先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

根室産シカ肉 札幌のホテル朝食で アイヌ料理の汁物好評

2025-01-30 | アイヌ民族関連

森朱里 有料記事

北海道新聞 2025年1月29日 18:34(1月29日 19:52更新)

宿泊客から高評価を得ているアイヌ民族の伝統食「ユクオハウ」(イビススタイルズ札幌提供)

 札幌市のホテル「イビススタイルズ札幌」(中央区南8西3)が、根室産エゾシカ肉を使ったアイヌ民族伝統の汁物「ユクオハウ」を朝食で提供している。シカ肉の消費拡大に加え、アイヌ文化に触れてもらうことが狙い。

 シカ肉は根室市の食肉加工業者「ユック」から仕入れた新鮮なバラ肉とすね肉を使用し、圧力鍋で30分煮込み、やわらかく仕上げている。味付けは食べやすく現代風にアレンジしたみそ味で、具材はタマネギのほか、ニンジンやゴボウなどの根菜類。

 ・・・・・

 提供は2月末まで。朝食はビュッフェ形式で、宿泊者は前日までの予約で中学生以上2千円、小学生千円。当日利用と宿泊者以外は中学生以上2500円、小学生1250円。いずれも幼児は無料となっている。

※ユクオハウの「ク」は小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1116920/


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<ウポポイ オルシペ>106 ミュージックフェスティバル 口琴の魅力に浸ろう

2025-01-30 | アイヌ民族関連

有料記事

北海道新聞 2025年1月29日 9:55(1月29日 11:04更新)

ミュージックフェスティバルに出演する日本口琴協会の直川礼緒代表(右)から指導を受ける筆者

 どの民族にも、それぞれが育んできた芸能が暮らしの中で伝えられてきました。小さな弁の音を口の中で響かせて鳴らす「口琴」と呼ばれる楽器が、ユーラシア大陸各地にあります。

 アイヌの芸能の一つにも竹製や鉄製のムックリという口琴を奏でる文化があり、日々楽しまれてきました。楽譜などはなく、自然界に聞こえる雨風の音、動物の鳴き声、時には自分の感情を音色に乗せて自由に表現します。

 各地に伝わる口琴を含めた芸能を通し、多様性や文化のつながりをより多くの方々に知っていただきたいという思いから、ウポポイでは2月4~11日に「ウポポイ・ミュージックフェスティバル2025―ムックリざんまい―」を開催します。

 ・・・・・・・

<藤野麻里奈=企画調整部企画調整課主任>

 ※「オキアンドレクポ」の「ク」は小さい字。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1116678/


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「アットゥシと太布」アイヌ民族と徳島県那賀町に伝わる木の皮を素材とした工芸品を比較しながら紹介する企画展が徳島市で開催中【徳島】

2025-01-30 | アイヌ民族関連

JRT四国放送 1/29(水) 12:09

アイヌ民族徳島県那賀町に伝わる木の皮を素材とした工芸品を比較しながら紹介する企画展徳島市の県立博物館で3月9日まで開かれています。

この企画展は北海道の先住民族アイヌの伝統的織物アットゥシと那賀町木頭に伝わる太布の共通点や違いを知ることでそれらを作る歴史的背景などを知ってもらおうと開かれています。

会場には県立博物館の所蔵品や帯広百年記念館などから借り受けた衣服や編み袋など137点が展示されています。

アットゥシと太布の衣服です。

機能性を重視した労働着としての太布と比べてアットゥシにはアイヌ特有の文様が見られます。

アットゥシと太布の機織り機には大きさなどに違いはあるものの腰板を付けてたて糸を織るという共通点が見られます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c20c96d66625661fffd4cb8abf4557e144e95927


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アイヌ民具 欧州から里帰り 150年ぶり…ウィーン万博出展の50点

