先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

赤井遺跡、関東との交流裏付け 石巻市図書館で郷土史講座

2022-11-07 | アイヌ民族関連
河北新報2022年11月6日 10:00

発掘した遺跡から石巻地方の古代史研究の成果を話す佐藤さん(右)
 石巻市図書館の郷土史講座が3日、同館であり、東北学院大博物館学芸員の佐藤敏幸さんが「発掘調査から見る石巻地方の古代史」のテーマで話した。
 佐藤さんは、旧河南町出身で石巻市在住。40年にわたり石巻地方の遺跡の発掘調査に携わっており、現在、「石巻かほく」に「発掘!古代いしのまき 考古学で読み解く牡鹿地方」を毎週水曜に連載している。
 佐藤さんは考古学の定義について「人類誕生から現代までの発展過程をモノを使って研究すること。それにより人間の将来の方向に一定の貢献をする」と述べた。
 最初に「遺物」、不動産である建築物などの「遺構」、遺物や遺構により構成される「遺跡」の違いを説明した後、25年間の長期にわたり発掘調査を続けている東松島市の赤井遺跡などの調査結果から分かる歴史について話した。
 佐藤さんは赤井遺跡について「大化改新のあった7世紀中ごろから後半に関東地方から大量移住があり、以前から住んでいた人と一緒に暮らした集落跡で、続日本紀に記載のある牡鹿柵(おしかのさく)の造営もあった」と指摘した。土器の中に関東地方の特徴を持ったものがあり、関東地方との交流が裏付けられると説いた。
 石巻市湊小近くの五松山洞窟遺跡については「古墳時代の人骨が19体以上出土。関東地方の特徴があるものと、縄文時代人かアイヌ民族に似た在地系の人の特徴を持つものがあり、双方が一緒に埋葬されている。金メッキを施した耳環(じかん)など豪華な副葬品も大和王権と関わりのある地方豪族の墓でもあった」と解説した。
 さらに「同じような洞窟遺跡は千葉県房総半島で途切れるが、茨城、福島を飛び越え突然、石巻で発見されたのかなど謎が多い」と語った。
 講座を聴講した人は、石巻地方の歴史に思いをはせながら、佐藤さんの話に耳を傾けていた。
https://kahoku.news/articles/20221105khn000043.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

https://natalie.mu/eiga/news/500231

2022-11-07 | アイヌ民族関連
x映画ナタリー2022年11月6日 10:00
東京ドキュメンタリー映画祭2022より、予告編と各コンペティション部門のプログラマーのコメントが到着した。

東京ドキュメンタリー映画祭2022のチラシビジュアル。
大きなサイズで見る(全12件)
短編、長編、人類学・民俗映像といったコンペティション部門の作品を上映する本映画祭。独自の文化が色濃く残るパプアニューギニアに関連した作品が特集としてスクリーンにかけられる。
長編部門のプログラマー・澤山恵次は、ラインナップの傾向について「国際的社会問題を紐解く鍵となり得たり、コロナ禍以降の人とどう向き合っていくかの方向性を考える機会となる作品群となっております」とつづった。短編部門のプログラマー・佐藤寛朗、人類学・民俗映像部門のプログラマーである金子遊のコメントは下記の通り。
東京ドキュメンタリー映画祭2022は、12月10日から23日まで東京・K's cinemaにて開催される。なお今年は開催期間が約2週間に拡大された。
澤山恵次(長編部門 プログラマー)コメント
今回のプログラミングをする際に念頭に置いたこと
一方的な描写でないか、埋もれている事実・歴史を広く知らしめたい作品であるかを確認しながら映画館で観たいと思う作品を候補に挙げます。
また、既に公開済みの作品でも今観るべき東京都内で上映機会が少なかった場合は対象としています。
選考中に一般公開が決まり、泣く泣く上映を断念した作品もあります。
今年のラインナップの傾向
国際的社会問題を紐解く鍵となり得たり、コロナ禍以降の人とどう向き合っていくかの方向性を考える機会となる作品群となっております。
中でも注目を浴びそうな作品とその理由
「標的」
慰安婦に関するスクープ記事を捏造とバッシングされた新聞記者の記録です。バッシングの中心人物の1人であった安倍晋三氏が殺害されてからの東京都内での初上映となります。
「霧が晴れるとき」
忘れられた戦争と言われたアッツ島・キスカ島での戦いについての映画です。日本・アメリカ・アリュート人それぞれの遺族が織りなす感動的な秘話です。私の好きな映画に「太平洋奇跡の作戦 キスカ」がありますが、更にこんな奇跡があったのか!となりました。当時アリューシャン列島に従軍していたドナルド・キーンが存命だったらと思わずにはいられません。
読者へのメッセージ
これまでも映画を観ることがきっかけで興味を持った出来事がたくさんありましたが、映画祭に関わるようになって益々その範囲が広がりました。還暦近くになっても知らないままだったことがこんなにもあるのかと毎年驚いております。毎日絶妙な組み合わせとなっておりますので、まずはお得な3回券で1日過ごしてみては如何でしょうか?
