ、人と接触を図るものもいる。
神々の存在を人々がとうに忘れた現代、貴方は神と出会った――。
東京で働いていた主人公は、とある事情で北海道で一人暮らしをすることになった。
ある夜、友人と会った帰り道、うたた寝して汽車を乗り過ごしたことに気付く。
慌てて汽車を降りると、そこはカムイモシリという聞き覚えのない駅だった。
灯りを目指して歩くと、見慣れない衣装をまとったまとった人々が宴をしていた。
なぜか主人公は彼らに追われ、捕えられる。捕まえた青年は彼女を死者の国に連れて行くと告げた。「だってお前、死んでるだろ」
思いがけず神々の世界への扉を開いてしまった主人公に、様々な試練が降りかかる。
物語の舞台は札幌、小樽、函館、江差、釧路、根室、知床と移り変わる。
そして神々との禁断の恋の行方は――。
※物語はアイヌ神謡、北海道の昔話、各地の神話などをベースにしたフィクションです。
© 2022 アドベンチャーズ株式会社 All Rights Reserved.
https://www.bs-log.com/20221122_1418030/

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いよいよ開催!「東京キャラバン the 2nd」当日席と作品展示のご案内

2022-11-23 | アイヌ民族関連
アーツカウンシル東京2022/11/22
「東京キャラバン the 2nd」が、2022年11月27日(日)静岡・駿府城公園紅葉山庭園前広場と2022年12月16日(金)・17日(土)東京・池袋西口公園野外劇場グローバルリング シアターにて、開催されます。
前田敦子さん(女優)、浅草ジンタ(ミュージシャン)、REG☆STYLE(ダブルダッチチーム)、沢則行さん(人形劇師)、宇治野宗輝さん(アーティスト)など多彩なジャンルの表現者たちをはじめ、次代の文化を担う若手たちや琉球舞踊、アイヌ古式舞踊の継承者たちが、演出・野田秀樹の下、ジャンルを超えて交わり創作する、新しい表現によるパフォーマンスを披露します。
すでに観覧募集は終了しましたが、一人でも多くの方に「東京キャラバン the 2nd」でしか見ることのできないパフォーマンスをじかに体感いただきたいという思いから、当日席をご用意します。
また、パフォーマンス当日、鈴木康広さん(アーティスト)の代表作である《空気の人》が駿府城公園紅葉山庭園前広場及び池袋・東京芸術劇場前に出現します。全長18m、幅約6m、高さ約5mにも及ぶ壮大な空気の彫刻をぜひ間近でお楽しみください!
「東京キャラバン the 2nd」開催概要
【静岡】
日程:2022年11月27日(日)13:00~/16:30~
会場:駿府城公園紅葉山庭園前広場
【東京】
日程:2022年12月16日(金)16:30~、12月17日(土)13:00~/16:30~
会場:池袋西口公園野外劇場グローバルリング シアター
当日席は各会場、各回でご用意しております。各回開演60分前より先着順にて当日観覧整理券を配布します。
公式ウェブサイト:https://tokyocaravan.jp/the2nd
詳細は下記プレスリリース(PDF)をご覧ください。
寄ってらっしゃい、見てらっしゃい、混ざってらっしゃい、文化のサーカス!!「東京キャラバン the 2nd」いよいよ開催!当日席&作品展示のご案内
事業ページはこちら
https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/news/55492/

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ACTアライアンス 「最も脆弱な人々のための大きな打破」とCOP27を評価 