2025-01-30 | アイヌ民族関連

読売新聞 2025/01/29 05:00

[読者会員限定]

https://www.yomiuri.co.jp/culture/20250128-OYT8T50088/


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80年ぶり発見の“幻の美人画”も! 油彩画に焦点を当てた竹久夢二の展覧会 あべのハルカス美術館

2025-01-30 | 先住民族関連

ラジトピ 2025/01/29

1931~33年の外遊中につづった、初公開のスケッチも見逃せない。「西海岸の裸婦」を想起させる裸婦スケッチのほか、着物を着た外国人女性や風景画、先住民族にまつわるデザイン画などもあり、晩年も衰えぬ夢二の意欲と多様な興味が見て取れる。

 横山学芸員は「油彩画は塗り重ねることで日本画よりも輪郭線が曖昧になる。夢二式美人の特徴である憂いを帯びた表情は、油彩画にも合っていたのでは」とし、「正規の美術教育を受けず、試行錯誤しながら油彩画を描いた夢二だからこそ、独自のスタイルで自由に表現できたのでは。そこに夢二らしさがある」と見る。
 また鑑賞のポイントとして、「夢二は女性の雰囲気に合わせて着物の色や文様を丁寧に描き分けている。色彩感覚に優れたデザイナーとしての面からも作品を楽しんでほしい」とすすめ、「皆さんそれぞれに好きな夢二作品を探してもらえたら」と呼び掛けた。

◆「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」
会場 あべのハルカス美術館
(〒545-6016 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階)
会期 2025年1月18日(土)~3月16日(日)
開館時間 火~金/10:00~20:00、月土日祝/10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日 会期中無休
観覧料 一般1700円、高大生1300円、小中生500円(いずれも税込。会期中、着物で来館すると当日券が200円引きになる。ただし他の割引との併用は不可)
問い合わせ あべのハルカス美術館、電話06-4399-9050

あべのハルカス美術館 公式HP
「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」大阪展 公式HP

https://jocr.jp/raditopi/2025/01/29/614613/?detail-page=2


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米で「先住民を不当拘束」報道 不法移民取り締まりで、中南米の人々と肌の色混同か

2025-01-30 | 先住民族関連

西日本新聞 2025/1/29 6:00 [有料会員限定記事]

記者会見する米先住民ナバホ族居留地政府のナイグレン大統領=2024年9月、ワシントン(AP=共同)

 【ロサンゼルス共同】米CNNテレビは27日、トランプ政権による不法移民の取り締まりで、西部アリゾナ、ニューメキシコ両州...

この記事は有料会員限定です。
残り221文字

https://www.nishinippon.co.jp/item/o/1309305/


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北海道コンサドーレ札幌、2025ユニフォームは美グラフィック!鉄板の赤黒と“アイヌ文様”をデザイン

2025-01-30 | アイヌ民族関連

2025年1月29日 20時0分 Qoly

北海道コンサドーレ札幌とキットサプライヤーのMizuno(ミズノ(株))は6日、2025シーズンの明治安田J2リーグで使用する新ユニフォームを発表した。

チームは昨季のJ1リーグを19位で終えて、9年ぶりのJ2降格に。クラブは新たな指揮官に岩政大樹氏を迎え、1年でのJ1復帰を目指す。

北海道コンサドーレ札幌 2025 Mizuno ユニフォーム

2025ユニフォームのデザインは、引き続きMizunoと協力し、クラブのクリエイティブディレクター相澤陽介氏が担当。

ホームユニフォームは「赤黒縦縞の定義を作りたい」との考えから、レッドを中心に据えた“赤3、黒2”の5本のストライプをデザイン。ストライプの中に北海道の美しい湖、流氷、紅葉などの景色とシマフクロウをコラージュという表現で投影し、北海道の魅力を世界に発信する。

アウェイはダークネイビー、サードはホワイトをそれぞれ基調色に採用。デザインはどちらもアイヌ文化の文様を取り入れたもので、アウェイにはピクセル・グラフィックで北海道の地図を落とし込む。なお、両ユニフォームのアイヌ文様は、北海道アイヌ協会認定「優秀工芸師」である早坂ユカ氏が手掛けている。

