恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

鎌倉散策とトンビ

2007年05月05日 | 日記とか
今年の大型連休は今日と明日の2日間が連休なので、それでは、ということでお出かけ。
行き先はお手軽に観光気分を堪能できて歴史にも触れられる鎌倉。
本当ならバイクで行こうとも思ったのですが、
どうせこの時期は渋滞するのが目に見えていたので、ここはおとなしく電車で。
フリーパスを買って湘南新宿ラインに乗り込むのですが、電車も電車で大混雑。
外国人の団体と思しき人々が乗り込んできたのも正直ビビリました。
みんな横浜ぐらいで降りるんだろうなぁと思っていたらみんな鎌倉まで降りず。
せっかく休日に鎌倉という観光地へ行くのに往路は満員通勤電車気分でした。

で、鎌倉についてみても人の多さは変わらず。
なんせさっきの満員電車に乗っていた人のほとんどが鎌倉へ行くわけですから、
そりゃ鎌倉のいたるところも混雑しているわけで。
学生時代はサークルのイベントで定期的に鎌倉を訪れていたのですが、
こんな混雑した鎌倉ははじめてでした。江ノ電なんて入場規制やってるし。
これだけ混んでるってことはみんな歴史が好きなんだろうなぁ。
若い女の子達も多いし、そんなに歴史が好きなら、
授業ももっとちゃんと聞いてくれたら良いのに、などと職業柄思ってしまいます。

そんなことはさておき、鶴岡八幡宮・極楽寺・寿福寺などの観光地を巡りつつ、
昼飯にしようと江ノ電に乗って七里ガ浜まで行き、
海岸で弁当を食べようとしているときに思わぬアクシデント。
それは上空を旋回していた2羽のトンビが弁当の匂いを嗅ぎつけたのか、
急遽私の後頭部に猛アタックをかけてきたのです。
驚いた私がひるんだ隙に、私の手元からもう1羽のトンビがサンドイッチを強奪。
そのときは何が起こったのか私も事態が飲み込めず、呆然としていたのですが、
数秒後やっと何が起こったのかを把握し、怒りと恐怖を覚えました。
改めて上空を見てみれば弁当を開く私の上空に10羽以上のトンビの群れ。
隙あらば再び降下して弁当を奪わんとする気配すら感じさせられました。

襲われた私はこのままここで昼飯を食べ続けるのは危険と判断し、
食べかけの弁当をしまって別の場所へ移動することにしました。
その帰りがけにふと海岸にあった立て札に目をやってみると、
「トンビに餌をやらないでください。人から餌をもらうことに慣れてしまうと、
トンビは人を襲うようになります」
というようなことが書かれていました。
なるほど、こうやって鳥が人を襲うなんていうことをする原因を作ったのは、
他ならぬ人間だったんだなぁとそのとき思い知らされました。
面白半分でトンビに餌をやってしまった人間が少なからずいたために、
それを当たり前だと思うようになったトンビが人から食物を奪う、と。
そう思うとサンドイッチを奪われた私の怒りも複雑な気持ちへとシフトしてしまいます。
野に出てくるサルやクマのニュースは頻繁に目にしますが、
人と動物との関係というものを意識させられた一幕でした。

肝心の鎌倉散策は人の多さでほとんど満喫できず。
今度来るときは人が少ない冬にでも狙いを定めることにします。

恐懼謹言。
コメント
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