2022-11-23 | 先住民族関連
キリスト新聞2022年11月22日

 世界教会協議会(WCC)やルーテル世界連盟(LWF)の加盟教会や関連団体などからなる、人道支援・開発支援・政策提言のためのエキュメニカルな国際的同盟である「ACT(アクト)アライアンス」は、エジプトのシナイ半島南部にある都市、シャルム・エル・シェイクで11月6日から期間を2日延長して20日まで開かれた国連の気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)に代表団を送るとともに、11月20日、COP27の成果について「最も脆弱な人々のための大きな打破とともにCOP27が終了」したと称賛する記事を公式サイトで発表した。
 「気候によって引き起こされる損失と被害、適応が不十分であるかまたはもはや選択肢ではない状況が、世界中で増大する脅威となりつつあり、とりわけ脆弱な社会においてそうである」と、ACTアライアンスは同記事で述べる。「30年以上も前に、小島嶼諸国はこの問題を国連の気候会議の議題に持ち込もうとした。エジプトで開かれた国連の気候サミット、COP27の終わりに、私たちは締約国がこれらの損失と被害に取り組むために基金の創設と支援の動員に合意したことをついに祝うことができる」と、ACTアライアンス気候正義グループの共同議長であるマティアス・ソーデルベルグ氏は、「ACTアライアンスはこの政治的打破にとても喜んでいる。気候変動によって最も影響を受けている人たちは、もはや忘れられていると感じるべきではない。地球共同体は彼らのニーズを認めて行動することに合意したのだ」
 「私たちはすべてのグローバル・サウス(南の発展途上国)の交渉者たちに加わって、損失と被害の機関についてのCOP27の約束を祝う」と、ACTアライアンス総幹事のルデルマール・ブエノ・デ・ファリア氏は言う。「これは彼らの決意に基づく、市民社会や信仰者の行為主体によって支援された、長年にわたる行動の成果だ」
 ところが、ACTアライアンスは「このサミットで他にほめるべき成果はほとんどない」と厳しい評価も下した。「最前線にいる信仰者の行為主体として、私たちは神の創られた世界に対する不作為の影響が見える」と、ブエノ・デ・ファリア総幹事は言う。「私たちは、最も貧しく最も脆弱な人たち、気候変動を助長するのに最も何もしてこなかった人たちにますます影響を及ぼしつつある、気候変動の影響に取り組むために、緊急の行動が必要だということを知っている。COPの締約国は気候緊急事態の緊急性を理解していないか、または忘れているように見える」
緩和
 「世界の国々によって現在発表されている緩和の行動が、地球の気温上昇を1.5度に保つのに十分なほど野心的なものからは程遠いことを示す報告に次ぐ報告が発表されてきている」と、ACTアライアンスは説明し、こう続けた。「ところが、これらの努力を加速させるためのCOP27での野心のレベルは増すどころか遅くなった。ACTはとりわけ全ての化石燃料の段階的廃止と再生可能エネルギー100%への明確な移行を求める明確な呼びかけがないことを残念に思う。シャルム・エル・シェイクで化石燃料のロビイストたちの存在感が極めて高かったことからすれば、それはあまり驚くべきことではない」
 「先住民族の権利と人権が、炭素市場に関する新しい合意の中で脇に追いやられてしまったことは受け入れられない」と、ACTアライアンスのマリアンナ・レイテ博士は述べている。「同じように、国際法と科学における解決策を基礎づける必要性について行ったり来たりしているのは恐ろしい。私たちはウソの解決策から遠ざかり、交渉を妨げてはいわゆる循環型炭素経済といったような明らかに効果のない解決策を強く求めている締約国に非難する必要がある」
適応
 「グラスゴーにおけるCOP26は、干ばつや嵐、そして変動する気候をより良く生き延びることができるようにするために、社会が(気候変動に)適応するのを助けるための資金的支援の増大のための道筋を定めた」と、ACTアライアンスは説明し、「適応資金を倍増させる提案は、自給自足の農家や漁民、そして他の多くの社会の緊急のニーズに取り組むのを助けるだろう」と付け加えた。
 「適応資金を倍増させることに合意して1年後に、COP27でその約束を前進させることができないなんて、言い訳できない」と、カナダ福音ルーテル教会の青年代表であるカタ・クーネルトさんは言う。「気候変動の影響を受けている脆弱な国家や社会がより頻繁で極端な気象に適応するのを助けるための支援を待つことはできない」
ジェンダー、先住民族と人権
 女性たちと少女たちのあらゆる多様な権利は、先住民族の権利や人権と共に、交渉において脇へ追いやられることが多かった。これらの権利は、気候資金・緩和と適応に関する合意文書の文言には事実上見えない。「交差的なジェンダーのレンズは付け足しではありえない」と、ACTアライアンスの中東・北アフリカ(MENA)ジェンダー実践共同体議長でCOP27代表団の一人であるマナル・シェハデさんは言う。「真実はというと、資金がなければ、ジェンダーの変革をもたらす気候の行動もないだろうし、ジェンダー正義がなければ気候正義もないだろうということだ」
 「気候緊急事態のジェンダーに関する次元に取り組まない行動は不平等をさらに悪化させうる」と、ACTアライアンスは述べ、こう続けている。「COP27で、私たちはジェンダーを包含する政策が主流となるのを確かめる必要があった。代わりに、私たちは文言が薄められさらに遅れるのを目撃した。必要な関連する支援についての締約国同士の不一致のために、『ジェンダーに関するリマ作業計画』とその『ジェンダー行動計画』についての議論は、2023年のボンへと持ち越されると予想された。これは交渉の一時停止という結果をもたらし、そしてそれから終わりの数時間の間に、合意文書が無理やり通された」
資金
 ACTアライアンスによると、「カナダとドイツによる報告書は、先進諸国が、2020年までに約束された年1000億米ドルよりもむしろ、年830億米ドルを何とか集めただけだったことを示した」という。「これまでの不足額の納入や向こう数年にその約束をいかに守るかについての明確な計画が確立されるだろうという期待が応えられることはなく、その義務に応えるようにというあいまいな呼びかけが残っただけであった。緩和・適応・損失と被害の活動に資金を出すために、どの国が資金を拠出すべきかについて合意するための締約国による努力は、歴史的な排出国や現在の排出量が増大しつつある中所得国が、拠出国の範疇に誰が含められるべきかをめぐって口論となり、不一致に至った」と、ACTアライアンスは伝えた。
 「気候資金に向けて定期的に支払いを約束した拠出金がいくつかあったが、社会の決定的に重要なニーズに取り組むのに必要な規模ではなかったし、要請されている通りそれらが追加的で新規であるかは疑問の余地がある」と、ACTアライアンスは述べ、こう付け加えた。「加えて、気候資金については、適応や損失と被害の資金を含めて、ほとんど進歩がなかった。この資金なしでは、グローバル・サウスは気候緊急事態に適応できず、債務状況が悪化するだろう」
 「COP27では、現状維持に対する本当の変革や、過去の過ちに対する説明責任がない、たくさんの政治的な見せかけがあった」と、ACTアライアンスの気候正義大使であるコルネリア・フュルクルク・ヴァイツェル教授は言う。「最終的に、現在の危機と闘うためにもし汚染国が新規で追加的な資金を約束しなければ―脆弱な国々のさらに債務の重荷を増やすことなく―、彼らの約束は空虚な言葉以外の何物でもなくなるだろうし、彼らは自らが原因を持っており引き起こし続けている被害を伴う国々を劇的に置き去りにするのである。これは、口先だけの賛成に関わらず、無責任であり、連帯が欠けている」
結論
 ルーテル世界連盟の青年担当幹事であるサヴァンナ・サリヴァンさんは、「未来の世代のために安全な地球を確保するために、私たちにはすべての人々から気候正義のための大胆な決定が必要だ。私たちはそれらの議論に青年を参加させる必要がある。彼らは今の交渉や会話に重要な考えや視点をもたらすばかりでなく、彼らは今から40年後も(地球という「家」の)部屋の中にいる人たちなのだ。COP27で私たちが見た青年のリーダーシップと参加への投資は、私たちの地球の未来への投資なのだ」
 「国際協力が遅れていることは、人々が自らの家や暮らし、そして自らの命さえも毎日失っている社会における行動が遅れることを意味する。これが続いてはいけない」と、ブエノ・デ・ファリア総幹事は結論付ける。「私たちは1.5度と、そこへたどり着くのに必要な深い排出量の削減から、そして気候正義が必ずこのCOPやすべてのCOPのすべての働きの中心にあるようにすることから、目を離さないようにしなければならない」。そして、等しく重要なこととして、ブエノ・デ・ファリア総幹事はこう付け加えた。「先進諸国は、新たに創設された損失と被害の資金のために、新規かつ追加的な資金を直ちに運用可能にし、したがって、動員する必要がある」
COP27 concludes with a big breakthrough for the most vulnerable
https://actalliance.org/act-news/cop27-concludes-with-a-big-breakthrough-for-the-most-vulnerable/
(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)
http://www.kirishin.com/2022/11/22/57194/

