これまで色々な移動場所でICOM AH-4とバーチカルエレメントをメインアンテナとして使用していました。
マストは10mのグラスロッド下部は1mの部分で給電トップからは斜め45度くらいで6m引き下ろし、ラジアルは16mを6本屋根の上に這わせていました。
この設定で長いことやっていました。80mから6mまでSWRのストレス無で使えます。但し18MHzでのチューニングが若干シビアで良い時でSWRが1.5位です。
最近になってマストが折れたので現在は1mの部分で給電し、垂直で全エレメント長を7mに設定し、28MHzでの若干のゲインアップを期待して5/8波長で働くように意図して試みました。(2m用ホイップで流行っていた)
チューニングはAH-4任せです。ところがこの長さだと14MHzと10MHzのどちらかのチューニングが不安定になり、これよりエレメント長を2m前後で伸縮して試してみました。しかしこの二つのバンドが不安定です。
それで垂直部を8mにして斜めに6m引き下ろしました。全長14mではありますが、垂直に14m伸ばしたのとは特性は異なるでしょう。 これでまた80mから6mまで使えるようになりました。相変わらず18MHzはシビアです。
とは言え実際に使用したデータから、10mのグラスロッドを使用する場合には垂直部9mでトップから5mから7m引き下ろす辺りの設定ががベストの様です。
当然ラジアルを変えると条件は変化するでしょうがスペースの関係で各バンド毎に1/4波長を張れない場合には適当な長さで本数を増やせば効果的だという例は多く見かけます。
理論的にはエレメントの長さが1/2波長になると電圧給電になるのでAH-4で対応できなくなりチューニングが取れ難くなります。とれる場合もありますが、これは設置条件次第で実際には1/2に同調していないと想像します。
逆に実長が1/2波長に当てはまらないのに同調が取れ難いのは、同様に周りの影響で1/2に同調してる可能性も想像できます。
私の場合もエレメント長を7mから11m前後にした場合に10MHz14MHzが同調が取れ難くなったのだと仮定想像します。あくまでも想像です。
160mに対応してるAH-2 AH-3だとLとCの組合せが多くなって同調範囲が広いのかなとも想像します。
バーチカルは飛ばないと言いますし、ビームには敵わないでしょうが、無線機内臓や無線機の直ぐ近くに挿入するアンテナチューナーと違ってアンテナ直下で使用するAH-4は中々面白いやつです。
帰国後にバターナットのバーチカルをエレメントに使用して試してみたいと思っています。
同調したエレメントを使うと効率が良いのかなとも想像します。
そんなことせずに単純に直下のオートチューナーなしで調整すれば良いことなのですが
移動で使用する場合には設置条件が制限されますので、現地で調整にあたふたするよりも建ててそのまま使える方が手っとり早く運用の時間が多くなります。
一種の手抜き工事です。(笑)
これが国内を相手にする場合だと相手との距離やバンドによっては打ち上げ角度が高い方が良いのかもしれません。逆ブイやダイポールとの比較も興味あります。ただし、立て替えて使ってみた感想でなく、リアルタイムに双方を切り替えて試みないと判断を誤る事もあります。
短縮率は考慮していない長さです。
最近BLOGの更新が滞っていますので、分割して読めるように内容を長文にしてみました。(笑)