佐藤寛朗(短編部門 プログラマー)コメント
今回のプログラミングをする際に念頭に置いたこと
短編の場合は、実験映像やアートに近いものからテレビドキュメンタリーまで、様々な表現領域があります。それをテーマ別に括ることで、ドキュメンタリーの多様性や可能性が広がる見え方になるように工夫しています。とはいえ、数分の作品でも選考の際議論になるのは「ドキュメンタリーとしてみれるかどうか」なので、作品の奥にあるドキュメンタリー表現の“核”とは何かを、いつも考えさせられます。
今年のラインナップの傾向
よくドキュメンタリーは“関係性の表現”と言われるのですが、その意味では取材対象と真摯に向き合い、どう描けば相手の特質をスクリーンの向こう側にいるお客様に届けられるのかをよく考えた、ドキュメンタリーとして“真面目な”作品が今年は多い気がします。それが、テーマを強調したり、人間関係を深めたりすることとは一段異なる“映像表現”として展開されるところが、ドキュメンタリーの奥深さだと思いますね。
各短編プログラムの紹介
まずは「高校生たちのエモーション」と名づけられた、部活に打ち込む高校生を描いたプログラムですかね。2作品とも顧問の先生を含めた青春群像劇なのですが、従来のスポ根や感動物語とは少し違った側面が見えてきて、新鮮でした。
「看取りの時間」や「男の履歴書」のプログラムでは、身近な人々の“死”が描かれます。命の限りに直面した時、残された人々が何を思い、どう動くのか...。普遍的なテーマでありながら、作品ごとの個性が際立ちます。
「小さき声の抵抗」や「地域に生きる」では、アイヌや沖縄、福島、鳥取の限界集落、川崎市の郊外...とそれぞれ事情は異なりますが、地域に根を張り生きることの意味がくっきりと見えてきますし、「切りひらく女性たち」では、多様性を叫ばずとも、ユニバーサルな生き方は肩肘はらずに実践できるんだ、と教えてもらえる気がします。
歴史のうねりの中で、忘れてはならない問題に目を向けた「戦禍の爪あと」や、アートがあることが、文字通り人間の明日の活力に繋がると実感できる「アートのある暮らし」の作品群からも、学べることが多いです。
長編「Paper City/ペーパー・シティ」と併映される「『遺言』~呉服店二代目が七十六年、思い続けること~」は、人は渾身のメッセージに触れた時にどう受け止めてあげられるのかを、迷いながらも一緒に考えられる作品だと思います。
読者へのメッセージ
短編部門では、様々なテーマを様々な見せ方で捉えた21本の作品を紹介していきますが、SDGsや多様性、ジェンダーなど昨今話題に上がる課題の多くは今回上映される作品に含まれており、そういった問題を考えたければ、まずは劇場に足を運んで、実際にみてみることをおすすめします。目の前の問題に七転八倒しながらも、それぞれの方法で記録に残した作家たちの奮闘を、ぜひスクリーンで一緒に味わってみてくださいね。
金子遊(人類学・民俗映像部門 プログラマー)コメント
今回のプログラミングをする際に念頭に置いたこと
人類学・民俗映像部門はコンペですので、予備審査員の方々と「スクリーン上映に堪える内容と質」を基準に選考しています。偶然ではありますが、日本、沖縄、イタリア、バリ島、エチオピア、タンザニア、ウズベキスタンなど、世界各地域の民族文化をバランス良く紹介できることになりました。
短編集はいつもネーミングに迷いますが、エチオピアの吟遊詩人、タンザニアの呪術師、ウズベキスタンの交霊術の3本になったため、躊躇することなく「シャーマンと芸能者」というエッジの効いたタイトルを付けました。
今年のラインナップの傾向
人類学・民俗映像部門では、学術的で記録的な作品が多いと思われがちですが、今年は非常にユニークでクリエイティブな作品が集まりました。