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米グランドキャニオンの「侮蔑的」エリア名、先住民への配慮で変更

2022-11-23 | 先住民族関連
CNN2022.11.22 Tue posted at 20:04 JST

グランドキャニオン国立公園にあるエリアの名前「インディアン・ガーデン」が変更された/Sharon Keating/Adobe Stock
(CNN) 米アリゾナ州のグランドキャニオン国立公園内にあるエリアの名前「インディアン・ガーデン」が、先住民に対して侮蔑的との理由で変更された。
このエリアは園内のハイキングコース「ブライト・エンジェル・トレイル」の途中にある。
新しい名前は「ハバスパイ・ガーデンズ」。かつて何世代にもわたってこの地に住んでいた先住民、ハバスパイ族に由来する。同部族は1926年、国立公園指定に先立って移転を強いられた。
公園側のチームはハバスパイ族の団体と共同で名称変更に取り組んだという。
今月はちょうど米先住民の文化遺産月間にあたり、現地ではすでに看板や標識を取り換える作業が始まっている。来年春には改めて落成式典が開かれる予定だ。
北米ではこのほかにも昨年、カリフォルニア州のスキー場「スコーバレー・アルパイン・メドウズ」に先住民女性の差別的な呼び名「スコー」が入っているのを改めるため、名称が「パリセーズ・タホ」に変更された。
カナダのジャスパー国立公園では今年、宿泊施設の「ポカホンタス・キャビンズ」が「ミエッテ・マウンテン・キャビンズ」に名称変更した。
https://www.cnn.co.jp/travel/35196441.html

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第18回「台湾・カナダ貿易対話会議」が台北で開催、相互協力の継続的拡大で一致

2022-11-23 | 先住民族関連
台湾トゥデイ2022/11/22 |

第18回「台湾・カナダ貿易対話会議」が21日、対面方式で開催され、サプライチェーンの強靭化、電動車両や水素エネルギーの面でこれからも協力していくことで一致した。写真は座談会での記念撮影。(経済部)
第18回「台湾・カナダ貿易対話会議」が21日、台湾北部・台北市内において対面方式で開催された。経済部(日本の経済産業省に相当)の陳正祺政務次長(=副大臣)とカナダ外務次官の補佐官であるポール・トッピル(Paul Thoppil)氏が共同で議長を務め、経済貿易分野における重要な議題及び相互協力などについて話し合った。経済部は、双方はグローバルなサプライチェーンの強靭性強化と双方の連携強化で高度なコンセンサスに達していると評価した。
会議の議題は幅広く、電動車両のサプライチェーン、知的財産権に関する対話、水素エネルギー、税関業務、先住民族に関する事柄、科学技術のイノベーションのための協力などについて意見が交わされた。
また双方は台湾が今年3月に2050年の脱炭素化に向けたロードマップを発表していることを踏まえ、今回の会議でもカーボンニュートラル問題についてそれぞれの経験を共有すると共にグローバルなサプライチェーンにとって大変重要なクリティカルミネラルについても話し合った。
経済部の陳政務次長はあいさつの中で、サプライチェーンの強靭性向上には理念の近い国々が連携する必要があると指摘。その上で、台湾はサプライチェーンの中で重要な役割を果たしており、その台湾とカナダが経済貿易面での連携を促す重要なプラットフォームであるこの「対話会議」によって、今年終えた電動車両のサプライチェーンに関する共同研究など多くの議題で連携を進めていることは双方の産業提携の促進に寄与すると評価した。
カナダ側が、カナダが電動車両用電池の製造に必要なクリティカルミネラル、高度な技術を伴う労働力、開発力と自動車産業のクラスターを備えていることをアピールしたのに対し、台湾は台湾の電動車両サプライチェーンの持つ先進的な技術と高度なシステム統合能力を強調、成熟したICT(情報通信技術)産業や情報セキュリティ産業、世界的自動車メーカーに部品などを提供してきた実績など台湾の強みを強調した。さらに台湾の電気自動車のプラットフォームをカナダ側に紹介し、今後も双方の代表団による相互訪問や座談会の開催、見本市への出展などで産業間の交流と連携を深められることに期待した。
このほか双方は共にエネルギー変革に対する水素エネルギーの重要性を高く評価し、水素エネルギーを電動車両のサプライチェーンに関する検討に続く検討課題とすることで一致した。
経済貿易分野における台湾とカナダの関係は緊密で、2021年における両国間の貿易総額は前年比で45%近く増え、53億7,000万米ドルに達しており、台湾はカナダにとってアジアで5番目に大きい貿易パートナーに躍進した。今年も10月までの時点で50億米ドルを超え、2021年と比べて15%近いプラスとなっている。今年の台湾の対カナダ投資は9月までで5億7,500万米ドル、カナダから台湾への投資額は9億8,500万米ドルとなっている。
https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=148,149,150,151,152&post=228491