GKユニフォームは、1stにグレー、2ndにグリーン、3rdにピンクの3色展開となる。

現時点での各部スポンサーは、胸に「ISHIYA(石屋製菓)」、背中上に「レオファン リミテッド」、背中下に「ダイアモンドヘッド」、鎖骨左に「あいプラン」、鎖骨右に「KATAGIRI(カタギリ・コーポレーション)」。

コンサドーレの“白い恋人”も!「お菓子の胸ロゴ」を付けた世界5つのユニフォーム

2025新ユニフォームは1月30日(木)までの期間限定で3次予約販売を実施中。詳細は北海道コンサドーレ札幌のクラブ公式ウェブサイトまで。

https://news.livedoor.com/article/detail/28043507/


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グーグルマップ、メキシコ湾を「アメリカ湾」に変更へ 米国ユーザーが対象

2025-01-30 | 先住民族関連

BBC 2025年1月29日

米グーグルは27日、地図アプリ「グーグルマップ」でメキシコ湾の名称を「アメリカ湾」に変更すると発表した。ドナルド・トランプ米大統領が、政府の文書でこの水域の名称を変更するよう命じたことを受けた措置。

トランプ氏が就任初週に署名した多数の大統領令の中には、公式のアメリカ地図や連邦通信でメキシコ湾の名称を変更するものも含まれていた。

この名称変更は、アメリカ国内ユーザーのグーグルマップでのみ反映される。

グーグルはまた、トランプ大統領の別の改称命令に従い、アメリカのグーグルマップ内で、北米最高峰のデナリ山の名称を以前の「マッキンリー山」に戻すことも発表した。

グーグルは27日にソーシャルメディアへの投稿で、「グーグルマップ内の名称に関していくつかの質問を受けている」、「公式の政府情報源で名称が更新された場合、その変更を適用するという長年の慣行がある」とした。

グーグルによると、メキシコ湾とデナリ山の名称変更は、地名情報システム(GNIS)が更新され次第、「迅速に」行われるという。

「公式名称が国によって異なる場合、ユーザーは自分がいる国の公式名称を見ることができる。その他の地域にいるユーザーは、両方の名称を見ることができる。今回も同様だ」

この名称変更はトランプ氏にとって優先度が高いようで、1月20日の就任演説では宣誓直後に言及した。

トランプ大統領はこの時、「アメリカは地球上で最も偉大で、最も強力で、最も尊敬される国としての正当な地位を取り戻し、世界中の畏敬と称賛を呼び起こすだろう」と述べ、「近いうちに、メキシコ湾の名称をアメリカ湾に変更する予定だ」と宣言した。

一方、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は、トランプ氏の改名決定を揶揄(やゆ)し、北米大陸を「アメリカ・メヒカーナ(メキシカン・アメリカ)」と改名することを皮肉交じりに提案した

「彼は大陸棚の部分をアメリカ湾と呼ぶと言っている」とシェインバウム氏は述べた。「私たちにとっては依然としてメキシコ湾であり、世界中にとっても依然としてメキシコ湾だ」

北米の呼び名を「メキシカン・アメリカ」にとメキシコ大統領 メキシコ湾の名称変更唱えるトランプ氏に逆提案

デナリ山についてトランプ氏は、ウィリアム・マッキンリー元大統領が関税と才能を通じてアメリカを「非常に豊かにした」として、その功績をたたえるためだと説明した。

この山は、2015年にバラク・オバマ大統領の政権下で、アラスカの先住民への配慮として正式にデナリと命名された。

先住民団体やアラスカ州のリサ・マーカウスキー上院議員(共和党)は、トランプ氏の決定に反対している。

「何千年もの間デナリと呼ばれてきた我が国の最高峰は、アラスカの先住民コユコン・アサバスカンが授けた正当な名前で知られ続けなければならない」と、マーカウスキー議員は述べた。