日本における神楽の放下芸を追った「それでも獅子は旅を続ける」の監督は民族音楽学の専門家ですし、琉球舞踊や三線の文化伝承を記録した「ウムイ『芸能の村』」の監督は沖縄在住のスイス人で、そのスタイルは観察的です。シチリア島の複数の祝祭を見せる「ミステリーズ」はダイレクト・シネマの手法を突きつめて、一切の言葉を排した実験的な民族誌の試みとなっています。
中でも注目を浴びそうな作品とその理由
TDFFでは、人類学関係の特集にお客さんがよく入る傾向があります。今年は、牛山純一がプロデュースした「すばらしい世界旅行」で活躍した、ディレクターの市岡康子さんを審査員にお迎えします。
そこで「特集 パプアニューギニア」と名付け、市岡さんがニューギニア島で撮った「クラ - 西太平洋の遠洋航海者」「ギサロ」「裸族最後の大酋長」の3本と、現代のパプアニューギニアの森林の危機を描く「森からの声」をプログラムしました。
どれも普段見れない作品なので、見逃さないようにお願いします。なかでも、ダニ族の酋長の語りと再現映像で描く「裸族最後の大酋長」は、記録と虚構を混ぜ合わせた珍しい手法の作品で、シネフィルにもおすすめします。
読者へのメッセージ
当映画祭では、映画館のスクリーンでもサブスクでも見られる機会の少ない作品を集めています。5年目になり、映画ファンの期待にこたえられる質と量になってきました。今年は上映期間が2週間に拡大し、大分見やすくなりましたので、ぜひ足をお運びください。
東京ドキュメンタリー映画祭2022
2022年12月10日(土)~23日(金)東京都 K's cinema
料金:1500円 / 小学生、中学生、シニア 1000円
長編部門コンペティション
長編1 東京大空襲
「Paper City/ペーパー・シティ」(監督:エイドリアン・フランシス)
「『遺言』~呉服店二代目が七十六年、思い続けること~」(監督:清水亮司)
長編2
「標的」(監督:西嶋真司)
長編3
「そしてイスラの土となる~日系キューバ移民の記録」(監督:鈴木伊織)
長編4
「アダミアニ 祈りの谷」(監督:竹岡寛俊)
長編5
「霧が晴れるとき」(監督:小川典)
長編6
「オーディナリー・ライフ」(監督:魏鵬鶴)
長編7
「マエルストロム」(監督:山岡瑞子)
長編8
「DAYS」(監督:藤本純矢、未紀)
長編9
「ポラン」(監督:中村洸太)
長編10
「カービング・ザ・ディバイン 仏師」(監督:関勇二郎)
長編11
「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」(監督:三好大輔、川内有緒)
短編部門コンペティション
短編1 小さき声の抵抗
「サーモンピープル ~アイヌ“先住権”を求めて~」(監督:寺田和弘)
「福島からのメッセージ ─それでも、私たちはここで生きていく─」(監督:蟹江節子)
「島がミサイル基地になるのか 若きハルサーたちの唄」(監督:湯本雅典)
短編2 戦禍の爪あと
「『望郷』──未認定中国残留孤児 郜鳳琴の物語」(監督:劉聡)
「待ちのぞむ」(監督:セ・アル・マムン)
短編3 高校生たちのエモーション
「北照ドキュメンタリー2021【誇り】」(監督:森田浩行)
「走れ!走れ走れメロス」(監督:折口慎一郎)
短編4 地域に生きる
「私はおぼえている:竹部輝夫さんと中津の記憶」(監督:波田野州平)
「不安の正体 精神障害者グループホームと地域」(監督:飯田基晴)
短編5 切りひらく女性たち
「ディンデフェロ」(監督:ヤン・イェックレ)
「NNNドキュメント'22 ともしび~今治大浜一丁目17年の記録」(監督:寺尾隆)
「メ~テレドキュメント 東京の日の丸」(監督:村瀬史憲、服部倫子)
短編6 看取りの時間
「松の樹の下で - Under the Pine Tree」(監督:国本隆史)
「火曜日のジェームズ」(監督:ディーター・デズワルデ)