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言語は遺伝子と共に進化するのか?(Digital PR Platform)

2022-11-23 | 先住民族関連
毎日新聞2022/11/22 14:00(最終更新 11/22 14:00) 4918文字
ダーウィン「種の起源」以来の論争にゲノムDNAデータで挑む
 横浜市立大学⽊原⽣物学研究所 清水健太郎客員教授(チューリッヒ大学教授兼任)およびキアラ・バルビエリ博士(チューリッヒ大学・マックスプランク進化人類学研究所)らの研究グループは、「言語進化は遺伝子進化と同調するのか、しないのか?」という1859年のダーウィン「種の起源」以来の論争について、同調することが多いものの、同調しない場合も20%程度みられることを示しました。遺伝子情報は親から子にのみ伝わりますが、言語などの文化はより複雑な形で継承されます。言語進化と遺伝子進化の関連性を調べるために、295言語を話す4千人以上のゲノムDNA多型情報と言語情報を含んだ大規模データベースを作成し、言語情報とゲノムDNAに含まれる遺伝子情報の比較解析を行いました。その結果、過半数の言語は遺伝子の進化に伴って分岐進化していた一方、ハンガリー語を含む約20%の言語で言語と遺伝子の進化が一致していないことが分かりました。このような“言語転換”は人類の歴史上例外的ではなく普遍的な現象であることが分かりました(図1)。本研究は、ゲノムDNA情報が生命科学分野に限らず人間の文化史の研究にも欠かせないことを示しています。
 本研究成果は、アメリカ国際誌「米国科学アカデミー紀要」に掲載されました。(2022年11月21日オンライン)
研究成果のポイント
295言語の話者4,030人の約60万DNA多型情報データベース GeLaToを構築
インド・ヨーロッパ語族などでは言語と遺伝子が同調して分岐したことが多かったが、言語転換も世界各地で見られた
ゲノムDNA情報解析は、ヒトの言語や文化の進化と多様性の解明にも寄与する
[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/1706/65504/500_184_20221122111256637c30283ef28.jpg
(図1)9世紀末に少数の移住者によってハンガリー語がカルパチア盆地にもたらされ、地域住民の言語転換が起きたと考えられている。
絵画「ハンガリー人のカルパチア盆地征服」(製作1892-1894年、作者フェスティ・アールパード。en.wikipedia.org)
研究背景
 人間の遺伝子は親から子に伝わります。これを垂直伝達と言います。一方、言語や文化は、垂直伝達に加えて水平伝達も見られます。日本語を話す親から生まれて育てられた子供は垂直伝達によって日本語を話すようになることが多いかも知れませんが、学校で習ったり外国に移住したりして、水平伝達によって別の言語を話すこともあるのです。
 進化学の祖チャールズ・ダーウィンは、その代表的著書「種の起源」(1859年)の中で、「ヒトの遺伝的な系統関係が完全に分かれば、現在世界で話されている様々な言語の最もよい分類ができるだろう」という仮説を述べました。この大胆な仮説は、言語進化には垂直伝達が主要な役割を果たすことを前提としています。1980年代から遺伝学者によってこの説を支持するデータが出されてきました。我々も2021年に日本語を含む北東アジア地域で遺伝進化と言語進化が相関していることを示しました(https://www.yokohama-cu.ac.jp/news/2021/202108shimizu_SA.html)。
 一方で、ダーウィンの仮説に合わない例も多く指摘されてきました。中世にごく少数のハンガリー語話者が東ヨーロッパに移住した後に、多くの周辺住民がハンガリー語を話すようになったことはよく知られた例です(図1)。このハンガリー語における言語転換、つまり言語集団がその使用言語を変えることは、水平伝達による大きな言語変化の一例です。このような例外の存在から、ダーウィンの仮説が正しいのか正しくないのか、長年論争が続きました。生物学で長く論争が続く場合、両者ともあるケースでは正しく一部では正しくないと最終的に結論付けられることも往々にしてみられます。そのため、この論争に決着をつけるには、個々の例を議論するだけでなく、大規模データベースによる世界規模での解析が求められていました。
研究内容
 本研究では、295言語を話す397人類集団の計4,030人のゲノムDNA多型情報*1と言語情報を集めたデータベースGeLaToを作成しました。集団間の遺伝的距離(FSTと呼ばれる統計量)を、ゲノム中の約60万箇所のDNA配列多型情報に基づいて計算しました。一方で、言語間の類縁関係は、「同じ語族*2に属するかどうか」で判定しました。例えば、ハンガリー語はウラル語族に属しますが、ハンガリー語話者と遺伝的に最も近いのは、ウラル語族の他の言語話者ではなく、インド・ヨーロッパ語族*3の話者でした。このようなケースを「飛び地」(enclave)と名付けました(図2)。こうして調べていくと、全言語集団の約20%もが飛び地のパターンを示しました。これは、言語進化と遺伝的進化が同調しないケースです。一方、ダーウィンの仮説と合致して遺伝的に近い集団が同じ語族の言語を話すケースはより多く見られました。これらの結果をまとめると、ダーウィンの仮説のように言語進化と遺伝的進化は同調することが多いが、しない場合も頻繁にあることがわかりました。
 さらに、それぞれの言語族が、遺伝的に近縁の集団だけで話されているのか遠縁の集団でも話されているのかについて、地理的な距離も考慮に入れて解析しました。その結果、インド・ヨーロッパ語族(英語、ドイツ語、ペルシャ語などを含む)やシナ・チベット語族(中国語やブルマ語を含む)などは、遺伝的に近い集団で話されている傾向がありました。一方、ウラル語族(ハンガリー語やフィンランド語)やトルコ語属(トルコ語やウイグル語)などは遺伝的に遠い集団でも話されていました。
