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【寄稿】大矢博子さん書評『台北裁判』(唐福睿/よしだかおり訳・早川書房)

2024-12-17 | 先住民族関連

中日新聞 2024年12月16日 17時00分 (12月16日 17時00分更新)

書影

 中国・香港・台湾の作家による、いわゆる華文ミステリーが人気だ。翻訳出版は2010年代から増え、今年は馬伯庸『両京十五日』が高い評価を得た。日本を舞台に翻案映画化された紫金陳の『悪童たち』(映画は「ゴールド・ボーイ」)や、劉慈(りゅうじ)欣(きん)のSF小説『三体』のドラマ化も記憶に新しい。

 そこにまた新たな注目作品が登場した。台湾のリーガルミステリーである。

 台湾北部、基隆市の八尺門で一家殺害事件が起きた。インドネシアからの移民労働者が、漁業船の船長とその妻子を殺したのだ。一審は死刑判決、二審で被告を弁護するのは先住民族のアミ族出身の公設弁護人(弁護費用を持たない被告人を担当する公務員の弁護...

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https://www.chunichi.co.jp/article/999475

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