「会者定離」(監督:李雄)
短編7 男の履歴書
「無理しない ケガしない 明日も仕事 ~新根室プロレス物語~」(監督:湊寛、堀威)
「暴力親父 余命4ヵ月 憎しみと愛の狭間で。」(監督:清藤裕貴)
短編8 アートのある暮らし
「ある日のアルテ」(監督:吉田孝行)
「DAY」(監督:井手内創)
「弦胡琴の呼び声」(監督:曹也傾)
「ロッツ・オブ・バーズ」(監督:福原悠介)
特別上映
特別1 暗黒舞踏の世界
「藤原 - Fujiwara」(監督:細田麿臣)
「元藤舞踏記録映画」(監督:猪鼻秀一)
特別2
「ワタシタチハニンゲンダ!」(監督:高賛侑)
特別3
「チロンヌプ カムイイオマンテ」(監督:北村皆雄)
※「チロンヌプカムイ イオマンテ」の「プ」は小文字が正式表記
特別4
「ルーペ カメラマン 瀬川順一の眼」(監督:伊勢真一)
人類学・民俗映像部門コンペティション
人類学・民俗映像1
「それでも獅子は旅を続ける~山本源太夫社中 伊勢大神楽日誌~」(監督:神野知恵、山中由里子)
人類学・民俗映像2
「ウムイ『芸能の村』」(監督:ダニエル・ロペス)
人類学・民俗映像3 祝祭のかがやき
「ミステリーズ」(監督:ダニエル・グレコ、マウロ・マゲリ)
「チュプック―イカット文様に宿る魔除けの力」(監督:TAMA MON 22―多摩美術大学文様研究プロジェクト、深津裕子)
人類学・民俗映像4 シャーマンと芸能者(人類学短編集)
「吟遊詩人 -声の饗宴-」(監督:川瀬慈)
「呪術師の治療 ─タンザニア」(監督:松永由佳)
「交霊とイスラーム:バフシの伝えるユーラシアの遺習」(監督:和崎聖日、アドハム・アシーロフ)
特集 パプアニューギニア
特集1
「クラ - 西太平洋の遠洋航海者」(監督:市岡康子)
「ギサロ」(監督:市岡康子)
特集2
「裸族最後の大酋長―石器時代から現代までを生きた男」(監督:市岡康子)
特集3
「森からの声」(監督:マルク・ドジエ、リュック・マレスコ)
https://natalie.mu/eiga/news/500231

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小惑星、先住民の言語で命名 サオ語で「日月潭」/台湾

2022-11-07 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾11/6(日) 19:00配信

小惑星、先住民の言語で命名 サオ語で「日月潭」/台湾=中央大学提供
(台北中央社)国立中央大などは5日、同大傘下の天文台が発見した小惑星の命名記念式を中部の湖、日月潭で行った。小惑星は台湾原住民(先住民)サオ族の言葉で日月潭を意味する「Zintun」と名付けられ、国際天文学連合(IAU)から認定を受けた。
2007年、同大の鹿林天文台の林啓生さんらが発見。直径は推定1.3キロで、3.87年で太陽を周回する。
主に日月潭周辺に暮らすサオ族。語り継がれてきた伝説によれば、先祖が白いシカを追いかけて西部から中央山脈や阿里山を超え、中部を流れる濁水渓の上流までたどり着き、山奥に広がる日月潭を発見。以来定住し、子孫が繁栄したとされている。
同大は伝説について、先祖の魂と大自然が一体となった精神を表しているとし、「この小惑星がこの土地を守ってくれることを願う」とコメントした。
(陳至中/編集:楊千慧)
https://news.yahoo.co.jp/articles/241c34d7b7b90d9aaa1d9bf0e3f4cdaabf496693

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝1周年!SDGsアイドル「CoCoLo♡RiPPLe (ココロリップル) 」|ライター・五月女菜穂