 最後に、言語と遺伝的関係それぞれについて分岐年代の推定を行いました。集団の分岐時間は、遺伝的距離FSTから推定可能です。一方、言語の分岐年代は言語データの系統解析から推定されます。両者の分岐年代が対応していれば、移住などによって集団が分かれながら言語もそれぞれに進化していったという垂直伝達の歴史が支持されます。インド・ヨーロッパ語族の起源は5,500-8,000年前程度と推定されており、遺伝的な分岐年代と言語分岐年代に相関がみられました。しかし、トルコ語族などでは相関が弱く、言語転換が頻繁に起こったと考えられました。これまでの言語学的な研究ではインド・ヨーロッパ語族が最もよく研究されていたため、チャールズ・ダーウィンの仮説もインド・ヨーロッパ語族を念頭に置いていた可能性があります。しかし、インド・ヨーロッパ語族は世界の言語の一部であり、今回、網羅的に語族を解析することで、言語転換は例外的でなく世界中で起きていることを示すことができました。
今後の展開
 本研究では、GeLaToデータベースのうち言語数の多い語族を対象として解析を行いました。日本語族(日本語と琉球語)のような言語数の少ない語族や、アイヌ語のような孤立言語の進化は今後の課題であり、さらに多くのデータを集積することが必要です。しかし、グローバル化などの影響で各地の伝統文化が失われたり言語が使われなくなる例が多発しており、世界に知られる7,000以上の言語のうち相当部分が、話者の減少による絶滅の危機に瀕しています。また、遺伝的データが得られているのは医学の発達した先進国に偏っています。人類の文化の多様性を理解し維持していくには、話者の少ない言語集団も含めて世界各地で文化を保護・継承し、研究をすすめていくことが欠かせません。
 本研究では、遺伝学、言語学、データ科学など学際的な協力が重要な役割を果たしました。本研究でデータベース構築を主導したドイツ・マックスプランク進化人類学研究所*4をはじめとして、ゲノムDNAデータを用いたヒトの文化の多様性の研究が各地で急速で進められています。農耕・言語拡散仮説によれば、農耕の拡散とともに言語も拡散し、遺伝的分岐とも同調しつつ言語が分岐し語族が形成されたと考えられています。この重要な仮説の検証のためには、人類学、植物学、言語学、考古学、ゲノム科学などを統合したさらなる学際的研究が必要です。
研究費
 本研究は、学術変革領域研究(A)「中国文明起源解明の新・考古学イニシアティブ」、チューリッヒ大学学内重点領域「進行中の進化」などの支援を受けて実施されました。
論文情報
タイトル:A global analysis of matches and mismatches between human genetic and linguistic histories
著者:Chiara Barbieri, Damián E. Blasi, Epifanía Arango-Isaza, Alexandros G. Sotiropoulos, Harald Hammarström, Søren Wichmann, Simon J. Greenhill, Russell D. Gray, Robert Forkel, Balthasar Bickel, Kentaro K. Shimizu
掲載雑誌:米国科学アカデミー紀要 Proceedings of the National Academy of Sciences, U.S.A. (PNAS)
DOI:10.1073/pnas.2122084119
[画像2]https://user.pr-automation.jp/simg/1706/65504/150_111_20221122111311637c3037135b4.jpg
参考
用語説明
*1 DNA多型:DNA配列の個体差。DNAはATGCの4種類の塩基からなっており、ヒトゲノムは約30億塩基ある。このうちで、個体差がよく見られることが分かっている60万カ所について本研究ではデータを取得した。
*2 語族:共通の祖先の言語から分岐してきたと考えられる言語のグループ。Glottologデータベースによれば、世界の7638の言語は245の語族と、語族に分類されない182の孤立言語からなる。
*3 インド・ヨーロッパ語族:英語・スペイン語などヨーロッパで話されている言語群とペルシア語・ヒンディー語などインドを含むアジアで話されている言語群は共通の祖先を持つ言語であると知られており、一つの語族としてインド・ヨーロッパ語族と呼ばれる。言語の歴史が最もよく研究されている語族である。
*4 マックス・プランク進化人類学研究所:1997年にドイツ・ライプツィヒに設立され、古代DNA、言語学、心理学などの学際的研究を行っている。2022年ノーベル医学・生理学賞を受賞したスヴァンテ・ペーボが所長を務める。
図、画像、表
[画像3]https://user.pr-automation.jp/simg/1706/65504/700_354_20221122111301637c302d3067d.jpg
(図2)遺伝子と言語が伴って進化する場合と、伴わずに進化する場合の模式図。遺伝的進化を太い黒線で、人類集団を人の形で示している。5つの仮想的な語族(aからe)を5つの色で示した。言語の歴史は集団の遺伝的歴史と一致することもあるが異なることもある。例えば左端では赤の語族(b)の言語を話していた集団が緑の語族(a)の言語への言語転換を経験して「飛び地」となった。Barbieri et al. PNASより。
https://mainichi.jp/articles/20221122/pls/00m/020/267000c