(英語記事 Google Maps will rename Gulf of Mexico to Gulf of America in US

https://www.bbc.com/japanese/articles/c5yvpxk2ng9o


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全国より各地に根付く在来信仰の担い手が集合!2月7日「UTAKI dialog for travellers」開催

2025-01-30 | アイヌ民族関連

~歴史・文化・祈りについて語り、価値観を深めるイベント~

東武トップツアーズ株式会社 2025年1月29日 11時00分

東武トップツアーズ株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:百木田康二)は、2023年に観光庁の事業や実証調査を活用し、一般社団法人 奄美群島観光物産協会や一般社団法人 国頭村観光協会と連携して「琉球奄美ネイティブツーリズムコンソーシアム」を立ち上げました。以後、琉球奄美ネイティブツーリズムコンソーシアムは2年にわたって琉球に伝わる在来信仰を紐解き、海外からの旅行者にその価値や魅力を届ける取組みを行っています。

この度、琉球の信仰と同様に自然への畏敬がベースにある地域の信仰・文化の担い手の皆さまが相互に語り合い、それぞれの背景や歴史を共有することで日本にある独自の価値観とその魅力を紹介し、海外からの旅行者などに向けて発信すること目的に、2025年2月7日(金)に「UTAKI dialog for travellers」を開催しますのでお知らせいたします。

本イベントは、会場でのリアル参加の他、オンラインで同時配信を実施し、後日、英語字幕をつけたアーカイブの配信も行います。ご参加にあたっては事前の申し込みが必要です。

▼お申込み先・詳細  

https://utaki.peatix.com/

イベント概要                                                   

◆日 時

2025年2月7日(金)12:45~16:00(受付12:15~)

◆場 所

SAKURA innobase Okinawa(沖縄県那覇市松山1丁目2-13 長谷工那覇ビル 1階)

◆タイムテーブル

12:15     開場・受付

12:45-13:00 オープニングアクト-沖縄の祈りのパフォーマンス-

13:00-13:05 主催者挨拶

13:05-14:55 登壇者によるプレゼンテーション

15:00-15:45 登壇者によるダイアログ(対話)

15:45-16:00 Final Touches:スペシャルゲストトーク 

16:00-17:00 同会場にてネットワーキング 

当社はこれからも、地域の皆さまと連携しながら、日本の伝統・文化の価値発信に向けた取組みを推進し、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000265.000072120.html


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冬の「まこまない」のにぎわい=貝塚太一

2025-01-30 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2025/1/29 06:00(最終更新 1/29 08:19) 有料記事 1327文字

 冬になるとよく訪れる公園がある。札幌中心部から直線距離で約8キロの近さにある「道立真駒内公園(札幌市南区)」だ。地元住民の散歩やランニング場所として親しまれているが、写真を撮る人間にとっても、多種多様な野生動物が撮影できる人気の撮影スポットになっている。これほど都会に身近で、厳冬下で生きる野鳥をはじめとする動物に出合えたり、冬ならではの光景を見られたりする場所は貴重だ。

 「真駒内」という地名はアイヌ語の「マク・オマ・ナイ」に由来する。「背後にある川」の意味で「真駒内川」と名付けられた川の名がそのまま地名として使われている。

・・・・・

https://mainichi.jp/articles/20250128/k00/00m/040/036000c


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ブラジル生まれのモチモチケーキ「キャッサバ・ケーキ(ボーロ・ジ・マンジョッカ)」の伝説とレシピ

2025-01-30 | 先住民族関連

メガブラジル1/29(水) 19:08

ポンデケイジョやタピオカは親戚!?