2022-11-07 | 先住民族関連
Peachy2022年11月6日 16時0分

(左から)七森ひなさん、佐倉春来さん、筒井陽美さん、葉山ゆずさん。
ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第78回は、ライターとして活躍する五月女菜穂さんが、SDGsアイドル〈CoCoLoRiPPLe〉のみなさんに話を伺いました。
歌とダンスとSDGs活動で世界を変えることに挑んでいる、アイドルグループ「CoCoLoRiPPLe」。“SDGs”と“アイドル”という、全く違う2つの領域に関心を持つメンバーが集まり、2021年11月に誕生しました。
今回はメンバー6人のうち、佐倉春来さん、筒井陽美さん、七森ひなさん、葉山ゆずさんを取材。それぞれのSDGsに対する想いや、これから成し遂げたい夢などを聞きました。
コンセプトは「アイドルの力で地球を救う」
ーー最初に簡単な自己紹介と、関心のあるSDGsの目標を教えてください。また、関心を持った理由も聞かせてください。
筒井さん:筒井陽美です。ぶーちゃんと呼ばれています。SDGs関連で興味があることは「16.平和と公正をすべての人に」です。関心を持った理由は、私は広島県出身で、幼い頃から平和についての学習をしてきました。曽祖母が被曝体験者で、(原爆が投下された)8月6日はみんなで黙祷するのが当たり前という環境に生まれ育ってきたからです。一方、私は小学校の頃からダンスをやっていたので、歌や芸能活動にも興味を持っていました。今は“アイドル戦国時代”。みんながスキルを持っているので、自分も何か目立てる武器を持たなくてはいけないなと思っていたんです。そんな中で、広島県出身で平和学習をしてきたことは武器になるのではないか、と思って。時が流れていけば、戦争を直接知らない人が増えてくる。広島では「語り部」という、戦争体験を語り継いでくれる人がいるんですけど、その世代もだんだんいなくなってしまう。語り部から聞いたことを語り継ぐしかないんですよね。そう思っていた矢先にココリプ(※CoCoLoRiPPLeの略称)のオーディションを見つけたんです。私にしかできないことが見つかるかなという思いで、いま活動させていただいています。
佐倉さん:CoCoLoRiPPLe最年少16歳の佐倉春来です。私は「13.気候変動に具体的な対策を」に1番興味があり、そのほか「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」など、自然環境に関連したことにすごく興味があります。きっかけは、小学生のときに見たテレビ番組です。その番組では、地球温暖化が進んだ末路がCGで描かれていて、本当に悲惨な地球の姿があったんですね。すごく怖くなってしまった記憶があります。そして、コロナ禍の自粛期間でその不安がまた押し寄せてきて。このまま地球が滅んでしまったらどうしよう、と。祖父にその思いを相談したら「怖いのは相手をよく知らないからだ」と言われて、地球温暖化のことを勉強しました。そうすると、現場に向き合う勇気、そして自分で行動する勇気が出てきました。元々、女優さんに憧れていて、芸能界にも興味があったので、ココリプのオーディションを見つけたときに「これしかない!」と思い、今、メンバーとして活動させてもらっています。
葉山さん:ぽんちゃんこと、葉山ゆずです。私が関心があるのは「15.陸の豊かさも守ろう」と「12.つくる責任 つかう責任」です。私は元々CoCoLoRiPPLeのオーディションをきっかけに、SDGsを知りました。オーディションではプレゼンがあったので、自分なりにSDGsの勉強をしました。祖母から『犬たちをおくる日』という本を買ってもらったことがあって。幼少期から動物が好きで、表紙がかわいいというだけで買ってもらったんですけど、内容は犬の殺処分に関する話だったんです。幼いながら「どうにかしたい」と思い始めたんですけど、実際に何したらいいか分からなかったんですよね。「SDGsアイドル」ならば、私にも何か発信できることがあるのではないかなと思って、今、活動しています。