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漫才で原爆体験継承 お笑いコンビ「アップダウン」 被爆の実相伝える

2022-11-23 | アイヌ民族関連
長崎新聞社11/22
 お笑いコンビ「アップダウン」が20日、長崎県西彼時津町野田郷のとぎつカナリーホールで、長崎原爆がテーマの劇を漫才に織り交ぜた「原爆体験伝承漫才 希望の鐘」を披露した。新たな継承の形として、笑いを交えて戦時中の日常や劇制作の裏話を紹介した後、迫真の演技で77年前の惨禍や平和の尊さを伝えた。

劇で永井隆博士を演じる竹森さん(左)と、深堀さん役の阿部さん=とぎつカナリーホール
© 長崎新聞社
 アップダウンは北海道出身の阿部浩貴さん(45)と竹森巧さん(44)が1996年に結成。コントや漫才のほか、アイヌ民族や特攻隊を題材にした芝居も制作し、全国で公演してきた。この夏に26年所属した吉本興業を退所し、現在はフリーで活動する。
 希望の鐘は「長崎被災協・被爆二世の会・長崎」(山崎和幸会長)の依頼で制作。被爆医師の故永井隆博士の著作を基に、竹森さんが永井博士、阿部さんが11歳で被爆し「心の傷」を抱える少年を演じた。昨夏、長崎市内で初めて披露後、北海道や東京でもオファーを受け5回公演した。
 今回の公演は同会が主催し、約200人が訪れた。市立山里中2年の入江心音さん(14)は「学校では被爆講話を聞く機会があるけど、笑いを交えたものは初めてで新鮮。感情移入ができて日常の大切さを感じた」と感想。劇で少年のモデルとなった故深堀悟さん=享年(83)=の妻絹代さん(86)、長男武彦さん(54)も観賞し「全国で公演して体験を継承してくれているのはありがたい」と語った。
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/漫才で原爆体験継承-お笑いコンビ-アップダウン-被爆の実相伝える/ar-AA14ovPg

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いい夫婦の日!ハネムーンもウェディングもお得な常夏マリアナで。サイパン直行便往復利用カップルに200ドルクーポンをプレゼント