北東部ペルナンブッコ州のホテルの朝食に並ぶキャッサバケーキ

日常的にブラジルで親しまれているお菓子のひとつに、「ボーロ・ジ・マンジョッカ」がある。

メインの原料は、南米大陸原産で、先住民にとってトウモロコシと並ぶ主食の一つでもあったマンジョッカ(キャッサバ芋)だ。

1500年にこの地に上陸して、その後、この地に植民したポルトガル人にとっても先住民が食していたマンジョッカは、主要な炭水化物源となった。

やがてこの土地では、先住民の食文化と、ポルトガル人が持ち込んだヨーロッパ食文化が融合したさまざまな食べ物が生まれていくが、「ボーロ・ジ・マンジョッカ」もその一例と考えられている。

マンジョッカ自体は、ブラジルでは日常的な食事のお供から、酒場のおつまみ、お菓子、お酒に至るまで、食のあらゆる場面で親しまれている。この国を代表する国民的な食材のひとつだ。

ポルトガル人の手でブラジルから世界各地に伝わったと考えられているマンジョッカは、アフリカやアジアにも根付き、現在ではナイジェリア、コンゴ、ガーナ、タイも主要生産国として知られる。

この芋からとれるデンプンもまた、食品から工業利用まで、世界中で幅広く利用されている。

マンジョッカのデンプンは粘度が高いため、これを使った食品はモチモチとした食感が特徴となる。日本でもおなじみの「タピオカ・ドリンク」につかわれるタピオカ・ボールも、マンジョッカ由来のデンプンから作られている(“タピオカ”という言葉自体、ブラジルの先住民の言葉が由来となっている)。

マンジョッカのデンプンからはパンも作られるが、最も有名なのが、チーズを使ったモチモチなチーズパン「ポンジケイジョ」だろう。本来は小麦粉を使わないため、近年はグルテンフリー食品としても再評価されている。

ちなみにミスター・ドーナツの「ポン・デ・リング」も、モチモチな食感を出すためマンジョッカのデンプンを使用している。「ポン・デ・リング」という商品名も、ポンジケイジョ(ポンデケージョ)が由来とのことだ。

ポンジケイジョは日本でも見かける機会が多くなったが、本場の味、食感に近いものはまだまだ少ない。麻布十番にある炭火焼きシュラスコ・レストラン「ゴストーゾ」のコースで用意されるポンデケイジョは、おそらく東京都内で出会える最も本場の味に近いポンデケイジョだ。

さて。マンジョッカのデンプンは主に芋を絞った液体に沈殿したものから得られるが、マンジョッカは、品種によっては、芋の根塊そのものが調理に使われる。

摺り下ろした芋を使って作られるケーキが「ボーロ・ジ・マンジョッカ」だ。

ボーロはポルトガル語でケーキなどを指す言葉。「たまごボーロ」をはじめ、日本で焼き菓子に使われるボーロという言葉も、ポルトガルから伝わり日本語化したものだ。ブラジルにおけるお菓子のボーロは、ケーキ状のものを指すことが多い。

レシピの詳細は後ほど記すが、おおまかには、摺り下ろしたマンジョッカ、摺り下ろしたココナッツ、バター、チーズ、卵を使って作られる、いたってシンプルなケーキだ。

材料が異なるが、一時セブンイレブンでも展開されたハワイの「ココナッツバター餅」に、味も食感も近い、といえば創造しやすいだろうか(こちらのメインのデンプンはもち粉)。

シンプルなレシピなのと、マンジョッカ(英語圏などでは、英語名のキャッサバで知られる)が世界各地で栽培されていることもあり、フィリピンのカサバ(キャッサバ)ケーキ、マレーシアのKuih Bingka Ubi(クエ ビンカ ウビ)またはKuih Bingka Ubi Kayu(クエ ビンカ ウビ カユ)など、「ボーロ・ジ・マンジョッカ」に似たお菓子が世界各地にある。

ところでこの「ボーロ・ジ・マンジョッカ」、ほぼ国のあらゆる地域で親しまれている、国民的といってもいいほど普遍的なお菓子ではあるが、いくつかの異なる呼び名があるだけでなく、ルーツや成り立ちにも諸説があり、地方によってはその地域特有の逸話が言い伝えられていたりもする。いくつかの地域では“地元のご当地名物”として紹介されている。