七森さん:大学3年生の七森ひなです。1番興味があるSDGsの開発目標は「1.貧困をなくそう」です。興味をもったきっかけは、コロナ禍の1年間、フィリピンで過ごしたことです。ご飯が食べられなかったり、栄養が偏っている食事しか取れなかったり、お金がないから病院に行くことができなかったり...貧困の現場を目の当たりにしました。現地で私はタピオカ屋のお手伝いをしていました。お金持ちにタピオカを売って、そのお金で子どもたちにタピオカを配るという事業をやっていました。日本でも何かできることがあるのではないかなと思って、いまCoCoLoRiPPLeとして活動しています。
ーー活動の中で印象に残っていることや心がけていることを教えてください。
筒井さん:「SDGs体験MATSURI」というイベントに出演させていただいたときに、間伐材を使ったうちわ作りを体験させてもらったんです。普段なら捨てられてしまうようなものを活用していくのがいいなと思って、私自身も私生活で物を捨てるときに「他に何か使えないかな?」とか「もう少し細かく分別しよう」と思うようになりましたね。私もココリプがきっかけでSDGsについて勉強するようになったんですけど...最初はSDGsのことがどこか他人事で、個人ができることは限界があるのかなと思ったんです。でも、みんなが力を合わせてやっていけば、状況はよくなっていく。そのことを伝えたいなと思っていますし、実際にレシーバー(※ファンの名称)の方たちにも伝わっているなという実感があります。
佐倉さん:私は活動の中で1番気をつけているのが、私の焦りや不安を強く出さないようにすること。なるべくポジティブな気持ちを伝えるように心がけています。環境を守ることをすれば、もっと素敵な世界になるかもしれないし、楽しいことがいっぱいあるよと。そんなポジティブな気持ちを渡せるように活動しています。
葉山さん:私はCoCoLoRiPPLeの前にアイドルをやっていた経験があるんですけど、そのときから私を応援してくださったファンの方が「ぽんちゃんをきっかけにSDGsを知った」と言ってくださって。とても嬉しかったです。
七森さん:SDGsという単語を知ったのはフィリピンにいるときでした。ちょうど世界中でSDGsが広まっていったときだったのですが、私の周りではあまり知られていなくて、どこか孤独に感じていました。そして日本に帰ってきて、このCoCoLoRiPPLeと出会って。メンバーはもちろん、レシーバーさんたちは、一緒にSDGs達成を目指す仲間というか、一緒に学んでいく仲間のような感覚です。特に印象的だったのは、私がマイ箸を持ち運んでいることをツイートしたら「僕も持ち運ぼうかな」という反響があったこと。うれしかったですね。
ーーいまマイ箸のお話がありましたが、他にもみなさんが実践されていることを教えてください。
筒井さん:レッスンのときは、みんなマイボトルを持っていますね。
七森さん:メンバーはみんな少食。撮影の時にいただくお弁当など、事前に食べ切れないなと分かっているものはスタッフさんにお返ししたりしています。食べ残しはなるべく避けたいと思っているので...。
葉山さん:デビューライブのときに「陸の豊かさも守ろう」に関するプレゼンをしたのですが、その下調べの過程でFSCマークに出会ったんです。FSCマークは「森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産された製品を消費者に届けるためのマーク」で、日常の中で探してみたら、オレンジジュースや牛乳のパックに印字されていたんですよね。それ以来、同じ飲み物を買うなら、なるべくFSCマークがついているものを買おうと心がけています。