2022-11-23 | 先住民族関連
マリアナ政府観光局2022年11月22日 12時20分
2020年3月以降婚姻の方対象、2023年2月28日出発分まで
マリアナ政府観光局は、本日11月22日、「いい夫婦の日」にちなみ、2020年3月以降に結婚したカップル限定で200ドルクーポンをプレゼントするお得なキャンペーンを開始することを発表いたします。
現在、展開中の39000円分お安くなる「サイパンサンキューセール」やゴルフ、ダイビング無料特典との組み合わせも可能。コロナ感染拡大で挙式もハネムーン旅行も諦めるしかなかった数多くのご夫婦が、サイパン、テニアン、ロタという3つの島がある、常夏の楽園マリアナで今こそお得にリベンジ旅行できるチャンスです。クーポンの配布期間は2023年2月28日出発分まで。白砂のビーチとマリアナブルーの海に囲まれたロマンティックな滞在を、ぜひ実現させてください。
どうしたら受け取れる?条件はたったの2つ!
200ドル分のクーポンを受け取ることができるのは、下記2つの条件を満たしている方。且つ、その証明となる書類を受け取りの際に提示できる方となります。受取方法や利用可能な店舗等の詳細については、マリアナ政府観光局公式サイト内の下記ページをご覧ください。
(1) 日本在住で、ユナイテッド航空の成田~サイパン直行便(UA825便/UA824便)を夫婦ともに往復利用すること
(2)2020年3月以降に婚姻届を提出したご夫婦であること
※パートナーシップ宣誓など法的に認められた届け出をされた方も対象です
「カップル限定200ドルクーポンプレゼント」に関する詳細はこちらへ
https://japan.mymarianas.com/otoku-marianacation/couples-coupon/
マリアナだから叶う、極上のウェディングフォト、ビーチウェディングが大人気
直行便でわずか3時間半のマリアナは、時差わずか1時間の日本からもっとも近い英語圏のビーチリゾートです。サイパン、テニアン、ロタという3つの島があり、年間平均気温は27度。寒暖差も少なくまさに常夏の楽園です。透明度の高いマリアナブルーの海、白砂の美しいビーチ、そして手つかずの美しい大自然に囲まれたマリアナは、まさにウェディングやハネムーンにぴったりの島々。ヤシの木と美しい海を目の前に白砂のビーチで行なうビーチウェディングやかわいらしい海沿いのチャペルでの挙式など、日本では決して叶えられない憧れの海外ウェディングを行なうことができます。もっと気軽に思い出をということであれば、ハネムーン旅行のついでに絶好のロケーションでウェディングフォトを撮影するというのもおすすめです。
キャンペーンをいろいろ組み合わせてお得にマリアナを旅しよう!
マリアナ政府観光局では、直行便就航を記念して現在、各種キャンペーンを展開しています。旅行会社と共に行なっているサイパン旅行パッケージが39000円分お得になる「サイパンサンキューセール」や、空港からホテルまでを運行する空港シャトルバス、帰国時のPCR検査*、さらにはゴルフやダイビングが無料になる「マリアナケーション超得キャンペーン」など、盛りだくさん。これらを上手に組み合わせれば、さらにお得にマリアナを旅することが可能です。ぜひ、各キャンペーンページをご覧いただき、ロマンス旅の計画にお役立てください。
「サイパンサンキューセール」に関する最新情報はこちらへ
https://japan.mymarianas.com/news/12865/
マリアナケーション超得キャンペーンのお得情報はこちらへ
https://japan.mymarianas.com/otoku-marianacation/
*マリアナへの入国の際、ワクチン接種回数が2回以上であれば陰性証明書の提示は不要です。現地での隔離もありません。日本帰国時においては、ワクチン接種回数が3回以上であれば陰性証明書の提示が不要で、搭乗前72時間以内のPCR検査の必要はありません。
北マリアナ諸島とは
西太平洋に浮かぶサイパン、テニアン、ロタを含む14の島々からなる群島です。先住民のチャモロ人、カロリニア人、そして世界各国20以上の異なる民族が、この熱帯の楽園に暮らしています。アジアの主要都市から3~4時間のフライトで、古代遺跡のラッテストーンや伝統航海術、東洋と西洋の影響を受けた多様性のある文化、そして手つかずの美しい海、ビーチ、空が広がる大自然といった、さまざまな出会いと体験ができるでしょう。北マリアナ諸島へは、2022年9月からユナイテッド航空が成田サイパン直行便を就航。また、グアム経由またはソウル・仁川・釜山経由でのフライトがあります。サイパンからロタ、テニアンへの島間移動は、スターマリアナス航空、マリアナ・サザン・エアウェイズの2社が運航しています。サイパン・テニアン・ロタに関する情報は、マリアナ政府観光局の公式アカウントをご覧ください。
Homepage:
https://japan.mymarianas.com/
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Instagram:
https://www.instagram.com/mymarianas_mva/   
Twitter:
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000022722.html

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ジェームズ・キャメロン監督10 年ぶりの来日決定! 「息を飲むほどの美しさ…」最新スペシャル映像も解禁に

2022-11-23 | 先住民族関連
ガシェット通信2022/11/23 07:00藤本エリ

全世界歴代興行収入第1位に輝き、それまでの映像界の常識を一変させた革命的超大作『アバター』(09)。映画の頂点を極めた巨匠ジェームズ・キャメロンが13 年間心血を注いだシリーズ最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が12 月16 日(金)に全世界同時公開される。美しい海とそこに宿る生物たちの息吹、そして、神秘の星パンドラの侵略を目論む人類と、先住民ナヴィとの激しい戦いと心を揺さぶる感動のドラマが、人類史上最高の映像美でエモーショナルに描かれます。
この度、本作のワールドツアーの全容が解禁となり、イギリス、フランス、韓国、アメリカのほか、ここ日本での12 月10 日(土)の来日プロモーションが発表されました。ジェームズ・キャメロン監督、主演を務めるサム・ワ―シントン(ジェイク・サリー役)とゾーイ・サルダナ(ネイティリ役)、シガーニー・ウィーバー(キリ役)、スティーヴン・ラング(クオリッチ大佐役)ら前作『アバター』でも活躍した豪華キャストと、『タイタニック』以来25 年間ずっとキャメロン監督の右腕の盟友であるプロデューサー、ジョン・ランドーの来日が決定!
キャメロン監督は2012年3月30日の『タイタニック3D』以来、10年8か月ぶりの来日。2009年『アバター』公開時は、サム、ゾーイ、シガーニーは同年10 月の東京国際映画際のスペシャルプレゼンテーションで、監督は12月の公開直前に緊急来日でと、タイミングが別であったため、今回初めて世界歴代No.1 映画の監督・キャスト陣揃っての来日プロモーションが実現となります。
前作ではパンドラの森が描かれていたが、タイトルの「ウェイ・オブ・ウォーター」の通り、最新作ではパンドラの広大で美しい海の世界が新たな舞台となります。今回、12月10日の来日では“水”にちなんだ3つのイベントが発表。本作のテーマである“海・水”にちなみ、都内の水族館「マクセル アクアパーク品川」を貸し切り(招待者以外来場NG)にて、<ウォーターフロント来日記者会見>を実施。同日夜にはTOHO シネマズ 日比谷にて“アバター・ブルー”に染まった<アバター・ブルーカーペット・イベント>、日本で本編がついに初お披露目となる<ジャパン・プレミア>を予定。今回日本で初めて一同に揃う監督・キャストらは、最新作を待ちわびる日本のファンに新たな情報を明かしてくれるのか!? 『アバター』はシリーズとして今後も続いていくだけに、一同の作品への想いも強く、彼らの一挙一動、一言一句に注目が集まる1 日になることは間違いありません。
そして、初お披露目映像満載のスペシャル映像が解禁となりました! 今回解禁された最新映像は、パンドラの森を追われたジェイクとネイティリ、その子供たちが、海の部族の元へと身を寄せる様子から始まります。青く美しい海で、ジェイクと子供たちが海の部族のリーダーであるトノワリに受け入れられ、海での暮らし、文化になじんでいく様子が、息をのむほど美しい映像で描かれます。
今回初めて観ることができる映像も満載で、パンドラの海に暮らす愛らしい生物と触れあい、心を通わせていく子供たち、ジェイク一家の家族仲睦まじい姿や、ジェイク家とトノワリ家の子供達同志の関係性もより明らかに。 だが、そんな彼らのもとに、再びパンドラの侵略を狙う人類が現れる…。前作よりパワーアップした武器を携え、アバターとしてナヴィの姿で襲い来る人間たち。家族、そしてパンドラの自然を守るため、先住民ナヴィと海の生き物だけでなく、空を舞う生き物らパンドラ中が一丸となって、人間たちに立ち向かう様子が迫力もあり、前作よりスケールアップしたアクションへの期待が高まります!
https://getnews.jp/archives/3360272