現地メディア「G1」のレポートに答えた、サンパウロ州の有名私立大学であるサンジュダス大学のガストロノミー学科のマリア・ジ・ファッチマ・ゴンサウヴィス教授は、マンジョッカ自体が地方や品種によってアイピン、マカシェイラなど異なる呼び方が存在するため、このケーキも「ボーロ・ジ・アイピン」、「ボーロ・ジ・マカシェイラ」と呼ばれることがあると語っている。

同教授はまた、レシピにも地域によりバリエーションがあり、しっとりとしたタイプ、ドライなタイプ、クリーミィなタイプなどがあるが、マンジョッカが材料であることは共通するという。

そして「ボーロ・ジ・マンジョッカ」は、「ボーロ・マネー・ペラード(Mané Pelado)」(または「マネー・ペラード」)という呼び名でも知られ、フェスタジュニーナ(6月祭り)でも人気のごちそうのひとつとして知られている。

少々風変わりな名前だが、“マネー”とは、人名のマヌエウ/マヌエルの略称。“ペラード”は、裸の、むき出しの、といったニュアンスの言葉だ。この呼び名“マネー・ペラード”の由来も実に多岐にわたっていて、どれもユニークだ。

家庭情報サイト「カーザ・クリナーリア」では「ボーロ・マネー・ペラード」を北東部の名物料理と紹介している。また“マネー・ペラード”という名前の由来は、このお菓子のシンプルさに由来するという。

同メディアによると、“マネー”は、ブラジル北東部の人々のことを愛情をこめて呼ぶときの呼び方で、“ペラード”は、アイシングやフィリングといった装飾や具がなく、ケーキがそのままの姿でありながら風味豊かであることがあらわされているという。

サンパウロ州の有力紙「エスタダォン」の食文化発信ページ「パラダール」も「ボーロ・マネー・ペラード」を「北東部地域の伝統的なケーキ」と紹介している。

南東部ミナスジェライス州の州政府が運営する情報サイト「ミナス」では「ミナスの味:ボーロ・マネー・ペラード」と紹介している。

ただし、このケーキの発祥が同州であると主張しているわけではなく、同州の伝統料理の聖地ともいえる地域に伝わるご当地レシピを紹介する、という趣旨のレポートとなっている。

紹介されているのは、州の北西部にあり、隣のゴイアス州と隣接するパラカトゥ市に伝わるレシピ。

パラカトゥ市は、ミナスジェライス州の中でも郷土の伝統的な味が多く残っていることでも知られる都市。先祖代々のレシピを受け継ぐ家族経営の個人食料品店が数多く存在している。

同じくマンジョッカが材料となるポンジケイジョも、パラカトゥでは独特の製法で知られる(多くの場合、ポンジケイジョを作る際に生地を熱湯で温める工程があるが、パラカトゥではこの工程がなく、生の生地から作る)。

それゆえ、広いミナスジェライス州の中でもこの土地のレシピが選ばれているということだろう(レシピは下記)。

また、マネー・ペラードのネーミングに関しては「ブラジルの南東部と中西部で非常に人気があるこのケーキの名前は、衣服を着ずにマンジョッカを収穫する習慣があった農民に敬意を表して付けられたという伝説がある」と紹介している。この場合、“裸のマネー”は材料であるマンジョッカを収穫した農民を指していることになる。

一方、ブラジルでも広く展開している、フランスのスーパーマーケットチェーン「カルフール」が運営するレシピサイト「サイバークック」は、「ボーロ・マネー・ペラード」は、ミナスジェライス州のお隣、ゴイアス州の名物と紹介している。

ケーキの名前の由来も「ゴイアス州で有名になったひとりの露天商に由来しており、彼のキャラが同州特有の食べ物の命名に一役買っている」という。

曰く「広く伝えられている言い伝えによると、このお菓子のレシピはボーロ・ジ・マンジョッカを作るゴイアス州のある女性によって考案され、彼女の夫マヌエウが通りに出てこのお菓子を路上販売していた。セハード地帯(サバンナ)ならではの暑い気候の中、マヌエウ(通称マネー)は服を着ずにお菓子を販売していた」。

この逸話では、特定の“裸のマネーさん”が売っていたケーキ、ということになる。

ゴイアス州ではボーロがつかず「マネー・ペラード」と呼ばれることが一般的なようだが、確かにこの名前のお菓子はゴイアス州やミナスジェライス州でポピュラーだ。

一方、北部や北東部では、見た目はほとんど同じだが少しだけ材料に違いがある「ボーロ・ジ・カリマン」、「ボーロ・ジ・プーバ」がよく知られている。

カリマンまたはプーバは、数日間水につけて自然発酵させたマンジョッカで、これを使ったケーキが「ボーロ・ジ・カリマン」、「ボーロ・ジ・プーバ」だ。

カリマンもプーバも先住民族の言葉で、セアラー州連邦大学の研究によると同州のトレメンベー・ジ・アウモファーラ居住区で暮らす先住民の調理の中に「ボーロ・ジ・カリマン」が存在している。

マンジョッカを生地にしてパン状に焼いて食べる習慣がすでに先住民にはあり、これとポルトガル人が持ち込んだケーキの文化とが融合して「ボーロ・ジ・マンジョッカ」が生まれたという説も、どうやら信憑性の低い話ではなさそうだ。

以下にいくつかのレシピを紹介する、

●「カーザ・クリナーリア」版(約12人分)

<材料>

皮をむいたマンジョッカ   500g 

摺り下ろしたチーズ         ティースプーン1.5杯

摺り下ろした乾燥ココナッツ    ティースプーン1.5杯

砂糖            ティースプーン2杯

ココナッツミルク           ティースプーン4分の3杯

牛乳                  ティースプーン2分の1杯

溶かしたバター             50g

たまご                     4個

塩                        ひとつまみ

バター(塗るため)

小麦粉(ベーキングトレイに散らすため)

<作り方>

1:オーブンを180℃に予熱し、ベーキングトレイにバターを塗り、小麦粉を振りかけておく。

2:鍋にマンジョッカを入れ、沸騰したお湯で柔らかくなるまで茹でたあと、水気を切って置いておく。

3:ミキサーの中に、茹でたマンジョッカ、チーズ、ココナッツ、卵、砂糖、溶かしたバター、ココナッツミルク、牛乳、塩ひとつまみを加える。

4:生地になるすべての材料が混ざり合うまでミキサーにかける。

5:用意しておいたベーキングトレイに生地を注ぎ、予熱しておいたオーブンで約40分間、またはマネー・ペラードが黄金色になって固まるまで焼く。

6:オーブンから取り出して冷ましてからトレイから外す。

7:スライスしてお皿に分ける。

●「エスタダォン」版(アニェンビー・モルンビー大学ガストロノミーコース、ダヴィウソン・フォンチ教授による)

<材料>

目の粗いおろし金で摺り下ろしたマンジョッカ   1kg

目の粗いおろし金で摺り下ろした半熟成チーズ    150g

卵                      4個

砂糖                                          300g

摺り下ろした生ココナッツ                      110g

溶かしたバター                                20g

全乳                                       700ml

塩一つまみを振った、塗るためのバター          15g

パン粉                    15g                    

<作り方>

1:マンジョッカから余分な水分を抜く。

2:型(※ベーキングトレイなど)にバターとパン粉を塗る。

3:ボウルに卵、砂糖、溶かしたバター、牛乳を入れて混ぜる。

4:別の容器に、摺り下ろしたマンジョッカ、チーズ、ココナッツを入れて混ぜ、バター塗った型に移し、均等に広げる。続いて、この上に(ボウルで作った)液体部分を注ぐ。

5:170度で30~40分、または黄金色になるまで焼く。

6:冷ましたら切り分ける。

●「ミナス」版(パラカトゥ市に伝わるレシピ)