佐倉さん:私は祖母と一緒に、無農薬で家庭菜園をやっています。祖母は、普通なら捨ててしまうようなニンジンの葉っぱなども切り刻んで、チャーハンに混ぜて、食べたりするんです。今年はナスが大量に取れたので、ナスのジャムもつくりました。まるでリンゴジャムのようで、意外と美味しかったんですよね。祖母の姿を見ていると、食べ残しを減らそうとしたり、水を使いすぎないようにしたり、そういう初歩的なことが一番大切なんだなと実感します。
ーーこれからの活動の抱負や、ファンであるレシーバーの皆さんへの一言をお願いします!
筒井さん:11月6日に1周年単独ライブがあるので、まずはそれを成功させたいです。来年は、動物愛護団体や「子どもの貧困」サポート団体とのコラボ動画の作成や、ゴミ拾いオフ会が予定されています。みんなで楽しく学べるような、私たちならではのイベントや活動がこれからもできたらいいなと思っています。レシーバーの方からも「一緒に学べるし、見ていて楽しい」という声を多くいただいているので、来年ももっと楽しんでいただけるように頑張ります。
佐倉さん:私は「現場」を見てみたいという気持ちを強く持っています。実際この目で見るのと見ないのとでは、やはり違うと思うので。SDGsに関する発信をする以上、いつか現場に行ってみたいと思います。
葉山さん:先日、大学の文化祭に出演させていただく機会がありました。私たちを知らない方たちの前でパフォーマンスをやったのですが、すぐにSNSで「最高だった」とか「ファンになりました」とか反応があって。そういう機会も増えていくといいなと思います。ずっと応援してくれるレシーバーへのメッセージとしては、これからもっともっと前進して頑張っていきたいなと思っています。一緒に大きなステージにいけるように、思い出をたくさんつくっていけるように頑張ります!
七森さん:私はココリプのみんなとやっていきたい夢が、子ども食堂を開くこと。「アイドル」×「SDGs」というだけでとてもおもしろいけれど、アイドルが子ども食堂をやっているなんて、もっとおもしろくなりそうだなと思って。子どもたちだけではなく、レシーバーの方たちも呼んで、オフ会のようなことができたらいいなと妄想をしています。また、レシーバーの皆さんと、ともに学んで、ともに楽しみ、ともに歩んでいこうと伝えたいです。
「CoCoLoRiPPLe」https://sdgs-idol.com/
https://news.livedoor.com/article/detail/23152090/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[読みたい北海道・難読地名編]「厚沢部」は道南にあるメークイン発祥のポテト王国!

2022-11-07 | アイヌ民族関連
毎日新聞2022/11/6 16:00(最終更新 11/4 17:41)
民間調査会社による47都道府県魅力度ランキングで13年連続1位に輝く「北海道」。
観光地として圧倒的な人気を誇り、豊富な海の幸や新鮮な牛乳やチーズなどの酪農製品、札幌ラーメンなどのご当地グルメ、雄大な自然、スキーなどのアウトドア…とにかく”非日常的“な魅力がいっぱいです。
そんな北海道には、漢字の一般的な読み方から想像するのが難しい地名がいくつもあります。
九州の2倍強という広い大地ゆえ、馴染みのないエリアだと道産子でも読めないものも少なくありません。「おとなの週末Web」では北海道の難読地名を取り上げながらその周辺の観光スポットやグルメも紹介していきます。読み方を学びながら束の間の旅気分を味わってみませんか?