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アバター』続編、人気悪役クオリッチ大佐復活の理由

2022-11-23 | 先住民族関連
シネマトゥデイ11/22(火) 7:12配信

新たなアバター兵士として復活するというクオリッチ 今回はどんな悪役ぶりを見せてくれるのか - (C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
 『タイタニック』『ターミネーター2』のジェームズ・キャメロン監督最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(12月16日全国公開)の公開を前に、キャメロン監督と長年タッグを組む、映画プロデューサーのジョン・ランドーが来日。前作『アバター』(2009)でも話題を呼んだ、人気悪役復活の理由を明かした。
 本作は、キャメロンが監督・脚本・製作・共同編集を務め、革新的な3D映像によって、世界興行収入歴代トップに立ったアドベンチャー大作『アバター』の続編。貴重な鉱物を秘めた星パンドラにやって来た元海兵隊員ジェイク(サム・ワーシントン)が、人間と先住民族ナヴィとの抗争に巻き込まれるさまを描いた前作から10年。人類に反旗を翻したジェイクとナヴィ族の女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)の間に生まれた子供たちが登場し、パンドラの海の世界が主な舞台となる。
 続編の悪役となるのが、前作でパンドラに侵攻したRDA社の部隊を率いた軍人で、パワフルなキャラクターが強烈な印象を残したマイルズ・クオリッチ大佐。前作の戦いで命を落としたはずのクオリッチだが、ランドーは「大佐はRecom(リコン)というアバター兵士の一団の一人としてカムバックすることになります。これはRecombinants(リコンビナント)の略称で、“アバター計画”の軍事バージョンともいえる技術なんです」と明かす。
 人間とナヴィのDNAを掛け合わせた肉体と操作員の意識をリンクさせたアバターによって、ナヴィとの接触を図る「アバター計画」。続編ではさらに技術が進化し「Recomたちは、アバターの体にRDA社の兵士のメモリーをダウンロードした存在で、操作員とのリンクはもはや必要ないのです」とランドーは明かす。
 クオリッチを演じたスティーヴン・ラングは、サスペンススリラー『ドント・ブリーズ』の最強の盲目老人役でも話題を呼んだベテラン俳優。見た目はコワモテだが「本当に素晴らしい俳優で、実際にはものすごくいい人なんですよ」というランドーは「続編を作るうえで私たちには素晴らしい悪役が必要で、良い役者とも仕事をしたかった。そこで、今回のような形で大佐を復活させることにしました。そのことで、より面白い効果が映画に生まれています」と語る。
 「作り手側の立場からすると、悪役を描く際、観客にとっても私たちにとっても、好きだけど憎むべきキャラクターを生み出す必要があります。それには、とてつもない時間が必要になるんです。2作目を作るうえで、またゼロからそうした魅力的な悪役を創るよりも、『スター・ウォーズ』におけるダース・ベイダーのような存在を登場させようと思った。それが大佐なんです」
 前作のキャラクターが登場する一方で、ジェイクとナヴィの子供たちを中心に、新たなキャラクターも数多く登場するという本作。ランドーは、前作に関係なく楽しめる、キャメロン監督が心血を注いだ一本だと自負する。「ジム(キャメロン)は、今回の脚本に情熱を傾けていました。シンプルに続編と言ってしまうと、前の作品を観ていないと理解できなかったり、前作で解決していない物事を描くような印象がありますよね。しかし、この作品はそうではない。、今までのキャラクターだけではなく、新しいキャラクターも出てくる、『ゴッドファーザー』のような、ある家族の旅路を追う物語なのです」(編集部・入倉功一)
https://news.yahoo.co.jp/articles/

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