<材料>

摺り下ろした、または絞ったマンジョッカ 1kg

地鶏の卵             5個

砂糖                500g

農場手作りバター                  300g

削った生ココナッツ               200g

粉末酵母                          スプーン 2杯

(※詳細の指定はないが、他の材料との兼ね合いから、天然酵母であると思われる)

<作り方>

卵、砂糖、バターをよくかき混ぜ、ココナッツ、酵母を加える。油を塗った焼き型に入れて弱火で焼く。

●「サイバークック」版(ゴイアス州に伝わるレシピ)

<材料>

マンジョッカ                                     500g

標準ミナスチーズ(ケイジョ・ミナス・パドラォン) 300g

砂糖                        300g

卵                        4個

ココナッツミルク                                  200ml

牛乳                                              ティーカップ 2分の1杯

バター                                            100g

アニスシード                                      ティースプーン1杯

<作り方>

1:ボウルに、摺り下ろしたマンジョッカ、摺り下ろしたミナスチーズ、砂糖、卵、ココナッツミルク、牛乳、室温で置いたバター、アニスシードを入れて、充分にかき混ぜる。

2:(練って作った)生地を長方形のベーキングトレイ(33 cm x 21 cm)に移し、バターを塗って砂糖をまぶす。

3:180℃に熱しておいたオーブンで1時間焼く。

4:冷ましてから切り分ける。

(文/麻生雅人

https://news.yahoo.co.jp/articles/a45fd3f1080bc1b410eb4fbf88b957ad54195c8e


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札幌市 一般会計1兆2666億円 25年度当初予算案、過去最大に /北海道

2025-01-30 | アイヌ民族関連

 

毎日新聞 2025/1/28 地方版 有料記事 1400文字

 札幌市は27日、一般会計が1兆2666億円の2025年度当初予算案を公表した。前年度比2・0%(249億円)増で過去最大の予算編成。特別会計、企業会計を含む全会計総額も同2・3%(451億円)増の1兆9761億円で、過去最大だった。【高山純二】

 保育士の給与引き上げなどによって保健福祉費が同9・1%(425億円)増の5124億円に伸びたことが主な要因。このうち生活保護などを含む扶助費は同9・5%(362億円)増の4185億円で、生活保護費より児童福祉費や障がい福祉費の伸びが大きかった。

 建設費は駒岡清掃工場の建て替えがほぼ終了したことに伴い、同9・3%(139億円)減の1353億円で、4年ぶりの減額だった。特別会計、企業会計を含む建設費総額も6年ぶりの減額となる同1・3%(31億円)減の2406億円だった。

・・・・・

・・・・・

 ◆新年度予算案の主な新規・拡充事業

子ども・子育て支援

子ども医療費助成=69億4700万円

 高校生世代の通院などに係る医療費を助成の対象に追加

こども本の森開設準備=3300万円

 北海道大構内に建設される「(仮称)こども本の森」の開設準備

GX・経済活性化

GX投資推進=2億3300万円

 資産運用会社の誘致やGX事業認証制度の構築など

持続可能な観光地経営関連=7300万円

 観光地域づくり法人(DMO)の設立準備など

健康、共生、快適・先端

介護認定事務センター運営=5億2000万円

 要介護認定事務の集約・委託による審査期間の短縮

共同利用館後継施設整備=2億6500万円

 アイヌ民族の交流、伝統文化の継承の場である施設の整備

安全・安心

ヘリコプターテレビ電送システム更新整備=4億9600万円

 消防活動などに必要な上空からの映像を伝送するシステムの更新

個別避難計画推進=2000万円

 避難行動要支援者の個別避難計画の作成推進

https://mainichi.jp/articles/20250128/ddl/k01/010/019000c


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