北海道新聞2024年12月24日 19:24(12月24日 22:47更新)
文化庁は24日、地域の文化財を観光振興につなげる「日本遺産」の認定を続けるか判断する審査で、再審査していた「カムイと共に生きる上川アイヌ」(上川、十勝管内12市町)の認定を条件付きで継続すると発表した。取り組みの改善を求め、3年後の審査で改めて継続の可否を判断する。
「上川アイヌ」は、アイヌ民族の伝承がある大雪山系周辺の景観や儀式、舞踊など21の文化財で構成し、2018年度に日本遺産の認定を受けた。認定の6年後に必要な継続審査を受けたところ、同時期に認定された全国13地域で唯一、追加で再審査が必要となっていた。
文化庁は再審査で、上川管内上川町の取り組みが突出した状況には課題があると指摘。「全構成自治体の参画と、民間事業者も巻き込んだ体制の整備が必要」などとして、3年後に行う次の継続審査までに改善するよう求めた。
・・・・・