今回は道南エリアの「厚沢部」です。何と読むでしょう?
答えは…
答えは「あっさぶ」と読む町名です。
厚沢部町(ちょう)は函館市から車で約1時間。大正時代に町内で日本で初めてメークインの試作が始まったことから、厚沢部町は「メークイン発祥の地」と呼ばれています。
日本一小さい道の駅と北前船の歴史を感じるスポット
町の中心部から日本海側へ車で南下すること約15分。隣接する江差町(えさしちょう)の「道の駅江差」は日本一売店が小さい道の駅を「自称」しており、多くの利用者に親しまれています。
2019年4月にリニューアルオープンし、その直後にちょうど訪れました。入ってみると、確かにスペースは小さめ。大人が数名入ると「密」な感じがします。写真を見ていただくとわかるのですが、売店は隣にあるトイレよりも小さいのです!売店では道の駅が小さいことにちなんで、小さい草履などを販売していました。国道沿いにあり、日本海に沈む夕日を眺められる場所でもあります。
江差町では1670年頃からニシン漁が盛んになり、ニシンは食用のほか、肥料などに加工されて北前船で本州に運ばれたそうです。町内には、当時の繁栄を伝える国指定重要文化財の「旧中村家住宅」なども残っています。
さらに国道を南下すると、江差町内の「鴎(かもめ)島」に到着します。ここには、お酒などを入れる細長く口がすぼまった器の瓶子(へいし)を逆さにしたような「瓶子岩(へいしいわ)」や、波や風によって浸食され、たくさんの畳を敷き詰めたような「千畳敷」、「北前船係留跡」などがあります。フットパスコースが整備されていて島を巡ることができるのですが、起伏が多く、ちょっと汗だくに・・・良い運動になりました!
またこのエリアには、明治元年の箱館戦争の最中に、江差沖で座礁・沈没した旧幕府軍の軍艦・開陽丸を実寸大で復元した「開陽丸記念館」や「えさし海の駅開陽丸」も。海水浴場やキャンプ場もあり、家族で一日たっぷり遊べます。
まるで異世界?白亜の断崖シラフラ
一方、厚沢部町から日本海側を北上すると海沿いに白い崖が現れます。江差町と乙部町にまたがる滝瀬海岸にある、通称「シラフラ」です。アイヌ語で「白い傾斜地」の意味があるそうで、高さ約30メートルもの白い崖が500メートルにも渡って続いています。
一度来てみたかった場所で、まるでイギリスの絶景「セブン・シスターズ」のようでした!この白い壁は、火山の噴火でできた堆積物や貝類、珪藻類で構成されているそうです。近づくと、ちょっとボコボコしてもろい感じがしました。青い空に映える白い崖。海岸から間近でその雄大な景色を見ることができ、感動しました。
道南のソウルフード「ラッキーピエロ」

白亜の断崖が続くシラフラ
函館を中心に17店舗展開するハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」。そのうちの一つが厚沢部町にある「ラッキーピエロ江差入口店」。
店舗ごとにテーマがあり、こちらのテーマは「オードリーヘップバーン」。店内のいたるところにヘップバーンの写真が飾られていました。テラス席もあり、夏は開放感のある雰囲気の中で食事ができます。人気でいつも混んでおり、待っている間、広い駐車場で子どもたちと遊んでいました。
こってりとしたオリジナルラキポテはフライドポテトにこってりとしたミートソースとチーズがかかっており、あとをひきます。一番人気は「チャイニーズチキンバーガー」ですが、この日は2番人気という「ラッキーエッグバーガー」を注文。ハンバーグがジューシーでとてもおいしかったです!
車移動が中心になりますが、道南を訪れた際にはドライブがてら、日本海側の歴史と地形も楽しんでもらえたら嬉しいです。
文・写真/森順子
https://mainichi.jp/articles/20221106/mtm/00m/100/002000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする